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ネガティブな二人の物語

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「ああ。疲れた。久々にあそこのマッサージでもいくかぁ」

「○○です。これから30分後くらいに90分コース入れますか?」

「分かりました。お願いします。」


主人公はとある市のタイ式マッサージ店の常連客だった。

しかし、とある出来事をきっかけに二年ほど行っていなかった。

回想

二年前

「はぁ、なんか出会い無いかなぁ。出会い系は偽物ばかりだし。
 自分から探しに行くかぁ。」

「今、自分が求めてることは....。」

主人公は、出会いを求めていた。その時にYouTuberがいっているメンズエステが気になっていた。

ただ、主人公はメンズエステとは普通のマッサージ店だと思っており、普通の人が経験しないであろう

タイ式マッサージ店に目を付けた。

その後、指名ができるようで

「できれば、可愛い人が良いな。あとは話が合う人....。」

プロフィールを見ていくとYouTubeを見るという人がいた。

「おっ、年齢も一緒じゃん。この子にしよう!」

この決断が、幸せのひとときを得つつも大変なことになるとは思ってもいなかった。


次の週

「こちらのアンケートに必要事項記入してください。」

主人公は某市のマッサージ店にいた。

初めてだったので、住所などを書くようだ。

「こちらの部屋にどうぞ。服の着方はそちらを読んで着替えてください。
 その後、椅子に座ってお待ちください。」

「へぇ、凄いな。」

「失礼します。ツッキーです!足の洗浄からしていきますね。」

ツ「今日はどちらから?」

主「○○市です。」

ツ「私、入店したばかりなのですが氏名を貰った若い人が初めてです。」

主「そうなんですね。自分もタイ式マッサージというか マッサージ店自体が初めてなんです。」

と自己紹介のように会話をしていき、タイ式マッサージを体験した主人公は

一年を経過してもなお、通い続けている。


そして、主人公とツッキーは仲良くなりお互いにYouTubeの好きなチャンネルなどで盛り上がった。

ただ、主人公はなんとか彼女を友達として、あわよくば付き合うことが目的だった。

そのため、

主「(ツッキーとの話毎回、YouTubeのことだけなんだよなぁ。飽きたなぁ。)」

と思っていた。

そして、会計時

主人公は当時ネット活動をしていたため、その時に配ろうとしていた名刺をツッキーに渡した。

主「これ、さっき言ってた名刺。SNSもあるから興味あったら登録して」


その後、主人公は宿に帰った。

LINE

ツ「ツッキーです!」
主「お疲れ様です。今日はありがとうございました。」

ツ「お疲れ様です。本当に返信が早い。」

主人公は、ネットで調べたレスを早くすることを実施していた。

主「ヒマなので」

ツ「宿ナウ?」

主「なう」

ツ「何してるの?」

主「YouTubeみてた。さっき聞いたYouTuberの動画」

主人公は、数分見ただけで、彼女に興味があるという雰囲気を出すために話題にした。

ツ「みたんだ!再生回数凄くない?」

主「ほんと凄いよね。」


1時間後、主人公は寝てしまいツッキーからのLINEに気づいていなかった。

ツ「何時に寝るの?」


次の日

主「おはよう!ごめん。寝てた。」

ツ「おはよう!気をつけて帰ってね」

主「仕事頑張ってね」


二ヶ月後、主人公のインスタストーリーの閲覧者にツッキーがいた。

主人公はLINEで

主「お久しぶりです!インスタ見てたんだね。まぁ数ヶ月前から知ってはいたけど」

主人公はこのとき、自分のモテ作戦が上手くいってると思っていた。


ツッキーに好かれるために主人公は彼女を笑わせるような姿で店に行ったり等をしていた。

そんな中、主人公はLINEの外にもインスタで話したり等もしており

それが功を奏し、かなり仲良くなったのか

インスタで

主「この日に店いこうと思うんだけど、次の日か、その日の夜かで 飯(飲み)いかない?」

と誘った。

ツッキーは いいよ! と その返信に調子に乗った主人公は

ツッキーの性格に合わせてパリピ感を演出しムリをしてでも彼女を手に入れるために奮闘した。

そして、それも包み隠さずにいい、ツッキーに「2DAYS笑」と言われるほど。

そして、当日 マッサージを受けた後、ツッキーの仕事が終わるのを待ち

バーに飲みに行った。そのあと、カラオケに行き主人公はベロベロになっていた。

そのあと、良い感じに酔った二人は ツッキーからのお誘いで宅飲みになり

主人公はツッキーの家周辺の公園で楽しんだ。


そのあと、ツッキーの家で寝た。


次の朝は、早めに起きてツッキーが起きる前に家から出て帰った。


それからも、インスタやLINEで会話を続け

ツッキーから急にLINEのビデオ通話が来るほどに。

主人公は、ツッキーは自分と恋人に近い関係になったと思っていた。

しかし、その時はやってきた。


主人公はツッキーから一歩引かれてることに気づかずに

自分の誕生日を最高の日にしよう!と思い

ツッキーとのデート企画を考えていた。

そして、色々と相談していると

ツッキーからインスタでこう言われた。


ツ「前に遊んだとき私に告白してくれたの覚えてる?」

主「あ~。酔った勢いで言ったやつ」

ツ「酔った勢いか。でもさ、私、あのときに断ったつもりだったんだよね。」

ツ「だから今度の遊園地なんだけど、もし好きという気持ちでいくなら私は行かない。」

主「(まじか。脈無しだったのかよ。紛らわし。でもデート企画建てたし、誕生日は良い思い出にしたいし。もしかしたら心変わりあるかもしれない!)」と思った。

主「分かった。そうだったのね。次会うときは、友達として楽しもう!!」と思いもしていない言葉を伝えた。


そして当日

主人公の慣れない土地の運転でツッキーと遊園地デートもどきを楽しんだ。

しかし、主人公は楽しみきれなかった。

主人公の準備段階では

手をつないだり、お互いに笑い合ったり楽しむことを想像していた。

しかし、会う数週間前に脈無しだと知って この時間を楽しみきれなかったのだ。

主「あ~楽しかった!ありがとね!」



そして、ツッキーを実家に送って 主人公も家まで帰った。


その1週間後

主人公は、とうとう自分の気持ちを抑えられずにインスタのストーリーで発してしまった。

主「友達って言う約束だから。イチャイチャ我慢しないとね。 遊園地の時実は、めっちゃ疲れてた。まぁ今酔ってるから気にしないでね!」と

それがツッキーの逆鱗に触れてしまい。


主人公とツッキーは自然消滅で縁を切る形で終わった。



回想終了


二年後(現在)

色々あったけど、今まだ店にツッキーはいる。それでもオイルマッサージを受けに行きたい。
そう思った主人公は、あの店に行くことに決めた。


「いらっしゃいませ」
主「(やっぱ気まずいなぁ。いるんだよなぁ今日)」

すれ違う

主「(やっぱ、いたなぁ。予約だから来ること知ってるから避けられてるな)」


主人公は施術が終わり、会計をしつつ、ひとときの休みを満喫していた。

そんなとき、目の前をツッキーが通った。

主「あっ、ツッキーさん。」

ツッキーは足を止め、にらんできた。

主人公は二年間 謝りたいと思っていたので居ても経ってもいられず

彼女の前に立ち上がった。

主「ツッキーさん。お話があります。お店に迷惑を掛けてしまうので、仕事が終わったら、最初に飲みに行ったバーに来てください。」と小声で伝え店を出た。


バー

主「来るかな。ふぅ。しっかり謝らないと。」

コツコツ

ガタンッ

主人公の前に一人が座った。

顔を上げると、そこには不満げなツッキーが居た。


主「来てくれてありがとう。」

ツ「ほんとにあり得ない。なんでこれるの?私たちの関係店に知られてるんだけど。」

主「ごめんなさい。二年前のこと謝りたくて。」

主「とりあえず、飲まない?何飲む?」

と主人公はお酒を注文する。


そして、気まずい雰囲気の中 彼女が立ち上がり主人公に近づいてきた。

チュッ


主「え?」

つっきーが主人公にキスをしたのだ。

主「ん?」

主人公は状況が把握できていなかった。


ツ「あなたのしたことは許せない。でも私も自分のことが精一杯だった。本当はあなたに会いたかった。」

主「そうか。そうだったんだね!」

と少しうれしそうに話す。

ツ「何笑ってんのよ!」

主「いや、さっき声かけて良かったなって思って」

ツ「うん。正直びっくりしたしうれしかった。私から声かけられなかったから。」

その後、二人はほろ酔いになり主人公が泊まっていた宿泊先に一緒に泊まることになった。

二人はそれぞれでシャワーを浴び、ベッドに入った。


そして、バーでのキスの続きをした。

ただ、ふたりもまだ心を開ききれず、キスと手をつなぐだけで寝てしまった。



次の朝

主人公の資格試験が終わった後、つっきーから家に来てと言われ向かった。

当時と変わらないマンションに住んでいた。


ピンポーン

インターホンを鳴らしても出てこない。

ドアを引くと開いていた。

主「おじゃましま~す」

しかし返事が無い。

主「入るよ~」

ジャー ピチャピチャ

主「シャワー入ってるのか。」

主「というか、これ出てきたら脱衣所ないから見えるよな。やば」

さすがに再会できて仲良くなったのに嫌われるのも。と思い主人公はLINEにメッセージを残しいったん外に出た。

ピコンっ

LINEがきた

ツ「いいよ入ってきて」

主「おじゃましま~」

主「すって!?」

そこには裸のツッキーが居た。

主「いや、ちょ。何やってんの」

ツ「私この二年間、色んな人と付き合ってきた。経験人数も増えた。」

主「そうなんだ。」

ツ「私ね。確かに遊園地の前に、君は彼氏として見れないって思ってた。でも、実はあなたに告白して貰ったときには彼氏がいたんだ。」

ツ「それで、私はあなたを彼氏としてはムリだったの。」

主「あ~。別に過去の事だから気にしてないよ。」

ツ「私、あなたとこれから一緒に生きていきたいし、また計画表作ってほしい。」

主「計画表?」

ツッキーは二年前に主人公がデート企画として立てたスケジュールがうれしいと思っていたのだ。ただ、当時彼氏がいた。
申し訳ないという気持ちから、主人公の恋心を尊重して彼女感を出してくれていた。
そんなときに彼女は主人公に心移りしていたのだった。

主「ありがとう。話してくれて。でも服は着よう!」

ツ「だから私はあなたに見て貰いたい。」

主「.....。」

ツッキーは主人公の元に近づき裸のままハグをした。

シャワー後のツッキーは良い匂いだった。

主「本当に良いのか。後戻りできないかもしれないよ。」

ツ「その覚悟があるから私はあなたの元にきた」


その一言を聞いて主人公は彼女にキスをした。

主「再会できて良かった」


その後、二人はベッドに行きセックスをした。

二人はこの二年間の感情を爆発させるかのように

激しく腰を振り、絡まるキスをし、跳ね上がるように喘いだ。


それから1週間 二人は同棲のような感じに離れず過ごし

昼夜問わずセックスをした。時には外でプレイもした。

昼の公演は危険で、子供達が遊具や砂場で遊んでいる影で
騎乗位やイラマチオ

時には近所の地下鉄の駅で監視カメラの死角でバッグや相互オナニー


二人のセックスの相性は素晴らしかった。

性癖も似ていた。

1週間の同棲生活も最後の日曜日
二人は一生の思い出として

ライブ配信を行った。
サイトの仕様で顔にはモザイクが掛かる。

その配信で10万稼ぐほどの人気を得た。


ただ、一年後

主人公は自分の目標のために東京へ


ツッキーは、彼を応援し送り出し一人で過ごしていた。


ただ、仕事で出会った男性客とビジネス飲みをしに行った際

レイプされ、そのまま病むことになり、彼女は自殺をしてしまった。

実はこの男性客は一年前にあの1日だけ配信をした視聴者だった。

SNSなどを探り、彼女のストーカーとなっていた。



主人公も彼女も共通の友達は居なかった。

そして主人公も仕事の忙しさから久々に連絡したのは彼女が亡くなった二ヶ月後


連絡が取れないことから彼女の家に向かったがもう居なかった。

連絡も付かず行方不明

心配になりながら主人公は日々、自分の仕事に励んでいた。


それから10年 未だ彼女からの連絡は来ず

主人公は、憧れていたアイドルとの交際と結婚を果たした。






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