14 / 19
〜第二章〜
弍逅
しおりを挟む
新田の覚醒には、成功した。次は・・・、
いた。
ここは、組織区のスラム。いわゆる、人として生きられなくなった人たちが暮らすような場所だ。ここで生きるためには、組織と手を組むしかない。しかし、ここには第7の勢力があった。
当時は、沢山の組織が同時に存在しており、抗争や同盟など色々な理由で現在の6つに減っていった。ただ、どことも手を結ばず、どこにも負けたことがない第7の組織『絶恨憎』
そんな連中をまとめ上げ、ボスに上り詰めた者がいるらしい。
俺は、彼女を五能覚に誘うことにした。
邂逅 摩耶
ただ、厄介なことに今はちょうど、組織同士の争いが起こっている最中だ。
さて、どうしたものか・・・、俺も組織員として入る・・・か?
いや、無理だな。今入ると、スパイと思われてしまうかもしれないからだ。
強行突破路線・・・そうだ!
いるじゃないか!あいつが。
早速、電話をかけた。
「どうした?帝。」
「実はな・・・」
俺は、事情を話した。
「僕はまだ、下っ端だぞ?僕にどう言っても、不可能だ。勝機があるとすれば、現ボスの目標を達成させることだ。でも、それは不可能に近い。ボスの目標は、この戦いを終わらせること。僕にそんな力なんて・・・、」
「ある、力はある。ただ、まだ未完成だ。これは、お前がボスになり、部下たちと協力して完成させるものなんだ。」
この戦いは、別の形で終わらせる。みんなが和解できるように、俺は動くんだ。
この戦いの肝は、どうして始まったかだ。
簡単な話だ。ただ頂点に立とうとしたものが、同時にいただけ。つまり、他は巻き添えをくらったも同然。そいつらを叩けばいいだけだ。
江流水と、土山地・・・か。
さて、どう叩こうかな・・・そうだ!こういう時の、五能覚じゃん。
「もしもし、新田?今来れるか・・・分かった、頼んだぞ。」
5分後・・・
「遅いぞ!新田。予定より、2分も遅刻だ!」
「おいおい、これでも頑張った方なんだぞ?研究区から組織区までを、3分とか・・・常人には無理だよ。」
「まぁいい、それよりさっさと始めるぞ!」
「おうよ!」
作戦は簡単、俺たちがそれぞれ叩き込みに行くだけだ。
2つを粛清し、平和を・・・ってだめか。どこかを頂点に立たせないと、この戦いには勝てない。なんせ、悪あがきとかされたら、最悪だしな。
さて・・・、どうしようかな・・・。
仕方ない、黒闇闇に任せるか。
さて、あとは俺が黒闇闇を名乗り江流水を叩くだけ。
「失礼しまーす。」
「誰だ?貴様は。」
見た感じ、こいつがボスだな。護衛もつけないとは・・・よっぽど自信があるように、見える。
「黒闇闇のものでーす。」
「黒闇闇だと?そうか・・・、これは言い難いが帰ってもらえないか。君たちとは、やり合いたくないんだ。」
「何故だ?戦争を引き起こしたのは、あなたでは?」
「いや違う、この戦争には裏がある。私たちは、その発端を探すために名乗り出たのだ。」
裏だと?つまり、この戦争を手引きしたものがいるのか・・・
「絶恨憎・・・か。」
「そうだ、私もそう思っている。しかし、彼らは自分の担当区を持っていない。つまり、」
「居場所がわからないと、いうことか。」
「我々に力を貸してくれないか?その暁には、何か願いを聞き入れよう。」
「分かった、ボスに頼んでおくよ、それじゃぁ。」
一体誰だったのだろう。格好からして、黒闇闇ではないと思うが・・・まあいい、君にかけるぞ。解き明かしてくれ、この戦争の真相を。
いた。
ここは、組織区のスラム。いわゆる、人として生きられなくなった人たちが暮らすような場所だ。ここで生きるためには、組織と手を組むしかない。しかし、ここには第7の勢力があった。
当時は、沢山の組織が同時に存在しており、抗争や同盟など色々な理由で現在の6つに減っていった。ただ、どことも手を結ばず、どこにも負けたことがない第7の組織『絶恨憎』
そんな連中をまとめ上げ、ボスに上り詰めた者がいるらしい。
俺は、彼女を五能覚に誘うことにした。
邂逅 摩耶
ただ、厄介なことに今はちょうど、組織同士の争いが起こっている最中だ。
さて、どうしたものか・・・、俺も組織員として入る・・・か?
いや、無理だな。今入ると、スパイと思われてしまうかもしれないからだ。
強行突破路線・・・そうだ!
いるじゃないか!あいつが。
早速、電話をかけた。
「どうした?帝。」
「実はな・・・」
俺は、事情を話した。
「僕はまだ、下っ端だぞ?僕にどう言っても、不可能だ。勝機があるとすれば、現ボスの目標を達成させることだ。でも、それは不可能に近い。ボスの目標は、この戦いを終わらせること。僕にそんな力なんて・・・、」
「ある、力はある。ただ、まだ未完成だ。これは、お前がボスになり、部下たちと協力して完成させるものなんだ。」
この戦いは、別の形で終わらせる。みんなが和解できるように、俺は動くんだ。
この戦いの肝は、どうして始まったかだ。
簡単な話だ。ただ頂点に立とうとしたものが、同時にいただけ。つまり、他は巻き添えをくらったも同然。そいつらを叩けばいいだけだ。
江流水と、土山地・・・か。
さて、どう叩こうかな・・・そうだ!こういう時の、五能覚じゃん。
「もしもし、新田?今来れるか・・・分かった、頼んだぞ。」
5分後・・・
「遅いぞ!新田。予定より、2分も遅刻だ!」
「おいおい、これでも頑張った方なんだぞ?研究区から組織区までを、3分とか・・・常人には無理だよ。」
「まぁいい、それよりさっさと始めるぞ!」
「おうよ!」
作戦は簡単、俺たちがそれぞれ叩き込みに行くだけだ。
2つを粛清し、平和を・・・ってだめか。どこかを頂点に立たせないと、この戦いには勝てない。なんせ、悪あがきとかされたら、最悪だしな。
さて・・・、どうしようかな・・・。
仕方ない、黒闇闇に任せるか。
さて、あとは俺が黒闇闇を名乗り江流水を叩くだけ。
「失礼しまーす。」
「誰だ?貴様は。」
見た感じ、こいつがボスだな。護衛もつけないとは・・・よっぽど自信があるように、見える。
「黒闇闇のものでーす。」
「黒闇闇だと?そうか・・・、これは言い難いが帰ってもらえないか。君たちとは、やり合いたくないんだ。」
「何故だ?戦争を引き起こしたのは、あなたでは?」
「いや違う、この戦争には裏がある。私たちは、その発端を探すために名乗り出たのだ。」
裏だと?つまり、この戦争を手引きしたものがいるのか・・・
「絶恨憎・・・か。」
「そうだ、私もそう思っている。しかし、彼らは自分の担当区を持っていない。つまり、」
「居場所がわからないと、いうことか。」
「我々に力を貸してくれないか?その暁には、何か願いを聞き入れよう。」
「分かった、ボスに頼んでおくよ、それじゃぁ。」
一体誰だったのだろう。格好からして、黒闇闇ではないと思うが・・・まあいい、君にかけるぞ。解き明かしてくれ、この戦争の真相を。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
【完結】お父様に愛されなかった私を叔父様が連れ出してくれました。~お母様からお父様への最後のラブレター~
山葵
恋愛
「エリミヤ。私の所に来るかい?」
母の弟であるバンス子爵の言葉に私は泣きながら頷いた。
愛人宅に住み屋敷に帰らない父。
生前母は、そんな父と結婚出来て幸せだったと言った。
私には母の言葉が理解出来なかった。
【完結】亡き冷遇妃がのこしたもの〜王の後悔〜
なか
恋愛
「セレリナ妃が、自死されました」
静寂をかき消す、衛兵の報告。
瞬間、周囲の視線がたった一人に注がれる。
コリウス王国の国王––レオン・コリウス。
彼は正妃セレリナの死を告げる報告に、ただ一言呟く。
「構わん」……と。
周囲から突き刺さるような睨みを受けても、彼は気にしない。
これは……彼が望んだ結末であるからだ。
しかし彼は知らない。
この日を境にセレリナが残したものを知り、後悔に苛まれていくことを。
王妃セレリナ。
彼女に消えて欲しかったのは……
いったい誰か?
◇◇◇
序盤はシリアスです。
楽しんでいただけるとうれしいです。
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
王が気づいたのはあれから十年後
基本二度寝
恋愛
王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。
妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。
仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。
側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。
王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。
王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。
新たな国王の誕生だった。
【完結】王太子妃の初恋
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
カテリーナは王太子妃。しかし、政略のための結婚でアレクサンドル王太子からは嫌われている。
王太子が側妃を娶ったため、カテリーナはお役御免とばかりに王宮の外れにある森の中の宮殿に追いやられてしまう。
しかし、カテリーナはちょうど良かったと思っていた。婚約者時代からの激務で目が悪くなっていて、これ以上は公務も社交も難しいと考えていたからだ。
そんなカテリーナが湖畔で一人の男に出会い、恋をするまでとその後。
★ざまぁはありません。
全話予約投稿済。
携帯投稿のため誤字脱字多くて申し訳ありません。
報告ありがとうございます。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる