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第5章(前)
1.招かれざるもの
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グラス村を出てからずっと大神殿にいたローゼがアーヴィンに会えたのは、北へ向かう数日前のことだった。
アーヴィンはフロランの結婚式に出席するため北方の都市イリオスへ行く。結婚式へはローゼも行くのだからアーヴィンにはイリオスへ行く前に王都へ寄ってもらい、一緒にイリオスへ向かうという話になっていた。
合流してからすぐに北方へ発たなかったのは理由がある。ローゼは数日の間、アーヴィンと共に婚約の挨拶まわりをしていたのだ。
聖剣の主という特別な立場になった今、ローゼの行動は大神殿と関わっている。さすがに結婚自体へ横やりを入れられることはないにせよ、だからといって好き勝手ができるわけでもない。
事実、最初に行った大神殿長の部屋で婚約の報告をすると、寿ぎの言葉を口にした大神殿長は笑みを浮かべたままで言った。
「式は大神殿でも執り行うことになるが、日取りはいつくらいを予定しておいでだろうか」
やはり大神殿でも式を挙げなくてはならないのか、とローゼは少しばかりうんざりした。
「仕方ないだろうね」
大神殿長の部屋を退出した後にそう言って笑うのはアーヴィンだ。
彼がいない間のグラス村神殿は、先月から副神官として赴任しているミシェラと、一時的に赴任した若い女性神官が見ているとローゼは聞いていた。
「ローゼが持つのは特殊な11振目の聖剣だ。しかも世に出たのが400年ぶり。となれば大陸中の人々が興味を持つのも無理はない」
いつもの神官服を着る彼が、いつもは見ない大神殿にいる。それは嬉しくて少しくすぐったい。傍らを見上げて弾むローゼの心は、続いて彼の口から出た言葉であっさりと落ちた。
「結婚式には他国の人々も招待することになるはずだよ」
ローゼは目を見開いて、大きくため息をつく。
「えええ……嫌だなぁ……」
確かにローゼが聖剣の主となって以降、他国の賓客を大神殿に迎える機会は多くなったと聞いている。しかも考えてみれば、そんなときは大抵ローゼが呼び出されていた。もしかすると他国からの人たちがアストランに来る目的のひとつは、ローゼに会うことなのかもしれない。
近いうちにまた他国からの来客があると聞いているが、その辺りの日はフロランの結婚式と重なるのでローゼは大神殿にいない。今回来るのがどこの国のどんな人物かまでは聞いていないが、もしかすると彼らもローゼを見に来た可能性がある。
「あたし、そんな人たちの前でちゃんとできるかな……」
ローゼの脳裏に浮かぶのは昨年の儀式だ。
きっと結婚式も複雑な手順が色々とあるだろう。それを好奇の視線にさらされながら偉い人たちの前できちんと行わなくてはならないのだ。
「なんか失敗しそう……」
不安になったローゼが呟くと「大丈夫」と請け合う声がふたつ。
傍らのアーヴィンと、腰の聖剣からだ。
【俺がついてるんだから問題ない】
「……レオンがいるから余計に心配なのよ。儀式の時に余計なことばっかり言ってたでしょ。もう忘れたの?」
【あれは、お前の緊張をほぐしてやろうとしてだな!】
レオンの言い訳を聞きながらローゼがふと視線を上げると、すぐ傍には柔らかな光を湛えた灰青の瞳がある。ローゼは思わず顔をほころばせた。
(ああ……いいなあ、こういうの)
明日には大神殿を出て北へ向かう。その旅でローゼには気掛かりなことがふたつあった。
ひとつは自分のこと。もうひとつは、アーヴィンのこと。
それでもこの時のローゼは、レオンとアーヴィンがいれば何も怖くないと、旅がきっと楽しいものになるだろうと思っていた。
* * *
しかしローゼが純粋に旅の喜びだけを味わえたのは、初日の昼過ぎまでだった。
夕方、宿の寝台へ怠い体を投げ出すローゼにレオンは物憂げな声で言う。
【なあ、あいつに相談してみないか?】
「嫌」
浅い呼吸を繰り返しながらローゼは答える。
「アーヴィンには、『絶対やらない』って、約束したんだもの。……こんなの、言えない」
【だがな、ローゼ】
「ごめん、レオン。喋るの、ちょっとつらい。アーヴィンが、買い物から戻ってくるまで、少し、休ませて」
【ローゼ……】
レオンは何か言おうとしたように思う。それでも結局は何も言うことなくただ黙った。
* * *
王都を出てもう何日も過ぎたが、ローゼはほぼ毎日同じことを繰り返している。
今日は魔物に遭遇したのがつい先ほど、昼過ぎの話だ。せめて昼前ならば昼食の後だからと理由をつけて少し長めの休憩もできた。そうすればこのひどい倦怠感も少しはましになったかもしれない。
そんなことを考えながら、ローゼは上がりそうになる息を必死で落ち着かせ、平静を装って手綱を握る。
話しかけてくるアーヴィンにはいつも通りの態度で。しかし様子が悟られることないよう返事はなるべく短く。息が切れそうだと思ったときはさりげなく聖剣の柄を叩いて合図し、レオンにアーヴィンの相手をしてもらった。
(でも、もう少し。……もう少し頑張れば)
この辺りには以前も来たことがある。ローゼも地形は覚えていた。やがて記憶の通りに町の壁が見えてきて、ローゼは心の中で快哉を叫んだ。
まだ日は高いが、次の町は少し遠い。あと2日もあれば北方の領地にも入る。必要なものの買い出しもする必要があるだろうし、そもそも「今日はのんびりしたいからあの町で宿を取ろう」ともちかければ、アーヴィンも嫌とは言わないはずだ。
高揚する気分に合わせて体も少し軽くなる。この分なら今日もアーヴィンには気取られずに済みそうだと思ったとき、右の木立の中から嫌な気配を感じた。
(……嘘でしょ)
一瞬にして怠さが吹き飛ぶ。代わりにローゼは目の前が暗くなったように思えた。
(ねえ、お願い。せめて、あたしにやらせて! 今日は2回目よ! さすがに無理なの!)
しかし意思に反して手はセラータの手綱を引いて止める。続いて体は地上へ身軽に降り立った。
【……駄目か】
声は沈鬱だった。
続いて唇からも、ああ、と呟きが漏れる。なぜか声は暗く沈んでいた。
確かに魔物が出たのは嫌なことだが、同時にいつものことでもある。ここまで暗い声を出す理由はない。なんだか変なの、と思うと同時に背後から低い声がした。
「ローゼ」
振り返ると、黒いマントの彼は険しい顔をしている。葦毛の馬から降りようとするのを見て思わず首を横に振った。
来てはいけない。
これは自分の役目だ。
そう伝えたつもりだったのだが、結局彼は今までと同じく馬から降りる。
「魔物がいるんだね? 私も一緒に行こう」
「いいえ。ここで待っていて」
不安にさせないよう微笑みながら言ったのだが、大股に近寄ってきた彼は逆に眉間に力を入れた。
「さっきもそう言っていたが……ローゼ、私だって神官だ。魔物とは戦える。知っているだろう?」
確かに神の力は魔物との戦いに役立つ。だとしても彼は守るべき人物だ。来させるわけにはいかない。
もう一度首を横に振り、木立の中へ視線を移して駆けだす。後ろから追いかけてくる声を無視して移動を続けるうち、やがて視界に小さな姿を捉えた。
あれは前触れの魔物だ。瘴気を纏いながら辺りを駆けて変異させられそうな『何か』を探すのが役目、放っておくと次は厄介な魔物が現れるだろう。
腰の力を手にしたところで魔物もこちらに気が付いた。素早く近寄ってくると、長い爪を持つ手を振り上げる。同時にうねる瘴気が襲ってきたが、神の光がすべてを弾いた。
わずかにたじろいだ魔物に向け、こちらも力を振るう。魔物は両手で弾き返そうとしたようだが、純粋な神の力の前にその程度のものは何の役にも立たない。手ごと体を両断された魔物は、何かを叫ぶ顔のままあっという間に消滅した。
ふう、と息を吐いて周囲を見ようとしたところで声が聞こえる。
【瘴穴は近くにない。もちろん他の魔物も確認できる範囲では気配がない。もういいだろう?】
声は手にした力からのものだ。しかし、きちんと自分でも確認したい気持ちが強いので声に従うつもりはない。
それが伝わったのだろうか、声は懇願する調子になる。
【もう限界のはずだ。どうか】
限界とはおかしな話だ、と思う。今の戦闘は短かった。いつもならもっと時間がかかるときもある。この程度で限界がくるはずなどない。
【今日はこれで2度目だ。先ほどだけでもかなり疲弊していたのに……頼む、早く戻してやってくれ!】
それでも声があまりに必死なので、仕方なく言う通りにする。
瞬間、ローゼはその場に崩れ落ちた。
アーヴィンはフロランの結婚式に出席するため北方の都市イリオスへ行く。結婚式へはローゼも行くのだからアーヴィンにはイリオスへ行く前に王都へ寄ってもらい、一緒にイリオスへ向かうという話になっていた。
合流してからすぐに北方へ発たなかったのは理由がある。ローゼは数日の間、アーヴィンと共に婚約の挨拶まわりをしていたのだ。
聖剣の主という特別な立場になった今、ローゼの行動は大神殿と関わっている。さすがに結婚自体へ横やりを入れられることはないにせよ、だからといって好き勝手ができるわけでもない。
事実、最初に行った大神殿長の部屋で婚約の報告をすると、寿ぎの言葉を口にした大神殿長は笑みを浮かべたままで言った。
「式は大神殿でも執り行うことになるが、日取りはいつくらいを予定しておいでだろうか」
やはり大神殿でも式を挙げなくてはならないのか、とローゼは少しばかりうんざりした。
「仕方ないだろうね」
大神殿長の部屋を退出した後にそう言って笑うのはアーヴィンだ。
彼がいない間のグラス村神殿は、先月から副神官として赴任しているミシェラと、一時的に赴任した若い女性神官が見ているとローゼは聞いていた。
「ローゼが持つのは特殊な11振目の聖剣だ。しかも世に出たのが400年ぶり。となれば大陸中の人々が興味を持つのも無理はない」
いつもの神官服を着る彼が、いつもは見ない大神殿にいる。それは嬉しくて少しくすぐったい。傍らを見上げて弾むローゼの心は、続いて彼の口から出た言葉であっさりと落ちた。
「結婚式には他国の人々も招待することになるはずだよ」
ローゼは目を見開いて、大きくため息をつく。
「えええ……嫌だなぁ……」
確かにローゼが聖剣の主となって以降、他国の賓客を大神殿に迎える機会は多くなったと聞いている。しかも考えてみれば、そんなときは大抵ローゼが呼び出されていた。もしかすると他国からの人たちがアストランに来る目的のひとつは、ローゼに会うことなのかもしれない。
近いうちにまた他国からの来客があると聞いているが、その辺りの日はフロランの結婚式と重なるのでローゼは大神殿にいない。今回来るのがどこの国のどんな人物かまでは聞いていないが、もしかすると彼らもローゼを見に来た可能性がある。
「あたし、そんな人たちの前でちゃんとできるかな……」
ローゼの脳裏に浮かぶのは昨年の儀式だ。
きっと結婚式も複雑な手順が色々とあるだろう。それを好奇の視線にさらされながら偉い人たちの前できちんと行わなくてはならないのだ。
「なんか失敗しそう……」
不安になったローゼが呟くと「大丈夫」と請け合う声がふたつ。
傍らのアーヴィンと、腰の聖剣からだ。
【俺がついてるんだから問題ない】
「……レオンがいるから余計に心配なのよ。儀式の時に余計なことばっかり言ってたでしょ。もう忘れたの?」
【あれは、お前の緊張をほぐしてやろうとしてだな!】
レオンの言い訳を聞きながらローゼがふと視線を上げると、すぐ傍には柔らかな光を湛えた灰青の瞳がある。ローゼは思わず顔をほころばせた。
(ああ……いいなあ、こういうの)
明日には大神殿を出て北へ向かう。その旅でローゼには気掛かりなことがふたつあった。
ひとつは自分のこと。もうひとつは、アーヴィンのこと。
それでもこの時のローゼは、レオンとアーヴィンがいれば何も怖くないと、旅がきっと楽しいものになるだろうと思っていた。
* * *
しかしローゼが純粋に旅の喜びだけを味わえたのは、初日の昼過ぎまでだった。
夕方、宿の寝台へ怠い体を投げ出すローゼにレオンは物憂げな声で言う。
【なあ、あいつに相談してみないか?】
「嫌」
浅い呼吸を繰り返しながらローゼは答える。
「アーヴィンには、『絶対やらない』って、約束したんだもの。……こんなの、言えない」
【だがな、ローゼ】
「ごめん、レオン。喋るの、ちょっとつらい。アーヴィンが、買い物から戻ってくるまで、少し、休ませて」
【ローゼ……】
レオンは何か言おうとしたように思う。それでも結局は何も言うことなくただ黙った。
* * *
王都を出てもう何日も過ぎたが、ローゼはほぼ毎日同じことを繰り返している。
今日は魔物に遭遇したのがつい先ほど、昼過ぎの話だ。せめて昼前ならば昼食の後だからと理由をつけて少し長めの休憩もできた。そうすればこのひどい倦怠感も少しはましになったかもしれない。
そんなことを考えながら、ローゼは上がりそうになる息を必死で落ち着かせ、平静を装って手綱を握る。
話しかけてくるアーヴィンにはいつも通りの態度で。しかし様子が悟られることないよう返事はなるべく短く。息が切れそうだと思ったときはさりげなく聖剣の柄を叩いて合図し、レオンにアーヴィンの相手をしてもらった。
(でも、もう少し。……もう少し頑張れば)
この辺りには以前も来たことがある。ローゼも地形は覚えていた。やがて記憶の通りに町の壁が見えてきて、ローゼは心の中で快哉を叫んだ。
まだ日は高いが、次の町は少し遠い。あと2日もあれば北方の領地にも入る。必要なものの買い出しもする必要があるだろうし、そもそも「今日はのんびりしたいからあの町で宿を取ろう」ともちかければ、アーヴィンも嫌とは言わないはずだ。
高揚する気分に合わせて体も少し軽くなる。この分なら今日もアーヴィンには気取られずに済みそうだと思ったとき、右の木立の中から嫌な気配を感じた。
(……嘘でしょ)
一瞬にして怠さが吹き飛ぶ。代わりにローゼは目の前が暗くなったように思えた。
(ねえ、お願い。せめて、あたしにやらせて! 今日は2回目よ! さすがに無理なの!)
しかし意思に反して手はセラータの手綱を引いて止める。続いて体は地上へ身軽に降り立った。
【……駄目か】
声は沈鬱だった。
続いて唇からも、ああ、と呟きが漏れる。なぜか声は暗く沈んでいた。
確かに魔物が出たのは嫌なことだが、同時にいつものことでもある。ここまで暗い声を出す理由はない。なんだか変なの、と思うと同時に背後から低い声がした。
「ローゼ」
振り返ると、黒いマントの彼は険しい顔をしている。葦毛の馬から降りようとするのを見て思わず首を横に振った。
来てはいけない。
これは自分の役目だ。
そう伝えたつもりだったのだが、結局彼は今までと同じく馬から降りる。
「魔物がいるんだね? 私も一緒に行こう」
「いいえ。ここで待っていて」
不安にさせないよう微笑みながら言ったのだが、大股に近寄ってきた彼は逆に眉間に力を入れた。
「さっきもそう言っていたが……ローゼ、私だって神官だ。魔物とは戦える。知っているだろう?」
確かに神の力は魔物との戦いに役立つ。だとしても彼は守るべき人物だ。来させるわけにはいかない。
もう一度首を横に振り、木立の中へ視線を移して駆けだす。後ろから追いかけてくる声を無視して移動を続けるうち、やがて視界に小さな姿を捉えた。
あれは前触れの魔物だ。瘴気を纏いながら辺りを駆けて変異させられそうな『何か』を探すのが役目、放っておくと次は厄介な魔物が現れるだろう。
腰の力を手にしたところで魔物もこちらに気が付いた。素早く近寄ってくると、長い爪を持つ手を振り上げる。同時にうねる瘴気が襲ってきたが、神の光がすべてを弾いた。
わずかにたじろいだ魔物に向け、こちらも力を振るう。魔物は両手で弾き返そうとしたようだが、純粋な神の力の前にその程度のものは何の役にも立たない。手ごと体を両断された魔物は、何かを叫ぶ顔のままあっという間に消滅した。
ふう、と息を吐いて周囲を見ようとしたところで声が聞こえる。
【瘴穴は近くにない。もちろん他の魔物も確認できる範囲では気配がない。もういいだろう?】
声は手にした力からのものだ。しかし、きちんと自分でも確認したい気持ちが強いので声に従うつもりはない。
それが伝わったのだろうか、声は懇願する調子になる。
【もう限界のはずだ。どうか】
限界とはおかしな話だ、と思う。今の戦闘は短かった。いつもならもっと時間がかかるときもある。この程度で限界がくるはずなどない。
【今日はこれで2度目だ。先ほどだけでもかなり疲弊していたのに……頼む、早く戻してやってくれ!】
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