40代のオッサンが超絶美少女を家でこき使うだけの話

あまんちゅ

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正統派美少女ロリ

第2話 ロリ美少女と夕飯の買い出しをするだけの話

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「九十九さん! 今日はカレーを作るんですよね?」

「ん? あ、ああ。そうだな」

 今日は小春と近所のスーパーへ買い物へ来た。スーパーと言っても、食品や日用品、衣服やアウトドアグッズなど幅広い商品を取り扱っているディスカウントストアだ。
うん。わかってる。みなまで言うな。言うなって!言うなっつってんだろ◯すぞ!!!

 どっからどう見ても誘拐犯とその被害者だよ!小春は絶世の美少女、対して俺は小汚い40歳過ぎのオッサン。白のタンクトップにグレーの半パン。このダラシないマイボディにフィットする20年来のパジャマ(正装)だ。

「九十九さん九十九さん!あれは何ですか!」

「は? ああ、あれはカートだよ。あれに買い物かごを乗せて買い物するんだ」

「へえ!すごいすごい! アレ、私に押させてください!」

「まあ、いいけ」

 と、俺が言い切る前にカート目掛けて走り出す小春。最後まで人の話聞けや◯す(卑猥な方)ぞメスガキがコラッ!コラッッッ!!!

「九十九さーん! 行きましょー!」

「はーい」

 行きます行きますぅ。あんな可愛い顔で誘われたらそりゃイキますぅ。
って、これ以上40過ぎのオッサンがこの口調キツイな。我ながらちょっと気分悪くなってきた。

 俺はゆっくり息を吐き、心を落ち着けた。
ここは近所のスーパー。俺が住んでる家の近隣住民もよく買い物に来ている。そんなところで下手な真似はできない。

 もしそんなことをしてしまったら、後ろ指をさされながら行きていく羽目になる。それだけは嫌だ!


「九十九さーん! はーやーくー!」

「はーい」

 駄目だこりゃ。なんやこのオッサン。キモっ。


「……って、どこ行ったんだアイツ」

 小春の姿がない。カートを押して爆速で駆けていったのは見えたが、その後どこに行ったんだ?いま声がしたのは確かこっちの方……ん?

 なんだあんなところに居たのか。
って、何か囲まれてないか? 小春の周りには、小春の同い年くらいの男児がいた。うっひょー女児もいる。全部で5人くらいか?

「おい中田。お前なんで最近学校来ねえんだよ。イジメる相手がいなくてつまんねーだろうが」
「そうよそうよ! あんたがいないとストレス溜まりまくりで辛いんだけど! どーしてくれんの?!」
「そうだそうだ!」

「えっと……それは……」


 ほう。これはリアルイジメってやつか。こっわ。小学生の間でもこういうのってあんの? いや、むしろ小学生とかの方が酷いのかもな。

 そしてリーダーらしき男児は、多分俺よりも喧嘩が強い。そんな顔をしている。小春を助けるのは無理だな。すまん。ここでお別れだ小春。この物語も2話目にして終了か。

 俺はその場を静かに離れ、スーパーを後にしようと歩みを進めた。


『九十九さーん』

「…………」

 ふと、俺の名を呼ぶ小春の無邪気な笑顔が頭に浮かんだ。
……顔可愛すぎないか? どういう遺伝子なん?

 って、そこじゃないよな。俺が今取るべき行動は……!

「おい、コイツ連れて行こうぜ。どっか逃げる前によ」
「いいね~! 連れてこ連れてこ!」

「ちょっ……やめて……!」



【コラコラコラコラコラぁあああああ~~~~~~!!!!!!】

「「「!???!!!」」」

 俺は外聞も恥も全て捨て、商品棚にあったオバケのマスクを被り、全身タイツの見本に身を包み、ギンギラギンのマントを羽織って股間が勃起した状態で小学生集団の前に現れたお巡りさんコイツです!

「キャー!!」
「なんだコイツ!?」
「逃げろ逃げろ!」

 瞬く間に小学生たちは散っていった。


「…………九十九さん?」

【…………】


 俺はその場を離れ、一度全ての商品を戸棚に戻した。そして何事もなかったかのように小春の元へ戻ったのだった。

「こんなところに居たのか。早く帰るぞ」

 実は変装道具を探している間に、今晩のカレーに必要なものもあらかた揃えておいたのだ。いざという時頼りになる男だぜ俺は。ハッハッハッハッ!

「……ありがとう。九十九さん」

 小春は、涙を浮かべながら俺のズボンをぎゅっと握った。そして俺の足にすり寄るように身を預けてきた。小春の温かい体温を感じる。

「……ほら、帰るぞ」

 俺は今日も熱くなる股間を必死になだめながら、何とか平静を装って小春が落ち着くのを待った。


「私、九十九さんに拾ってもらえて良かったです」

「なんだよ急に」

「フフッ。なんでもないです。帰りましょうか、九十九さん。今日こそは美味しい料理をご馳走するので!」

「ああ、一緒に作ろうな」

 先程までの不安そうな表情はどこへやら、安心しきった様子の小春。なーんでコイツはこんな小汚いオッサンに懐いてんのかね。

 薄暗い街の明かりが照らす中、1つの買い物袋を2人で持ちながら帰る。周りの住宅から漏れてくる美味しそうな匂いが鼻孔をついた。

 ……まあ、こういうのもいいのかもな。

 俺は年甲斐もなく、ノスタルジックな気持ちになりながら、夕日に照らされる帰り道を歩いた。
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