23 / 55
第3章 共鏡の世界にのぞむ
1.綯い交ぜ
しおりを挟む
「司」
呼ばれた司が視線を落とすと、朝日のような黄金色の瞳が司を映している。
「大丈夫だ、司」
「ユクミ?」
「私は強い。どんな隠邪にだって負けたりしない。だから、司。お前の望みは絶対に私が叶えてやる」
その言葉は司にというよりも、自分に言いきかせているように見えた。何しろ胸を張ってはいるものの、ユクミの顔色は少し悪い。
ユクミだってこの世界を作るのがどれほど大変かが分かっているのだ。それゆえに相手と自分の差異がどれほどのものなのかだって分かってしまったのかもしれない。
「ユクミ。もしも――」
言いかけて司は言葉を飲む。「もしも猿に勝てないと思ったら引いてほしい」と伝えようと思ったのだがユクミは戦う前から「無理」とは言わないだろうし、そう簡単に引いたりもしないだろう。
「もしも、なんだ?」
「いや……」
首を傾げるユクミを見て、司は無理にも笑って見せる。
「いつまでここにいても仕方ないから、そろそろ行こうかと思ったんだ。だから、その……もしも隠邪が出たら、頼むよ」
司の言葉を聞いたユクミは目を見開き、前のめりになって大きくうなずいた。伏せ気味だった彼女の耳もピンと立ち上がる。
「もちろんだ! 私に任せろ!」
言ってユクミは先に立って石段を下り始める。改めて気を引き締めた司は彼女の背を追い、並ぶ。
どうやらこの異界でこの場所は古墳だ。塚ではない。
なぜ塚ではないのか理由は分からないが、とにかく塚がないということは、隠邪の通り道が封じられていないということになる。
過去の文献によると、塚のない状態での隠邪は夜毎に出現したと聞く。もしかするとこの世界の隠邪の出現状況は、遥かな昔と同じ状況になっているのかもしれない。
あるいは本当にあの猿がこの世界を作ったのだとすれば、自分たちに都合の良い形に理を改変している可能性もある。いきなり目の前に隠邪が現れても何もおかしくないのだ。
(……まあ、この場所に隠邪の通り道があるかどうかも分からないけどな)
そもそもこの異界自体がどこまであるのか分からない。
ユクミのいた灰色の世界でも草原が見渡す限り広がっていたが、あれはほとんどが幻ではないかと司は思っている。社の裏側に回り込んだり、あるいは道から逸れて草原の中を進んでいけば早々に“世界の端”に到達したのではないかと。だからこの世界だって途中までしか進めないかもしれない。
そう思ったが、とりあえずは石段も下れるし遊歩道のタイルも歩ける。しかも感触や音はどちらも見た目通りで画一的ではない。試しにアスファルトの道路も歩いてみるが、こちらも靴裏から伝わってくるのは司の記憶にある通りのアスファルトだった。
(だとしたら、この異界には元の世界と同じようにいろんな素材があるってことじゃないか……)
うすら寒い気分で歩くうち、住宅街との境界になっている川へ出る。もしかしたらここが世界の終わりかもしれないと期待したものの、残念ながらコンクリート橋はすんなりと司の足を受け入れた。
一体どこまで行けるのだろう、と思いながら橋を渡りきったところで水仙の香りが漂ってくる。そういえばこの辺りは一月の下旬になると水仙の香りがする。近くにたくさん植えている家があるのかもしれないし、この異界はそこまで再現しているのかもしれない。――あるいは。
「川のこっち側に渡ったら異界から脱出できた……ってわけじゃないのか」
多少の期待を籠めながら言った司の声は、険しいままのユクミの顔を見て小さくなる。
「ここも異界だ」
「そうか……」
住宅街も何かしらの変化があるのだろうかと思って司は川近くの近くの表札を覗き込む。文字は司の知る漢字と同じもので、意味不明な異界文字というわけではなかった。残念ながら住人の苗字までは覚えていないのでアプリで調べてみようとスマートフォンを取り出すが、液晶は暗いままで何度ボタンを押しても反応がない。
「どうしたんだろ。壊れたのか? それとも電池が切れた? いや、異界だから繋がらないのか? ……わっかんねーな……」
ただ、この辺りには司がとてもよく知っている場所がある。そこならば司にも何か分かることがあるかもしれない。
「ユクミ。あっちへ行こう」
南東の方角へ顔を向けて司は歩き出す。ユクミは静かに後ろからついてきた。彼女の草履の音を聞きながら見覚えのある家を見ながらいくつかの道を曲がり、目的地を見つけたところで司は思わず足を止めた。
司の記憶にある通り、広い敷地は板塀に囲まれている。しかし司の記憶と違っているのは板塀のあちこちから雑草が覗いているところだ。松や枝垂れ梅といった植木も枝が野放図に伸び、あるいは枯れ、まるで幽鬼のような姿をしている。少なくとも年の単位で放置されていたとしか思えない。
「……嘘だろ……」
ここは司の祖母、佐夜子の家だ。
ユクミは司が目覚めるまで五日かかったと言った。逆に言えば“あの日”から五日しか経っていないのだから、こんなに荒れてしまうはずなどない。
もしや異界だから住人が違うのだろうか、と思いついた司は力のない足取りで板塀を回り込み、大きな木の門を見上げる。しかしそこにはきちんと『梓津川』という古びた木の表札がかかっていた。
(どうなってるんだ……?)
記憶通りの堂々とした墨字を見ながら立ち尽くしていた司は、なんとなく門へ手を伸ばす。
そのときだった。
「あれ? 司?」
道の方から名を呼ばれて、司は硬直した。
この場にいるのはユクミだが、司の名を呼んだ声はユクミのものではない。もっと低い声。そして、司が良く知っている声。
だが、そんなはずはない。司は二度とあの声を聞くことはできないのだ。なぜなら彼はもうこの世から消えてしまったから。
――きっと馴染み深い場所に来たことによる幻聴だ。振り返ると道路には誰もいないはず。
そう思いながら恐る恐る背後を見る司の目に、明るい笑みが飛び込んできた。
「やっぱり司だ。おはよう!」
しかしそこで手を振っていたのは声の通りの人物。
あの月の光の下で隠邪に食われたはずの幼馴染、友介だった。
呼ばれた司が視線を落とすと、朝日のような黄金色の瞳が司を映している。
「大丈夫だ、司」
「ユクミ?」
「私は強い。どんな隠邪にだって負けたりしない。だから、司。お前の望みは絶対に私が叶えてやる」
その言葉は司にというよりも、自分に言いきかせているように見えた。何しろ胸を張ってはいるものの、ユクミの顔色は少し悪い。
ユクミだってこの世界を作るのがどれほど大変かが分かっているのだ。それゆえに相手と自分の差異がどれほどのものなのかだって分かってしまったのかもしれない。
「ユクミ。もしも――」
言いかけて司は言葉を飲む。「もしも猿に勝てないと思ったら引いてほしい」と伝えようと思ったのだがユクミは戦う前から「無理」とは言わないだろうし、そう簡単に引いたりもしないだろう。
「もしも、なんだ?」
「いや……」
首を傾げるユクミを見て、司は無理にも笑って見せる。
「いつまでここにいても仕方ないから、そろそろ行こうかと思ったんだ。だから、その……もしも隠邪が出たら、頼むよ」
司の言葉を聞いたユクミは目を見開き、前のめりになって大きくうなずいた。伏せ気味だった彼女の耳もピンと立ち上がる。
「もちろんだ! 私に任せろ!」
言ってユクミは先に立って石段を下り始める。改めて気を引き締めた司は彼女の背を追い、並ぶ。
どうやらこの異界でこの場所は古墳だ。塚ではない。
なぜ塚ではないのか理由は分からないが、とにかく塚がないということは、隠邪の通り道が封じられていないということになる。
過去の文献によると、塚のない状態での隠邪は夜毎に出現したと聞く。もしかするとこの世界の隠邪の出現状況は、遥かな昔と同じ状況になっているのかもしれない。
あるいは本当にあの猿がこの世界を作ったのだとすれば、自分たちに都合の良い形に理を改変している可能性もある。いきなり目の前に隠邪が現れても何もおかしくないのだ。
(……まあ、この場所に隠邪の通り道があるかどうかも分からないけどな)
そもそもこの異界自体がどこまであるのか分からない。
ユクミのいた灰色の世界でも草原が見渡す限り広がっていたが、あれはほとんどが幻ではないかと司は思っている。社の裏側に回り込んだり、あるいは道から逸れて草原の中を進んでいけば早々に“世界の端”に到達したのではないかと。だからこの世界だって途中までしか進めないかもしれない。
そう思ったが、とりあえずは石段も下れるし遊歩道のタイルも歩ける。しかも感触や音はどちらも見た目通りで画一的ではない。試しにアスファルトの道路も歩いてみるが、こちらも靴裏から伝わってくるのは司の記憶にある通りのアスファルトだった。
(だとしたら、この異界には元の世界と同じようにいろんな素材があるってことじゃないか……)
うすら寒い気分で歩くうち、住宅街との境界になっている川へ出る。もしかしたらここが世界の終わりかもしれないと期待したものの、残念ながらコンクリート橋はすんなりと司の足を受け入れた。
一体どこまで行けるのだろう、と思いながら橋を渡りきったところで水仙の香りが漂ってくる。そういえばこの辺りは一月の下旬になると水仙の香りがする。近くにたくさん植えている家があるのかもしれないし、この異界はそこまで再現しているのかもしれない。――あるいは。
「川のこっち側に渡ったら異界から脱出できた……ってわけじゃないのか」
多少の期待を籠めながら言った司の声は、険しいままのユクミの顔を見て小さくなる。
「ここも異界だ」
「そうか……」
住宅街も何かしらの変化があるのだろうかと思って司は川近くの近くの表札を覗き込む。文字は司の知る漢字と同じもので、意味不明な異界文字というわけではなかった。残念ながら住人の苗字までは覚えていないのでアプリで調べてみようとスマートフォンを取り出すが、液晶は暗いままで何度ボタンを押しても反応がない。
「どうしたんだろ。壊れたのか? それとも電池が切れた? いや、異界だから繋がらないのか? ……わっかんねーな……」
ただ、この辺りには司がとてもよく知っている場所がある。そこならば司にも何か分かることがあるかもしれない。
「ユクミ。あっちへ行こう」
南東の方角へ顔を向けて司は歩き出す。ユクミは静かに後ろからついてきた。彼女の草履の音を聞きながら見覚えのある家を見ながらいくつかの道を曲がり、目的地を見つけたところで司は思わず足を止めた。
司の記憶にある通り、広い敷地は板塀に囲まれている。しかし司の記憶と違っているのは板塀のあちこちから雑草が覗いているところだ。松や枝垂れ梅といった植木も枝が野放図に伸び、あるいは枯れ、まるで幽鬼のような姿をしている。少なくとも年の単位で放置されていたとしか思えない。
「……嘘だろ……」
ここは司の祖母、佐夜子の家だ。
ユクミは司が目覚めるまで五日かかったと言った。逆に言えば“あの日”から五日しか経っていないのだから、こんなに荒れてしまうはずなどない。
もしや異界だから住人が違うのだろうか、と思いついた司は力のない足取りで板塀を回り込み、大きな木の門を見上げる。しかしそこにはきちんと『梓津川』という古びた木の表札がかかっていた。
(どうなってるんだ……?)
記憶通りの堂々とした墨字を見ながら立ち尽くしていた司は、なんとなく門へ手を伸ばす。
そのときだった。
「あれ? 司?」
道の方から名を呼ばれて、司は硬直した。
この場にいるのはユクミだが、司の名を呼んだ声はユクミのものではない。もっと低い声。そして、司が良く知っている声。
だが、そんなはずはない。司は二度とあの声を聞くことはできないのだ。なぜなら彼はもうこの世から消えてしまったから。
――きっと馴染み深い場所に来たことによる幻聴だ。振り返ると道路には誰もいないはず。
そう思いながら恐る恐る背後を見る司の目に、明るい笑みが飛び込んできた。
「やっぱり司だ。おはよう!」
しかしそこで手を振っていたのは声の通りの人物。
あの月の光の下で隠邪に食われたはずの幼馴染、友介だった。
21
【作者からのお知らせ】
美麗な表紙絵も描いてくださっているベアしゅう様が、第2章「5.告げられた内容」のワンシーンをマンガにしてくださいました。
司とユクミがとっても魅力的なんです。
すごく素敵なので、ぜひぜひご覧ください!
★★ベアしゅう様のpixivページ★★
美麗な表紙絵も描いてくださっているベアしゅう様が、第2章「5.告げられた内容」のワンシーンをマンガにしてくださいました。
司とユクミがとっても魅力的なんです。
すごく素敵なので、ぜひぜひご覧ください!
★★ベアしゅう様のpixivページ★★
お気に入りに追加
35
あなたにおすすめの小説

お飾り王妃の死後~王の後悔~
ましゅぺちーの
恋愛
ウィルベルト王国の王レオンと王妃フランチェスカは白い結婚である。
王が愛するのは愛妾であるフレイアただ一人。
ウィルベルト王国では周知の事実だった。
しかしある日王妃フランチェスカが自ら命を絶ってしまう。
最後に王宛てに残された手紙を読み王は後悔に苛まれる。
小説家になろう様にも投稿しています。
『霧原村』~少女達の遊戯が幽から土地に纏わる怪異を起こす~転校生渉の怪異事変~
潮ノ海月
ホラー
とある年の五月の中旬、都会から来た転校生、神代渉が霧野川高校の教室に現れる。彼の洗練された姿に女子たちは興味を示し、一部の男子は不満を抱く。その中、主人公の森月和也は、渉の涼やかな笑顔の裏に冷たさを感じ、彼に違和感を感じた。
渉の編入から一週間が過ぎ、男子達も次第に渉を受け入れ、和也の友人の野風雄二も渉の魅力に引き込まれ、彼の友人となった。転校生騒ぎが終息しかけたある日の学校の昼休み、女子二人が『こっくりさん』で遊び始め、突然の悲鳴が教室に響く。そしてその翌日、同じクラスの女子、清水莉子が体調不良で休み、『こっくりさん』の祟りという噂が学校中に広まっていく。その次の日の放課後、莉子を心配したと斉藤凪紗は、彼女の友人である和也、雄二、凪沙、葵、渉の五人と共に莉子の家を訪れる。すると莉子の家は重苦しい雰囲気に包まれ、莉子の母親は憔悴した姿に変わっていた。その異変に気づいた渉と和也が莉子の部屋へ入ると、彼女は霊障によって変わり果てた姿に。しかし、彼女の霊障は始まりでしかなく、その後に起こる霊障、怪異。そして元霧原村に古くから伝わる因習、忌み地にまつわる闇、恐怖の怪異へと続く序章に過ぎなかった。
《主人公は和也(語り部)となります。ライトノベルズ風のホラー物語です》
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化

セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

【完結】側妃は愛されるのをやめました
なか
恋愛
「君ではなく、彼女を正妃とする」
私は、貴方のためにこの国へと貢献してきた自負がある。
なのに……彼は。
「だが僕は、ラテシアを見捨てはしない。これから君には側妃になってもらうよ」
私のため。
そんな建前で……側妃へと下げる宣言をするのだ。
このような侮辱、恥を受けてなお……正妃を求めて抗議するか?
否。
そのような恥を晒す気は無い。
「承知いたしました。セリム陛下……私は側妃を受け入れます」
側妃を受けいれた私は、呼吸を挟まずに言葉を続ける。
今しがた決めた、たった一つの決意を込めて。
「ですが陛下。私はもう貴方を支える気はありません」
これから私は、『捨てられた妃』という汚名でなく、彼を『捨てた妃』となるために。
華々しく、私の人生を謳歌しよう。
全ては、廃妃となるために。
◇◇◇
設定はゆるめです。
読んでくださると嬉しいです!
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
ペルシャ絨毯の模様
宮田歩
ホラー
横沢真希は、宝石商としての成功を収め、森に囲まれた美しい洋館に住んでいた。しかし、その森からやってくる蟲達を酷く嫌っていた。そんな横沢がアンティークショップで美しい模様のペルシャ絨毯を購入するが——。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる