8 / 29
第一章 復讐編
07 - 壊れゆくセカイ
しおりを挟む
壊れていく。何もかもが。
『――殺せ』
その囁きが壊していく。
『――殺せ。殺せ。殺せ。殺せ――』
――自分は誰だった?
――なぜ殺すのか?
――何をしたかったんだった……?
意識の底から入り込む囁きが、『新谷啓人』という自意識を粉々に破壊し、漂白し、ただ埋め尽くす。
『殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ殺セコろセコロ――』
何かが割れる音が、その囁きを止めた。
気がつけば――洗面台の鏡が粉々に割れている。
(俺は――新谷啓人だ)
血が滴る。どうやら、鏡を割ったのは自分の額のようだ。
その破片に映る自分の顔に、何度も、何度も、俺は自分の名前を囁いた。
――ノイン・メティスは裏切り者だ。
『蒼のオーリオウル』でのノインは、最初、主人公たちの仲間として登場した。しかし途中で、『組織』によって精神操作を受けた兵士であることが発覚し、主人公たちを裏切る。
悲劇の敵とでも言えばいいのか。主人公たちは精神操作を解こうと奮闘するが、最終的には裏切りの代償として死んでしまう。
(これが精神操作ということか……)
『メティスシステム』によるものなのだろう。
これに屈するということは、すなわち、ベリオスに屈すると言うこと。
そして自分の死が確定することも意味する。
(そんなのは御免だ)
殺す? ああ殺すさ。ベリオスを殺す。そして俺は自由になる。
それに――ゲーム知識によれば、反撃のチャンスはある。
『今』はおそらく、ゲーム開始以前。それは自分の年齢でわかる。
そして回想として『ノイン』がゲーム開始前に登場したイベントがあった。そこで仕掛けることが出来れば――。
それがいつになるかは分からない。
一年後か、二年後か、もっと先か?
「耐えるさ。耐えてやる……」
滴る血によって、赤く染まっていく鏡の破片を見つめながら。
啓人は、その言葉を口にした。
その日からの啓人の日常は、いくつかの訓練が主となった。
射撃訓練。格闘術訓練。その全て、実弾や真剣で行われ、常に命をすり減らす。だが啓人にとって、その訓練はありがたかった。
『メティスシステム』の起動は週に一度。そのたびに啓人の精神は崩れ、壊れていく。それに比べれば、命を懸けた訓練なんて何でもない。
啓人にとって恐ろしいのは死ぬことではない。『新谷啓人』という己を、復讐を見失うことだからだ。
――そして二年後。啓人の『卒業試験』が行われる。
手に握った銃のグリップを確かめる。
息を吐くことはしなかった。ほんのわずかであっても、気配を悟られるような真似をしたくなかったからだ。
啓人が立っているのは、廃墟を再現したフィールドだ。
あくまでも屋内であり、その廃墟をぐるりと壁が囲んでいる。だからわずかな反響する恐れがあった。
体調に不備はない。拷問の傷は未だ癒えたとはいないが、動く分に不備はなかった。つまり『相手』を殺すに問題はないということだ。
音がした。
足音――消そうと努力はしているが消えてはいない。わずかな衣擦れと靴が床を叩く音が、耳朶を打つ。
その音の中に、自分の移動音を紛れこませるようにして啓人は移動を開始した。
『卒業試験』の内容はこうだ。
一対三。言うまでもないが自分が一、相手が三だ。
お互いに銃器で武装し、どちらかを殺し尽くすまで終わらない。降参はない。生きて出るか、死体になって運び出されるか、どちらかだ。
普通に考えれば、圧倒的不利。
だが文句をこぼすことなど許されない。許されたとしても、するつもりもなかった。
「……いない。奴はどこだ」
「分からん。だがガキ一人だ。さっさと殺して終わらせるぞ」
声が聞こえた。
声量は落としているようだが、愚かなことだ。
どうやら殺して欲しいらしい。
その声をたどって、三人組を目視で確認した。
背後から狙いをつけ、発砲。狙いをつけてから撃つまで半秒もなかったが、その銃弾は間違いなく男の頭を撃ち抜いた。
たった二年の訓練の中で、啓人の銃の扱いは非凡な域に達している。
復讐の意志力がそうさせるのか、あるいは、生死を問わない非人道的な訓練の賜物なのかは分からないが。
啓人はそのまま二人目も撃ち抜こうとするが、銃声を聞いた男たちの反応は素早かった。地面を転がり、銃撃された方向を見抜き、遮蔽物に身を隠す。まさしくプロの動きだ。
啓人の放った二発目の銃弾は、右隣にいた男の腕をかすめ、壁に弾痕を残すだけに終わった。
逡巡もせずに、啓人もまた遮蔽物に身を隠す。だけではなく、近くの部屋へと静かに転がりこんだ。
遅れてばら撒くように銃声が連続した。
どうやら相手の武器はアサルトライフルらしい。それだけ、とは限らないが。
遮蔽物に身を隠すだけではなかったのは、跳弾を恐れたからだ。
弾は壁にめり込んで跳弾しないかもしれない。だがするかもしれない。
(……案の定か)
注意深く見守っていた啓人は、数発の銃弾が、自分の居た位置を貫いているのが見えた。
(狙ったか?)
跳弾は狙って当てられるものではない。
が、経験則をもって、ある程度跳弾しやすい方向ならば全く狙えなくもない。運に過ぎないことだが、どうせ撃つなら賭けておくのは悪いことではない。
啓人は即座に行動を開始し、建物の構造を利用して側面に回り込むべく静かに動きだした。
しばらくして、銃声が止む。
(こっちに来てる)
銃を撃ったあとに人は足音を隠しにくい。銃声を耳元で鳴らしているのだ。自然、その直後に小さな音は聞き取りづらく、音も立てやすくなる。
訓練で減らすことは可能だが――完全にゼロにするには、よほどの練度が必要だろう。
だからこそ啓人は、自分に接近する足音を鋭敏に察知した。
相手も、側面からの攻撃を警戒しているのだろう。
正面からではなく側面に回り込んで攻撃するのは、ごく自然の選択肢だ。
啓人は、腰から静かにナイフを抜いた。
接近する男に、姿勢を床スレスレにまで低くして一気に接近、視界の下からまるで絡みつくように腕を取った。
喉をナイフで掻き切る。
声も出せずに男は絶命し、飛び散った鮮血が啓人の全身を赤く染めた。目をもう片手で守っていたので、問題はない。
その気配を察したもう一人の男が振り向くが――遅かった。
崩れ落ちる男を盾にして、驚愕を浮かべるその顔面を撃ち抜いた。
――啓人はかすり傷を負うことすらもなく、プロの傭兵三名を殺害した。
◆ ◇ ◆
モニター越しにその様子を見ていたオペレーターは、思わず顔をひきつらせた。
最初、この訓練内容を聞いたとき、これは処刑に等しいとオペレーターは決めつけていた。
相手は本物のプロの傭兵三人だ。
『組織』に属する傭兵は軍の特殊部隊ほどの訓練は受けていないが、軍人崩れやフランス外人部隊の出身者も多い。組織のオーダーによって暗殺や破壊活動をこなす。
子供が相手だろうと容赦も油断も、ましてや手加減もするはずがない。
だが結果はどうだ?
数年しか訓練も受けていない、まだ十歳程度に過ぎないだろう子供が、プロの傭兵三人を相手にして完勝してみせたのだ。
目の前で見ていた光景が信じられなかった。
オペレーターは、『組織』に忠誠こそ誓ってはいても、一人の人間だ。
妻も子供もいる。
だからこそ年端もいかない子供が、なんの容赦も迷いもなく相手を殺す光景に、絶句していた。
「彼は素晴らしい」
背後から声が聞こえた。
それは『組織』の頂点、その一角に君臨する男の声だった。
優男に見えるその男だが、一皮剥けば、その中身は野獣か悪魔かと言われていることを、オペレーターは知っている。
わずかな勘気に触れるだけでも、いや触れなくとも、気まぐれに自分を殺すかもしれない。そんな相手に、オペレーターは何も答えられなかった。
だが、そんな心配など不要だろう。
『ベリオス』と組織内で呼ばれる男は、恍惚とした表情で、モニターの中に未だ映る少年を眺めていた。
「ああ、素晴らしいよ、ノイン……やはり君は、僕の思う通りの……」
男は、最後まで言葉を紡ぐことはなかった。
オペレーターは、モニターの向こうからこちらを睨みつける少年の瞳を見た気がした。
『――殺せ』
その囁きが壊していく。
『――殺せ。殺せ。殺せ。殺せ――』
――自分は誰だった?
――なぜ殺すのか?
――何をしたかったんだった……?
意識の底から入り込む囁きが、『新谷啓人』という自意識を粉々に破壊し、漂白し、ただ埋め尽くす。
『殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ殺セコろセコロ――』
何かが割れる音が、その囁きを止めた。
気がつけば――洗面台の鏡が粉々に割れている。
(俺は――新谷啓人だ)
血が滴る。どうやら、鏡を割ったのは自分の額のようだ。
その破片に映る自分の顔に、何度も、何度も、俺は自分の名前を囁いた。
――ノイン・メティスは裏切り者だ。
『蒼のオーリオウル』でのノインは、最初、主人公たちの仲間として登場した。しかし途中で、『組織』によって精神操作を受けた兵士であることが発覚し、主人公たちを裏切る。
悲劇の敵とでも言えばいいのか。主人公たちは精神操作を解こうと奮闘するが、最終的には裏切りの代償として死んでしまう。
(これが精神操作ということか……)
『メティスシステム』によるものなのだろう。
これに屈するということは、すなわち、ベリオスに屈すると言うこと。
そして自分の死が確定することも意味する。
(そんなのは御免だ)
殺す? ああ殺すさ。ベリオスを殺す。そして俺は自由になる。
それに――ゲーム知識によれば、反撃のチャンスはある。
『今』はおそらく、ゲーム開始以前。それは自分の年齢でわかる。
そして回想として『ノイン』がゲーム開始前に登場したイベントがあった。そこで仕掛けることが出来れば――。
それがいつになるかは分からない。
一年後か、二年後か、もっと先か?
「耐えるさ。耐えてやる……」
滴る血によって、赤く染まっていく鏡の破片を見つめながら。
啓人は、その言葉を口にした。
その日からの啓人の日常は、いくつかの訓練が主となった。
射撃訓練。格闘術訓練。その全て、実弾や真剣で行われ、常に命をすり減らす。だが啓人にとって、その訓練はありがたかった。
『メティスシステム』の起動は週に一度。そのたびに啓人の精神は崩れ、壊れていく。それに比べれば、命を懸けた訓練なんて何でもない。
啓人にとって恐ろしいのは死ぬことではない。『新谷啓人』という己を、復讐を見失うことだからだ。
――そして二年後。啓人の『卒業試験』が行われる。
手に握った銃のグリップを確かめる。
息を吐くことはしなかった。ほんのわずかであっても、気配を悟られるような真似をしたくなかったからだ。
啓人が立っているのは、廃墟を再現したフィールドだ。
あくまでも屋内であり、その廃墟をぐるりと壁が囲んでいる。だからわずかな反響する恐れがあった。
体調に不備はない。拷問の傷は未だ癒えたとはいないが、動く分に不備はなかった。つまり『相手』を殺すに問題はないということだ。
音がした。
足音――消そうと努力はしているが消えてはいない。わずかな衣擦れと靴が床を叩く音が、耳朶を打つ。
その音の中に、自分の移動音を紛れこませるようにして啓人は移動を開始した。
『卒業試験』の内容はこうだ。
一対三。言うまでもないが自分が一、相手が三だ。
お互いに銃器で武装し、どちらかを殺し尽くすまで終わらない。降参はない。生きて出るか、死体になって運び出されるか、どちらかだ。
普通に考えれば、圧倒的不利。
だが文句をこぼすことなど許されない。許されたとしても、するつもりもなかった。
「……いない。奴はどこだ」
「分からん。だがガキ一人だ。さっさと殺して終わらせるぞ」
声が聞こえた。
声量は落としているようだが、愚かなことだ。
どうやら殺して欲しいらしい。
その声をたどって、三人組を目視で確認した。
背後から狙いをつけ、発砲。狙いをつけてから撃つまで半秒もなかったが、その銃弾は間違いなく男の頭を撃ち抜いた。
たった二年の訓練の中で、啓人の銃の扱いは非凡な域に達している。
復讐の意志力がそうさせるのか、あるいは、生死を問わない非人道的な訓練の賜物なのかは分からないが。
啓人はそのまま二人目も撃ち抜こうとするが、銃声を聞いた男たちの反応は素早かった。地面を転がり、銃撃された方向を見抜き、遮蔽物に身を隠す。まさしくプロの動きだ。
啓人の放った二発目の銃弾は、右隣にいた男の腕をかすめ、壁に弾痕を残すだけに終わった。
逡巡もせずに、啓人もまた遮蔽物に身を隠す。だけではなく、近くの部屋へと静かに転がりこんだ。
遅れてばら撒くように銃声が連続した。
どうやら相手の武器はアサルトライフルらしい。それだけ、とは限らないが。
遮蔽物に身を隠すだけではなかったのは、跳弾を恐れたからだ。
弾は壁にめり込んで跳弾しないかもしれない。だがするかもしれない。
(……案の定か)
注意深く見守っていた啓人は、数発の銃弾が、自分の居た位置を貫いているのが見えた。
(狙ったか?)
跳弾は狙って当てられるものではない。
が、経験則をもって、ある程度跳弾しやすい方向ならば全く狙えなくもない。運に過ぎないことだが、どうせ撃つなら賭けておくのは悪いことではない。
啓人は即座に行動を開始し、建物の構造を利用して側面に回り込むべく静かに動きだした。
しばらくして、銃声が止む。
(こっちに来てる)
銃を撃ったあとに人は足音を隠しにくい。銃声を耳元で鳴らしているのだ。自然、その直後に小さな音は聞き取りづらく、音も立てやすくなる。
訓練で減らすことは可能だが――完全にゼロにするには、よほどの練度が必要だろう。
だからこそ啓人は、自分に接近する足音を鋭敏に察知した。
相手も、側面からの攻撃を警戒しているのだろう。
正面からではなく側面に回り込んで攻撃するのは、ごく自然の選択肢だ。
啓人は、腰から静かにナイフを抜いた。
接近する男に、姿勢を床スレスレにまで低くして一気に接近、視界の下からまるで絡みつくように腕を取った。
喉をナイフで掻き切る。
声も出せずに男は絶命し、飛び散った鮮血が啓人の全身を赤く染めた。目をもう片手で守っていたので、問題はない。
その気配を察したもう一人の男が振り向くが――遅かった。
崩れ落ちる男を盾にして、驚愕を浮かべるその顔面を撃ち抜いた。
――啓人はかすり傷を負うことすらもなく、プロの傭兵三名を殺害した。
◆ ◇ ◆
モニター越しにその様子を見ていたオペレーターは、思わず顔をひきつらせた。
最初、この訓練内容を聞いたとき、これは処刑に等しいとオペレーターは決めつけていた。
相手は本物のプロの傭兵三人だ。
『組織』に属する傭兵は軍の特殊部隊ほどの訓練は受けていないが、軍人崩れやフランス外人部隊の出身者も多い。組織のオーダーによって暗殺や破壊活動をこなす。
子供が相手だろうと容赦も油断も、ましてや手加減もするはずがない。
だが結果はどうだ?
数年しか訓練も受けていない、まだ十歳程度に過ぎないだろう子供が、プロの傭兵三人を相手にして完勝してみせたのだ。
目の前で見ていた光景が信じられなかった。
オペレーターは、『組織』に忠誠こそ誓ってはいても、一人の人間だ。
妻も子供もいる。
だからこそ年端もいかない子供が、なんの容赦も迷いもなく相手を殺す光景に、絶句していた。
「彼は素晴らしい」
背後から声が聞こえた。
それは『組織』の頂点、その一角に君臨する男の声だった。
優男に見えるその男だが、一皮剥けば、その中身は野獣か悪魔かと言われていることを、オペレーターは知っている。
わずかな勘気に触れるだけでも、いや触れなくとも、気まぐれに自分を殺すかもしれない。そんな相手に、オペレーターは何も答えられなかった。
だが、そんな心配など不要だろう。
『ベリオス』と組織内で呼ばれる男は、恍惚とした表情で、モニターの中に未だ映る少年を眺めていた。
「ああ、素晴らしいよ、ノイン……やはり君は、僕の思う通りの……」
男は、最後まで言葉を紡ぐことはなかった。
オペレーターは、モニターの向こうからこちらを睨みつける少年の瞳を見た気がした。
0
※この作品はフィクションです。登場する人名、地名、組織名、国家名、その他あらゆる名称は、実在のものとは一切関係ありません。★気に入ったらぜひお気に入り登録お願いします!
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?
年下の地球人に脅されています
KUMANOMORI(くまのもり)
SF
鵲盧杞(かささぎ ろき)は中学生の息子を育てるシングルマザーの宇宙人だ。
盧杞は、息子の玄有(けんゆう)を普通の地球人として育てなければいけないと思っている。
ある日、盧杞は後輩の社員・谷牧奨馬から、見覚えのないセクハラを訴えられる。
セクハラの件を不問にするかわりに、「自分と付き合って欲しい」という谷牧だったが、盧杞は元夫以外の地球人に興味がない。
さらに、盧杞は旅立ちの時期が近づいていて・・・
シュール系宇宙人ノベル。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
東京PMC’s
青空鰹
ファンタジー
唯一向いの家族である父親が失踪してしまった 大園 紫音 は天涯孤独の身になってしまい途方に明け暮れていた。
そんな彼の元に、父親の友人がやって来て 天野 と言う人の家を紹介してもらったのだが “PMCとして一緒に活動しなければ住まわせない”と言うので、彼は“僕にはもう行く宛がない” 天野と言う人の条件を了承して訓練所に行き、PMCライセンス を取得した一人の少年の物語。
札束艦隊
蒼 飛雲
歴史・時代
生まれついての勝負師。
あるいは、根っからのギャンブラー。
札田場敏太(さつたば・びんた)はそんな自身の本能に引きずられるようにして魑魅魍魎が跋扈する、世界のマーケットにその身を投じる。
時は流れ、世界はその混沌の度を増していく。
そのような中、敏太は将来の日米関係に危惧を抱くようになる。
亡国を回避すべく、彼は金の力で帝国海軍の強化に乗り出す。
戦艦の高速化、ついでに出来の悪い四姉妹は四一センチ砲搭載戦艦に改装。
マル三計画で「翔鶴」型空母三番艦それに四番艦の追加建造。
マル四計画では戦時急造型空母を三隻新造。
高オクタン価ガソリン製造プラントもまるごと買い取り。
科学技術の低さもそれに工業力の貧弱さも、金さえあればどうにか出来る!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
妻を蔑ろにしていた結果。
下菊みこと
恋愛
愚かな夫が自業自得で後悔するだけ。妻は結果に満足しています。
主人公は愛人を囲っていた。愛人曰く妻は彼女に嫌がらせをしているらしい。そんな性悪な妻が、屋敷の最上階から身投げしようとしていると報告されて急いで妻のもとへ行く。
小説家になろう様でも投稿しています。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる