63 / 203
第二章 巨星堕つ
16 コンチャとオレク
しおりを挟む
商業ギルドが健在だった時代でも現在と同じように定期的に市は開催されていた。
今でこそ市の主催者は領主となっているが、当時は商業ギルドがその実権を握っていた。
商業ギルドは市のみならず、街への出店料や売上税を始めとして、出店する商人にあらゆる租税を課していた。そのため小売りを主体とする商人が儲けを出しても、ギルドを牛耳っていた大店が売り上げのほとんどを掻っ攫うような仕組みとなっていた。
露店も現在のように大通りにまで並ぶことはほとんどなく、並べられる商品は岩塩や日用品がほとんど。今のように王都から商人がやって来ることもなく、それほど大掛かりな市ではなかった。とはいえカモフ最大の催しであることには変わりなく多くの賑わいを見せていた。
幼かったルオとコンチャは旅商人だった父や母に連れられて各地を巡っていた。
市が開催される時期にはサザンへも足を運び、各地で仕入れた産物と一緒に巧みな話術で面白おかしく各地の話を聞かせるなどするため、サザンでも人気の旅商人の一家だった。
彼らの父オットマとオレクの家族は古くからの顔なじみで、サザンを訪れた際はオレクの家に泊まるなど、家族ぐるみで付き合いがあった。
オレクの実家であるヤルトール商店は、サザンで三代に渡って店を構える中堅の商店で、北通りに面した場所に店を構えていた。ギルドの運営に携わってはいなかったが評判も良く多くの顧客を持っていた。
しかし堅実な商売をしていた傍らでギルドとは反りが合わず、ある程度の距離を置いていた。その後ジャクランがギルド長となると何かと目の敵にされるようになり、数々の露骨な嫌がらせを受けるようになっていく。そのため安定していた経営も徐々に傾いていった。
そんな厳しい状況を知っていたオットマは、ヤルトール商店に少なくない支援をおこなっていたが、結果として旅商人の彼らでは彼らを助けることは叶わず、オレクの家族は夜逃げするように離散の憂き目に遭ってしまうのだった。
その後、ジャハの暴走をきっかけに数々のジャクランの不正が明るみとなり、サザンにあるギルドは全て解体されたのだ。
実権を領主の手に取り戻すことに成功したザオラルは、ギルドがおこなっていた戸籍や徴税の仕組みを再構築するのと同時に、新たにサザンに店を出す商人には三年間の租税を免除して各地から広く商人を集めた。
その募集に応じる形でサザンに店を持つことを決めたオットマは、かつてのヤルトール商店のあった場所にニオール商会を新たに設立した。
移住した彼が始めに取り組んだのは、行方不明になっていたオレクの家族を探し出して保護することだった。オットマは商会設立の忙しい合間を縫って、奴隷として虐げられていたオレクの両親を救い出すと、かつてのヤルトール商店の従業員たちもひとり残らず探し出した。そして希望する者はニオール商会の従業員として新たに雇い入れたのだ。
彼には姉弟もいたが、姉はかつての婚約者から売春を強要され、断ると苛烈な暴力に晒された。その運命に絶望し自ら命を絶っていた。弟もオレクと同様、肉体労働を強制されたが、彼は過酷さに耐えきれずに身体を壊してしまう。すると奴隷主は弟を介護することなくあっさりと処分し、翌日には新たな奴隷を連れて来たのだ。それに激高したオレクは奴隷主を隙を見て殺害し逃亡したのだった。
それを伝え聞いたオレクの両親は悲しみ、オットマも間に合わなかったことを悔やんだが、かつてのヤルトール商店を吸収する形となったニオール商会は、その後サザンで一、二を争う大店として認められるようになっていた。
奴隷商から逃げ出した後、ユーリと行動を共にしていたオレクは、家族を救ってくれたオットマに謝意は示したが、彼の呼びかけには首を縦に振らず家族の元へは戻ることはなかった。
「オレク! 元気だった?」
「・・・・」
ある日、街でオレクの姿を見かけたコンチャが呼びかけたが、彼は振り返るだけで返事もしなかった。
彼の雰囲気の変わりようにコンチャは最初人違いだと思ったほどだ。
覇気がなくつまらなそうな顔で街を徘徊するオレクは、かつて一緒に遊んだ面影が欠片も残っていなかった。彼女と一緒に居たルオもそんなオレクに掛ける言葉を見つけられず、二人で遠巻きに見守ることしかできなかった。
それがある時を境に彼の纏う雰囲気が劇的に変化したのだ。
暗く固かった表情が和らいで仲間とともに楽しそうに笑い、自ら率先して猿の真似などをして戯けていたのだ。
「オレク!」
気付いた時には、コンチャは声を掛けていた。
女から声を掛けられて仲間から冷やかされたオレクは、それでもコンチャを無視することなく近づいてきた。
「久しぶりだな。元気にしてたか?」
「うん。オレクも元気そうでよかった。あなたのお父さんやお母さんも元気で働いているわ」
「そうか・・・・。父さんや母さんが元気ならそれでいい。俺なら心配要らないと伝えといてくれ」
はにかんだような顔でオレクは笑顔を見せた。
覇気のない濁った目をしたオレクはもうそこにはいなかった。
コンチャは仲間の元へ戻ろうとする彼の背中に問い掛けた。
「オレクは戻ってこないの?」
「・・・・ああ。戻らない」
少し間が空いたがオレクははっきりと首を振った。
「あ、ごめん。戻るのが嫌とかじゃないんだ」
悲しげに俯いたコンチャを見て、振り返ると慌てたように言葉を繋ぐ。
昔のように戻れるならそれに越したことはない。両親を含めてかつての従業員の多くもニオール商会で働いている。しかし昔のように両親がそこにいても、そこはニオール商会でありヤルトール商店ではない。
ニオール商会がヤルトール商店を乗っ取った訳ではなく、店の場所が同じなのは偶然だった。だが、オレクには全く別の場所に感じられたのだ。
それに今は戻るよりも他にやりたいことができた。
「昔、俺が商売を手伝ってた時期は短かったけど、毎日すげえ楽しくて充実してたんだ」
「もちろん知ってるわ。今と同じような顔でよく笑っていたもの」
オレクは忙しくても楽しそうな顔で、仕入れ値や納期のことで相手と丁々発止のやり取りをしながらあちこち飛び回っていた。コンチャは今のオレクがその時と同じ顔をしているように感じる。
「今、俺はトゥーレ様に仕えている。新しく覚えることが一杯で、目が回りそうだけどその分毎日が面白いんだ」
彼はトゥーレに仕えたことっを切っ掛けに領地経営の魅力に取りつかれつつあったのだ。
商人の時では考えられないほどの大きな予算と人を使って、さらに大きな利益を生み出すのだ。失敗は許されず、もし失敗すれば一家離散どころの話ではない。サザンのみならずカモフが滅ぶかも知れないほどの重圧が毎日のし掛かっていた。だが、その分見返りは大きく、身を震わすほどのやり甲斐を感じるのだ。
「もちろん今はまだ俺が扱える予算なんて、少なくてほとんど何もできねぇよ。だけどいつかはシルベストル様やオリヴェル様みたいに采配を振るってみたいんだ」
目を輝かせながら新たにできた将来の夢を嬉しそうに語るオレクを、眩しそうに見送ったコンチャだった。
「コ、コンチャ! いい加減にしなさい。申し訳ございませんトゥーレ様、妹は話し始めると止まらなくて・・・・」
一旦話し始めると止まらなくなってしまうコンチャを、ルオが慌てて止めて詫びを入れる。緊張からすでに汗びっしょりになっているルオに対し、話の腰を折られたコンチャは涼しい顔で口を尖らせていた。
「兄さん、トゥーレ様はそんなことで怒る方ではございませんわ。でなければオレクなんてとっくに首になってますわ!」
「コンチャ!」
「ははは、その通りだな。オレクはともかくそこにいるユーリは、何度不敬罪に問われたかわからんな」
真っ青になって慌てるルオに対して機嫌よく笑ったトゥーレは、そう言いいながらユーリを見る。矛先が向いたユーリは片眉を上げ無言のまま肩を竦めた。
天真爛漫な言動で兄を青ざめさせているコンチャだったが、トゥーレに対しては多少言葉遣いが乱れても処罰にならないことを見抜いている様子だった。
今もニコニコと笑顔を浮かべて、青い顔を浮かべるルオを慰めるように背中を擦っていた。
「さてルオ、本題に入ろうか」
笑顔はそのままに猛禽のような鋭い目になったトゥーレが、そのオッドアイをルオに向けた。
今でこそ市の主催者は領主となっているが、当時は商業ギルドがその実権を握っていた。
商業ギルドは市のみならず、街への出店料や売上税を始めとして、出店する商人にあらゆる租税を課していた。そのため小売りを主体とする商人が儲けを出しても、ギルドを牛耳っていた大店が売り上げのほとんどを掻っ攫うような仕組みとなっていた。
露店も現在のように大通りにまで並ぶことはほとんどなく、並べられる商品は岩塩や日用品がほとんど。今のように王都から商人がやって来ることもなく、それほど大掛かりな市ではなかった。とはいえカモフ最大の催しであることには変わりなく多くの賑わいを見せていた。
幼かったルオとコンチャは旅商人だった父や母に連れられて各地を巡っていた。
市が開催される時期にはサザンへも足を運び、各地で仕入れた産物と一緒に巧みな話術で面白おかしく各地の話を聞かせるなどするため、サザンでも人気の旅商人の一家だった。
彼らの父オットマとオレクの家族は古くからの顔なじみで、サザンを訪れた際はオレクの家に泊まるなど、家族ぐるみで付き合いがあった。
オレクの実家であるヤルトール商店は、サザンで三代に渡って店を構える中堅の商店で、北通りに面した場所に店を構えていた。ギルドの運営に携わってはいなかったが評判も良く多くの顧客を持っていた。
しかし堅実な商売をしていた傍らでギルドとは反りが合わず、ある程度の距離を置いていた。その後ジャクランがギルド長となると何かと目の敵にされるようになり、数々の露骨な嫌がらせを受けるようになっていく。そのため安定していた経営も徐々に傾いていった。
そんな厳しい状況を知っていたオットマは、ヤルトール商店に少なくない支援をおこなっていたが、結果として旅商人の彼らでは彼らを助けることは叶わず、オレクの家族は夜逃げするように離散の憂き目に遭ってしまうのだった。
その後、ジャハの暴走をきっかけに数々のジャクランの不正が明るみとなり、サザンにあるギルドは全て解体されたのだ。
実権を領主の手に取り戻すことに成功したザオラルは、ギルドがおこなっていた戸籍や徴税の仕組みを再構築するのと同時に、新たにサザンに店を出す商人には三年間の租税を免除して各地から広く商人を集めた。
その募集に応じる形でサザンに店を持つことを決めたオットマは、かつてのヤルトール商店のあった場所にニオール商会を新たに設立した。
移住した彼が始めに取り組んだのは、行方不明になっていたオレクの家族を探し出して保護することだった。オットマは商会設立の忙しい合間を縫って、奴隷として虐げられていたオレクの両親を救い出すと、かつてのヤルトール商店の従業員たちもひとり残らず探し出した。そして希望する者はニオール商会の従業員として新たに雇い入れたのだ。
彼には姉弟もいたが、姉はかつての婚約者から売春を強要され、断ると苛烈な暴力に晒された。その運命に絶望し自ら命を絶っていた。弟もオレクと同様、肉体労働を強制されたが、彼は過酷さに耐えきれずに身体を壊してしまう。すると奴隷主は弟を介護することなくあっさりと処分し、翌日には新たな奴隷を連れて来たのだ。それに激高したオレクは奴隷主を隙を見て殺害し逃亡したのだった。
それを伝え聞いたオレクの両親は悲しみ、オットマも間に合わなかったことを悔やんだが、かつてのヤルトール商店を吸収する形となったニオール商会は、その後サザンで一、二を争う大店として認められるようになっていた。
奴隷商から逃げ出した後、ユーリと行動を共にしていたオレクは、家族を救ってくれたオットマに謝意は示したが、彼の呼びかけには首を縦に振らず家族の元へは戻ることはなかった。
「オレク! 元気だった?」
「・・・・」
ある日、街でオレクの姿を見かけたコンチャが呼びかけたが、彼は振り返るだけで返事もしなかった。
彼の雰囲気の変わりようにコンチャは最初人違いだと思ったほどだ。
覇気がなくつまらなそうな顔で街を徘徊するオレクは、かつて一緒に遊んだ面影が欠片も残っていなかった。彼女と一緒に居たルオもそんなオレクに掛ける言葉を見つけられず、二人で遠巻きに見守ることしかできなかった。
それがある時を境に彼の纏う雰囲気が劇的に変化したのだ。
暗く固かった表情が和らいで仲間とともに楽しそうに笑い、自ら率先して猿の真似などをして戯けていたのだ。
「オレク!」
気付いた時には、コンチャは声を掛けていた。
女から声を掛けられて仲間から冷やかされたオレクは、それでもコンチャを無視することなく近づいてきた。
「久しぶりだな。元気にしてたか?」
「うん。オレクも元気そうでよかった。あなたのお父さんやお母さんも元気で働いているわ」
「そうか・・・・。父さんや母さんが元気ならそれでいい。俺なら心配要らないと伝えといてくれ」
はにかんだような顔でオレクは笑顔を見せた。
覇気のない濁った目をしたオレクはもうそこにはいなかった。
コンチャは仲間の元へ戻ろうとする彼の背中に問い掛けた。
「オレクは戻ってこないの?」
「・・・・ああ。戻らない」
少し間が空いたがオレクははっきりと首を振った。
「あ、ごめん。戻るのが嫌とかじゃないんだ」
悲しげに俯いたコンチャを見て、振り返ると慌てたように言葉を繋ぐ。
昔のように戻れるならそれに越したことはない。両親を含めてかつての従業員の多くもニオール商会で働いている。しかし昔のように両親がそこにいても、そこはニオール商会でありヤルトール商店ではない。
ニオール商会がヤルトール商店を乗っ取った訳ではなく、店の場所が同じなのは偶然だった。だが、オレクには全く別の場所に感じられたのだ。
それに今は戻るよりも他にやりたいことができた。
「昔、俺が商売を手伝ってた時期は短かったけど、毎日すげえ楽しくて充実してたんだ」
「もちろん知ってるわ。今と同じような顔でよく笑っていたもの」
オレクは忙しくても楽しそうな顔で、仕入れ値や納期のことで相手と丁々発止のやり取りをしながらあちこち飛び回っていた。コンチャは今のオレクがその時と同じ顔をしているように感じる。
「今、俺はトゥーレ様に仕えている。新しく覚えることが一杯で、目が回りそうだけどその分毎日が面白いんだ」
彼はトゥーレに仕えたことっを切っ掛けに領地経営の魅力に取りつかれつつあったのだ。
商人の時では考えられないほどの大きな予算と人を使って、さらに大きな利益を生み出すのだ。失敗は許されず、もし失敗すれば一家離散どころの話ではない。サザンのみならずカモフが滅ぶかも知れないほどの重圧が毎日のし掛かっていた。だが、その分見返りは大きく、身を震わすほどのやり甲斐を感じるのだ。
「もちろん今はまだ俺が扱える予算なんて、少なくてほとんど何もできねぇよ。だけどいつかはシルベストル様やオリヴェル様みたいに采配を振るってみたいんだ」
目を輝かせながら新たにできた将来の夢を嬉しそうに語るオレクを、眩しそうに見送ったコンチャだった。
「コ、コンチャ! いい加減にしなさい。申し訳ございませんトゥーレ様、妹は話し始めると止まらなくて・・・・」
一旦話し始めると止まらなくなってしまうコンチャを、ルオが慌てて止めて詫びを入れる。緊張からすでに汗びっしょりになっているルオに対し、話の腰を折られたコンチャは涼しい顔で口を尖らせていた。
「兄さん、トゥーレ様はそんなことで怒る方ではございませんわ。でなければオレクなんてとっくに首になってますわ!」
「コンチャ!」
「ははは、その通りだな。オレクはともかくそこにいるユーリは、何度不敬罪に問われたかわからんな」
真っ青になって慌てるルオに対して機嫌よく笑ったトゥーレは、そう言いいながらユーリを見る。矛先が向いたユーリは片眉を上げ無言のまま肩を竦めた。
天真爛漫な言動で兄を青ざめさせているコンチャだったが、トゥーレに対しては多少言葉遣いが乱れても処罰にならないことを見抜いている様子だった。
今もニコニコと笑顔を浮かべて、青い顔を浮かべるルオを慰めるように背中を擦っていた。
「さてルオ、本題に入ろうか」
笑顔はそのままに猛禽のような鋭い目になったトゥーレが、そのオッドアイをルオに向けた。
0
お気に入りに追加
64
あなたにおすすめの小説
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
とある元令嬢の選択
こうじ
ファンタジー
アメリアは1年前まで公爵令嬢であり王太子の婚約者だった。しかし、ある日を境に一変した。今の彼女は小さな村で暮らすただの平民だ。そして、それは彼女が自ら下した選択であり結果だった。彼女は言う『今が1番幸せ』だ、と。何故貴族としての幸せよりも平民としての暮らしを決断したのか。そこには彼女しかわからない悩みがあった……。
オタクおばさん転生する
ゆるりこ
ファンタジー
マンガとゲームと小説を、ゆるーく愛するおばさんがいぬの散歩中に異世界召喚に巻き込まれて転生した。
天使(見習い)さんにいろいろいただいて犬と共に森の中でのんびり暮そうと思っていたけど、いただいたものが思ったより強大な力だったためいろいろ予定が狂ってしまい、勇者さん達を回収しつつ奔走するお話になりそうです。
投稿ものんびりです。(なろうでも投稿しています)
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる