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第三章 カモフ攻防戦
12 タカマの戦い(5)
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正午過ぎから始まった戦いは、僅か五時間ですでに最終局面を迎えていた。
戦いの帰趨はすでにエリアス軍で決していた。
勝利は確実と言われていたダニエルの姿はすでに戦場にはなく、エリアス軍の姿ばかりが犇めいている状況だ。にもかかわらず、勝利したエリアス軍はタカマ高原に釘付けとなっていた。
エリアスは目の前で繰り広げられている最後の戦闘の様子を、苦々しい表情で見つめていた。
「まだ突破できんのか!?」
見るからに機嫌の悪いエリアスに気を遣ってか、側近のひとりが声を荒らげる。が、その側近の言葉にますます機嫌を悪くしていく。
すでにラーシュ隊は一〇〇〇名を切り、誰が見てもすでに雌雄は決していた。そのラーシュ隊を避けてフォレスに兵を進めることは可能だったが、エリアスの再三の降伏勧告にも従わず、最期まで抵抗を止めないラーシュを許すつもりはなかったのだ。
「ラーシュが守りに徹すればあの父上ですら突き破ることができなかったと聞きます。同じ四天王とはいえユッシ様とフベルト様の二人では少し荷が勝ちすぎでしょう」
「ヴィクトルか」
本陣に入ってきたのはヴィクトルだった。ヨウコを撃破後、アレクセイの軍をユッシと共に撃破した彼は、エリアスの元へと引き上げてきた。
戦闘をおこなってきたばかりとあって、汗と千切れた牧草に加え、所々に乾いた返り血が黒くこびり付いていた。
「久しぶりにございます兄上」
「その節は助かったぞ。流石にあの塔に入れられればどうすることもできんからな」
不機嫌を隠すことなく辺りに撒き散らしていたが、ヴィクトルが来た途端にそれを霧散させて機嫌良く彼を迎え、二年前の尖塔から救ってくれたことの礼を述べる。
「ダニエル兄上の悔しそうな顔は滑稽でした。是非あの顔を兄上にも見ていただきたかったです」
「ふ、俺がダニエルに捕まるようなヘマをする筈あるまい」
戦場では近寄りがたい雰囲気を纏っているエリアスに気後れすることなく談笑するヴィクトルを、幕僚や側近たちは呆気にとられて見つめていた。
近年はフォレスに戻ることも少なくなり、戻ったとしてもエリアスは兄弟で談笑するような性格ではなかった。そのため誰もがエリアスとヴィクトルが繋がっているとは見られていなかったのだ。
エリアス陣営ですらそうなのだから、ダニエル側では尚のことだったろう。だが目の前で談笑する二人からは、お互い少なくない信頼が見て取れた。
「それで、なかなかラーシュを攻めあぐねているご様子、私が助勢いたしましょうか?」
「いや、その必要はない。鉄壁のラーシュといえど何時までも耐えられるものでもない。そろそろラーシュに引導を渡してやろう。残念ながらダニエルは逃がしてしまったが、それは後日の楽しみにとっておけばよい」
エリアスはそう言って立ち上がると不敵な笑みを浮かべるのだった。
ダニエルが撤退してからどれだけ経ったのか。
延々と振るい続けている愛用の薙刀で、数多の敵兵を討ち取ったが、それでも敵の姿が消えることはない。
すでに予備が尽き、交換もできなくなった薙刀の刃先は鋸のように刃こぼれしている。流石のラーシュでもそんな得物では、一刀のもとに斬り捨てることが難しくなってきていた。
刃から滴る血糊が柄を濡らし握る手元を滑らせる。分身と言って過言でない得物だが、疲労から鉛のように重くなっている。手の延長のように扱えた薙刀が、構えることすら困難になるほど重い。
疲労具合からは相当な時間が過ぎたと思われるが、見上げる太陽の傾き具合から日没までの時間を思うと気が遠くなりそうだった。
ラーシュは得物を杖代わりに身体を支え、息を整えながら血煙でむせ返る戦場を見渡した。
六〇〇〇名近くいた兵も残っているのは既に四分の一に満たないだろう。頼りとする側近も、何人かは彼の足下で無残な屍を晒していた。
本来であれば壊滅といってよい損害を受けているが、それでも生き残った兵達は疲れた身体に鞭打って必死で戦い続けていた。
だがそれはほんの少しの事で瓦解するのはラーシュ本人が痛いほど解っていることだ。彼を含めて体力は既に尽き、気力を振り絞ってギリギリで耐えているに過ぎなかった。
「うぉぉぉぉぉ!」
腹の底から咆哮し萎えかけた気持ちを奮い立たせると、不用意に近付いてきた敵兵を打ち据える。ボロボロの刃が相手に突き刺さったまま折れたが、薙刀をくるりと回転させ石突で相手の喉を潰す。
折れた刃を見て舌打ちをひとつすると、グレイブを投げ捨て落ちていた槍を拾い上げた。
ラーシュの叫びを受け、生き残りの兵達も声を上げ気力を迸らせる。
傾きを増した太陽はさらに大地に近づき、西の空が僅かに赤く染まり始めていた。
不意にユッシとフベルトの攻勢が緩んだように感じた。
「何だ!?」
思わず足を止める。
顔を上げればそれは気のせいではなく、敵兵が睨みを効かせながらも足を止めていた。
「・・・・終わったのか?」
誰が呟いたのか分からない。しかしその言葉は、ラーシュ隊の生き残った者全員の心情を代弁していた。
それはラーシュでさえ例外ではなく、思わずほっと息を吐いた途端、今まで蓄積した疲労がずしりとのし掛かり思わず蹈鞴を踏む。槍を杖のように支えにして、膝が崩れ落ちそうになるのを堪え顔を上げる。
ラーシュらが見守る中、ユッシとフベルトの部隊は整列すると左右に分かれていく。
部隊が分かれた先、目にしたのは彼らを絶望へと叩き落とす光景だった。
「エリアス、様・・・・!?」
彼らの視線の先にはエリアス本隊が整然と陣形を整えていたのだ。
すでに体力も尽き、五体満足な者など存在しないラーシュ隊に対して満を持してのエリアス本人の出陣だった。
もはや勝負にならないことは誰の目にも明らかで、彼らに僅かに残されていた気力を奪うのに充分だった。そこかしこで力尽きたように膝を落とす兵が続出していく。
ラーシュは膝を屈する事はなかったが、槍に支えられて立っているのがやっとの状況だ。既に戦う力は残されていなかった。
そんな彼の前に一騎、ゆっくりと近付いてくる。
鎖帷子の上に真っ赤に染め上げたサーコートを身に着けたエリアスだ。
赤い長髪を靡かせたエリアスは、ラーシュの前で歩みを止めると静かに語りかけた。
「ラーシュよ、見事な戦いだった」
「もはや指一本動かすことすら億劫ゆえ、このままで失礼する」
ラーシュは力なくそう言いながら、槍に身体を支えながらエリアスを見上げた。
生き残った彼の部隊の兵と変わらず、全身に浴びた返り血が赤黒く固まっている。所々赤いのは返り血ではなく傷を負った箇所だろう。頭を守る額当ては既になく、頭から流れる血が顔半分を赤く染めていた。
どこに戦う力が残っていたのか分からぬほど満身創痍状態の老騎士が、槍を杖代わりにしているとはいえ、今なお戦意衰えぬ目を爛々と光らせていた。
「この戦、貴様の勝ちだ」
「ありがたきお言葉」
戦略的には勝ったのはエリアス軍で、裏切りが相次いだダニエル軍は完敗だった。しかしダニエル追撃に移りたいエリアス軍をラーシュは見事に防ぎきったのだ。この局地戦での勝者は、エリアスが言うようにラーシュだった。
「貴様を失うのは惜しい。俺に仕える気はないか?」
敵味方に分かれたとはいえ元々は同じストランド軍だ。一方を滅ぼすことはは本意ではなかった。
味方の少ないエリアスにとって、四天王の中でもラーシュはもっとも手に入れたい騎士のひとりだったのだ。
しかしラーシュは静かに首を振る。
「エリアス様に請われるのは身に余る光栄ですが、オリヤン様をヴァルハラで待たせております。あまりお待たせするのも失礼でしょう」
そう言って爽やかに笑うとエリアスの誘いを断った。
ヴァルハラとは、勇敢に戦い散っていった騎士が死後に訪れるという館のことである。そこでは敵味方関係なく憩うとされている。
「親父殿はもう少し待たせても罰は当たらないと思うが?」
「何の取り柄もなかった儂がストランド軍四天王とまで呼ばれ、この歳まで戦場に立つことができました。オリヤン様には感謝の念しかありませぬが、最後を看取ることが叶わなかったのが唯一の心残り。この戦が終われば勝ち負け関係なく儂はオリヤン様に殉じるつもりでした」
すでに覚悟の決まった表情で静かに淡々と語るラーシュ。
その表情に翻意させることは不可能と判断したエリアスは『そうか』と呟いて天を仰ぐと息を大きく吐く。
「ならば俺が引導を渡そう」
エリアスは下馬すると槍斧を上段に構える。ラーシュは笑みを浮かべると首を差し出すように静かに頭を下げた。
「俺もいつかヴァルハラに行く。親父殿にはもうしばらく待っていてくれと伝えてくれ」
そう言って無造作に振り下ろすとラーシュの首が足下に転がり、首をなくした胴体が血飛沫を上げながら崩れ落ちた。
これをもってタカマの戦いはエリアスの勝利で幕を下ろすのだった。
戦いの帰趨はすでにエリアス軍で決していた。
勝利は確実と言われていたダニエルの姿はすでに戦場にはなく、エリアス軍の姿ばかりが犇めいている状況だ。にもかかわらず、勝利したエリアス軍はタカマ高原に釘付けとなっていた。
エリアスは目の前で繰り広げられている最後の戦闘の様子を、苦々しい表情で見つめていた。
「まだ突破できんのか!?」
見るからに機嫌の悪いエリアスに気を遣ってか、側近のひとりが声を荒らげる。が、その側近の言葉にますます機嫌を悪くしていく。
すでにラーシュ隊は一〇〇〇名を切り、誰が見てもすでに雌雄は決していた。そのラーシュ隊を避けてフォレスに兵を進めることは可能だったが、エリアスの再三の降伏勧告にも従わず、最期まで抵抗を止めないラーシュを許すつもりはなかったのだ。
「ラーシュが守りに徹すればあの父上ですら突き破ることができなかったと聞きます。同じ四天王とはいえユッシ様とフベルト様の二人では少し荷が勝ちすぎでしょう」
「ヴィクトルか」
本陣に入ってきたのはヴィクトルだった。ヨウコを撃破後、アレクセイの軍をユッシと共に撃破した彼は、エリアスの元へと引き上げてきた。
戦闘をおこなってきたばかりとあって、汗と千切れた牧草に加え、所々に乾いた返り血が黒くこびり付いていた。
「久しぶりにございます兄上」
「その節は助かったぞ。流石にあの塔に入れられればどうすることもできんからな」
不機嫌を隠すことなく辺りに撒き散らしていたが、ヴィクトルが来た途端にそれを霧散させて機嫌良く彼を迎え、二年前の尖塔から救ってくれたことの礼を述べる。
「ダニエル兄上の悔しそうな顔は滑稽でした。是非あの顔を兄上にも見ていただきたかったです」
「ふ、俺がダニエルに捕まるようなヘマをする筈あるまい」
戦場では近寄りがたい雰囲気を纏っているエリアスに気後れすることなく談笑するヴィクトルを、幕僚や側近たちは呆気にとられて見つめていた。
近年はフォレスに戻ることも少なくなり、戻ったとしてもエリアスは兄弟で談笑するような性格ではなかった。そのため誰もがエリアスとヴィクトルが繋がっているとは見られていなかったのだ。
エリアス陣営ですらそうなのだから、ダニエル側では尚のことだったろう。だが目の前で談笑する二人からは、お互い少なくない信頼が見て取れた。
「それで、なかなかラーシュを攻めあぐねているご様子、私が助勢いたしましょうか?」
「いや、その必要はない。鉄壁のラーシュといえど何時までも耐えられるものでもない。そろそろラーシュに引導を渡してやろう。残念ながらダニエルは逃がしてしまったが、それは後日の楽しみにとっておけばよい」
エリアスはそう言って立ち上がると不敵な笑みを浮かべるのだった。
ダニエルが撤退してからどれだけ経ったのか。
延々と振るい続けている愛用の薙刀で、数多の敵兵を討ち取ったが、それでも敵の姿が消えることはない。
すでに予備が尽き、交換もできなくなった薙刀の刃先は鋸のように刃こぼれしている。流石のラーシュでもそんな得物では、一刀のもとに斬り捨てることが難しくなってきていた。
刃から滴る血糊が柄を濡らし握る手元を滑らせる。分身と言って過言でない得物だが、疲労から鉛のように重くなっている。手の延長のように扱えた薙刀が、構えることすら困難になるほど重い。
疲労具合からは相当な時間が過ぎたと思われるが、見上げる太陽の傾き具合から日没までの時間を思うと気が遠くなりそうだった。
ラーシュは得物を杖代わりに身体を支え、息を整えながら血煙でむせ返る戦場を見渡した。
六〇〇〇名近くいた兵も残っているのは既に四分の一に満たないだろう。頼りとする側近も、何人かは彼の足下で無残な屍を晒していた。
本来であれば壊滅といってよい損害を受けているが、それでも生き残った兵達は疲れた身体に鞭打って必死で戦い続けていた。
だがそれはほんの少しの事で瓦解するのはラーシュ本人が痛いほど解っていることだ。彼を含めて体力は既に尽き、気力を振り絞ってギリギリで耐えているに過ぎなかった。
「うぉぉぉぉぉ!」
腹の底から咆哮し萎えかけた気持ちを奮い立たせると、不用意に近付いてきた敵兵を打ち据える。ボロボロの刃が相手に突き刺さったまま折れたが、薙刀をくるりと回転させ石突で相手の喉を潰す。
折れた刃を見て舌打ちをひとつすると、グレイブを投げ捨て落ちていた槍を拾い上げた。
ラーシュの叫びを受け、生き残りの兵達も声を上げ気力を迸らせる。
傾きを増した太陽はさらに大地に近づき、西の空が僅かに赤く染まり始めていた。
不意にユッシとフベルトの攻勢が緩んだように感じた。
「何だ!?」
思わず足を止める。
顔を上げればそれは気のせいではなく、敵兵が睨みを効かせながらも足を止めていた。
「・・・・終わったのか?」
誰が呟いたのか分からない。しかしその言葉は、ラーシュ隊の生き残った者全員の心情を代弁していた。
それはラーシュでさえ例外ではなく、思わずほっと息を吐いた途端、今まで蓄積した疲労がずしりとのし掛かり思わず蹈鞴を踏む。槍を杖のように支えにして、膝が崩れ落ちそうになるのを堪え顔を上げる。
ラーシュらが見守る中、ユッシとフベルトの部隊は整列すると左右に分かれていく。
部隊が分かれた先、目にしたのは彼らを絶望へと叩き落とす光景だった。
「エリアス、様・・・・!?」
彼らの視線の先にはエリアス本隊が整然と陣形を整えていたのだ。
すでに体力も尽き、五体満足な者など存在しないラーシュ隊に対して満を持してのエリアス本人の出陣だった。
もはや勝負にならないことは誰の目にも明らかで、彼らに僅かに残されていた気力を奪うのに充分だった。そこかしこで力尽きたように膝を落とす兵が続出していく。
ラーシュは膝を屈する事はなかったが、槍に支えられて立っているのがやっとの状況だ。既に戦う力は残されていなかった。
そんな彼の前に一騎、ゆっくりと近付いてくる。
鎖帷子の上に真っ赤に染め上げたサーコートを身に着けたエリアスだ。
赤い長髪を靡かせたエリアスは、ラーシュの前で歩みを止めると静かに語りかけた。
「ラーシュよ、見事な戦いだった」
「もはや指一本動かすことすら億劫ゆえ、このままで失礼する」
ラーシュは力なくそう言いながら、槍に身体を支えながらエリアスを見上げた。
生き残った彼の部隊の兵と変わらず、全身に浴びた返り血が赤黒く固まっている。所々赤いのは返り血ではなく傷を負った箇所だろう。頭を守る額当ては既になく、頭から流れる血が顔半分を赤く染めていた。
どこに戦う力が残っていたのか分からぬほど満身創痍状態の老騎士が、槍を杖代わりにしているとはいえ、今なお戦意衰えぬ目を爛々と光らせていた。
「この戦、貴様の勝ちだ」
「ありがたきお言葉」
戦略的には勝ったのはエリアス軍で、裏切りが相次いだダニエル軍は完敗だった。しかしダニエル追撃に移りたいエリアス軍をラーシュは見事に防ぎきったのだ。この局地戦での勝者は、エリアスが言うようにラーシュだった。
「貴様を失うのは惜しい。俺に仕える気はないか?」
敵味方に分かれたとはいえ元々は同じストランド軍だ。一方を滅ぼすことはは本意ではなかった。
味方の少ないエリアスにとって、四天王の中でもラーシュはもっとも手に入れたい騎士のひとりだったのだ。
しかしラーシュは静かに首を振る。
「エリアス様に請われるのは身に余る光栄ですが、オリヤン様をヴァルハラで待たせております。あまりお待たせするのも失礼でしょう」
そう言って爽やかに笑うとエリアスの誘いを断った。
ヴァルハラとは、勇敢に戦い散っていった騎士が死後に訪れるという館のことである。そこでは敵味方関係なく憩うとされている。
「親父殿はもう少し待たせても罰は当たらないと思うが?」
「何の取り柄もなかった儂がストランド軍四天王とまで呼ばれ、この歳まで戦場に立つことができました。オリヤン様には感謝の念しかありませぬが、最後を看取ることが叶わなかったのが唯一の心残り。この戦が終われば勝ち負け関係なく儂はオリヤン様に殉じるつもりでした」
すでに覚悟の決まった表情で静かに淡々と語るラーシュ。
その表情に翻意させることは不可能と判断したエリアスは『そうか』と呟いて天を仰ぐと息を大きく吐く。
「ならば俺が引導を渡そう」
エリアスは下馬すると槍斧を上段に構える。ラーシュは笑みを浮かべると首を差し出すように静かに頭を下げた。
「俺もいつかヴァルハラに行く。親父殿にはもうしばらく待っていてくれと伝えてくれ」
そう言って無造作に振り下ろすとラーシュの首が足下に転がり、首をなくした胴体が血飛沫を上げながら崩れ落ちた。
これをもってタカマの戦いはエリアスの勝利で幕を下ろすのだった。
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