6 / 35
第1章
6.時はまだ来ていない
しおりを挟む
朝早くに起きてしまったリディは、冒険者志望の受付時間が来るまで辺りを少し散策してみることにした。
そこで分かったのが「冒険ギルドはやはり冒険者のための場所」だという事実だ。
昨日見た食堂の隣にはそれなりの大きさを持つ店がある。ここには冒険者が旅にでるとき必要になりそうな品のほか、冒険者が入手した珍しい品が売られている。東方と西方の通貨を両替してくれるのもこの店だ。
宿と店の裏手にあるのは優美な庭。中央の噴水の周りには花壇があり、そこを囲むように木が植えられ、いくつかの木製の長椅子が置かれている。さらにその庭を臨むような形で西側に宿があって、東側には冒険者志望の受付をしてくれる建物があった。
ここまでで使われているのが冒険ギルドの敷地の三分の一程度。そしてリディを含めた一般人が立ち入り可能な場所だ。
この先は背の高い鉄柵で仕切られており、中へ入るためには改めて設けられた門で冒険者の身分証を提示しなくてはならない。
柵の横で立ち止まり、リディは奥にあるいくつもの建物を見つめる。昇り始めた朝日を弾いて、屋根がきらきらと光り輝いた。
(……いいなあ)
果物売りの女性や彼女の子どもを始め、今までにたくさんの人たちが柵の隙間から羨望の眼差しであの建物を見つめてきたのだろう。何しろ冒険者は特別なのだから。
「冒険者は、身分証を見せるだけで西の国々を自由に巡ることができる。詳しく調べられることもない。……って、母様が言ってたっけ……」
紫禳の国では他国から出入りする際に全員がきちんと調べられる。他国からの使節ですら同様で、身分は関係ない。実際にリディも今回船に乗る前、必要事項を書き記した後で係の官と話をしている。
だからこそオレリアから初めて冒険者のことを聞いた時には信じられなかった。目を丸くして黙り込むと、母は楽しそうに笑ったものだ。
「びっくりしたでしょう? これはね、冒険者を管理する『冒険ギルド』がきっちりしているからっていうのが大きいの。――諸国は冒険ギルドを信用している。ギルドが許可した者も同じく信用する。冒険者の詮議をしないのはそのためよ」
だからその信用を崩すものに冒険ギルドは容赦をしない。身分証を偽造して冒険者を騙る者はもちろん、正式な冒険者も規律を乱せば冒険ギルドによって厳しい制裁が与えられる。冒険者はなってからも思いのほか大変なのだと、オレリアはリディに語った――。
「あ」
冒険ギルドの建物を見ながら母の話を思い出していたリディは、そのひとつから出てきた人物を目にして思わず声をあげた。あれは、港に着いたばかりのリディを厳しい目で見ていた男性だ。
「あの人、冒険者だったんだ」
運良く彼を見つけられた。近くへ寄れば今度こそ表情の意味が問えるというのに、今のリディは彼との距離が詰められない。互いの間を阻む黒い鉄柵に触れたその時、また別の扉が開いて長い灰色の髪をした少女が現れた。彼女は彼に声をかけて肩を並べ、敷地の奥へ歩み去って行く。
小さくなるふたりの背を見ながらリディは黙って鉄の柵を握り締める。昼になると熱くなるであろうこの柵はまだ、朝の空気と同様にひんやりしていた。
* * *
今日の好天を約束するような陽が辺りに濃い影を落とす中、剣と杖が彫られた扉をリディが開くと、中のホールにいた女性が振り返ってにっこりと笑った。
「おはよう、良い朝ね」
「おはようございます」
挨拶を返し、リディは小さく首をかしげる。
「違ってたらごめんね。もしかして食堂で会った?」
「ええ、会ったわ。昨日はごめんなさいね。そういう決まりなものだから」
出迎えてくれたのは昨日、食堂で会った給仕だった。細身の黒いドレスを纏い、明るい茶の髪も結うことなく後ろへ流している姿は、給仕の時よりもぐっと神秘的に見える。
微笑む彼女は「たまに食堂で接客をするのも気分転換になっていいのよ」と言った後、ふと表情を引き締める。
「さて、冒険ギルドへようこそ。今日はどんな用事でいらしたのかしら?」
口ぶりからすると別に意地悪で聞いているわけではないようだ。形式上、訪れる者全員に尋ねているのだろう。
リディは姿勢を正し、淡い緑の瞳を見て改めて告げる。
「冒険者になりたくて来ました」
「分かったわ。では、こちらへどうぞ」
ホールから伸びる廊下を奥へ向かった女性は右にある木の扉をノックし、返事を待たずに開く。中へ促されたリディが足を踏み入れると部屋の中には机がひとつと、左側面を除く三方向に椅子が置かれていた。そしてそのうち右側面にある椅子には、幼い子どもくらいの背丈しかない老齢の男性が、ローブを着てちょこんと座っていた。
「お待たせ、ラットガット。昨日言った方をお連れしたわよ」
ラットガットと呼びかけられた老人は小さく「ん」と言って首を動かした。髪も、眉も、口ひげも、顎のひげも、すべてが真っ白で長い彼は、表情どころかどこを見ているのかすら判然としなかった。しかし、
「……ん、本当だった。シハラの衣装。ハカマスガタ。本物。ん」
ぼそぼそとした声ではあるが、彼は確かにリディの故国どころか衣装名まで口にした。
「知ってるの?」
驚きのあまりリディが問うと、わずかに見えるラットガットの顔がほんのり赤く染まった。
「ん。知っとる。ん。本で見た。じゃが、実物を見たのは初めて。ん。百二十八年この街に居てようやく見られた。儂、感激。ん。今日は良い日。ん」
「ラットガットったら本当に嬉しそうね。同席させろってせがむわけだわ」
軽やかに笑う女性が机の向こうへ回り込むと、ラットガットは彼女の動きを追ってのっそりと顔を動かす。
「ん。東方を知っていればこの感動は分かる。ん。あんたは勉強嫌い。もったいない。ん。あんたの生きてきた年月なら、いっぱい学べた。ん。本当にもったいない。時間の無駄。ん」
「……あなたってこんな時でも失礼ね」
「ん。あんたが年上でも立場が上でも関係ない。ん。儂、言う時は言う。ん」
顔をしかめる女性と胸を張るラッドガットを見ながら、リディは首をひねる。立場の話はともかく、年齢の話が良く分からない。この女性はどんなに高く見積もっても三十歳を超えていると思えないのに、その彼女よりラットガットは年下だとでもいうのだろうか。
(まあ、例え話かもしれないしなあ……)
そもそもラットガットが百二十八年以上生きているというのだって、寿命が七十年ほどの紫禳人からするとかなりの高齢だ。このふたりは果たして何歳なのだろうとリディが考えたところで女性がパンパンと手を打ち鳴らす。
「はいはい。余計なお喋りはここまでにして、お仕事をしましょ! ――さあ、どうぞ。あなたも座って」
女性はリディに椅子をすすめ、自身は向かい合う位置にある椅子へ腰かける。
「まずは自己紹介をするわね。私はナージエッド・レグリアル・ファーディール。この冒険ギルドのマスターよ。こっちはサブマスターのラットガット。今日は私たちふたりが、あなたを冒険者として迎えるかどうかの判断をするわ。よろしくね」
そこで分かったのが「冒険ギルドはやはり冒険者のための場所」だという事実だ。
昨日見た食堂の隣にはそれなりの大きさを持つ店がある。ここには冒険者が旅にでるとき必要になりそうな品のほか、冒険者が入手した珍しい品が売られている。東方と西方の通貨を両替してくれるのもこの店だ。
宿と店の裏手にあるのは優美な庭。中央の噴水の周りには花壇があり、そこを囲むように木が植えられ、いくつかの木製の長椅子が置かれている。さらにその庭を臨むような形で西側に宿があって、東側には冒険者志望の受付をしてくれる建物があった。
ここまでで使われているのが冒険ギルドの敷地の三分の一程度。そしてリディを含めた一般人が立ち入り可能な場所だ。
この先は背の高い鉄柵で仕切られており、中へ入るためには改めて設けられた門で冒険者の身分証を提示しなくてはならない。
柵の横で立ち止まり、リディは奥にあるいくつもの建物を見つめる。昇り始めた朝日を弾いて、屋根がきらきらと光り輝いた。
(……いいなあ)
果物売りの女性や彼女の子どもを始め、今までにたくさんの人たちが柵の隙間から羨望の眼差しであの建物を見つめてきたのだろう。何しろ冒険者は特別なのだから。
「冒険者は、身分証を見せるだけで西の国々を自由に巡ることができる。詳しく調べられることもない。……って、母様が言ってたっけ……」
紫禳の国では他国から出入りする際に全員がきちんと調べられる。他国からの使節ですら同様で、身分は関係ない。実際にリディも今回船に乗る前、必要事項を書き記した後で係の官と話をしている。
だからこそオレリアから初めて冒険者のことを聞いた時には信じられなかった。目を丸くして黙り込むと、母は楽しそうに笑ったものだ。
「びっくりしたでしょう? これはね、冒険者を管理する『冒険ギルド』がきっちりしているからっていうのが大きいの。――諸国は冒険ギルドを信用している。ギルドが許可した者も同じく信用する。冒険者の詮議をしないのはそのためよ」
だからその信用を崩すものに冒険ギルドは容赦をしない。身分証を偽造して冒険者を騙る者はもちろん、正式な冒険者も規律を乱せば冒険ギルドによって厳しい制裁が与えられる。冒険者はなってからも思いのほか大変なのだと、オレリアはリディに語った――。
「あ」
冒険ギルドの建物を見ながら母の話を思い出していたリディは、そのひとつから出てきた人物を目にして思わず声をあげた。あれは、港に着いたばかりのリディを厳しい目で見ていた男性だ。
「あの人、冒険者だったんだ」
運良く彼を見つけられた。近くへ寄れば今度こそ表情の意味が問えるというのに、今のリディは彼との距離が詰められない。互いの間を阻む黒い鉄柵に触れたその時、また別の扉が開いて長い灰色の髪をした少女が現れた。彼女は彼に声をかけて肩を並べ、敷地の奥へ歩み去って行く。
小さくなるふたりの背を見ながらリディは黙って鉄の柵を握り締める。昼になると熱くなるであろうこの柵はまだ、朝の空気と同様にひんやりしていた。
* * *
今日の好天を約束するような陽が辺りに濃い影を落とす中、剣と杖が彫られた扉をリディが開くと、中のホールにいた女性が振り返ってにっこりと笑った。
「おはよう、良い朝ね」
「おはようございます」
挨拶を返し、リディは小さく首をかしげる。
「違ってたらごめんね。もしかして食堂で会った?」
「ええ、会ったわ。昨日はごめんなさいね。そういう決まりなものだから」
出迎えてくれたのは昨日、食堂で会った給仕だった。細身の黒いドレスを纏い、明るい茶の髪も結うことなく後ろへ流している姿は、給仕の時よりもぐっと神秘的に見える。
微笑む彼女は「たまに食堂で接客をするのも気分転換になっていいのよ」と言った後、ふと表情を引き締める。
「さて、冒険ギルドへようこそ。今日はどんな用事でいらしたのかしら?」
口ぶりからすると別に意地悪で聞いているわけではないようだ。形式上、訪れる者全員に尋ねているのだろう。
リディは姿勢を正し、淡い緑の瞳を見て改めて告げる。
「冒険者になりたくて来ました」
「分かったわ。では、こちらへどうぞ」
ホールから伸びる廊下を奥へ向かった女性は右にある木の扉をノックし、返事を待たずに開く。中へ促されたリディが足を踏み入れると部屋の中には机がひとつと、左側面を除く三方向に椅子が置かれていた。そしてそのうち右側面にある椅子には、幼い子どもくらいの背丈しかない老齢の男性が、ローブを着てちょこんと座っていた。
「お待たせ、ラットガット。昨日言った方をお連れしたわよ」
ラットガットと呼びかけられた老人は小さく「ん」と言って首を動かした。髪も、眉も、口ひげも、顎のひげも、すべてが真っ白で長い彼は、表情どころかどこを見ているのかすら判然としなかった。しかし、
「……ん、本当だった。シハラの衣装。ハカマスガタ。本物。ん」
ぼそぼそとした声ではあるが、彼は確かにリディの故国どころか衣装名まで口にした。
「知ってるの?」
驚きのあまりリディが問うと、わずかに見えるラットガットの顔がほんのり赤く染まった。
「ん。知っとる。ん。本で見た。じゃが、実物を見たのは初めて。ん。百二十八年この街に居てようやく見られた。儂、感激。ん。今日は良い日。ん」
「ラットガットったら本当に嬉しそうね。同席させろってせがむわけだわ」
軽やかに笑う女性が机の向こうへ回り込むと、ラットガットは彼女の動きを追ってのっそりと顔を動かす。
「ん。東方を知っていればこの感動は分かる。ん。あんたは勉強嫌い。もったいない。ん。あんたの生きてきた年月なら、いっぱい学べた。ん。本当にもったいない。時間の無駄。ん」
「……あなたってこんな時でも失礼ね」
「ん。あんたが年上でも立場が上でも関係ない。ん。儂、言う時は言う。ん」
顔をしかめる女性と胸を張るラッドガットを見ながら、リディは首をひねる。立場の話はともかく、年齢の話が良く分からない。この女性はどんなに高く見積もっても三十歳を超えていると思えないのに、その彼女よりラットガットは年下だとでもいうのだろうか。
(まあ、例え話かもしれないしなあ……)
そもそもラットガットが百二十八年以上生きているというのだって、寿命が七十年ほどの紫禳人からするとかなりの高齢だ。このふたりは果たして何歳なのだろうとリディが考えたところで女性がパンパンと手を打ち鳴らす。
「はいはい。余計なお喋りはここまでにして、お仕事をしましょ! ――さあ、どうぞ。あなたも座って」
女性はリディに椅子をすすめ、自身は向かい合う位置にある椅子へ腰かける。
「まずは自己紹介をするわね。私はナージエッド・レグリアル・ファーディール。この冒険ギルドのマスターよ。こっちはサブマスターのラットガット。今日は私たちふたりが、あなたを冒険者として迎えるかどうかの判断をするわ。よろしくね」
0
お気に入りに追加
60
あなたにおすすめの小説
伯爵令嬢の秘密の知識
シマセイ
ファンタジー
16歳の女子高生 佐藤美咲は、神のミスで交通事故に巻き込まれて死んでしまう。異世界のグランディア王国ルナリス伯爵家のミアとして転生し、前世の記憶と知識チートを授かる。魔法と魔道具を秘密裏に研究しつつ、科学と魔法を融合させた夢を追い、小さな一歩を踏み出す。

加護を疑われ婚約破棄された後、帝国皇子の契約妃になって隣国を豊かに立て直しました
黎
ファンタジー
幼い頃、神獣ヴァレンの加護を期待され、ロザリアは王家に買い取られて王子の婚約者となった。しかし、侍女を取り上げられ、将来の王妃だからと都合よく仕事を押し付けられ、一方で、公爵令嬢があたかも王子の婚約者であるかのように振る舞う。そんな風に冷遇されながらも、ロザリアはヴァレンと共にたくましく生き続けてきた。
そんな中、王子がロザリアに「君との婚約では神獣の加護を感じたことがない。公爵令嬢が加護を持つと判明したし、彼女と結婚する」と婚約破棄をつきつける。
家も職も金も失ったロザリアは、偶然出会った帝国皇子ラウレンツに雇われることになる。元皇妃の暴政で荒廃した帝国を立て直そうとする彼の契約妃となったロザリアは、ヴァレンの力と自身の知恵と経験を駆使し、帝国を豊かに復興させていき、帝国とラウレンツの心に希望を灯す存在となっていく。
*短編に続きをとのお声をたくさんいただき、始めることになりました。引き続きよろしくお願いします。
嫌われ聖女さんはとうとう怒る〜今更大切にするなんて言われても、もう知らない〜
𝓝𝓞𝓐
ファンタジー
13歳の時に聖女として認定されてから、身を粉にして人々のために頑張り続けたセレスティアさん。どんな人が相手だろうと、死にかけながらも癒し続けた。
だが、その結果は悲惨の一言に尽きた。
「もっと早く癒せよ! このグズが!」
「お前がもっと早く治療しないせいで、後遺症が残った! 死んで詫びろ!」
「お前が呪いを防いでいれば! 私はこんなに醜くならなかったのに! お前も呪われろ!」
また、日々大人も気絶するほどの魔力回復ポーションを飲み続けながら、国中に魔物を弱らせる結界を張っていたのだが……、
「もっと出力を上げんか! 貴様のせいで我が国の騎士が傷付いたではないか! とっとと癒せ! このウスノロが!」
「チッ。あの能無しのせいで……」
頑張っても頑張っても誰にも感謝されず、それどころか罵られるばかり。
もう我慢ならない!
聖女さんは、とうとう怒った。
命を狙われたお飾り妃の最後の願い
幌あきら
恋愛
【異世界恋愛・ざまぁ系・ハピエン】
重要な式典の真っ最中、いきなりシャンデリアが落ちた――。狙われたのは王妃イベリナ。
イベリナ妃の命を狙ったのは、国王の愛人ジャスミンだった。
短め連載・完結まで予約済みです。設定ゆるいです。
『ベビ待ち』の女性の心情がでてきます。『逆マタハラ』などの表現もあります。苦手な方はお控えください、すみません。

黄金蒐覇のグリード 〜力と財貨を欲しても、理性と対価は忘れずに〜
黒城白爵
ファンタジー
とある異世界を救い、元の世界へと帰還した玄鐘理音は、その後の人生を平凡に送った末に病でこの世を去った。
死後、不可思議な空間にいた謎の神性存在から、異世界を救った報酬として全盛期の肉体と変質したかつての力である〈強欲〉を受け取り、以前とは別の異世界にて第二の人生をはじめる。
自由気儘に人を救い、スキルやアイテムを集め、敵を滅する日々は、リオンの空虚だった心を満たしていく。
黄金と力を蒐集し目指すは世界最高ランクの冒険者。
使命も宿命も無き救世の勇者は、今日も欲望と理性を秤にかけて我が道を往く。
※ 更新予定日は【月曜日】と【金曜日】です。
※第301話から更新時間を朝5時からに変更します。
神による異世界転生〜転生した私の異世界ライフ〜
シュガーコクーン
ファンタジー
女神のうっかりで死んでしまったOLが一人。そのOLは、女神によって幼女に戻って異世界転生させてもらうことに。
その幼女の新たな名前はリティア。リティアの繰り広げる異世界ファンタジーが今始まる!
「こんな話をいれて欲しい!」そんな要望も是非下さい!出来る限り書きたいと思います。
素人のつたない作品ですが、よければリティアの異世界ライフをお楽しみ下さい╰(*´︶`*)╯
旧題「神による異世界転生〜転生幼女の異世界ライフ〜」
現在、小説家になろうでこの作品のリメイクを連載しています!そちらも是非覗いてみてください。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる