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前田家に謀反の疑いあり
税源は、法外な相続税―蒲生家の事例―
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所員:(秀吉の元同僚となりますと蒲生家の事例が宜しいか?と思われます。とは言え蒲生は尾張からの。では無く、南近江の出身。その南近江を支配していました六角氏が信長に敗れたあと信長に臣従した家であります。その家の跡取りとして誕生したのが蒲生氏郷。この氏郷は元服の際。信長自らが烏帽子親となり、信長の娘を娶らせるなど織田家期待のホープとして成長。氏郷もその期待に応え、数多くの武功を挙げていくのでありました。)
私(三成):(順風満帆ですね……。)
所員:(その後、発生しました本能寺の変。織田家の主導権争いにおきましても選択肢を誤らなかった氏郷は無事。秀吉の天下統一の時を迎えたのでありましたが、彼の運命を一変させる出来事が発生することになります。それは……秀吉による会津転封の命令。出身が南近江。小田原直前の所領が伊勢と言いました、当時の大都会に居を構えていました氏郷にとりましては、たとえ91万石にも及び領土を得たとしましても……都落ちの感は否めなかったことと思われます。)
私(三成):(氏郷以前に伊勢を治めていました滝川一益が関東管領の任を受けた際。この世の終わりのような発言をしていた長野群馬両県よりも更に奥でありますか……。)
所員:(しかも氏郷が会津に派遣された理由が伊達政宗と徳川家康を封じること。)
私(三成):(北に政宗。南には徳川家康……共に秀吉が武力で屈服させることが出来なかった両人に氏郷は挟まれている……。)
所員:(武力で屈服させることが出来ていないのは政宗だけではなく、東北全体に及ぶため、秀吉の一言で主君を失った地域の国人が不穏な動きを見せる中。混乱に巻き込まれたのが氏郷同様東北に入封されることになりました木村吉清。彼が治めた宮城北部から岩手南部地域で大規模な一揆が発生。氏郷や、その一揆を主導した政宗によって吉清は助け出されるのでありましたが……。その責任を問われた吉清は所領没収の憂き目に遭うのでありました。その最中。氏郷は、一揆を主導したのは政宗であることを証明する書状を入手。秀吉に提出したのでありましたが……。)
私(三成):(秀吉と政宗の相性の良さが勝りまして……。緊急事態となった時を想定し、花押を使い分けていた器量も評価されて。のことと思われますが……。現地で散々辛酸を舐めさせられて来た氏郷からしますと……。)
所員:(その後、氏郷は朝鮮出兵に絡み九州へ出張。そこで体調を崩し会津に戻るも悪化。養生のため上洛し、秀吉などから名医が派遣されるのでありましたが治療の甲斐なく氏郷は当時としても若い40歳でこの世を去ることになったのでありました。)
私(三成):(……今の私の年齢でありますね……。)
所員:(氏郷死去の緊急事態の蒲生家を継いだのが子の秀行。その時、秀行はまだ13歳。)
私(三成):(当時とすれば元服。成人している年齢でありますが、現在の成人年齢であります20歳で何か出来るわけではありませんように、秀行が何か出来るわけではありません。それも91万石もの大封を。伊達政宗と徳川家康に挟まれた地域で……。)
所員:(その秀行に代わり、蒲生家全体の政務を見る人物が登場するのでありますが。その人物は中途採用……。有能であるため、氏郷時代から重宝された人物なのでありましたが。……外様は外様でありますので……。元々の家臣との軋轢が生じることとなってしまい、刃傷沙汰に発展……。責任を問われました秀行は、会津91万石から宇都宮18万石に削減されるのでありました。その裏には三成の影が……。と言われておりますが。)
私(三成):(もし三成が巷間言われるような蒲生家を混乱させた張本人でありましたら、今。北近江にこれだけの蒲生の旧臣が集うことにはならないでしょう。)
所員:(その通りでありまして、秀行が宇都宮に転封となった理由としましては、若干13歳の秀行に伊達政宗からの侵攻を防ぐ役割を任すには荷が重すぎたことに加え、もう一人注意しなければいけない南の徳川家康と親戚関係となっていたため、いざ徳川と豊臣が。となった時、どちらに味方することになるのか。を考えますと……。)
私(三成):(豊臣から見ますと、最悪の事態になることは想像に難くはありませんね……。)
所員:(なら家康のすぐ近くの。秀行が面倒を見ることの出来る範囲で。それもたとえ家康に肩入れすることになったとしましても豊臣家の脅威とはならない程度の国力の宇都宮18万石にしておこうか……。と。秀行自身も宇都宮入封後。城下町の整備や蒲生家の故郷から日野商人を招き商業の発展に努めるなどの功績から見ますと……。)
私(三成):(秀行にとって丁度良い規模であった。と……。)
所員:(その空いた会津に入ったのが上杉景勝。)
私(三成):(ん!?豊臣家の増収には結びついてはいませんが?)
所員:(たしかに会津は上杉家の領地となりました。なりましたが、上杉が会津に移ると同時に空いた土地がございます。)
私(三成):(……越後ですか……。)
所員:(越後は日本海を通じ京へと繋がる大動脈。このルートと越後の名産品。青苧の利権を上杉から引き離すことが目的の1つ。であることに加え、越後と佐渡の国から算出される金山の利権も手に入れてしまおう……。勿論、伊達・徳川の抑えとして上杉の力が必要であったのは事実なのではありますが。)
私(三成):(そのお詫びとして上杉の領土はこれまでの91万石から120万石に増えたのでありましたが、所領の配置を見ますと……一応繋がっているのかな……。平成の大合併にこんな市町村ありますね……。)
所員:(しかも当時の交通網でありますからね……。いつ越後の堀。もしくは山形の最上と衝突しても不思議ではない。そうでもしないと連絡路の確保もままならない……。)
私(三成):(蒲生にかこつけて、ついでに上杉の力も削いでしまおう。そんな狙いもあったのかもしれませんね……。)
私(三成):(順風満帆ですね……。)
所員:(その後、発生しました本能寺の変。織田家の主導権争いにおきましても選択肢を誤らなかった氏郷は無事。秀吉の天下統一の時を迎えたのでありましたが、彼の運命を一変させる出来事が発生することになります。それは……秀吉による会津転封の命令。出身が南近江。小田原直前の所領が伊勢と言いました、当時の大都会に居を構えていました氏郷にとりましては、たとえ91万石にも及び領土を得たとしましても……都落ちの感は否めなかったことと思われます。)
私(三成):(氏郷以前に伊勢を治めていました滝川一益が関東管領の任を受けた際。この世の終わりのような発言をしていた長野群馬両県よりも更に奥でありますか……。)
所員:(しかも氏郷が会津に派遣された理由が伊達政宗と徳川家康を封じること。)
私(三成):(北に政宗。南には徳川家康……共に秀吉が武力で屈服させることが出来なかった両人に氏郷は挟まれている……。)
所員:(武力で屈服させることが出来ていないのは政宗だけではなく、東北全体に及ぶため、秀吉の一言で主君を失った地域の国人が不穏な動きを見せる中。混乱に巻き込まれたのが氏郷同様東北に入封されることになりました木村吉清。彼が治めた宮城北部から岩手南部地域で大規模な一揆が発生。氏郷や、その一揆を主導した政宗によって吉清は助け出されるのでありましたが……。その責任を問われた吉清は所領没収の憂き目に遭うのでありました。その最中。氏郷は、一揆を主導したのは政宗であることを証明する書状を入手。秀吉に提出したのでありましたが……。)
私(三成):(秀吉と政宗の相性の良さが勝りまして……。緊急事態となった時を想定し、花押を使い分けていた器量も評価されて。のことと思われますが……。現地で散々辛酸を舐めさせられて来た氏郷からしますと……。)
所員:(その後、氏郷は朝鮮出兵に絡み九州へ出張。そこで体調を崩し会津に戻るも悪化。養生のため上洛し、秀吉などから名医が派遣されるのでありましたが治療の甲斐なく氏郷は当時としても若い40歳でこの世を去ることになったのでありました。)
私(三成):(……今の私の年齢でありますね……。)
所員:(氏郷死去の緊急事態の蒲生家を継いだのが子の秀行。その時、秀行はまだ13歳。)
私(三成):(当時とすれば元服。成人している年齢でありますが、現在の成人年齢であります20歳で何か出来るわけではありませんように、秀行が何か出来るわけではありません。それも91万石もの大封を。伊達政宗と徳川家康に挟まれた地域で……。)
所員:(その秀行に代わり、蒲生家全体の政務を見る人物が登場するのでありますが。その人物は中途採用……。有能であるため、氏郷時代から重宝された人物なのでありましたが。……外様は外様でありますので……。元々の家臣との軋轢が生じることとなってしまい、刃傷沙汰に発展……。責任を問われました秀行は、会津91万石から宇都宮18万石に削減されるのでありました。その裏には三成の影が……。と言われておりますが。)
私(三成):(もし三成が巷間言われるような蒲生家を混乱させた張本人でありましたら、今。北近江にこれだけの蒲生の旧臣が集うことにはならないでしょう。)
所員:(その通りでありまして、秀行が宇都宮に転封となった理由としましては、若干13歳の秀行に伊達政宗からの侵攻を防ぐ役割を任すには荷が重すぎたことに加え、もう一人注意しなければいけない南の徳川家康と親戚関係となっていたため、いざ徳川と豊臣が。となった時、どちらに味方することになるのか。を考えますと……。)
私(三成):(豊臣から見ますと、最悪の事態になることは想像に難くはありませんね……。)
所員:(なら家康のすぐ近くの。秀行が面倒を見ることの出来る範囲で。それもたとえ家康に肩入れすることになったとしましても豊臣家の脅威とはならない程度の国力の宇都宮18万石にしておこうか……。と。秀行自身も宇都宮入封後。城下町の整備や蒲生家の故郷から日野商人を招き商業の発展に努めるなどの功績から見ますと……。)
私(三成):(秀行にとって丁度良い規模であった。と……。)
所員:(その空いた会津に入ったのが上杉景勝。)
私(三成):(ん!?豊臣家の増収には結びついてはいませんが?)
所員:(たしかに会津は上杉家の領地となりました。なりましたが、上杉が会津に移ると同時に空いた土地がございます。)
私(三成):(……越後ですか……。)
所員:(越後は日本海を通じ京へと繋がる大動脈。このルートと越後の名産品。青苧の利権を上杉から引き離すことが目的の1つ。であることに加え、越後と佐渡の国から算出される金山の利権も手に入れてしまおう……。勿論、伊達・徳川の抑えとして上杉の力が必要であったのは事実なのではありますが。)
私(三成):(そのお詫びとして上杉の領土はこれまでの91万石から120万石に増えたのでありましたが、所領の配置を見ますと……一応繋がっているのかな……。平成の大合併にこんな市町村ありますね……。)
所員:(しかも当時の交通網でありますからね……。いつ越後の堀。もしくは山形の最上と衝突しても不思議ではない。そうでもしないと連絡路の確保もままならない……。)
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