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第3話 血の代償
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銀杏の黄色い落ち葉の絨毯の上を、ゴスロリの黒いドレスを着た少女が歩いている。
とぼとぼと歩く姿は、彼女が不機嫌な気持ちであることが推測された。
「.....つまんないです💧」
少女は転がっている石ころを蹴り飛ばした。
「.....ぜんぜんやる気出ません💧」
少女はほっぺたを膨らませて不満をこぼした。
(そんなこと言わないで頑張ろうよ)
(......)
悔しそうに俯いた目には、涙が浮かんでいた。
その少女は、うさぎだった。
珍しく、パールホワイトのウエディングドレスは着ていないようだ。
私服のうさぎも可愛いらしい💕
都会から離れた山間の地方都市に、うさぎは1人で来ているようだ。
男性器を切断されて殺害された被害者を発見してから、もうすぐ2ヶ月が過ぎようとしている。
季節が夏の終わりから秋へと進んだころ、その犯人が特定された。
小さな山を背負った別荘に、その犯人は住んでいた。
男性器切断連続殺人事件の犯人は、30代の美しい女性だった。
どういう経緯で犯罪が発生したのかは分からないが、他人の電脳をハッキングして自分の思い通りにしたうえで殺害したのだから、処分の対象で間違いはない。
「そういう意味で怒ってるんじゃありません💢」
うさぎが珍しく、サポートAIと喧嘩しているようだ。
(じゃあ、何が不満なの❓
うさぎちゃんは.....)
うさぎは、胸につかえた想いを、精一杯の言葉にした。
「だって、相手が女性だったら.....
今回もうさぎの部屋はできないじゃないですか⁉️💢」
(なるほどね❣️)
性癖を武器に戦ううさぎは、相手が男性であるから優位に立てるし、自分の欲求も満たされる訳だった。
(うさぎちゃんはやっぱり、性癖最優先だよね)
(......うん)
まだ拗ねているうさぎが、石ころを蹴飛ばした。
転がっていく石ころの先.....
銀杏の木の影.....暗闇の中で、何かが動いた。
「誰❓」
言葉より先に、うさぎは銃を構えていた。
とぼとぼと歩く姿は、彼女が不機嫌な気持ちであることが推測された。
「.....つまんないです💧」
少女は転がっている石ころを蹴り飛ばした。
「.....ぜんぜんやる気出ません💧」
少女はほっぺたを膨らませて不満をこぼした。
(そんなこと言わないで頑張ろうよ)
(......)
悔しそうに俯いた目には、涙が浮かんでいた。
その少女は、うさぎだった。
珍しく、パールホワイトのウエディングドレスは着ていないようだ。
私服のうさぎも可愛いらしい💕
都会から離れた山間の地方都市に、うさぎは1人で来ているようだ。
男性器を切断されて殺害された被害者を発見してから、もうすぐ2ヶ月が過ぎようとしている。
季節が夏の終わりから秋へと進んだころ、その犯人が特定された。
小さな山を背負った別荘に、その犯人は住んでいた。
男性器切断連続殺人事件の犯人は、30代の美しい女性だった。
どういう経緯で犯罪が発生したのかは分からないが、他人の電脳をハッキングして自分の思い通りにしたうえで殺害したのだから、処分の対象で間違いはない。
「そういう意味で怒ってるんじゃありません💢」
うさぎが珍しく、サポートAIと喧嘩しているようだ。
(じゃあ、何が不満なの❓
うさぎちゃんは.....)
うさぎは、胸につかえた想いを、精一杯の言葉にした。
「だって、相手が女性だったら.....
今回もうさぎの部屋はできないじゃないですか⁉️💢」
(なるほどね❣️)
性癖を武器に戦ううさぎは、相手が男性であるから優位に立てるし、自分の欲求も満たされる訳だった。
(うさぎちゃんはやっぱり、性癖最優先だよね)
(......うん)
まだ拗ねているうさぎが、石ころを蹴飛ばした。
転がっていく石ころの先.....
銀杏の木の影.....暗闇の中で、何かが動いた。
「誰❓」
言葉より先に、うさぎは銃を構えていた。
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