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第三章 カモフ攻防戦
10 タカマの戦い(3)
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午後から始まった戦いは既に二時間が経過していた。
ラーシュの率いる軍勢は約六〇〇〇、正規軍の中ではダニエルに次いで多くの兵を率いていた。
翼を広げたように布陣するダニエル軍の扇の要に位置するラーシュは、二時間の間ひたすら消耗戦を強いられていた。
エリアス軍の先鋒は四〇〇〇程とラーシュの軍勢よりは少ないものの、エリアスに鍛えられた兵たちだ。こちらが少しでも対応が遅れれば、素早くそこを突いてくる強かさを持っていた。
拒馬を使って騎馬の足を止め、そこをパイク兵に討ち取らせようとするが、そのような常套手段に簡単に引っかかってくれる相手ではなかった。
またエリアス本隊が控えている中、両翼の部隊を動かす訳にはいかず、開戦からここまでは、ほぼラーシュ隊に負担が集中していたと言ってよかった。
「ようし、皆よく我慢した! こちらから撃って出るぞ!」
「おう!!!」
その状況をようやく覆す機会が来たと連絡を受けたラーシュは歓喜に震えながら叫び、その声を受けた兵たちも一斉に武器を頭上に掲げ、敵に対応しながら少しずつ陣形を整えていった。
「突撃準備だ! 急げ!」
興奮したようなヨウコの指示に素早く突撃陣形に組み替えていく軍勢。
急な陣形変更に多少の混乱が見られるものの、自軍の動きに満足そうにヨウコは頷いていた。
「ヴィクトルめ、何をやっているのだ!?」
ふと右隣の軍勢に目をやると怪訝な表情を浮かべた。
「むっ!? 動きを見せておりませんな? 誰か!? ヴィクトル様の陣へ確認に走らせよ!」
気付いた側近もすぐに伝令を手配する。
側近が零した通り、ヴィクトルの軍勢が動きを止めていた。広く展開した軍勢の中に伝令の伝わるのが遅い外側は、動きだしが遅れているがそれでも他の軍勢は動き始めている。全軍が動いている中でヴィクトルの軍だけが動いていないのだ。
「命令が伝わっていないとは考えられませんが、いかが致しましょう?」
「放っておけ。動かぬなら論功にありつけぬだけだ」
ヨウコは足並みが揃わぬ事を気にする側近に苦笑を浮かべる。
よもや倍以上の戦力で負けるとは考えもしない彼は、戦後の報償の行方が気がかりだった。
ヴィクトルよりも三歳年長のヨウコだったが、カモフとの同盟が成立すると微妙な立場に立たされていた。
リーディアの婿となるトゥーレと年が近く、幼い頃に一緒に遊んだことのあるヴィクトルが、トゥーレと仲が良いという理由で重用されるようになったからだ。
エリアスのクーデター未遂の際も、フォレスの警備を任されたヨウコに対してヴィクトルはエリアスが治めていたレボルトを与えられた。
表だって事を荒立てることはなく、ダニエルに対して従順を装っていたヨウコだったが、今回の戦では内心期するものがあったのだ。
「弟よりも優れていると、兄上には判って貰わねばな」
ヨウコはそう呟くと腕を撫すように気合いを入れ、騎馬に立ち上がり叫んだ。
「急げっ! 準備ができ次第攻勢に出るぞ!」
「ふ・・・・。いよいよ始まる」
「は?」
聞きそびれた側近が怪訝な表情で窺ってくるが、それを『何でもない』と煩わしそうに軽く手を振って下がらせた。
大型の額当てが顔の上半分を隠しているため、その男の表情は読み取れないが、口元は綻んでいて機嫌は良さそうに思えた。
彼の左右に布陣している軍勢はすでに動き始めている中、彼らの軍勢のみが動かずに静止していたままだった。
兵力が圧倒しているとはいえ、動かなければ致命的となりかねない連携の隙を作る事になる。現に左右に陣取る軍勢からは、問い合わせが矢のように来ていたくらいだ。
「ここからだ。この一戦で我らの運命が決まる」
男は誰に言うともなくそう呟くと立ち上がり剣を抜き、ゆっくりと頭上に振り上げていく。
見回すと側近が彼の一挙手一投足を見逃すまいと覚悟の籠もった表情で注目していた。
「よし! ここが我らの運命が決まる分水嶺だ! 覚悟はいいな!?」
「おおぅ!」
彼らはそう叫ぶと一斉に拳を突き上げた。
それを眺めた男は満足そうに頷くと剣を真っ直ぐ振り下ろすのだった。
攻勢に転換したダニエル軍は、エリアス軍の先鋒を潰走させることに成功すると、そのままエリアス本陣に向かって突撃に移った。
三〇〇〇〇名が津波のように攻め上がっていく様は、まさに波濤のようであった。その中でも最も勢いに乗って突撃をおこなっているのは、血気に逸るヨウコの隊だ。
中央に近い位置に陣取っていた彼らは攻勢に出ると勢いよく飛び出し、軍勢の先頭に立ってエリアス軍に迫っていく。
「あの馬鹿! 気持ちは分からんでもないが、突出しすぎだ!」
ダニエルは軍勢の最後尾を進みながら、突撃していくヨウコを苦々しげに呟く。
エリアスやダニエルの二人の兄に比べると実績の大きく劣るヨウコが、今回の戦に将来を賭ける気持ちは彼には痛いほどよく分かった。
自分とて父から領主の座を受け継いだとはいえ、エリアスに比べればどうしても戦果が劣るため、周りから陰で何を言われているかは判っているつもりだった。今回はそのような声を一掃する大きなチャンスなのだ。
一方で四男のヴィクトルの動きが鈍い。ヨウコに比べて巧みな用兵を見せるためダニエルからの信頼も厚いが、その彼が出遅れていることが少々気になっていた。しかし全体から見れば小さな事、今はエリアスを打ち破ることが最優先だ。
彼はヨウコに少し抑えるように指示を出す。潰走させた先鋒の一部に横合いや後ろに回られることが少々気になるが、今はこの勢いを殺さずエリアス本陣に迫るのが先だと前方を見据えた。
耐える時間が長かった反動か、このまま自軍の勢いに乗ってエリアスの本陣を飲み込んでしまえそうな勢いだ。
そのエリアス本陣は受けて立つつもりか拒馬を配置し、鉄砲部隊を展開しているのが見えるが数は数えるほどで、彼らの勢いを食い止める程ではない。
「何か策があるなら披露するがいい! 何が来てもこの勢いで打ち破ってやるぞ! この私がストランド家の正式な後継者だということを思い知らせてやる!」
程なくして両軍が激突した。
軍勢の先頭に躍り出たヨウコ隊がエリアス軍の防衛陣へと突入を果たした。
エリアス軍は拒馬を盾に相手の勢いを殺そうと鉄砲を撃ちかけて来るが、鉄砲の装備数はせいぜい数十挺程度だ。纏まった数があれば威力を発揮する鉄砲もその程度では進軍の勢いを殺すことはできない。
射撃をかいくぐって殺到したヨウコ隊は拒馬にロープを掛け引き倒し突破をはかろうとする。
一方それをさせまいとエリアス軍はパイク兵や槍兵を前衛に出して、突入を防ごうと対抗するが、それでも勢いに乗るヨウコは徐々にエリアス軍を浸食していった。
最前線で奮戦するヨウコの目に、エリアスの姿が一瞬映った。
「見えたぞ!」
勢いづくヨウコ隊は猛獣のような鬨の声を上げながら、エリアス本陣に迫る。
しかしそんなヨウコ隊の後方から突然鬨の声が沸き起こった。
ラーシュの率いる軍勢は約六〇〇〇、正規軍の中ではダニエルに次いで多くの兵を率いていた。
翼を広げたように布陣するダニエル軍の扇の要に位置するラーシュは、二時間の間ひたすら消耗戦を強いられていた。
エリアス軍の先鋒は四〇〇〇程とラーシュの軍勢よりは少ないものの、エリアスに鍛えられた兵たちだ。こちらが少しでも対応が遅れれば、素早くそこを突いてくる強かさを持っていた。
拒馬を使って騎馬の足を止め、そこをパイク兵に討ち取らせようとするが、そのような常套手段に簡単に引っかかってくれる相手ではなかった。
またエリアス本隊が控えている中、両翼の部隊を動かす訳にはいかず、開戦からここまでは、ほぼラーシュ隊に負担が集中していたと言ってよかった。
「ようし、皆よく我慢した! こちらから撃って出るぞ!」
「おう!!!」
その状況をようやく覆す機会が来たと連絡を受けたラーシュは歓喜に震えながら叫び、その声を受けた兵たちも一斉に武器を頭上に掲げ、敵に対応しながら少しずつ陣形を整えていった。
「突撃準備だ! 急げ!」
興奮したようなヨウコの指示に素早く突撃陣形に組み替えていく軍勢。
急な陣形変更に多少の混乱が見られるものの、自軍の動きに満足そうにヨウコは頷いていた。
「ヴィクトルめ、何をやっているのだ!?」
ふと右隣の軍勢に目をやると怪訝な表情を浮かべた。
「むっ!? 動きを見せておりませんな? 誰か!? ヴィクトル様の陣へ確認に走らせよ!」
気付いた側近もすぐに伝令を手配する。
側近が零した通り、ヴィクトルの軍勢が動きを止めていた。広く展開した軍勢の中に伝令の伝わるのが遅い外側は、動きだしが遅れているがそれでも他の軍勢は動き始めている。全軍が動いている中でヴィクトルの軍だけが動いていないのだ。
「命令が伝わっていないとは考えられませんが、いかが致しましょう?」
「放っておけ。動かぬなら論功にありつけぬだけだ」
ヨウコは足並みが揃わぬ事を気にする側近に苦笑を浮かべる。
よもや倍以上の戦力で負けるとは考えもしない彼は、戦後の報償の行方が気がかりだった。
ヴィクトルよりも三歳年長のヨウコだったが、カモフとの同盟が成立すると微妙な立場に立たされていた。
リーディアの婿となるトゥーレと年が近く、幼い頃に一緒に遊んだことのあるヴィクトルが、トゥーレと仲が良いという理由で重用されるようになったからだ。
エリアスのクーデター未遂の際も、フォレスの警備を任されたヨウコに対してヴィクトルはエリアスが治めていたレボルトを与えられた。
表だって事を荒立てることはなく、ダニエルに対して従順を装っていたヨウコだったが、今回の戦では内心期するものがあったのだ。
「弟よりも優れていると、兄上には判って貰わねばな」
ヨウコはそう呟くと腕を撫すように気合いを入れ、騎馬に立ち上がり叫んだ。
「急げっ! 準備ができ次第攻勢に出るぞ!」
「ふ・・・・。いよいよ始まる」
「は?」
聞きそびれた側近が怪訝な表情で窺ってくるが、それを『何でもない』と煩わしそうに軽く手を振って下がらせた。
大型の額当てが顔の上半分を隠しているため、その男の表情は読み取れないが、口元は綻んでいて機嫌は良さそうに思えた。
彼の左右に布陣している軍勢はすでに動き始めている中、彼らの軍勢のみが動かずに静止していたままだった。
兵力が圧倒しているとはいえ、動かなければ致命的となりかねない連携の隙を作る事になる。現に左右に陣取る軍勢からは、問い合わせが矢のように来ていたくらいだ。
「ここからだ。この一戦で我らの運命が決まる」
男は誰に言うともなくそう呟くと立ち上がり剣を抜き、ゆっくりと頭上に振り上げていく。
見回すと側近が彼の一挙手一投足を見逃すまいと覚悟の籠もった表情で注目していた。
「よし! ここが我らの運命が決まる分水嶺だ! 覚悟はいいな!?」
「おおぅ!」
彼らはそう叫ぶと一斉に拳を突き上げた。
それを眺めた男は満足そうに頷くと剣を真っ直ぐ振り下ろすのだった。
攻勢に転換したダニエル軍は、エリアス軍の先鋒を潰走させることに成功すると、そのままエリアス本陣に向かって突撃に移った。
三〇〇〇〇名が津波のように攻め上がっていく様は、まさに波濤のようであった。その中でも最も勢いに乗って突撃をおこなっているのは、血気に逸るヨウコの隊だ。
中央に近い位置に陣取っていた彼らは攻勢に出ると勢いよく飛び出し、軍勢の先頭に立ってエリアス軍に迫っていく。
「あの馬鹿! 気持ちは分からんでもないが、突出しすぎだ!」
ダニエルは軍勢の最後尾を進みながら、突撃していくヨウコを苦々しげに呟く。
エリアスやダニエルの二人の兄に比べると実績の大きく劣るヨウコが、今回の戦に将来を賭ける気持ちは彼には痛いほどよく分かった。
自分とて父から領主の座を受け継いだとはいえ、エリアスに比べればどうしても戦果が劣るため、周りから陰で何を言われているかは判っているつもりだった。今回はそのような声を一掃する大きなチャンスなのだ。
一方で四男のヴィクトルの動きが鈍い。ヨウコに比べて巧みな用兵を見せるためダニエルからの信頼も厚いが、その彼が出遅れていることが少々気になっていた。しかし全体から見れば小さな事、今はエリアスを打ち破ることが最優先だ。
彼はヨウコに少し抑えるように指示を出す。潰走させた先鋒の一部に横合いや後ろに回られることが少々気になるが、今はこの勢いを殺さずエリアス本陣に迫るのが先だと前方を見据えた。
耐える時間が長かった反動か、このまま自軍の勢いに乗ってエリアスの本陣を飲み込んでしまえそうな勢いだ。
そのエリアス本陣は受けて立つつもりか拒馬を配置し、鉄砲部隊を展開しているのが見えるが数は数えるほどで、彼らの勢いを食い止める程ではない。
「何か策があるなら披露するがいい! 何が来てもこの勢いで打ち破ってやるぞ! この私がストランド家の正式な後継者だということを思い知らせてやる!」
程なくして両軍が激突した。
軍勢の先頭に躍り出たヨウコ隊がエリアス軍の防衛陣へと突入を果たした。
エリアス軍は拒馬を盾に相手の勢いを殺そうと鉄砲を撃ちかけて来るが、鉄砲の装備数はせいぜい数十挺程度だ。纏まった数があれば威力を発揮する鉄砲もその程度では進軍の勢いを殺すことはできない。
射撃をかいくぐって殺到したヨウコ隊は拒馬にロープを掛け引き倒し突破をはかろうとする。
一方それをさせまいとエリアス軍はパイク兵や槍兵を前衛に出して、突入を防ごうと対抗するが、それでも勢いに乗るヨウコは徐々にエリアス軍を浸食していった。
最前線で奮戦するヨウコの目に、エリアスの姿が一瞬映った。
「見えたぞ!」
勢いづくヨウコ隊は猛獣のような鬨の声を上げながら、エリアス本陣に迫る。
しかしそんなヨウコ隊の後方から突然鬨の声が沸き起こった。
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