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〜第四章〜
激戦
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俺は、走っていた。黒鬼が、戦っていた相手目掛けて能力を使った。
「昴!?」
黒鬼は、驚いているようだった。
「何でてきてるんだ!奴らの狙いは、お前だぞ!」
「だからだよ。俺がこうして、ヘイトを稼ぐんだ。」
そうだ、こうすれば黒紫の方も、少しはゆるくなるはずだ。
「おっ、ターゲット発見。ねぇ颯佐、こっち任せてもいい?」
「ダメです。せめて、倒してから来てください。こちらは僕が、対処します。」
やはり、ボスの側近なだけはあるか・・・。だが、やってやる。俺だって、側近に鍛えてもらったんだ。
まずは、相手の攻撃を見る。そして解析学習をしろ。相手の、攻撃パターンを覚えるんだ。
・・・何!?
見えない!早すぎる以前の問題だ。
ギリギリ見える残像も、分身のように見えてさらに混乱を呼ぶ。
焦るな、何か策があるはずだ。何か・・・。
あった、これならいける。
「どうした、もう終わりか?来ないのなら、こっちからいくぞ。」
来た!!
グハァッ
痛い・・・。まるで、内臓が潰れた感じだ。半端ねぇ、あの早さで生身の俺にぶつかられたら、さすがにひとたまりもなかったぜ。
「なるほど、能力で身体を固めて身を守りましたか。ですが、それでもかなりダメージが入っているようだ。僕は、これから能素を取り出しているが、君は違う。後何発、耐えられるかな?」
まずいな・・・。早くしないと、俺がダメになりそうだ。
「まだ耐えるか、だがこれで終わりだ!」
ぐっ、
重い一撃が入った。俺は、膝をついてしか立っていられなくなった。
「もう終わりですねか・・・。それではあなたを回収します。」
いまだ!!
予知の加護で、移動場所を把握しろ。能力の分は、今まで受けた攻撃の速さから解析学習した分で、補え!
そして、当てるというイメージを持て!勝てる、俺なら勝てる!
「うおおおおぉぉぉぉ!!!」
「何度言ったらわかる?無駄です。」
後ろだ!
回避の加護でかわし、天眼の加護で急所をつく!
「おらぁ!」
「何!?」
相手は、地面に倒れた。勝てた、特訓の成果は無駄じゃなかった。
「おいおい、何やってんだよ颯佐!お前がやるって言ってたから、手を出さなかったんだぞ!」
「よそ見している暇があったら、出直してくれんだな。」
「グハァッ。」
何とか、黒紫も勝ったらしい。さて、問題は・・・。
「黒霧の方が心配だ。急ぐぞ!」
時は少し遡り、昴が居なくなった後。
「まぁいいや、まずはお前を倒す。知ってるか?この能力には、こんな使い方もあるんだよ!!」
急に、強風が吹き荒れた。僕は、壁に衝突したが間一髪のところで受け身をとった。
「へぇ、やるじゃん。じゃぁ、これはどうかな?」
そう言って、地面を蹴り砂埃を浮上させた。
まずい!!
「槍術 伍式 混沌の渦」
混沌の渦は、すべての砂埃を吸い込んだが、
「第2陣!?」
しゅっ、しゅっ、しゅっ、と僕の頬をかすめていく。
「なかなかやるな、でもこっちも時間をかけてはいられないんだ。これで終わらせてもらうよ。」
そう言うと、あたり一面に砂埃を浮上させ、一気に飛ばしてきた。
「間に合わない!」
ぐさっ!!
僕の心臓を、貫いた。
「流石にこれは疲れるが、こいつがあるから大丈夫だろ。」
「何が大丈夫なんだい?」
「何!?なぜお前が生きて・・・。」
ふぅ、失神させた。正直危なかった。混沌の渦で、こちらが隠れている間に幻影と交代しといて良かったと思う。だが、さすがに疲れたが、もう向こうは終わっているようだった。
「大丈夫か?」
「ああ、今終わったところだ。さてと、どうしたものか。ボスが見当たらないと何も解決しない。探さないと・・・。」
「その必要は、ないよ。いや、いいものを見せてもらった。さすがに、君たち相手では歯が立たなかったようだが。」
後ろから、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「でも、これで終わるわけじゃない。進化を見たいのだよ、私は。いいね?昴君。」
そう言って、道具を背中に押し当ててきた。
「うわあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「まずい!強制暴走。何をしているんだ!風雷。」
「何って、本来の力を解放しているだけさ。これを倒せたら、もう手を出さないと約束しよう。」
覚醒。しかも、パワーアップした昴が。制御できるという、希望はないな。急に、大量の能素を入れられたら、能力の方が支配権を握ってしまう。
「おいおい、今回は出ないようにしてたんだが?お呼び出しか?」
「滅相もございません。あなたには、本来の姿で居てもらいたいだけなのです。」
「そうか・・・。まぁいい、ではまず初めに、お前の部下の能力を教えろ。」
こうして、風雷は語った。能力名と、効果を。
「分かった、条件として協力はしてやろう。」
まずい!
「総員、道具をもってこい。はやく!」
「いくぜ!久しぶりに、はしゃげそうだ。」
「昴!?」
黒鬼は、驚いているようだった。
「何でてきてるんだ!奴らの狙いは、お前だぞ!」
「だからだよ。俺がこうして、ヘイトを稼ぐんだ。」
そうだ、こうすれば黒紫の方も、少しはゆるくなるはずだ。
「おっ、ターゲット発見。ねぇ颯佐、こっち任せてもいい?」
「ダメです。せめて、倒してから来てください。こちらは僕が、対処します。」
やはり、ボスの側近なだけはあるか・・・。だが、やってやる。俺だって、側近に鍛えてもらったんだ。
まずは、相手の攻撃を見る。そして解析学習をしろ。相手の、攻撃パターンを覚えるんだ。
・・・何!?
見えない!早すぎる以前の問題だ。
ギリギリ見える残像も、分身のように見えてさらに混乱を呼ぶ。
焦るな、何か策があるはずだ。何か・・・。
あった、これならいける。
「どうした、もう終わりか?来ないのなら、こっちからいくぞ。」
来た!!
グハァッ
痛い・・・。まるで、内臓が潰れた感じだ。半端ねぇ、あの早さで生身の俺にぶつかられたら、さすがにひとたまりもなかったぜ。
「なるほど、能力で身体を固めて身を守りましたか。ですが、それでもかなりダメージが入っているようだ。僕は、これから能素を取り出しているが、君は違う。後何発、耐えられるかな?」
まずいな・・・。早くしないと、俺がダメになりそうだ。
「まだ耐えるか、だがこれで終わりだ!」
ぐっ、
重い一撃が入った。俺は、膝をついてしか立っていられなくなった。
「もう終わりですねか・・・。それではあなたを回収します。」
いまだ!!
予知の加護で、移動場所を把握しろ。能力の分は、今まで受けた攻撃の速さから解析学習した分で、補え!
そして、当てるというイメージを持て!勝てる、俺なら勝てる!
「うおおおおぉぉぉぉ!!!」
「何度言ったらわかる?無駄です。」
後ろだ!
回避の加護でかわし、天眼の加護で急所をつく!
「おらぁ!」
「何!?」
相手は、地面に倒れた。勝てた、特訓の成果は無駄じゃなかった。
「おいおい、何やってんだよ颯佐!お前がやるって言ってたから、手を出さなかったんだぞ!」
「よそ見している暇があったら、出直してくれんだな。」
「グハァッ。」
何とか、黒紫も勝ったらしい。さて、問題は・・・。
「黒霧の方が心配だ。急ぐぞ!」
時は少し遡り、昴が居なくなった後。
「まぁいいや、まずはお前を倒す。知ってるか?この能力には、こんな使い方もあるんだよ!!」
急に、強風が吹き荒れた。僕は、壁に衝突したが間一髪のところで受け身をとった。
「へぇ、やるじゃん。じゃぁ、これはどうかな?」
そう言って、地面を蹴り砂埃を浮上させた。
まずい!!
「槍術 伍式 混沌の渦」
混沌の渦は、すべての砂埃を吸い込んだが、
「第2陣!?」
しゅっ、しゅっ、しゅっ、と僕の頬をかすめていく。
「なかなかやるな、でもこっちも時間をかけてはいられないんだ。これで終わらせてもらうよ。」
そう言うと、あたり一面に砂埃を浮上させ、一気に飛ばしてきた。
「間に合わない!」
ぐさっ!!
僕の心臓を、貫いた。
「流石にこれは疲れるが、こいつがあるから大丈夫だろ。」
「何が大丈夫なんだい?」
「何!?なぜお前が生きて・・・。」
ふぅ、失神させた。正直危なかった。混沌の渦で、こちらが隠れている間に幻影と交代しといて良かったと思う。だが、さすがに疲れたが、もう向こうは終わっているようだった。
「大丈夫か?」
「ああ、今終わったところだ。さてと、どうしたものか。ボスが見当たらないと何も解決しない。探さないと・・・。」
「その必要は、ないよ。いや、いいものを見せてもらった。さすがに、君たち相手では歯が立たなかったようだが。」
後ろから、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「でも、これで終わるわけじゃない。進化を見たいのだよ、私は。いいね?昴君。」
そう言って、道具を背中に押し当ててきた。
「うわあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「まずい!強制暴走。何をしているんだ!風雷。」
「何って、本来の力を解放しているだけさ。これを倒せたら、もう手を出さないと約束しよう。」
覚醒。しかも、パワーアップした昴が。制御できるという、希望はないな。急に、大量の能素を入れられたら、能力の方が支配権を握ってしまう。
「おいおい、今回は出ないようにしてたんだが?お呼び出しか?」
「滅相もございません。あなたには、本来の姿で居てもらいたいだけなのです。」
「そうか・・・。まぁいい、ではまず初めに、お前の部下の能力を教えろ。」
こうして、風雷は語った。能力名と、効果を。
「分かった、条件として協力はしてやろう。」
まずい!
「総員、道具をもってこい。はやく!」
「いくぜ!久しぶりに、はしゃげそうだ。」
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