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〜第二章〜

策略

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 新田の方も同じだったらしい。さて、どうしたものか・・・。

 「絶恨憎に入りたいのに、その絶恨憎が敵なのか・・・、いっそ叩くか?」

 「やめておけ、そのせいでスカウトできなかったらどうする?ここは、暗躍するしかないか・・・。」

 やはり、こうするしかないか。

 俺たちは、俺の考えた作戦通りに動いている。
 
 裏の裏は、表のように・・・裏が本命だということはない。まさか・・・そういうことだったとはね。

 俺は、ある場所へ来ていた。

 「まさか、黒霧の紹介とは珍しい。名は?」

 「帝光輝と言います。」

 「なるほど、いいだろう合格だ。さて、黒闇闇の目標を教えようか。それは、この戦いを終わらせることだ。」

 「絶恨憎を倒して・・・ですよね。」

 !?

 「貴様、何故それを知っている?」

 「簡単な話さ。今ある組織の大半は、昔を生き抜いたものだ。そんなものが、今更トップを決めようとは言わないだろう。絶恨憎を排除したかったんだろう?」

 「くっ、知ってしまっては仕方ない。ここで排除するだけだ。黒霧、お前もだ!」

 「ふっ、残念。取引してくれたらよかったんだが・・・、期待外れだな。」

 パチン!

 俺は、指を鳴らした。

 「うっ、き・・さ・・ま・・な・・に・・を・・し・」

 まぁ、このくらいは戻っているか。

 「行くよ黒霧。君の手柄にしないと、ボスにはなれないよ?」

 俺たちが来たのは、組織区の真ん中。今まさに、戦いが行われている場所だ。何故ここに来たかって?直感さ。ここにくれば、全てが終わる。そう信じているからだ。

 「おや、君はあの時の。どうしたんですか?こんなところで。」

 「答え合わせですよ、江流水ボス。貴方達は、黒闇闇の目標を利用して組織をほとんど壊滅させようとした。」

 「何を言っt」

 「不自然なんだよ。絶恨憎をなくすために、わざわざ戦争なんていらない。」

 「ふっ、バレてしまってはしょうがない。ここで排除するだけ・・・」

 「剣術 捌式 燕返し・雀羅」

 さすが、新田だな。峰打ちとはいえ、完全に硬直させている。神器を渡しておいて、正解だったな。

 「向こうは終わったのか?」

 「おうよ!」

 さて、ここまでが俺たちの仕事だ。

 「・・・、こいつは使えるな。・・・さて、ここからは、黒霧の番だ。任せたよ。」

 黒霧は、自らボスに名乗り出てこの戦いを終結させた。そして、神器を黒霧に渡した。

 そのあと俺は、ある場所に来ていた。

 「君が、摩耶かい?」

 「誰だ!貴様!うちのボスになんのようだ?」

 「君の力を、覚醒させようと思ってね。」

 「貴様!そんなことd・・・」
 
 「いいさ。言ってみな。」

 「君は前に能力暴走を、経験している。ランクB上だったとしても、暴走を制御するのは難しい。だからアドバイスをしに来た。君の能力、『脱兎之勢』は素早い動きを得意とする。自分がより素早くなった姿をイメージして、もう一度挑戦するんだ!」

 「もうこの際どうでもいい。あんたには全て、お見通しって訳か。いいだろう。責任は取れよ?」

 「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 どうだ?

 結果は考えるより、見たほうが圧倒的に分かりやすかった。

 「なんだこの力?いつも以上に体が軽い!」

 「覚醒だよ。ランクA下おめでとう・・・と言いたいところなんだけど、君に一つお願いがある。五能覚に入ってくれないか?ただその際、絶恨憎は解散になる。」

 「・・・いいだろう。この組織を作ったのも、この能力を試すためだ。一つ、私からもいいか。この子達を連れて行きたい。親に捨てられて、行き場を失ってしまった子達を私が育てていたんだが・・・いいか?」

 「いいよ。それじゃぁ、行くとするか。」

 残り、3人。この調子なら、いけそうだ。

 
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