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第5章(後)
21.北の国からの女性
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扉の音に反応したのはローゼでもアーヴィンでもなく、隅にいた使用人だった。
いかにひっそり控えていたとはいえ、彼らの存在に思い至ることもなく踊っていたという事実に直面して、ローゼの頬は一息で熱に包まれる。
しかも開いた扉の向こうから護衛と共に入って来たフロランの第一声は、どこか揶揄する響きを帯びたものだった。
「おや、どうやら邪魔をしたようだ」
踊りの最高潮、つまりふたりが密着する部分のまま固まっていたことに気づいたローゼは声も出せない。慌ててアーヴィンから離れるが、うつむく顔は既に耳までが火の出そうなほどに熱くなっていた。
「緊張する私をローゼが励ましてくれていたんですよ」
「へえ、そう」
穏やかなアーヴィンの声に気のない返事を戻しながら、フロランたちはローゼたちの方へと近づいてきた。
もはや「フィデルの人たちにきちんと挨拶ができるだろうか」と心配する以上の失態をおかしたような気のするローゼだが、逆に考えると、いきなり失礼をしてしまった分、この後はきちんとしなくてはならない。
そう決意し、熱のひかない顔を上げたローゼの瞳に飛び込んできたのは、フロランにエスコートされて歩く女性の姿だった。
鮮やかな金の髪と青みがかった紫の瞳を持ち、瞳と同じ色のドレスがこの上なく似合っている。
背の高い彼女はその華やかな雰囲気で人目を引くというのに、さらに引き付けた視線をつかみ続ける美しさと妖艶さも持ち合わせているのだ。
きっと彼女のいる場所はいつも場の中心になり、取り巻きが幾重にもいたことだろう。
(それに、こんなに綺麗な人なんだもの。たくさんの男の人が恋をしたに違いないわ)
近くへ寄るなど畏れ多い。
だが視界の片隅でも構わないから、どうか自分の姿を映して欲しい。
多くの男性がそんな風に胸を焦がし、彼女の嫁ぎ先が決まった時は全員が涙で枕を濡らしたのではないか。
恋物語に疎いローゼですら、思わずそんな想像をしてしまう。
(この人は主役になるために生まれてきた人……すごい……こんな人が世の中にいるなんて……)
ローゼの心の中にあるのは純粋な感嘆の気持ちのみ。僻みや妬みといった矮小な気持ちなど、彼女の前では持つことすら思いつかなかった。
「さて、シグリ。こちらが話をしていたふたりだよ」
ローゼたちの正面で立ち止まったフロランが、今まで見せたことのない柔らかい微笑を浮かべる。
改めて見ると、フロランもかなり魅力的だ。背が高く端正な顔立ちの彼は、場を支配し、衆目を集める力を持っている。
輝くようなフロランと、華やかなシグリのふたりは、とても似合いのような気がした。
「彼が私たちの結婚式で祭司を務めるアーヴィン・レスター。隣は我が義妹にして義姉になるかもしれないローゼ・ファラーだ」
かもしれない、という部分に少し力が入ったのを無視して、ローゼはアーヴィンに続いて一礼をし、名を名乗る。
シグリは見惚れるほど優雅な礼を取った後、艶やかな赤い唇を開いた。玉を転がすような麗しい声がローゼの耳に届く。
「シグリ・ジェーバーと申します。お目にかかれまして光栄ですわ、義兄上、義姉上」
1つ年上のこの女性は、ローゼを義姉として扱うことに決めたらしい。屈託なく「義姉」と呼ばれ、ローゼは面映ゆくなる。
「フロラン。この後はお二方と話をしても構わないのよね?」
「もちろんだ、シグリ。そのために用意した場だよ」
「嬉しいわ! 私、国にいる時からずっと楽しみにしていたの!」
互いに名を呼ぶふたりはとても気が合っているようだ。
ローゼがふと視線を移すと、少し離れた場所で微笑むリュシーと目が合った。小さく手を振る彼女に緊張の色が見えないのは、シグリがシャルトスの人々と仲良くできそうだからなのかもしれない。
(……表面上かもしれないけど、とりあえずふたりの相性は悪くなさそうだもんね)
「さて。では少しばかりだが、歓談の時間としようか」
フロランの言葉で主要な人々が椅子に座る。
ローゼも安堵しながら椅子に座った途端、正面のシグリが身を乗り出すようにして話しかけてきた。
「さあ、どうか義兄上と義姉上のお話をお聞かせ下さいな!」
「えっ……ええと、話……?」
ただ「話」と言われても、何の話をすれば良いのか分からない。困ったローゼが横を見ると、アーヴィンが穏やかな笑みを浮かべて口を開く。
「何か興味のある話はございますか?」
しかし、シグリは笑顔で首を横に振った。
「どんな内容のことでも構いませんわ。義兄上と義姉上がお話しになりたいことを聞かせて下さいませ」
【なんだそりゃ】
呆れたようにレオンが呟いた途端、シグリの後ろに控えた年若い女性――おそらく侍女――がちらりと笑みを見せた後、はっとした様子で真面目な顔つきに戻る。
(……え?)
ローゼは違和感を抱いたが、横のアーヴィンには気にする様子がない。
「ではまず、村のことでも話して差し上げようか、ローゼ」
「あ……うん」
(見間違いかな?)
内心で首を傾げながら、ローゼはアーヴィンと共に村の話を始める。
輝くような笑顔を浮かべるシグリは、話がひとつ終わると「もっと何か聞かせて下さいな」とせがむのだが、何が聞きたいのかを尋ねても「義兄上と義姉上がお話しになりたいことを」とだけしか答えない。
もしかすると、ローゼたちが話しやすいように遠慮しているのか、あるいは庶民に尋ねる内容が分からないのかと思ったローゼはシグリに話を振ってみることにした。
「シグリ様は1か月かけてイリオスまでお越しになったんですよね。旅はどんな感じでしたか?」
「あら。どうぞそのままシグリと呼んで下さいな」
そう言ったシグリの瞳は「今すぐ呼んでみて欲しい」と要求しているように思えた。
「じゃあ……あの、シグリの旅は大変ではなかったですか?」
改めて呼んでみると、シグリは弾けるような笑みを見せる。
フェリシアも呼び捨てにされた時はとても嬉しそうだったが、シグリもまた遜色ないほど喜んでいるように見えた。
「私の旅は大したことありませんわ。ずっと馬車に乗っていただけですもの。――そうだわ、確か義姉上はアストランの各地を巡っていらっしゃるんですよね。どのような旅をなさっておいでなのか聞かせて下さいな!」
結局どんな話を振ってもシグリは自分の話をほとんどすることなく、すぐローゼたちに話をせがむのだった。
もしかすると、親しくなるため無理に話を聞いてくれているだけなのだろうかとも考えたのだが、しかし旅の疲れを見せることなく目を輝かせるシグリの様子には、無理をしている様子が見受けられない。
初めのうちは、義理と言えど姉妹となるシグリに嫌われていないと分かってホッとしていたローゼだが、時が経つにつれてだんだん気味が悪くなってくる。
いかにローゼとアーヴィンを紹介するための場だとはいえ、シグリは自身の横に座るフロランや、少し離れた場所に座ったリュシーには目もくれる様子が無い。彼女の視線はひたすらローゼとアーヴィンにだけ向けられているのだ。
(なんであたしとアーヴィンにばっかり興味があるの?)
違和感とも不審感ともつかないものを抱きながら話を続けていたローゼだったが、彼女の向ける熱のこもった瞳を見るうち、不意に理解する。
シグリの瞳にあるものは、尊敬と憧れだ。
だとすれば、彼女が「何でもいいから話してほしい」と言った理由は分かった気がした。今まで旅をしていた時、ローゼが聖剣の主だと知った人の中でこのような瞳を向けてくる人が居たからだ。
「聖剣の主様と話ができた!」
そう言って喜ぶ人たちは、ローゼとほんの少し、例え挨拶をする程度でも喜んでくれた。その姿から感じられたのは、ローゼと話したいというより、ローゼと話をしたという事実を喜ぶ気持ちだ。
(きっとシグリも同じなんだ。あたしやアーヴィンの話す内容に興味があるわけじゃない。あたしやアーヴィンと話したいだけ。だから、話の内容はどうでもいいのよ)
だが、向けてくる想いは分かったものの、向けてくる想いの理由は分からない。
(あたしが聖剣の主だから? でも、アーヴィンは違うし。……じゃあ、庶民に憧れてる? なんて、そんなはずないよね。そしたら城の使用人たちに憧れることになっちゃうし。……一体何なの?)
中途半端に判明した事実は気味の悪さだけを増長させる。忍び寄るうすら寒さを懸命に排除しながら、ローゼは何とか笑顔のまま話し続けた。
いかにひっそり控えていたとはいえ、彼らの存在に思い至ることもなく踊っていたという事実に直面して、ローゼの頬は一息で熱に包まれる。
しかも開いた扉の向こうから護衛と共に入って来たフロランの第一声は、どこか揶揄する響きを帯びたものだった。
「おや、どうやら邪魔をしたようだ」
踊りの最高潮、つまりふたりが密着する部分のまま固まっていたことに気づいたローゼは声も出せない。慌ててアーヴィンから離れるが、うつむく顔は既に耳までが火の出そうなほどに熱くなっていた。
「緊張する私をローゼが励ましてくれていたんですよ」
「へえ、そう」
穏やかなアーヴィンの声に気のない返事を戻しながら、フロランたちはローゼたちの方へと近づいてきた。
もはや「フィデルの人たちにきちんと挨拶ができるだろうか」と心配する以上の失態をおかしたような気のするローゼだが、逆に考えると、いきなり失礼をしてしまった分、この後はきちんとしなくてはならない。
そう決意し、熱のひかない顔を上げたローゼの瞳に飛び込んできたのは、フロランにエスコートされて歩く女性の姿だった。
鮮やかな金の髪と青みがかった紫の瞳を持ち、瞳と同じ色のドレスがこの上なく似合っている。
背の高い彼女はその華やかな雰囲気で人目を引くというのに、さらに引き付けた視線をつかみ続ける美しさと妖艶さも持ち合わせているのだ。
きっと彼女のいる場所はいつも場の中心になり、取り巻きが幾重にもいたことだろう。
(それに、こんなに綺麗な人なんだもの。たくさんの男の人が恋をしたに違いないわ)
近くへ寄るなど畏れ多い。
だが視界の片隅でも構わないから、どうか自分の姿を映して欲しい。
多くの男性がそんな風に胸を焦がし、彼女の嫁ぎ先が決まった時は全員が涙で枕を濡らしたのではないか。
恋物語に疎いローゼですら、思わずそんな想像をしてしまう。
(この人は主役になるために生まれてきた人……すごい……こんな人が世の中にいるなんて……)
ローゼの心の中にあるのは純粋な感嘆の気持ちのみ。僻みや妬みといった矮小な気持ちなど、彼女の前では持つことすら思いつかなかった。
「さて、シグリ。こちらが話をしていたふたりだよ」
ローゼたちの正面で立ち止まったフロランが、今まで見せたことのない柔らかい微笑を浮かべる。
改めて見ると、フロランもかなり魅力的だ。背が高く端正な顔立ちの彼は、場を支配し、衆目を集める力を持っている。
輝くようなフロランと、華やかなシグリのふたりは、とても似合いのような気がした。
「彼が私たちの結婚式で祭司を務めるアーヴィン・レスター。隣は我が義妹にして義姉になるかもしれないローゼ・ファラーだ」
かもしれない、という部分に少し力が入ったのを無視して、ローゼはアーヴィンに続いて一礼をし、名を名乗る。
シグリは見惚れるほど優雅な礼を取った後、艶やかな赤い唇を開いた。玉を転がすような麗しい声がローゼの耳に届く。
「シグリ・ジェーバーと申します。お目にかかれまして光栄ですわ、義兄上、義姉上」
1つ年上のこの女性は、ローゼを義姉として扱うことに決めたらしい。屈託なく「義姉」と呼ばれ、ローゼは面映ゆくなる。
「フロラン。この後はお二方と話をしても構わないのよね?」
「もちろんだ、シグリ。そのために用意した場だよ」
「嬉しいわ! 私、国にいる時からずっと楽しみにしていたの!」
互いに名を呼ぶふたりはとても気が合っているようだ。
ローゼがふと視線を移すと、少し離れた場所で微笑むリュシーと目が合った。小さく手を振る彼女に緊張の色が見えないのは、シグリがシャルトスの人々と仲良くできそうだからなのかもしれない。
(……表面上かもしれないけど、とりあえずふたりの相性は悪くなさそうだもんね)
「さて。では少しばかりだが、歓談の時間としようか」
フロランの言葉で主要な人々が椅子に座る。
ローゼも安堵しながら椅子に座った途端、正面のシグリが身を乗り出すようにして話しかけてきた。
「さあ、どうか義兄上と義姉上のお話をお聞かせ下さいな!」
「えっ……ええと、話……?」
ただ「話」と言われても、何の話をすれば良いのか分からない。困ったローゼが横を見ると、アーヴィンが穏やかな笑みを浮かべて口を開く。
「何か興味のある話はございますか?」
しかし、シグリは笑顔で首を横に振った。
「どんな内容のことでも構いませんわ。義兄上と義姉上がお話しになりたいことを聞かせて下さいませ」
【なんだそりゃ】
呆れたようにレオンが呟いた途端、シグリの後ろに控えた年若い女性――おそらく侍女――がちらりと笑みを見せた後、はっとした様子で真面目な顔つきに戻る。
(……え?)
ローゼは違和感を抱いたが、横のアーヴィンには気にする様子がない。
「ではまず、村のことでも話して差し上げようか、ローゼ」
「あ……うん」
(見間違いかな?)
内心で首を傾げながら、ローゼはアーヴィンと共に村の話を始める。
輝くような笑顔を浮かべるシグリは、話がひとつ終わると「もっと何か聞かせて下さいな」とせがむのだが、何が聞きたいのかを尋ねても「義兄上と義姉上がお話しになりたいことを」とだけしか答えない。
もしかすると、ローゼたちが話しやすいように遠慮しているのか、あるいは庶民に尋ねる内容が分からないのかと思ったローゼはシグリに話を振ってみることにした。
「シグリ様は1か月かけてイリオスまでお越しになったんですよね。旅はどんな感じでしたか?」
「あら。どうぞそのままシグリと呼んで下さいな」
そう言ったシグリの瞳は「今すぐ呼んでみて欲しい」と要求しているように思えた。
「じゃあ……あの、シグリの旅は大変ではなかったですか?」
改めて呼んでみると、シグリは弾けるような笑みを見せる。
フェリシアも呼び捨てにされた時はとても嬉しそうだったが、シグリもまた遜色ないほど喜んでいるように見えた。
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結局どんな話を振ってもシグリは自分の話をほとんどすることなく、すぐローゼたちに話をせがむのだった。
もしかすると、親しくなるため無理に話を聞いてくれているだけなのだろうかとも考えたのだが、しかし旅の疲れを見せることなく目を輝かせるシグリの様子には、無理をしている様子が見受けられない。
初めのうちは、義理と言えど姉妹となるシグリに嫌われていないと分かってホッとしていたローゼだが、時が経つにつれてだんだん気味が悪くなってくる。
いかにローゼとアーヴィンを紹介するための場だとはいえ、シグリは自身の横に座るフロランや、少し離れた場所に座ったリュシーには目もくれる様子が無い。彼女の視線はひたすらローゼとアーヴィンにだけ向けられているのだ。
(なんであたしとアーヴィンにばっかり興味があるの?)
違和感とも不審感ともつかないものを抱きながら話を続けていたローゼだったが、彼女の向ける熱のこもった瞳を見るうち、不意に理解する。
シグリの瞳にあるものは、尊敬と憧れだ。
だとすれば、彼女が「何でもいいから話してほしい」と言った理由は分かった気がした。今まで旅をしていた時、ローゼが聖剣の主だと知った人の中でこのような瞳を向けてくる人が居たからだ。
「聖剣の主様と話ができた!」
そう言って喜ぶ人たちは、ローゼとほんの少し、例え挨拶をする程度でも喜んでくれた。その姿から感じられたのは、ローゼと話したいというより、ローゼと話をしたという事実を喜ぶ気持ちだ。
(きっとシグリも同じなんだ。あたしやアーヴィンの話す内容に興味があるわけじゃない。あたしやアーヴィンと話したいだけ。だから、話の内容はどうでもいいのよ)
だが、向けてくる想いは分かったものの、向けてくる想いの理由は分からない。
(あたしが聖剣の主だから? でも、アーヴィンは違うし。……じゃあ、庶民に憧れてる? なんて、そんなはずないよね。そしたら城の使用人たちに憧れることになっちゃうし。……一体何なの?)
中途半端に判明した事実は気味の悪さだけを増長させる。忍び寄るうすら寒さを懸命に排除しながら、ローゼは何とか笑顔のまま話し続けた。
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