能覚人

ミライ164

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〜第四章〜

希望

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 状況は、依然として最悪だった。

 一度見えかかった希望も、潰えてしまった。

 残り、25分・・・。どう耐えるか、もう方法を選んでいる場合じゃない・・・か。

 まぁ、選ぶ方法もないんだが。

 いや・・・待てよ?何か、引っかかる。そもそも、初歩的なところから間違えていたのか?う~む、わからない。もう少し時間があれば・・・。

 「おい!時間を稼ぐから、何か、考えろよ!」

 あいつは、心が読めているのか?だが、ありがたい。早く、何かを考えなければ・・・。

 5分後—————。

 「くっ、もう・・限界だ・・・。」

 4人とも、倒れてしまった。

 「おいおい、もうダメなのかよ?残り、1人になっちまったじゃ、ねえか。」

 「いいや、時間稼ぎのおかげでいいアイディアを思い出せた。」

 「何だ?だが、能素が枯渇しそうだな。おい、ジジィ!それRedをよこせ。」

 そう言って、貰おうとした時、

 「組織法 第七条 他組織の目標を妨害してはならない もし妨害した場合は自分の地位を失いその組織に使える」

 僕を、中心にして波紋状に波動が漂った。

 「うっ、」

 「お前は、1つミスを犯した。それは、僕たちの目標を妨害したことだ。つまり、今のお前は僕の従者だ。立ち去れ、ここから立ち去るんだ。早く!」

 「くっ、くそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

 ふぅ、これで風颯嵐は退けられたが・・・、スバル?をどうするか考えてなかったな。

 「まぁいい、かかってこいよ!その、チンケな技で。」

 やはりダメか・・・。どうあがいても、通用しなかった。僕の、技術じゃダメだと知った時だった。

 「まぁいいや、もう面倒いいっそのことここら一帯をまっ平にするか。」

 !?

 そう言って、スバル?は空気中から大量の能素を吸い込みはじまた。

 まずい・・・。このままでは、街に被害が起きるかもしれない。今度こそ、手詰まりか・・・。

 あの4人には悪いが、もう僕は無理だ。そう思っていてくれ、頼んだぞ。

 「これだけじゃぁ、足りないな。こいつRedも使うか!」

 ドンと、心が痛むような感覚に襲われた。

 このままじゃ、このままじゃまともに仕事できないな。

 はてさて、どうしたものか・・・。

 残りは、20分。何とか、いけるか?でもかなり、勝率は低いぞ?勝たなくてもいいのに、勝率が低いってこりゃなんだ。

 2度あることは、3度ある。似たようなことが、起こるかもしれないが、ちゃんと考えておかないと。まぁ、今は目の前の方が、優先事項だな。何とか、しなくては・・・。
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