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正統派美少女ロリ
第6話 ロリ美少女と休日を過ごすだけの話④
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「あ、あの……!」
声が震えていた。足もガックガクや。それでも、小春は話すのを止めない。しっかりと高校生たちに目線を向け、決して逸らさなかった。
「も、もうその辺でいいんじゃないでしょうか……! 怒ってるのは当然だと思うし、部外者の私が偉そうに申し訳ないんですけど、反省してるみたいだし……」
「あ?! 誰だよテメエいきなりしゃしゃり出て来やがって! うるせえんだよ!」
「ひっ!?」
あ、今の「ひっ!?」は俺な。小春には秘密やで? ていうか、案の定火に油を注いじゃってんじゃんか。こういう輩には何言っても駄目だって。頭の構造が俺達とは違うんだから。宇宙人なのよ宇宙人。
「てかおめえ、結構可愛い顔してんじゃん。いいぜ。お前が俺等の相手してくれんなら、コイツら見逃してやっても」
高校生のボスらしき男子は、小春の頭から爪先まで舐め回すように視姦する。おいやめえ。それやってええのは俺だけや。俺の許可取れやコラ。おいこら。舐めんとかワレ。
「そ、それは……」
「あれえ? いいの? お友達、ボッコボコにしちゃうよ?」
「…………」
その場にいる誰もが、小春の返答を待った。
「……わ、わかり」
「僕はわかりまちぇーん!!!!!!!!!!」
「?!」
その場にいる誰もが、唖然とした。
「ねえねえ小学生男子に高校生男子が寄って集ってなにしてんのぉおおおおお???!! それでもって小学生女子に何させようとしてんのぉおおぉぉ???? 普通に犯罪ですけどぉおおおおお???!!」
このクソキモい台詞を吐いてるのは勿論俺だ。俺以外にこんなキモいやつはいない。もちろん高校生と小学生ともにドン引きだ。しかしそんなことはどうでもいい。俺の愛玩具に手出しはさせない。
「な、なんだこのクソキモいオッサン?! ていうかゲロ臭ッ!」
男子高校生たちは、俺から溢れ出る男気(ゲロ臭とも言う)によってその場を逃げるようにして去っていた。ついでに小学生共もいつの間にか消えていた。
その場に残されたのは、半泣き状態の小春と40代のオッサン。何だこの状況。どうしてこうなった。俺は何も悪いことしてないのに。なんだこの悲壮感は。
「……九十九さん」
「どうした」
「ありがとうございました。助けていただいて」
「え?」
ありがとう? 警察に自首してくださいじゃなくて?
「私、いつも九十九さんに助けてもらってばかりですね。私1人じゃ、何もできない。迷惑かけてばっかりだ」
小春はそう言うと、これまで堪えていた涙がせきを切ったように溢れ出してしまったようだった。声は出さず、ただ静かに涙を流している。その涙には、一体どんな意味が込められているのだろうか。
男子高校生に怒鳴られた恐怖、自分が何もできなかった無力感、俺に迷惑をかけてしまったという申し訳なさ、そんな感じか。ったく、まだ10年やそこらしか生きてないガキが、いっちょまえに大人ぶりやがって。
「いいか小春。お前はまだ子どもだ。子どもは、大人を頼ればいいんだよ」
「……駄目ですよ。私はただでさえ、九十九さんに迷惑をかけているんですから。本当は、こんなところに居たらいけないのに。学校だって、ずっと行ってない」
「……」
俺は、小春の頭に優しく手を置いた。
「学校なんて行かなくても生きていける。勉強なら俺が見てやる。俺はこれでも高学歴キャラだからな。小学生レベルの勉強など寝ながらでも教えられる。それにな、俺はこう見えてもそれなりに稼ぎがある。ガキ1人食わすくらい屁をこくより簡単だ。だから、お前は何も背負わなくていい。お前に何があったかは知らないが、話したくなったら話せばいい。それまで待ってやる」
「…………ほんと? ほんとにまっててくれる?」
「ああ。時間ならいくらでもあるからな。ほら、さっさと帰るぞ。俺は風呂に入りたいんだ」
さすがに自分でもゲロ臭くてさらに吐きそうになってきた。一刻も早く風呂に入って寝たい。さすがに今日は疲れたしな。
「はい。帰りましょうか、九十九さん」
そう言って笑う小春の目には、もう涙はなかった。代わりに、闇夜の中に浮かぶ満月のように輝く、満面の笑顔を見せていた。
声が震えていた。足もガックガクや。それでも、小春は話すのを止めない。しっかりと高校生たちに目線を向け、決して逸らさなかった。
「も、もうその辺でいいんじゃないでしょうか……! 怒ってるのは当然だと思うし、部外者の私が偉そうに申し訳ないんですけど、反省してるみたいだし……」
「あ?! 誰だよテメエいきなりしゃしゃり出て来やがって! うるせえんだよ!」
「ひっ!?」
あ、今の「ひっ!?」は俺な。小春には秘密やで? ていうか、案の定火に油を注いじゃってんじゃんか。こういう輩には何言っても駄目だって。頭の構造が俺達とは違うんだから。宇宙人なのよ宇宙人。
「てかおめえ、結構可愛い顔してんじゃん。いいぜ。お前が俺等の相手してくれんなら、コイツら見逃してやっても」
高校生のボスらしき男子は、小春の頭から爪先まで舐め回すように視姦する。おいやめえ。それやってええのは俺だけや。俺の許可取れやコラ。おいこら。舐めんとかワレ。
「そ、それは……」
「あれえ? いいの? お友達、ボッコボコにしちゃうよ?」
「…………」
その場にいる誰もが、小春の返答を待った。
「……わ、わかり」
「僕はわかりまちぇーん!!!!!!!!!!」
「?!」
その場にいる誰もが、唖然とした。
「ねえねえ小学生男子に高校生男子が寄って集ってなにしてんのぉおおおおお???!! それでもって小学生女子に何させようとしてんのぉおおぉぉ???? 普通に犯罪ですけどぉおおおおお???!!」
このクソキモい台詞を吐いてるのは勿論俺だ。俺以外にこんなキモいやつはいない。もちろん高校生と小学生ともにドン引きだ。しかしそんなことはどうでもいい。俺の愛玩具に手出しはさせない。
「な、なんだこのクソキモいオッサン?! ていうかゲロ臭ッ!」
男子高校生たちは、俺から溢れ出る男気(ゲロ臭とも言う)によってその場を逃げるようにして去っていた。ついでに小学生共もいつの間にか消えていた。
その場に残されたのは、半泣き状態の小春と40代のオッサン。何だこの状況。どうしてこうなった。俺は何も悪いことしてないのに。なんだこの悲壮感は。
「……九十九さん」
「どうした」
「ありがとうございました。助けていただいて」
「え?」
ありがとう? 警察に自首してくださいじゃなくて?
「私、いつも九十九さんに助けてもらってばかりですね。私1人じゃ、何もできない。迷惑かけてばっかりだ」
小春はそう言うと、これまで堪えていた涙がせきを切ったように溢れ出してしまったようだった。声は出さず、ただ静かに涙を流している。その涙には、一体どんな意味が込められているのだろうか。
男子高校生に怒鳴られた恐怖、自分が何もできなかった無力感、俺に迷惑をかけてしまったという申し訳なさ、そんな感じか。ったく、まだ10年やそこらしか生きてないガキが、いっちょまえに大人ぶりやがって。
「いいか小春。お前はまだ子どもだ。子どもは、大人を頼ればいいんだよ」
「……駄目ですよ。私はただでさえ、九十九さんに迷惑をかけているんですから。本当は、こんなところに居たらいけないのに。学校だって、ずっと行ってない」
「……」
俺は、小春の頭に優しく手を置いた。
「学校なんて行かなくても生きていける。勉強なら俺が見てやる。俺はこれでも高学歴キャラだからな。小学生レベルの勉強など寝ながらでも教えられる。それにな、俺はこう見えてもそれなりに稼ぎがある。ガキ1人食わすくらい屁をこくより簡単だ。だから、お前は何も背負わなくていい。お前に何があったかは知らないが、話したくなったら話せばいい。それまで待ってやる」
「…………ほんと? ほんとにまっててくれる?」
「ああ。時間ならいくらでもあるからな。ほら、さっさと帰るぞ。俺は風呂に入りたいんだ」
さすがに自分でもゲロ臭くてさらに吐きそうになってきた。一刻も早く風呂に入って寝たい。さすがに今日は疲れたしな。
「はい。帰りましょうか、九十九さん」
そう言って笑う小春の目には、もう涙はなかった。代わりに、闇夜の中に浮かぶ満月のように輝く、満面の笑顔を見せていた。
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