462 / 625
いくさになって
しおりを挟む
私(村上義清)「しかしいくさになって一番困るのは(武田今川領の境界に位置する)穴山だろ?」
真田幸隆「はい。」
私(村上義清)「武田と今川が並び立つ事が、自らの存在理由を高める条件になっているのが穴山だろ?」
真田幸隆「はい。」
私(村上義清)「とりあえず穴山に取次ぎを依頼しても良かったように思うのだが?」
真田幸隆「そうですよね。しかし氏真はその選択肢を採用しませんでした。たぶんでありますが、その選択肢が浮かばなかったのかもしれません。」
私(村上義清)「それで輝虎に?」
真田幸隆「はい。」
私(村上義清)「甲斐との人と物の動きを遮断した?」
真田幸隆「はい。」
私(村上義清)「その方が難しく無いか?」
真田幸隆「確かに。」
私(村上義清)「輝虎は上野において武田と北条と対立している。」
真田幸隆「はい。」
私(村上義清)「氏真の居る駿河から輝虎が居る越後に通信を試みた場合、武田領か北条領のどちらかを通らなければならない。」
真田幸隆「そうですね。」
私(村上義清)「実際、武田の諜報網に引っ掛かってしまっている。」
真田幸隆「はい。」
私(村上義清)「その情報は武田から北条にもたらされてしまっている。」
真田幸隆「その事を氏真は関知していませんが。」
私(村上義清)「もう1つの路地封鎖にしても『封鎖する。』と言う事はそれ相応の警察力を盾にしなければ成立はしない。」
真田幸隆「はい。」
私(村上義清)「もし武田が強行突破を試みた場合……。」
真田幸隆「軍事衝突に発展する恐れが十分にあります。」
私(村上義清)「義信は天竜川を渡る備えをしていたんだよな?」
真田幸隆「はい。駿河に入る準備は整っていました。」
私(村上義清)「それを防ぐためには……。」
真田幸隆「氏真も最精鋭の部隊を国境に派遣しています。」
私(村上義清)「その時点でいくさになっていた可能性も?」
真田幸隆「あり得た話であります。たまたま氏真に路地封鎖を依頼されました輝虎が、(義信から)頼まれても居ない塩を。それもとんでもない量を送り込んでくれましたので、うちもそうでありましたがそちらの対処に義信も追われる事になりましたのは幸いと言えば幸いな事でありました。」
私(村上義清)「あれが無かったら?」
真田幸隆「今の状態では無かったでしょう。」
私(村上義清)「その時穴山は?」
真田幸隆「全ての積み荷が自分の所(富士川)を通るのですよ。その行き来で稼いでいるのですよ。それを塞がれたのですよ。それも常に連絡を取り合っている相手にやられたのですよ。少なくとも『仲介』の選択肢は消えていたのは間違いありません。」
真田幸隆「はい。」
私(村上義清)「武田と今川が並び立つ事が、自らの存在理由を高める条件になっているのが穴山だろ?」
真田幸隆「はい。」
私(村上義清)「とりあえず穴山に取次ぎを依頼しても良かったように思うのだが?」
真田幸隆「そうですよね。しかし氏真はその選択肢を採用しませんでした。たぶんでありますが、その選択肢が浮かばなかったのかもしれません。」
私(村上義清)「それで輝虎に?」
真田幸隆「はい。」
私(村上義清)「甲斐との人と物の動きを遮断した?」
真田幸隆「はい。」
私(村上義清)「その方が難しく無いか?」
真田幸隆「確かに。」
私(村上義清)「輝虎は上野において武田と北条と対立している。」
真田幸隆「はい。」
私(村上義清)「氏真の居る駿河から輝虎が居る越後に通信を試みた場合、武田領か北条領のどちらかを通らなければならない。」
真田幸隆「そうですね。」
私(村上義清)「実際、武田の諜報網に引っ掛かってしまっている。」
真田幸隆「はい。」
私(村上義清)「その情報は武田から北条にもたらされてしまっている。」
真田幸隆「その事を氏真は関知していませんが。」
私(村上義清)「もう1つの路地封鎖にしても『封鎖する。』と言う事はそれ相応の警察力を盾にしなければ成立はしない。」
真田幸隆「はい。」
私(村上義清)「もし武田が強行突破を試みた場合……。」
真田幸隆「軍事衝突に発展する恐れが十分にあります。」
私(村上義清)「義信は天竜川を渡る備えをしていたんだよな?」
真田幸隆「はい。駿河に入る準備は整っていました。」
私(村上義清)「それを防ぐためには……。」
真田幸隆「氏真も最精鋭の部隊を国境に派遣しています。」
私(村上義清)「その時点でいくさになっていた可能性も?」
真田幸隆「あり得た話であります。たまたま氏真に路地封鎖を依頼されました輝虎が、(義信から)頼まれても居ない塩を。それもとんでもない量を送り込んでくれましたので、うちもそうでありましたがそちらの対処に義信も追われる事になりましたのは幸いと言えば幸いな事でありました。」
私(村上義清)「あれが無かったら?」
真田幸隆「今の状態では無かったでしょう。」
私(村上義清)「その時穴山は?」
真田幸隆「全ての積み荷が自分の所(富士川)を通るのですよ。その行き来で稼いでいるのですよ。それを塞がれたのですよ。それも常に連絡を取り合っている相手にやられたのですよ。少なくとも『仲介』の選択肢は消えていたのは間違いありません。」
0
お気に入りに追加
29
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
転生幼女は幸せを得る。
泡沫 ウィルベル
ファンタジー
私は死んだはずだった。だけど何故か赤ちゃんに!?
今度こそ、幸せになろうと誓ったはずなのに、求められてたのは魔法の素質がある跡取りの男の子だった。私は4歳で家を出され、森に捨てられた!?幸せなんてきっと無いんだ。そんな私に幸せをくれたのは王太子だった−−
転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ
karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。
しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
今さら帰ってこいなんて言われても。~森に移住した追放聖女は快適で優雅に暮らす~
ケンノジ
ファンタジー
「もうお前は要らない女だ!」
聖女として国に奉仕し続けてきたシルヴィは、第一王子ヴィンセントに婚約破棄と国外追放を言い渡される。
その理由は、シルヴィより強い力を持つ公爵家のご令嬢が現れたからだという。
ヴィンセントは態度を一変させシルヴィを蔑んだ。
王子で婚約者だから、と態度も物言いも目に余るすべてに耐えてきたが、シルヴィは我慢の限界に達した。
「では、そう仰るならそう致しましょう」
だが、真の聖女不在の国に一大事が起きるとは誰も知るよしもなかった……。
言われた通り国外に追放されたシルヴィは、聖女の力を駆使し、
森の奥で出会った魔物や動物たちと静かで快適な移住生活を送りはじめる。
これは虐げられた聖女が移住先の森の奥で楽しく幸せな生活を送る物語。
放置された公爵令嬢が幸せになるまで
こうじ
ファンタジー
アイネス・カンラダは物心ついた時から家族に放置されていた。両親の顔も知らないし兄や妹がいる事は知っているが顔も話した事もない。ずっと離れで暮らし自分の事は自分でやっている。そんな日々を過ごしていた彼女が幸せになる話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる