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第3章 ~ジロー、学校へ行く?~
学校暮らしのエルフ。
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最近のおれ、アリスの授業にも慣れてきたと思う。アリスが前よりは気を使ってくれてるのもあると思うけど、何よりおれ自身も成長出来ていると感じる。
それというのは、これまでは、ただ単に体に魔力を通して体全体を漠然と強化してた。戦う上で今まではそれでいいと思っていた。
でも実際に、アリスのような格上の存在と戦うときにはそれだけじゃちょっと心許ないんだ。
じゃあどうするかを考えた時に、まず考えたのが体に通す魔力を増やすこと。そうすることによって普通の時も不意打ちでこられたりした時にも安心感は半端ない。ただ欠点としては相当に燃費が悪い。
今まで通していた魔力の量がおれのベストだとすると、魔力を増やすとおれの周りを覆うどころかどっかの戦闘民族かってくらいに魔力が溢れてしまう。要するに今のおれではその魔力量は制御しきれないんだ。
それで次に考えたのは魔力が溢れでるならその魔力を抑えればいいんじゃないかってこと。魔力を圧縮、あるいは濃縮するってイメージだね。これは案外うまくいった。まず、魔力の漏れが少ない、というかほぼ無い。それによって燃費も良くなり効果は増したままになるわけだね。
それでこれの問題点はというと先程、魔力量を御しきれないっていったように今回のもおれが慣れていないせいですぐに魔力が霧散してしまうんだ。
ということでこれも要練成ということになった。
それで結局どうなったかっていうと、基本は最初とほぼ一緒。自分が今出来る自然な身体強化。その上で相手の攻撃を読み、攻撃が当たる部分に魔力を集中することにした。
集中するといっても全体が十としてそこに十を集中させるんじゃない。それだと相手が格上だとフェイントで他の場所に攻撃を当てられてしまう。所謂本末転倒だ。
逆に他の部分を三にして残りの七を集中する訳でもない。これでも総量は変わってなくて他の部分は薄くなってるから攻撃されたら終わり。
おれがしたのは全体の魔力量は変えず、攻撃を受けるだろう部分だけ魔力を増やすという方法だ。
何が違うのって思うよね?要は、攻撃を受けるだろう部分を予測して、覆ってる魔力を変えず、その部分だけ足したんだ。
それによって他の部分の防御力は変わらずに、攻撃は効きづらくすることができた。
ん?それも一朝一夕では出来ないんじゃないかって?
それがそうでもなかった。実際戦うときには身体強化とは別に、ダッシュしようと思ったら足を、パンチしようと思ったら拳を自然に魔力を集めてた。それをただ意識的にやるようになっただけだから慣れるのは簡単だった。
これならイケるって思ってアリスに挑戦した。最初は中々いい感じだった。アリスもちょっとびっくりしてたと思う。最終的にはおれの反応速度を上回る攻撃をされてアウトだったけど。
「精進しとるようじゃが、まだまだじゃの。引き続き努力するのじゃ。」
そうアリスに言われたけど、どことなく嬉しそうにしてた。アリスもおれが成長するのを喜んでくれてるのかな。
やられてしまったけれど、単純におれの力不足だから方向性は間違ってないと思う。
あとは鍛練あるのみだね。
そんでもって今日はアリスと一緒に荷物を運んでる。場所は講義棟と呼ばれる建物だ。
「悪いのうジロー、こんなこと頼んでしまって。一人でも持てるのじゃが、か弱い女性がこれだけの荷物を持っておったらさぞかし異様な光景じゃろ?さすがにそれもどうかと思っての。」
か弱い?
誰が?
「今、失礼なこと考えたじゃろ。」
やばい。
バレてる。
でも確かにこれだけの荷物を女の人一人で持ってたら異様どころか少し怖いな。
「ところでどこまで持ってくの?」
「おお、そこの突き当たりの部屋じゃ。」
そういうとアリスはノックもせずにドアを開けると中に入っていった。
「わしじゃ!」
中を覗くと奥の方で男性が本棚から取り出しただろう本を読んでいた。アリスの訪問に気付くとこちらを振り向きながら小さくため息をついた。
「エクシル、何度も言うが人の部屋に入る時ぐらいノックはするものだ。」
「何じゃ何じゃ、そんな仲でもないじゃろうに。何年来の付き合いじゃと思っとるんじゃ。何か隠したいものでもあるんでないかの。」
すると男性はもう一度ため息をつくと、
「そうではない。人としての常識を言っているのだ。」
「なら関係ないの。わしは竜じゃからの。」
「またそのようなことを軽々しく。では女性としてはどうなのだ。街中にお前がノックもせずに男の部屋に入る粗暴者だと噂が流れることになるぞ?」
「……善処するのじゃ。」
凄い。アリスが言いくるめられた。しかもこの人、アリスが竜だってことを知ってるんだ。
「それより荷物を持って来たのじゃ。どこに置いたらよいのじゃ?」
「ああ、そちらの机に置いてくれ。」
その指示に従うようにアリスは部屋の中へ入っていく。一応「失礼します。」と声を掛けてからおれも続いた。
部屋に入ると男性がと目が合った。よく見ると端正な顔立ちをしており、何より耳が長かった。
「見ろ、お前の生徒の方が余程常識があるぞ。」
「ええんじゃ、ええんじゃ。それにジローは生徒ではない。今はわしの助手をしてもらっておる。」
その言葉で男性の目がおれにはっきりと向いた。何かしたかな?
「そうか君が……私はフォルマス・エル・セイムだ。よろしく頼む。」
「あ、ジロー・オオガミです。えと、セイムさんでよろしいですか?」
おれがそういうと彼は笑い出してしまった。何かおかしいこと言っただろうか。
「そうか、知らぬのだな。エルフに姓はないのだ。エルは母、セイムは父の名になる。つまり誰と誰の子であると名乗っている訳だな。
エルフは長命のため、その人生の中で何人かの者と子を成すことが多い。だから姓などがあると、どこの誰なのかよくわからなくなってしまうのだ。ゆえに誰と誰の子と名乗るようになったのだ。だから私のことはフォルマスと呼ぶとよい。」
「わかりました。ではフォルマスさん、これからよろしくお願いします。」
そう言うとフォルマスはニコッと笑ってくれた。
「アリスの弟子にしては出来た子だな。」
「何を!軽くわしを馬鹿にしたな!それにこの子はただの子供ではないぞ!何しろ森の狼に育てられた子じゃからの。」
するとフォルマスの顔つきが変わった。
「それは南の森の賢狼のことか?」
「そうじゃ。」
それを確かめると、おれのことをまるで何か確かめるように見つめてきた。
「……通りでか。人間らしくない訳だ。こうも精霊がなつくとは。」
人間らしくない?
「それはどういう意味ですか?」
「ああ、すまん。悪い意味に取ってしまったか。良い意味で人間らしくないと言ったのだ。」
どっちにしろ人間ぽくないんだ。
「人間という種族は元来、あまり精霊に好かれぬ。時たま好かれる者もいるが、好かれぬには色々な理由がある。一番は人間と精霊が遠い存在であることが大きい。なのに君の周りには元素精霊が多くいる。むしろまとわりついているぐらいだ。」
「精霊が見えるんですか?」
「エルフが精霊魔法を使うのは知っているか?エルフは元々、精霊と関わり、森と共に生きてきた。精霊魔法は精霊を使うのではなく、力を貸してもらう魔法だと考えるといい。そのために精霊を知覚出来るものがほとんどだ。その中でも私は特にだったが。」
「皮肉な話じゃよな。森に最も愛された者が森を離れるとは。あっ、これ食べてもよいかのう?」
「私は森を嫌いになった訳ではない。ただ、エルフとして生きることに疲れたのだ。ちなみにそれはダメだ。」
アリスが机に置いてあるお菓子を食べようとして注意された。
……。
アシナといいアリスといい、食い意地張ってるやつばっかりだな。
「とにかくどのようないきさつかはわからないが君のその性質は賢狼と暮らしたからだろうな。それとも何か切っ掛けがあったのか……どちらにせよ稀有な出会いに感謝するといい。もちろんその竜ともな。」
「ん?」
「私との出会いも君にとって良いものだといいのだが。とにかく荷物をありがとう。そしてジロー、これからよろしく頼む。」
フォルマスはそう言うと手を差し出してきた。エルフの挨拶がどういうものなのかわからないけど何処と無く人間臭さを感じる所作だった。これは人間とともに生きているゆえなんだろうか。
おれはその手を握ると、
「こちらこそ、よろしくお願いします。」
これが世捨てエルフこと、フォルマスとの出会いだった。
それというのは、これまでは、ただ単に体に魔力を通して体全体を漠然と強化してた。戦う上で今まではそれでいいと思っていた。
でも実際に、アリスのような格上の存在と戦うときにはそれだけじゃちょっと心許ないんだ。
じゃあどうするかを考えた時に、まず考えたのが体に通す魔力を増やすこと。そうすることによって普通の時も不意打ちでこられたりした時にも安心感は半端ない。ただ欠点としては相当に燃費が悪い。
今まで通していた魔力の量がおれのベストだとすると、魔力を増やすとおれの周りを覆うどころかどっかの戦闘民族かってくらいに魔力が溢れてしまう。要するに今のおれではその魔力量は制御しきれないんだ。
それで次に考えたのは魔力が溢れでるならその魔力を抑えればいいんじゃないかってこと。魔力を圧縮、あるいは濃縮するってイメージだね。これは案外うまくいった。まず、魔力の漏れが少ない、というかほぼ無い。それによって燃費も良くなり効果は増したままになるわけだね。
それでこれの問題点はというと先程、魔力量を御しきれないっていったように今回のもおれが慣れていないせいですぐに魔力が霧散してしまうんだ。
ということでこれも要練成ということになった。
それで結局どうなったかっていうと、基本は最初とほぼ一緒。自分が今出来る自然な身体強化。その上で相手の攻撃を読み、攻撃が当たる部分に魔力を集中することにした。
集中するといっても全体が十としてそこに十を集中させるんじゃない。それだと相手が格上だとフェイントで他の場所に攻撃を当てられてしまう。所謂本末転倒だ。
逆に他の部分を三にして残りの七を集中する訳でもない。これでも総量は変わってなくて他の部分は薄くなってるから攻撃されたら終わり。
おれがしたのは全体の魔力量は変えず、攻撃を受けるだろう部分だけ魔力を増やすという方法だ。
何が違うのって思うよね?要は、攻撃を受けるだろう部分を予測して、覆ってる魔力を変えず、その部分だけ足したんだ。
それによって他の部分の防御力は変わらずに、攻撃は効きづらくすることができた。
ん?それも一朝一夕では出来ないんじゃないかって?
それがそうでもなかった。実際戦うときには身体強化とは別に、ダッシュしようと思ったら足を、パンチしようと思ったら拳を自然に魔力を集めてた。それをただ意識的にやるようになっただけだから慣れるのは簡単だった。
これならイケるって思ってアリスに挑戦した。最初は中々いい感じだった。アリスもちょっとびっくりしてたと思う。最終的にはおれの反応速度を上回る攻撃をされてアウトだったけど。
「精進しとるようじゃが、まだまだじゃの。引き続き努力するのじゃ。」
そうアリスに言われたけど、どことなく嬉しそうにしてた。アリスもおれが成長するのを喜んでくれてるのかな。
やられてしまったけれど、単純におれの力不足だから方向性は間違ってないと思う。
あとは鍛練あるのみだね。
そんでもって今日はアリスと一緒に荷物を運んでる。場所は講義棟と呼ばれる建物だ。
「悪いのうジロー、こんなこと頼んでしまって。一人でも持てるのじゃが、か弱い女性がこれだけの荷物を持っておったらさぞかし異様な光景じゃろ?さすがにそれもどうかと思っての。」
か弱い?
誰が?
「今、失礼なこと考えたじゃろ。」
やばい。
バレてる。
でも確かにこれだけの荷物を女の人一人で持ってたら異様どころか少し怖いな。
「ところでどこまで持ってくの?」
「おお、そこの突き当たりの部屋じゃ。」
そういうとアリスはノックもせずにドアを開けると中に入っていった。
「わしじゃ!」
中を覗くと奥の方で男性が本棚から取り出しただろう本を読んでいた。アリスの訪問に気付くとこちらを振り向きながら小さくため息をついた。
「エクシル、何度も言うが人の部屋に入る時ぐらいノックはするものだ。」
「何じゃ何じゃ、そんな仲でもないじゃろうに。何年来の付き合いじゃと思っとるんじゃ。何か隠したいものでもあるんでないかの。」
すると男性はもう一度ため息をつくと、
「そうではない。人としての常識を言っているのだ。」
「なら関係ないの。わしは竜じゃからの。」
「またそのようなことを軽々しく。では女性としてはどうなのだ。街中にお前がノックもせずに男の部屋に入る粗暴者だと噂が流れることになるぞ?」
「……善処するのじゃ。」
凄い。アリスが言いくるめられた。しかもこの人、アリスが竜だってことを知ってるんだ。
「それより荷物を持って来たのじゃ。どこに置いたらよいのじゃ?」
「ああ、そちらの机に置いてくれ。」
その指示に従うようにアリスは部屋の中へ入っていく。一応「失礼します。」と声を掛けてからおれも続いた。
部屋に入ると男性がと目が合った。よく見ると端正な顔立ちをしており、何より耳が長かった。
「見ろ、お前の生徒の方が余程常識があるぞ。」
「ええんじゃ、ええんじゃ。それにジローは生徒ではない。今はわしの助手をしてもらっておる。」
その言葉で男性の目がおれにはっきりと向いた。何かしたかな?
「そうか君が……私はフォルマス・エル・セイムだ。よろしく頼む。」
「あ、ジロー・オオガミです。えと、セイムさんでよろしいですか?」
おれがそういうと彼は笑い出してしまった。何かおかしいこと言っただろうか。
「そうか、知らぬのだな。エルフに姓はないのだ。エルは母、セイムは父の名になる。つまり誰と誰の子であると名乗っている訳だな。
エルフは長命のため、その人生の中で何人かの者と子を成すことが多い。だから姓などがあると、どこの誰なのかよくわからなくなってしまうのだ。ゆえに誰と誰の子と名乗るようになったのだ。だから私のことはフォルマスと呼ぶとよい。」
「わかりました。ではフォルマスさん、これからよろしくお願いします。」
そう言うとフォルマスはニコッと笑ってくれた。
「アリスの弟子にしては出来た子だな。」
「何を!軽くわしを馬鹿にしたな!それにこの子はただの子供ではないぞ!何しろ森の狼に育てられた子じゃからの。」
するとフォルマスの顔つきが変わった。
「それは南の森の賢狼のことか?」
「そうじゃ。」
それを確かめると、おれのことをまるで何か確かめるように見つめてきた。
「……通りでか。人間らしくない訳だ。こうも精霊がなつくとは。」
人間らしくない?
「それはどういう意味ですか?」
「ああ、すまん。悪い意味に取ってしまったか。良い意味で人間らしくないと言ったのだ。」
どっちにしろ人間ぽくないんだ。
「人間という種族は元来、あまり精霊に好かれぬ。時たま好かれる者もいるが、好かれぬには色々な理由がある。一番は人間と精霊が遠い存在であることが大きい。なのに君の周りには元素精霊が多くいる。むしろまとわりついているぐらいだ。」
「精霊が見えるんですか?」
「エルフが精霊魔法を使うのは知っているか?エルフは元々、精霊と関わり、森と共に生きてきた。精霊魔法は精霊を使うのではなく、力を貸してもらう魔法だと考えるといい。そのために精霊を知覚出来るものがほとんどだ。その中でも私は特にだったが。」
「皮肉な話じゃよな。森に最も愛された者が森を離れるとは。あっ、これ食べてもよいかのう?」
「私は森を嫌いになった訳ではない。ただ、エルフとして生きることに疲れたのだ。ちなみにそれはダメだ。」
アリスが机に置いてあるお菓子を食べようとして注意された。
……。
アシナといいアリスといい、食い意地張ってるやつばっかりだな。
「とにかくどのようないきさつかはわからないが君のその性質は賢狼と暮らしたからだろうな。それとも何か切っ掛けがあったのか……どちらにせよ稀有な出会いに感謝するといい。もちろんその竜ともな。」
「ん?」
「私との出会いも君にとって良いものだといいのだが。とにかく荷物をありがとう。そしてジロー、これからよろしく頼む。」
フォルマスはそう言うと手を差し出してきた。エルフの挨拶がどういうものなのかわからないけど何処と無く人間臭さを感じる所作だった。これは人間とともに生きているゆえなんだろうか。
おれはその手を握ると、
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