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第2章
やっぱり問題だったのか!
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改めて近くで見ると、サラの頬は薄紅に色づいてる。これは頬紅じゃなくてサラ自身の頬の色だ。玄関には屋根があるから多少は涼しいけど、夏に向かってる今は気温がずいぶん上がってるもんね。
「外は暑かったでしょう? 歩いておられたのですから余計に暑くなりましたわよね」
「えっ!」
「えっ? とは?」
「あ、あの、そのう……」
さっきまでの澄ました表情はどこへやら、サラは妙におろおろとした様子で上を見て、下を見て、最後に上目遣いに僕を見る。
「歩いてって、どういうことですか」
ん? 僕にとってはその質問こそが「どういうこと?」なんだけどな。
「つい先ほど、サラさんはこの玄関前で歩いておられましたわよね?」
「……い、い、いいえ……」
「あら? でもわたくし、確かに馬車の中から……あれは見間違いでしたの?」
まずいなあ、昨日は遅くまで寝付けなかったから、そのせいかなあ。これから授業をするのに大丈夫かな、僕。
ちょっと不安になりつつ目元を押さえてたら、僕のほうに顔を向けてたサラが耳まで真っ赤になって深ぁくため息をついた。
「……見られてたなら仕方ないですもんね、白状します……はい、歩いてました」
あ、良かった。見間違いじゃなかったか。
「やはりそうでしたのね。でも、どうなさいましたの? 隠す必要なんてありませんのに」
「だって、恥ずかしいじゃないですか」
「恥ずかしいんですの? 歩いていたことが?」
「……歩いていたこと自体というより……歩いていた理由が、です……」
「まあ。どんな理由だったのかお伺いしてもよろしい?」
「もしかしたら――」
サラは使用人の位置を確認するように振り返る。そうしてぐっと僕の方へ近づいて、僕にしか聞こえないくらいの声で囁いた。
「あなたが、もう来ないかもって思ったの」
ふんわりただようのはサラの甘い香り。
こら、僕の胸、あんまりドキドキするんじゃない。サラに聞こえちゃうじゃないか。
「慣れない姿は疲れたでしょう? もう嫌だ、教師なんてやりたくない、って思ったんじゃない? ううん、そう思うのが普通だもの、だから」
「お待ちになって、サラさん」
そうだったんだね。僕がサラに「来るな」って言われたらどうしようって思ったのと同じように、サラも“エレノア”が来てくれないんじゃないかって心配してたんだね。
だったら僕が口にする言葉は決まってる。
「大丈夫ですわ。わたくしはサラさんを淑女にするため全力を尽くす、と決めていますのよ。――安心なさって。この“エレノア”は、絶対に教師を辞めません!」
「そう……ですか。ありがとうございます、エレノア様」
サラの微笑みがちょっぴり複雑な様子になったのは、僕の言葉をまだ信用しきれてないからかも。でも、大丈夫だよ。僕は教師役を全うしてみせるからね!
「さあ、では今日から本格的に授業と参りましょう」
力をこめて僕がそう言ったとき、玄関の扉が開いた。
「これはこれはエレノア嬢、ようこそお越しくださいました!」
妙ににこやかで、大げさだなあって思うほど芝居がかった声を響かせながら姿を見せたのは、もちろんジェフリー・モートだ。
くっ、今日も出たな! 家主だからいてもおかしくないけど、僕は会いたくなかったよ!
なんていう気持ちを無理に押しこめながら、
「ごきげんよう、ジェフリー卿」
って挨拶をしながら見ると、今日のジェフリーはシルクハットを被ってた。もしかしてどこかへ出かけるのかな?
だけどそんな僕の期待を裏切って、ジェフリーは「ささ、どうぞ」なんて言いながら率先して家の中へ戻って行く。サラと並んで進む僕をジェフリーが案内したのは例の金ぴかの応接室だ。しかも机の上にはペンと紙が準備されている。今日はここで授業しろってことなのかな、嫌だなあ。
そしてそう思ったのは僕だけじゃないらしい。
「お父さん、どういうこと?」
サラが意外なほど険しい顔をしてジェフリーに詰め寄る。
「ここに筆記具がある理由を説明して」
「お父様と呼べ、サラ。――授業はここでしていただく」
「どうしてよ?」
「どうしてもだ」
そう言ってジェフリーは僕の方へ顔を向ける。
「構いませんかな、エレノア嬢?」
本当なら「嫌です」って言いたいところだけど、家主が指定するんだから仕方ない。
「ええ、わたくしはどのお部屋でも構いませんわ」
「さすがです。では、そちらの椅子へどうぞ」
促された僕が素直に座ると、向かい合う位置にしぶしぶと言った具合にサラが座る。そしてなんと僕の右手側の椅子にはジェフリーまで座った。
なにこれ、ジェフリーも僕の授業を聞くってこと?
まさか前回の僕に不自然な点があって、“エレノア”が本物じゃないと気づかれた……?
いや、まだそうと決まったわけじゃない。
僕はなるべく不自然な態度にならないよう気をつけつつ、持参してきた資料をサラに渡す。
「それではサラさん。今日は受け答えの練習をいたしましょう。まずは、ここまでの内容を簡単で良いですので覚えてくださいませ。そのあとでわたくしが質問をいたしますので――」
ジェフリーは少し身を乗り出して資料を見て、何度か小さく頷いたかと思うとすぐ椅子に座りなおす。なんだよ、気になるなあ、もう。
その後もジェフリーは僕が何かを言ったり、サラが答えたり、資料をめくったりするたびに、小さく首を動かしたり、覗き込んできたりする。僕だって初めての本格的な授業で緊張してるっていうのに、止めてほしいよホント。
それでも時計の針が一巡りするあいだ、僕はなんとか授業らしきものを続けられた。ほっとして僕は微笑う。
「ここで少し休憩にいたしましますわね」
「でしたら私、お茶の用意を頼んできます。でも、すぐに戻ってきます、すぐですからね!」
立ち上がったサラが急ぎ足で扉の向こうへ消える。部屋には僕とジェフリーの二人だけ。気まずいなって思ってたら、ジェフリーが「ふむ」と呟く。
「国の歴史ならともかく、一つの家の歴史など学ぶことが、これからのサラに役立つのですかねえ」
ぐあああ!
言われたらどうしようって思ってたことを言われた! それも授業とは無関係のジェフリーに!
しょうがないだろ。うちは他にもう、資料がないんだよ!
「わたくし、まだ教師として慣れておりませんの。初の授業ですから、わたくしがよく分かってるものを使いましたのよ」
用意しておいた言い訳を使って「ふふふふ」と笑うと、ジェフリーも合わせて「はははは」って笑う。
「なるほどなるほど、左様でしたか。まさかずっとこのような授業なのかと心配いたしました」
「まあ。それは申し訳ございません」
「次にお越しいただいた際はどのような授業になるのか、楽しみにしておりますよ」
う。
思わず引きつりそうになる頬をなんとか抑えてるとサラが戻ってきた。笑う僕たちを奇妙な顔で見て、
「どうしたんです? もしかして父がエレノア様をいじめました?」
なんて心配そうに僕に尋ねてくるけど、今のやり取りを言えるはずもなくて、僕は「いいえ」って答えるしかなかった。
……はあ。今度の授業では絶対に、別の資料を用意しなきゃな……。
「外は暑かったでしょう? 歩いておられたのですから余計に暑くなりましたわよね」
「えっ!」
「えっ? とは?」
「あ、あの、そのう……」
さっきまでの澄ました表情はどこへやら、サラは妙におろおろとした様子で上を見て、下を見て、最後に上目遣いに僕を見る。
「歩いてって、どういうことですか」
ん? 僕にとってはその質問こそが「どういうこと?」なんだけどな。
「つい先ほど、サラさんはこの玄関前で歩いておられましたわよね?」
「……い、い、いいえ……」
「あら? でもわたくし、確かに馬車の中から……あれは見間違いでしたの?」
まずいなあ、昨日は遅くまで寝付けなかったから、そのせいかなあ。これから授業をするのに大丈夫かな、僕。
ちょっと不安になりつつ目元を押さえてたら、僕のほうに顔を向けてたサラが耳まで真っ赤になって深ぁくため息をついた。
「……見られてたなら仕方ないですもんね、白状します……はい、歩いてました」
あ、良かった。見間違いじゃなかったか。
「やはりそうでしたのね。でも、どうなさいましたの? 隠す必要なんてありませんのに」
「だって、恥ずかしいじゃないですか」
「恥ずかしいんですの? 歩いていたことが?」
「……歩いていたこと自体というより……歩いていた理由が、です……」
「まあ。どんな理由だったのかお伺いしてもよろしい?」
「もしかしたら――」
サラは使用人の位置を確認するように振り返る。そうしてぐっと僕の方へ近づいて、僕にしか聞こえないくらいの声で囁いた。
「あなたが、もう来ないかもって思ったの」
ふんわりただようのはサラの甘い香り。
こら、僕の胸、あんまりドキドキするんじゃない。サラに聞こえちゃうじゃないか。
「慣れない姿は疲れたでしょう? もう嫌だ、教師なんてやりたくない、って思ったんじゃない? ううん、そう思うのが普通だもの、だから」
「お待ちになって、サラさん」
そうだったんだね。僕がサラに「来るな」って言われたらどうしようって思ったのと同じように、サラも“エレノア”が来てくれないんじゃないかって心配してたんだね。
だったら僕が口にする言葉は決まってる。
「大丈夫ですわ。わたくしはサラさんを淑女にするため全力を尽くす、と決めていますのよ。――安心なさって。この“エレノア”は、絶対に教師を辞めません!」
「そう……ですか。ありがとうございます、エレノア様」
サラの微笑みがちょっぴり複雑な様子になったのは、僕の言葉をまだ信用しきれてないからかも。でも、大丈夫だよ。僕は教師役を全うしてみせるからね!
「さあ、では今日から本格的に授業と参りましょう」
力をこめて僕がそう言ったとき、玄関の扉が開いた。
「これはこれはエレノア嬢、ようこそお越しくださいました!」
妙ににこやかで、大げさだなあって思うほど芝居がかった声を響かせながら姿を見せたのは、もちろんジェフリー・モートだ。
くっ、今日も出たな! 家主だからいてもおかしくないけど、僕は会いたくなかったよ!
なんていう気持ちを無理に押しこめながら、
「ごきげんよう、ジェフリー卿」
って挨拶をしながら見ると、今日のジェフリーはシルクハットを被ってた。もしかしてどこかへ出かけるのかな?
だけどそんな僕の期待を裏切って、ジェフリーは「ささ、どうぞ」なんて言いながら率先して家の中へ戻って行く。サラと並んで進む僕をジェフリーが案内したのは例の金ぴかの応接室だ。しかも机の上にはペンと紙が準備されている。今日はここで授業しろってことなのかな、嫌だなあ。
そしてそう思ったのは僕だけじゃないらしい。
「お父さん、どういうこと?」
サラが意外なほど険しい顔をしてジェフリーに詰め寄る。
「ここに筆記具がある理由を説明して」
「お父様と呼べ、サラ。――授業はここでしていただく」
「どうしてよ?」
「どうしてもだ」
そう言ってジェフリーは僕の方へ顔を向ける。
「構いませんかな、エレノア嬢?」
本当なら「嫌です」って言いたいところだけど、家主が指定するんだから仕方ない。
「ええ、わたくしはどのお部屋でも構いませんわ」
「さすがです。では、そちらの椅子へどうぞ」
促された僕が素直に座ると、向かい合う位置にしぶしぶと言った具合にサラが座る。そしてなんと僕の右手側の椅子にはジェフリーまで座った。
なにこれ、ジェフリーも僕の授業を聞くってこと?
まさか前回の僕に不自然な点があって、“エレノア”が本物じゃないと気づかれた……?
いや、まだそうと決まったわけじゃない。
僕はなるべく不自然な態度にならないよう気をつけつつ、持参してきた資料をサラに渡す。
「それではサラさん。今日は受け答えの練習をいたしましょう。まずは、ここまでの内容を簡単で良いですので覚えてくださいませ。そのあとでわたくしが質問をいたしますので――」
ジェフリーは少し身を乗り出して資料を見て、何度か小さく頷いたかと思うとすぐ椅子に座りなおす。なんだよ、気になるなあ、もう。
その後もジェフリーは僕が何かを言ったり、サラが答えたり、資料をめくったりするたびに、小さく首を動かしたり、覗き込んできたりする。僕だって初めての本格的な授業で緊張してるっていうのに、止めてほしいよホント。
それでも時計の針が一巡りするあいだ、僕はなんとか授業らしきものを続けられた。ほっとして僕は微笑う。
「ここで少し休憩にいたしましますわね」
「でしたら私、お茶の用意を頼んできます。でも、すぐに戻ってきます、すぐですからね!」
立ち上がったサラが急ぎ足で扉の向こうへ消える。部屋には僕とジェフリーの二人だけ。気まずいなって思ってたら、ジェフリーが「ふむ」と呟く。
「国の歴史ならともかく、一つの家の歴史など学ぶことが、これからのサラに役立つのですかねえ」
ぐあああ!
言われたらどうしようって思ってたことを言われた! それも授業とは無関係のジェフリーに!
しょうがないだろ。うちは他にもう、資料がないんだよ!
「わたくし、まだ教師として慣れておりませんの。初の授業ですから、わたくしがよく分かってるものを使いましたのよ」
用意しておいた言い訳を使って「ふふふふ」と笑うと、ジェフリーも合わせて「はははは」って笑う。
「なるほどなるほど、左様でしたか。まさかずっとこのような授業なのかと心配いたしました」
「まあ。それは申し訳ございません」
「次にお越しいただいた際はどのような授業になるのか、楽しみにしておりますよ」
う。
思わず引きつりそうになる頬をなんとか抑えてるとサラが戻ってきた。笑う僕たちを奇妙な顔で見て、
「どうしたんです? もしかして父がエレノア様をいじめました?」
なんて心配そうに僕に尋ねてくるけど、今のやり取りを言えるはずもなくて、僕は「いいえ」って答えるしかなかった。
……はあ。今度の授業では絶対に、別の資料を用意しなきゃな……。
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