Twenty_Sevens (同期７人)

１１月(人生、初めての告白)

仕事で遅れてくるメンバーを迎えにBとYが車で駅に向かってた時だった。Bがハンドルきりながら話し出した。

「オレ、好きな人がいるんだ。」
「へぇ～、突然なに～。ひょっとして仲間うち？って、聞かない方がいいか？」
「Cなんだ。」
「・・・？」
「そっ。オレはBLDGなんだ。」
「それって、、、私が聞いても良かったの？」
「んー、分からないけど、Yには聞いてもほしかった気もする。気持ち悪いか？」
「ううん、それはない。絶対ない。ただ、私は悲しいかも。その事、知らなかったし、気付けなかったし、何もしてあげられない。ずっと辛かったんじゃない。今も。」
「辛さもあるけど、ずっと一緒にいられる良さもあるよ。聞いてくれて、ありがと。Yなら分かってくれるような気がしてたけど、そう言ってもらえて嬉しかった。話して良かった。」
「何も出来なくて、ごめん。」
「いいや、そんなことないさ。」
Yの目から落ちるものがあった。Bは気付かないふりをした。もう駅が見えてきた。

人生で打ち明けることはないかも知れないような大きな告白、Yは受け止めきれなかった。かと言って誰かに話す事ではない、超プライベートな事だから。この先、自分が出来ることはあるだろうか。Bへの恋心を持つXの気持ちを知ってるだけに溜め息が出た。なんて複雑な三角関係。誰のことも救えない、やりきれない思いしか残らなかった。