自死を選ぼうとした少女を救う話

エスケー春馬

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自死願望のおある女の子をとある方法で命を救う話

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東京都某所の夜の世界で働く主人公

ある日、お店の女の子が主人公の元に相談しに来た。
内容は、仕事が辛くて誰も支えがいなく一番親しみのある主人公に
付き合って支えてほしいという話だった。

しかし、お店のルール上、お店の女の子と付き合うのはタブーとされている。

そのため、女の子の気持ちは分かっていたが断ったのだ。

その次の日、掃除当番として早く出勤した主人公はお店の鍵を開けようとしたところ

鍵が開いていた。

そろりそろりと危険を感じながら店内に入っていくと

椅子の上に寝ている人影が見える。

主「誰だ?」

そぉっと見てみると、そこにいたのは昨日、付き合ってほしいと言ってきた女の子だった。

主「アカリちゃん、お店で泊まったらダメだよ。帰るの嫌だと思うけどさ。」
と話しかける。

しかし応答がない。

主人公はこの業界に入って3年

ふと過ったのだ。

主「まさか...。」

周りを見渡すと薬が大量に散乱している。

主「アカリちゃん!!アカリちゃん!」と呼びかけるが反応がない。

呼吸を確認すると、息はしていた。

救急に連絡をし、一命を取り留めた女の子

二日後

意識を取り戻し目覚めた女の子のそばには主人公の姿

アカリ「主人公さん...?」

主「アカリちゃん!よかった...。。」

先生に確認して貰い、特に異常は無かった。

診断によると、薬の過剰摂取による意識障害だったらしい。

主「アカリちゃん。ごめん。こうなったの俺がちゃんと聞いてあげなかったからだよな。」

アカリ「ううん。違うの。私、帰るのが嫌でここで寝ようと思ったんだけど、全然寝れなくて。
    持っていた睡眠薬を適量飲んでも寝れなくてそれを続けてたら、だんだん意識が遠くなってきて
    眠れた。と思ったんだ。だけど、ここまで大変なことになってたなんて。」

主「そっか、でも寝れないくらい辛かったんだね。」

主「お店行けそう?」

女の子は、大丈夫です!と元気に答えていたが、心配だった主人公

この日は、意識が戻ったばかりだったので面会はここまでとなった。

そして数日後、女の子は退院しすぐさまお店に来た。

アカリ「ご迷惑をおかけしてすみません。」

確かに、この日主人公はお店に問題があるのかもしれない。と観察していた。やはり少し居づらそうな雰囲気だ。

主人公はすかさず声を掛ける。

主「アカリちゃん。大丈夫?...じゃないよね」

アカリ「主人公さん!!大丈夫です!!」

主「でも、みんな心配も無かった。」

アカリ「私、気にしてないので!!」

主人公は、お店の事情を変えることができるほど仕事が出来るわけでもないため、提案することが出来なかった。

ただ、彼女を放っておけなくなり、お店での個人ミーティングと称して2人きりになる時間を作った。

主「アカリちゃん。俺考えたんだけど。俺が君のこと守るよ!!」

アカリ「でも。ルールが...。」

主「大丈夫。今日みたいに二人の時間を作って貰えば!薬の件もあったし。」

アカリ「そんな...。」

主「気にしないで!大丈夫。」

アカリ「主人公さん....。」

女の子は、なみだぐんで主人公に抱きついた。

彼女は、今までの不満や悩みを吐き出すように泣いた。

そんな彼女を見て主人公は....。

主「アカリちゃん。俺を見て。俺だけを見て」と言っていた。

そして女の子が顔を上げたときにキスをした。

女の子は驚いた顔をして、笑顔を見せた。



それからⅡ週間後、女の子は元気にお店で働いている。
薬の件も起きることなく。

ただ、変わったことと言えば主人公がお店を辞めたことだ。

それは、主人公が考えた彼女を守る方法だった。

主「アカリちゃん。俺、この店辞める!」

アカリ「え!?」

主「君を守るには、俺がこの店を辞めない限り付き合うことも出来ないし、ルールを破ったときに
  君の居場所もなくしてしまう。だから、俺は店を辞めて、君のそばを離れない!!」

アカリ「でも、私 主人公さんがいないとお店頑張れない。」

主「大丈夫さ!君は強いから。疲れた分、君のことを抱いてあげるから。」

主人公はお店を辞めて、彼女を支えることに専念した。

実は、主人公、女の子のことを好きだった。ただ、スタッフと女の子の関係はタブーとされていたため
彼女のことを影ながら応援し守ってきていた。

だけど、それは主人公の自己満足であり実際は彼女を直接救ってはいなかった。


数ヶ月後、主人公は彼女とデートへ そこで告白し今は正式に付き合っている。

そして、彼女の心は、主人公とのセックスによって保たれているのだ。

そして、今日、このデートで二人は愛し愛される関係になっていった。
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