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真田幸隆「そうなると信長は動かざるを得ないな。」
春日虎綱「はい。信長は美濃を出発し、枚方に入りました。」
枚方は、摂津から京を結ぶ水上交通の要衝。
真田幸隆「それまでに要した日数はわかるか?」
春日虎綱「一週間は掛かっておりません。」
真田幸隆「相変わらず早いな……。それで兵の補給は?」
春日虎綱「信長の供回りにつきましては調達途中の段階にあります。」
真田幸隆「それで戦えるのか?」
春日虎綱「信長以外の織田家臣にはそれ程損耗はありませんでしたし、その時居る兵で対応を考えるのが信長でありますから。」
真田幸隆「何とかなるで出発した?」
春日虎綱「はい。」
真田幸隆「それでどれだけの兵が集まったのだ?」
春日虎綱「号して4万であります。」
真田幸隆「実際は?」
春日虎綱「当座は3千であります。」
真田幸隆「大丈夫か?」
春日虎綱「……まぁ実質信長の家臣とも言える将軍様の直参衆も居ますし、上洛するために信長が通った近江の家臣があとを追い掛けて来るのは目に見えていますので。」
真田幸隆「そう遠くない未来に4万の兵が枚方に集まる事になる?」
春日虎綱「そう見て間違い無いかと思われます。」
真田幸隆「それに対し三好勢は?」
春日虎綱「河内、和泉で活動していました部隊は全て野田、福島に戻った模様であります。」
真田幸隆「こちらも早いな……。」
春日虎綱「彼らの水上輸送能力が効果を発揮したと見て間違い無いかと思われます。」
真田幸隆「野田、福島に対し信長は?」
春日虎綱「ただでさえ河川に沼。更には深田に囲まれ、攻めるに難しい場所である事に加えまして此度のいくさを想定して手入れが為されていますので。」
真田幸隆「たとえ4万の兵があったとしても攻め落とす事は難しい状況にある?」
春日虎綱「はい。それに加えまして当地の制海権を握っているのは三好であります。陸を封鎖しても海から物資が送り込まれるのを防ぐ事は出来ません。」
真田幸隆「兵糧攻めも出来ない……。しかし信長は手をこまねいているわけでは無いのだろう?」
春日虎綱「はい。三好勢は今、全ての兵が野田福島に籠っています。と言う事は野田福島以外の摂津に河内。そして和泉の3国には三人衆の兵が居ない事を意味しています。池田城を除きまして。対して信長には4万の兵が居ます。この数に対抗出来る部隊は三好方には存在しません。そうで無ければ三好勢が野田、福島に引き籠る必要はありませんので。そうなって来ますと、信長が打つ手は自ずと見えて来るものであります。」
春日虎綱「はい。信長は美濃を出発し、枚方に入りました。」
枚方は、摂津から京を結ぶ水上交通の要衝。
真田幸隆「それまでに要した日数はわかるか?」
春日虎綱「一週間は掛かっておりません。」
真田幸隆「相変わらず早いな……。それで兵の補給は?」
春日虎綱「信長の供回りにつきましては調達途中の段階にあります。」
真田幸隆「それで戦えるのか?」
春日虎綱「信長以外の織田家臣にはそれ程損耗はありませんでしたし、その時居る兵で対応を考えるのが信長でありますから。」
真田幸隆「何とかなるで出発した?」
春日虎綱「はい。」
真田幸隆「それでどれだけの兵が集まったのだ?」
春日虎綱「号して4万であります。」
真田幸隆「実際は?」
春日虎綱「当座は3千であります。」
真田幸隆「大丈夫か?」
春日虎綱「……まぁ実質信長の家臣とも言える将軍様の直参衆も居ますし、上洛するために信長が通った近江の家臣があとを追い掛けて来るのは目に見えていますので。」
真田幸隆「そう遠くない未来に4万の兵が枚方に集まる事になる?」
春日虎綱「そう見て間違い無いかと思われます。」
真田幸隆「それに対し三好勢は?」
春日虎綱「河内、和泉で活動していました部隊は全て野田、福島に戻った模様であります。」
真田幸隆「こちらも早いな……。」
春日虎綱「彼らの水上輸送能力が効果を発揮したと見て間違い無いかと思われます。」
真田幸隆「野田、福島に対し信長は?」
春日虎綱「ただでさえ河川に沼。更には深田に囲まれ、攻めるに難しい場所である事に加えまして此度のいくさを想定して手入れが為されていますので。」
真田幸隆「たとえ4万の兵があったとしても攻め落とす事は難しい状況にある?」
春日虎綱「はい。それに加えまして当地の制海権を握っているのは三好であります。陸を封鎖しても海から物資が送り込まれるのを防ぐ事は出来ません。」
真田幸隆「兵糧攻めも出来ない……。しかし信長は手をこまねいているわけでは無いのだろう?」
春日虎綱「はい。三好勢は今、全ての兵が野田福島に籠っています。と言う事は野田福島以外の摂津に河内。そして和泉の3国には三人衆の兵が居ない事を意味しています。池田城を除きまして。対して信長には4万の兵が居ます。この数に対抗出来る部隊は三好方には存在しません。そうで無ければ三好勢が野田、福島に引き籠る必要はありませんので。そうなって来ますと、信長が打つ手は自ずと見えて来るものであります。」
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