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第3話 血の代償
2 暗闇からの訪問者
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ただならぬ気配を感じて、考えるより早く、うさぎは引き鉄を引いていた。
うさぎが得意とする3連射だ。
全て眉間に叩き込んでいた。
その間、僅か0.5秒。
「え❓
.......眉間って⁉️ 人だったの❓💦」
暗闇から出て来たモノが何であるかを確認する前に、うさぎは人を射殺してしまったようだ。
膝から崩れ落ちる男。
全身を黒いレザーで覆った男だった。
男の身体がガクガクと震え出す。
死の痙攣が始まった。
「どうしよう❓💦」
うさぎが自分のミスに気がついた時、不意に男の身体が闇に飲まれるように消えた。
「え⁉️
どゆこと⁉️」
うさぎは、目をぱちくりさせて男が消えた地面を見ていた。
「確認もせずに撃つな💢」
うさぎの背後から声が聞こえた。
「きゃぁぁぁぁあああああ」
振り向きざまに銃を向けるうさぎ。
男が銃を掴んだ。
さっき、うさぎが銃で撃った男だった。
「少しは落ち着いて話を聞け、ブライド‼️」
うさぎの動きが止まった。
ブライドと言う言葉に反応したようだ。
それでも、うさぎの目からは大粒の涙が溢れて、唇は震えていた。
「俺はアイアン・クロウだ。
知っているな」
眉間に撃ち込んだ銃槍も消えている。
「アイアン.....クロウ.....先輩❓」
「そうだ」
クロウがゆっくり銃を放した。
「でも、でも、さっき死にましたよね❓
わたしがうっかり撃っちゃったんですけど....
死にましたよね❓
それに、消えましたよね❓
えっ❓
でも、生きてますよね❓」
状況が分からずに、うさぎは取り乱していた。
「撃っても、殺しても大丈夫だ。
俺は死んでも生き返るから」
クロウの言葉に、少しずつ落ち着きを見せるうさぎ。
「え❓
生き返るって❓」
「ブライドが内閣調査室に来て3年になるな?」
「はい....」
うさぎの質問はスルーされた。
「俺はその前からこの組織にいるんだが、会うのは今日が初めてだと思う」
「......はい」
うさぎの呼吸も落ち着いてきた。
「一度顔を合わせておいた方がいいと課長に言われて、会いに来たんだ」
やっと理屈が通る話になったと、うさぎは安心した。
「はい。
ありがとう....ございます」
❓❓❓❓な顔をしているうさぎに、クロウは自分の能力について、一通りを教えた。
とは言え、納得できる内容ではなかった。
「分からないことが多いと思うが、そこで黙って見ていれば、俺の話が少しは判ると思う」
クロウが、森の奥を凝視している。
うさぎには、何も見えない。
「出て来い」
クロウが森に向かって声を掛けた時、うさぎは背中がゾワゾワと寒気がした。
いる❓
.....何かがいる⁉️
うさぎは、その何かに本能的な恐怖を覚えた。
無意識に後退りしていた。
うさぎが思っていたより高い場所に、爛々と光る目があった。
およそ地上3メートル近くに、その目があった。
人の姿に近い何かがいる。
「手を出すなよ、ブライド」
うさぎは後ろに下がることで、それに答えた。
(今日は、怖いことばっかりですよ、kameちゃん💦)
(ボクも怖くて分からないことばっかりだよ、うさぎちゃん)
森の中から、人の姿に似た殺気の塊が出て来た。
鳥肌が立つどころの殺気ではない。
意識を強く持たないと、死んでしまいそうになる殺気だった。
「鬼....ですか❓」
うさぎは、意識を保つために言葉を絞り出した。
「いや、この国の先住民だ」
鬼とも見紛う先住民は、ゆっくりと獲物に近付いて来た。
獲物って⁉️
また分からないことばっかりです💦
うさぎ、失神しそうです💦💦
うさぎが得意とする3連射だ。
全て眉間に叩き込んでいた。
その間、僅か0.5秒。
「え❓
.......眉間って⁉️ 人だったの❓💦」
暗闇から出て来たモノが何であるかを確認する前に、うさぎは人を射殺してしまったようだ。
膝から崩れ落ちる男。
全身を黒いレザーで覆った男だった。
男の身体がガクガクと震え出す。
死の痙攣が始まった。
「どうしよう❓💦」
うさぎが自分のミスに気がついた時、不意に男の身体が闇に飲まれるように消えた。
「え⁉️
どゆこと⁉️」
うさぎは、目をぱちくりさせて男が消えた地面を見ていた。
「確認もせずに撃つな💢」
うさぎの背後から声が聞こえた。
「きゃぁぁぁぁあああああ」
振り向きざまに銃を向けるうさぎ。
男が銃を掴んだ。
さっき、うさぎが銃で撃った男だった。
「少しは落ち着いて話を聞け、ブライド‼️」
うさぎの動きが止まった。
ブライドと言う言葉に反応したようだ。
それでも、うさぎの目からは大粒の涙が溢れて、唇は震えていた。
「俺はアイアン・クロウだ。
知っているな」
眉間に撃ち込んだ銃槍も消えている。
「アイアン.....クロウ.....先輩❓」
「そうだ」
クロウがゆっくり銃を放した。
「でも、でも、さっき死にましたよね❓
わたしがうっかり撃っちゃったんですけど....
死にましたよね❓
それに、消えましたよね❓
えっ❓
でも、生きてますよね❓」
状況が分からずに、うさぎは取り乱していた。
「撃っても、殺しても大丈夫だ。
俺は死んでも生き返るから」
クロウの言葉に、少しずつ落ち着きを見せるうさぎ。
「え❓
生き返るって❓」
「ブライドが内閣調査室に来て3年になるな?」
「はい....」
うさぎの質問はスルーされた。
「俺はその前からこの組織にいるんだが、会うのは今日が初めてだと思う」
「......はい」
うさぎの呼吸も落ち着いてきた。
「一度顔を合わせておいた方がいいと課長に言われて、会いに来たんだ」
やっと理屈が通る話になったと、うさぎは安心した。
「はい。
ありがとう....ございます」
❓❓❓❓な顔をしているうさぎに、クロウは自分の能力について、一通りを教えた。
とは言え、納得できる内容ではなかった。
「分からないことが多いと思うが、そこで黙って見ていれば、俺の話が少しは判ると思う」
クロウが、森の奥を凝視している。
うさぎには、何も見えない。
「出て来い」
クロウが森に向かって声を掛けた時、うさぎは背中がゾワゾワと寒気がした。
いる❓
.....何かがいる⁉️
うさぎは、その何かに本能的な恐怖を覚えた。
無意識に後退りしていた。
うさぎが思っていたより高い場所に、爛々と光る目があった。
およそ地上3メートル近くに、その目があった。
人の姿に近い何かがいる。
「手を出すなよ、ブライド」
うさぎは後ろに下がることで、それに答えた。
(今日は、怖いことばっかりですよ、kameちゃん💦)
(ボクも怖くて分からないことばっかりだよ、うさぎちゃん)
森の中から、人の姿に似た殺気の塊が出て来た。
鳥肌が立つどころの殺気ではない。
意識を強く持たないと、死んでしまいそうになる殺気だった。
「鬼....ですか❓」
うさぎは、意識を保つために言葉を絞り出した。
「いや、この国の先住民だ」
鬼とも見紛う先住民は、ゆっくりと獲物に近付いて来た。
獲物って⁉️
また分からないことばっかりです💦
うさぎ、失神しそうです💦💦
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