591 / 625
進入路
しおりを挟む
私(村上義清)「箕輪と鷹留……分担はどうしようか……?」
真田幸隆「殿。」
私(村上義清)「どうした?」
真田幸隆「優先事項は箕輪であります。。」
私(村上義清)「あくまで長野との決戦を優先するべき?」
真田幸隆「はい。ただ先に烏川に到着するのは鷹留城の兵になります。故に鷹留側の渡河点を押さえる必要はあります。」
私(村上義清)「どれくらいを割く?」
真田昌幸「殿。」
私(村上義清)「どうした?」
真田昌幸「殿は川を渡る覚悟は御座いますか?」
私(村上義清)「どう言う事だ?」
真田昌幸「いえ。ここまでの話を聞いていまして、気になりました故。」
私(村上義清)「もし渡るとしたらどうする?」
真田昌幸「それは仮定の話ですか?それとも覚悟を持っての話でありますか?」
私(村上義清)「長野と決着をつける覚悟である。」
真田昌幸「それを聞いて安心しました。」
私(村上義清)「ん!?」
真田昌幸「殿。」
私(村上義清)「どうした?」
真田昌幸「全主力を烏川対岸に押し出しましょう。」
私(村上義清)「敵は二手から来るのだぞ?」
真田昌幸「わかっています。しかし烏川に到着する時間に差があります。先に来るのは鷹留の兵であります。奴らが川に到達する前に渡りましょう。」
私(村上義清)「全軍でか?」
真田昌幸「時間を掛ける余裕はありません。ありませんので鷹留の兵については追い散らす事が出来れば善しであります。あくまで決戦は箕輪の長野業盛でありますし、烏川北岸は敵地であります。深追いは厳禁でありますし、乱取りなど以ての外であります。」
私(村上義清)「仮に鷹留城の兵を追い散らす事が出来たら?」
真田昌幸「長野と決戦するべく兵を東へ動かします。」
私(村上義清)「渡河点はどうする?」
真田昌幸「鷹留からの組織的な抵抗が無くなった状況にありますので、鷹留の敵兵を追い掛けている部隊に委ねれば宜しいかと。」
私(村上義清)「先陣はどうする?」
真田昌幸「時間もありませんので、今は遊軍となっています四郎を先に向かわせ後を追い掛ける事にしましょう。」
私(村上義清)「進路は?」
真田昌幸「鷹留については追い散らす事が目的であります。四郎が出端を挫き、後ろにも大量の兵が居る事を知らしめれば宜しいかと。」
私(村上義清)「わかった。幸隆もそれで良いか?」
真田幸隆「御意。」
鷹留城からの援軍を叩くべく高遠勝頼を先陣に烏川を渡った村上軍は敵兵を追い散らした後、長野業盛との決着をつけるべき兵を東へ向けるのでありました。
真田幸隆「殿。」
私(村上義清)「どうした?」
真田幸隆「優先事項は箕輪であります。。」
私(村上義清)「あくまで長野との決戦を優先するべき?」
真田幸隆「はい。ただ先に烏川に到着するのは鷹留城の兵になります。故に鷹留側の渡河点を押さえる必要はあります。」
私(村上義清)「どれくらいを割く?」
真田昌幸「殿。」
私(村上義清)「どうした?」
真田昌幸「殿は川を渡る覚悟は御座いますか?」
私(村上義清)「どう言う事だ?」
真田昌幸「いえ。ここまでの話を聞いていまして、気になりました故。」
私(村上義清)「もし渡るとしたらどうする?」
真田昌幸「それは仮定の話ですか?それとも覚悟を持っての話でありますか?」
私(村上義清)「長野と決着をつける覚悟である。」
真田昌幸「それを聞いて安心しました。」
私(村上義清)「ん!?」
真田昌幸「殿。」
私(村上義清)「どうした?」
真田昌幸「全主力を烏川対岸に押し出しましょう。」
私(村上義清)「敵は二手から来るのだぞ?」
真田昌幸「わかっています。しかし烏川に到着する時間に差があります。先に来るのは鷹留の兵であります。奴らが川に到達する前に渡りましょう。」
私(村上義清)「全軍でか?」
真田昌幸「時間を掛ける余裕はありません。ありませんので鷹留の兵については追い散らす事が出来れば善しであります。あくまで決戦は箕輪の長野業盛でありますし、烏川北岸は敵地であります。深追いは厳禁でありますし、乱取りなど以ての外であります。」
私(村上義清)「仮に鷹留城の兵を追い散らす事が出来たら?」
真田昌幸「長野と決戦するべく兵を東へ動かします。」
私(村上義清)「渡河点はどうする?」
真田昌幸「鷹留からの組織的な抵抗が無くなった状況にありますので、鷹留の敵兵を追い掛けている部隊に委ねれば宜しいかと。」
私(村上義清)「先陣はどうする?」
真田昌幸「時間もありませんので、今は遊軍となっています四郎を先に向かわせ後を追い掛ける事にしましょう。」
私(村上義清)「進路は?」
真田昌幸「鷹留については追い散らす事が目的であります。四郎が出端を挫き、後ろにも大量の兵が居る事を知らしめれば宜しいかと。」
私(村上義清)「わかった。幸隆もそれで良いか?」
真田幸隆「御意。」
鷹留城からの援軍を叩くべく高遠勝頼を先陣に烏川を渡った村上軍は敵兵を追い散らした後、長野業盛との決着をつけるべき兵を東へ向けるのでありました。
0
お気に入りに追加
29
あなたにおすすめの小説
愛されなかった私が転生して公爵家のお父様に愛されました
上野佐栁
ファンタジー
前世では、愛されることなく死を迎える主人公。実の父親、皇帝陛下を殺害未遂の濡れ衣を着せられ死んでしまう。死を迎え、これで人生が終わりかと思ったら公爵家に転生をしてしまった主人公。前世で愛を知らずに育ったために人を信頼する事が出来なくなってしまい。しばらくは距離を置くが、だんだんと愛を受け入れるお話。
婚約破棄?貴方程度がわたくしと結婚出来ると本気で思ったの?
三条桜子
恋愛
王都に久しぶりにやって来た。楽しみにしていた舞踏会で突如、婚約破棄を突きつけられた。腕に女性を抱いてる。ん?その子、誰?わたくしがいじめたですって?わたくしなら、そんな平民殺しちゃうわ。ふふふ。ねえ?本気で貴方程度がわたくしと結婚出来ると思っていたの?可笑しい! ◎短いお話。文字数も少なく読みやすいかと思います。全6話。
イラスト/ノーコピーライトガール
平民として生まれた男、努力でスキルと魔法が使える様になる。〜イージーな世界に生まれ変わった。
モンド
ファンタジー
1人の男が異世界に転生した。
日本に住んでいた頃の記憶を持ったまま、男は前世でサラリーマンとして長年働いてきた経験から。
今度生まれ変われるなら、自由に旅をしながら生きてみたいと思い描いていたのだ。
そんな彼が、15歳の成人の儀式の際に過去の記憶を思い出して旅立つことにした。
特に使命や野心のない男は、好きなように生きることにした。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ
karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。
しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。
『スキルの素』を3つ選べって言うけど、早いもの勝ちで余りモノしか残っていませんでした。※チートスキルを生み出してバカにした奴らを見返します
ヒゲ抜き地蔵
ファンタジー
【書籍化に伴う掲載終了について】詳しくは近況ボードをご参照下さい。
ある日、まったく知らない空間で目覚めた300人の集団は、「スキルの素を3つ選べ」と謎の声を聞いた。
制限時間は10分。まさかの早いもの勝ちだった。
「鑑定」、「合成」、「錬成」、「癒やし」
チートの匂いがするスキルの素は、あっという間に取られていった。
そんな中、どうしても『スキルの素』の違和感が気になるタクミは、あるアイデアに従って、時間ギリギリで余りモノの中からスキルの素を選んだ。
その後、異世界に転生したタクミは余りモノの『スキルの素』で、世界の法則を変えていく。
その大胆な発想に人々は驚嘆し、やがて彼は人間とエルフ、ドワーフと魔族の勢力図を変えていく。
この男がどんなスキルを使うのか。
ひとつだけ確かなことは、タクミが選択した『スキルの素』は世界を変えられる能力だったということだ。
※【同時掲載】カクヨム様、小説家になろう様
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる