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第2話 SIXの標的
7 たった1人のSIX
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真っ直ぐに、ブライドは男を見ていた。
凛とした表情で、そして、蔑んだ目で。
男は、自分の行為に向けられているその視線から、居た堪れない思いで目を逸らした。
「男の方は皆、こういうのが好きですよね❣️」
そう言ってブライドは、スカートの裾を捲って見せた。
男の視線が、スカートの中を凝視する。
「そのおかげで、あなたの電脳に入り込むことができました」
男は困惑していた。
「いつから私をハッキングしていたんだ?」
「スカートの中を見せる度に、あなたの心が乱れていました。
隙を突くのは難しくありませんでしたよ❣️」
男は、M109がブライドの足首を掴んだ時の事を思い出していた。
「確かにあの時は心がざわめいた。
しかし、私の居所が正確に分からなければ、電子攻撃はできない筈だ!」
男はまだ、納得できていないようだ。
先日、あなたにお会いした時に、名刺を渡したことは覚えていますね❣️」
ブライドの問いに、男は黙って頷いた。
「あの名刺には、特殊な香料が付けられていたのです。
私以外の人が触れた時、微かな匂いを発します。
常人にはわからないでしょうけど、私は鼻が効くんです❣️
この駐車場に着いた時から、あなたがここにいる事は分かっていました」
男の握り締めた拳が震えている。
「なんだと?」
抑えきれない感情で、男の唇は震え出した。
「だがな、SIXは私以外に6人いるんだぞ。
ブライド1人で何がで...」
男の言葉が終わる前に、レーザーポインターの光点が彼の身体に集中した。
「SIXはあなた1人です」
ブライドが言葉を続ける。
「あなた以外の6人は、あなたが電脳をハッキングして操っていたにすぎません」
あるビルの上では、ワンカップ大関をちびちび飲みながらライフルを構えている老人がいた。
「彼らにライフルを渡し、狙撃技術をダウンロードさせれば即席スナイパーの完成です」
また違うビルの上では、ベビーカーに赤ちゃんを乗せた母親が、その隣でライフルを構えていた。
「でも、即席スナイパーには欠点があります。
殺気は出しませんが、筋肉の動く気配や雑念は消せません」
また違うビルの上では、学生がタブレット端末を操作しながらライフルを構えていた。
昔の映画を観ているようだ。
「記憶の消去がしやすいように、狙撃に集中させないことが仇になりましたね」
ビジネスバッグを持ったサラリーマン。
犬の散歩の途中らしい、ジャージを着た主婦。
恋人との旅行プランを考えているOL。
記憶を消してしまえば、例え警察に捕まったとしても、リーダーの男の情報は掴むことができない。
「君が私を撃つことはできるのかね?
ごく普通の生活を送っている民間人に人殺しをさせられるのかね?」
男は脅すようにブライドを問い詰めた。
その時、男の目の前に血煙が上がった。
6発の弾が男の身体を抉ったからだ。
「ぐあああぁぁぁあ.....」
痛みを吐き出すように悲鳴をあげて、男は膝から崩れ落ちた。
ゆっくりと、仰向けに倒れた。
「ぐぁ......くっ、くそっ!」
男がブライドを睨んだ。
「ずるいですね。
勝手に痛覚をキャンセルしないでください」
男の電脳は、すでにハッキングしている。
ブライドが痛覚を元に戻した。
口から泡を吹いて痛みを堪える男。
「せっかくですから、痛みを最大にしてあげます❣️」
ブライドがいたずらな笑みを浮かべた時、男は地獄の苦しみを味わっていた。
気絶はさせない。
「痛いですか❓
その痛みは、あなたがさっき、わたしに与えようとした痛みですよ」
男は全身を硬直させて、耐えられない痛みに耐えていた。
「では、その痛みを快感に変えてみましょう❣️」
男の表情はパッと明るくなり、股間で萎びていたモノはいきなり硬直した。
「でも逝かせてあげません❣️」
ブライドの悪女の表情に、男は無言で懇願した。
「もう少し快感をあげますね❣️」
男がブライドの言葉に期待した時、さらに6発の弾が男の身体を抉った。
「ああん💕
はぁぁああん💕」
気持ち悪い喘ぎ声を男があげた。
銃撃された痛みが全て、強烈な快感に変わっているのだ。
両脚がピンと伸びている。
快感に耐え切れず射精する直前だ。
しかし、ブライドに電脳をハッキングされている男は射精することができない。
「逝きたいですか❓」
ブライドの問いに、男は何度も何度も頷いた。
レーザーポインターの光点が、男の硬直に集中した。
男はそれを見て、悩み、焦らされ、大きく頷いた。
そして、6発の弾が男の硬直を引きちぎった。
真っ赤な血液と、真っ白な精液と、男の嬌声が天井を叩いた。
男は何度も痙攣を繰り返し、血液も精液も声も出し尽くして動かなくなった。
エージェント専門の殺し屋、6人組のスナイパー『SIX』はここで終焉した。
「SIXの処分、完了しました❣️」
ブライドが視線を送る先に、駐車場の柱がある。
彼女はそこに言葉を投げかけた。
「もう出て来てもいいですよ。
ブルバード教官」
「なんだ、バレていたのか?」
柱の影から出て来た男は、M109と呼ばれていた男だった。
凛とした表情で、そして、蔑んだ目で。
男は、自分の行為に向けられているその視線から、居た堪れない思いで目を逸らした。
「男の方は皆、こういうのが好きですよね❣️」
そう言ってブライドは、スカートの裾を捲って見せた。
男の視線が、スカートの中を凝視する。
「そのおかげで、あなたの電脳に入り込むことができました」
男は困惑していた。
「いつから私をハッキングしていたんだ?」
「スカートの中を見せる度に、あなたの心が乱れていました。
隙を突くのは難しくありませんでしたよ❣️」
男は、M109がブライドの足首を掴んだ時の事を思い出していた。
「確かにあの時は心がざわめいた。
しかし、私の居所が正確に分からなければ、電子攻撃はできない筈だ!」
男はまだ、納得できていないようだ。
先日、あなたにお会いした時に、名刺を渡したことは覚えていますね❣️」
ブライドの問いに、男は黙って頷いた。
「あの名刺には、特殊な香料が付けられていたのです。
私以外の人が触れた時、微かな匂いを発します。
常人にはわからないでしょうけど、私は鼻が効くんです❣️
この駐車場に着いた時から、あなたがここにいる事は分かっていました」
男の握り締めた拳が震えている。
「なんだと?」
抑えきれない感情で、男の唇は震え出した。
「だがな、SIXは私以外に6人いるんだぞ。
ブライド1人で何がで...」
男の言葉が終わる前に、レーザーポインターの光点が彼の身体に集中した。
「SIXはあなた1人です」
ブライドが言葉を続ける。
「あなた以外の6人は、あなたが電脳をハッキングして操っていたにすぎません」
あるビルの上では、ワンカップ大関をちびちび飲みながらライフルを構えている老人がいた。
「彼らにライフルを渡し、狙撃技術をダウンロードさせれば即席スナイパーの完成です」
また違うビルの上では、ベビーカーに赤ちゃんを乗せた母親が、その隣でライフルを構えていた。
「でも、即席スナイパーには欠点があります。
殺気は出しませんが、筋肉の動く気配や雑念は消せません」
また違うビルの上では、学生がタブレット端末を操作しながらライフルを構えていた。
昔の映画を観ているようだ。
「記憶の消去がしやすいように、狙撃に集中させないことが仇になりましたね」
ビジネスバッグを持ったサラリーマン。
犬の散歩の途中らしい、ジャージを着た主婦。
恋人との旅行プランを考えているOL。
記憶を消してしまえば、例え警察に捕まったとしても、リーダーの男の情報は掴むことができない。
「君が私を撃つことはできるのかね?
ごく普通の生活を送っている民間人に人殺しをさせられるのかね?」
男は脅すようにブライドを問い詰めた。
その時、男の目の前に血煙が上がった。
6発の弾が男の身体を抉ったからだ。
「ぐあああぁぁぁあ.....」
痛みを吐き出すように悲鳴をあげて、男は膝から崩れ落ちた。
ゆっくりと、仰向けに倒れた。
「ぐぁ......くっ、くそっ!」
男がブライドを睨んだ。
「ずるいですね。
勝手に痛覚をキャンセルしないでください」
男の電脳は、すでにハッキングしている。
ブライドが痛覚を元に戻した。
口から泡を吹いて痛みを堪える男。
「せっかくですから、痛みを最大にしてあげます❣️」
ブライドがいたずらな笑みを浮かべた時、男は地獄の苦しみを味わっていた。
気絶はさせない。
「痛いですか❓
その痛みは、あなたがさっき、わたしに与えようとした痛みですよ」
男は全身を硬直させて、耐えられない痛みに耐えていた。
「では、その痛みを快感に変えてみましょう❣️」
男の表情はパッと明るくなり、股間で萎びていたモノはいきなり硬直した。
「でも逝かせてあげません❣️」
ブライドの悪女の表情に、男は無言で懇願した。
「もう少し快感をあげますね❣️」
男がブライドの言葉に期待した時、さらに6発の弾が男の身体を抉った。
「ああん💕
はぁぁああん💕」
気持ち悪い喘ぎ声を男があげた。
銃撃された痛みが全て、強烈な快感に変わっているのだ。
両脚がピンと伸びている。
快感に耐え切れず射精する直前だ。
しかし、ブライドに電脳をハッキングされている男は射精することができない。
「逝きたいですか❓」
ブライドの問いに、男は何度も何度も頷いた。
レーザーポインターの光点が、男の硬直に集中した。
男はそれを見て、悩み、焦らされ、大きく頷いた。
そして、6発の弾が男の硬直を引きちぎった。
真っ赤な血液と、真っ白な精液と、男の嬌声が天井を叩いた。
男は何度も痙攣を繰り返し、血液も精液も声も出し尽くして動かなくなった。
エージェント専門の殺し屋、6人組のスナイパー『SIX』はここで終焉した。
「SIXの処分、完了しました❣️」
ブライドが視線を送る先に、駐車場の柱がある。
彼女はそこに言葉を投げかけた。
「もう出て来てもいいですよ。
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