54 / 101
〜第四章〜
展開
しおりを挟む
早々と、1週間が過ぎてしまった。
「なぁ、黒霧。本当にこれで、制御できるのか?」
「なんなら、試してみるか?」
「いやいいよ、冗談はよせって。」
そう言って2人で笑っていた。しかし、すぐに黒霧の目つきが変わった。
「来る!」
来る?一体何が来るんだろう?だが、この雰囲気。敵だな。狙いはなんだ?黒闇闇の、霧を突破するだけの力があるということは、わかるが・・・。
「総員、配置につけ。奴らを迎え撃つ。奴らの狙いは、昴だ!」
俺!?俺を狙ってるのか?一体なんで。俺なんて、価値の・・・あった。でもなんで、奴らが知ってるんだ?てか、奴らって誰だよ。
その時、黒闇闇の本拠地の壁に大きな穴が開いた。
「よ~す。昴はいるか~?貰いたいんだが?」
いやなんだよ!そんな入り方して、単刀直入に言うと言うセリフもなしかよ!!
「居ないのか?まぁいい、暴れさせてくれよな~?」
どんどん、建物が壊れてゆく。たった1人の力で・・・。
あいつは、本物だ。本当の、真の能力者だ。
「気を付けろ。あいつらは、風颯嵐だ。そして、今対峙してるのが風颯嵐第1颯、五十嵐 颯明。能力は、『疾風迅雷』だ。触れたものを、ものすごく速いスピードで飛ばしたり、自らも速く動くことができるが、制御が難しく早すぎると止まれなくなってしまう。だから、普段は対象にしか使わないのだ。しかも、恐ろしいことに砂ぼこりでも、早く飛ばせば殺傷能力がある投擲物と化す。まぁ、その分能素消費も多いわけだが・・・。」
こんなことを聞いている間にも、破壊は続いていく。というか、何で風颯嵐が狙ってくるんだ?
俺が狙いだとしたら、一体どうやって能力を知ったんだ?そんなことより、側近は5人いる。早く何とかしないと・・・。
「お一人様か?」
「ああそうだ。なんせ、今の風颯嵐はできてばっかだ。まだ、俺しかいないから。ボスの側近も俺1人だ。だから、強いやつを探してようやく見つけたのが昴ってわけだ。」
「ああ、確か風颯嵐のボスは触れた相手の能力を色で見ることができるんだったな。」
色で?というか、いつ触られたんだ?記憶がない・・・。でも、今の俺にできることは何かあるはずだ。
黒霧に意識が向いている今、不意打ちをするか?でも、当たるより先に見つかったらかわされて、捕まってゲームオーバー。
だったら・・・。
俺は、走った。助けを呼びにいく。今この事態に気づいているのは俺たちだけ。みんな、少し離れた場所にいるし、ここは障害物が多くて音が伝わりにくい。
だから、俺が呼ぶんだ。頼む、間に合ってくれ。
「おかしいな?確か、組織情報には3人いるって言ってなかったか?」
「あれ?そうだったかな。まぁ、ここ数日開けてたしその時に入ったんじゃないか?」
そうとも知らず、俺が走った先に待っていた光景は・・・。
「えっ・・・。」
第5黒と第4黒が、風颯嵐と思われる敵と戦っていた。
「嘘・・・だろ。1人じゃなかったのか?3人もいたのか?」
向こうで、黒霧対颯明。こちらでは、黒紫対?。黒鬼対?。の戦闘が起きていた。
勝負は互角と思われたが、
「くっ、ここまでか。黒紫、あとは任せた。」
そういえば、黒鬼って能力者なのか?能力を使っているところを見たことがないが・・・。何にせよ、非常にまずい事態になった。2対1。圧倒的不利だ。俺がいくか?でも足手まといになると、嫌だし・・・。
考えるよりも、体が動いた。どうする、俺!!
「なぁ、黒霧。本当にこれで、制御できるのか?」
「なんなら、試してみるか?」
「いやいいよ、冗談はよせって。」
そう言って2人で笑っていた。しかし、すぐに黒霧の目つきが変わった。
「来る!」
来る?一体何が来るんだろう?だが、この雰囲気。敵だな。狙いはなんだ?黒闇闇の、霧を突破するだけの力があるということは、わかるが・・・。
「総員、配置につけ。奴らを迎え撃つ。奴らの狙いは、昴だ!」
俺!?俺を狙ってるのか?一体なんで。俺なんて、価値の・・・あった。でもなんで、奴らが知ってるんだ?てか、奴らって誰だよ。
その時、黒闇闇の本拠地の壁に大きな穴が開いた。
「よ~す。昴はいるか~?貰いたいんだが?」
いやなんだよ!そんな入り方して、単刀直入に言うと言うセリフもなしかよ!!
「居ないのか?まぁいい、暴れさせてくれよな~?」
どんどん、建物が壊れてゆく。たった1人の力で・・・。
あいつは、本物だ。本当の、真の能力者だ。
「気を付けろ。あいつらは、風颯嵐だ。そして、今対峙してるのが風颯嵐第1颯、五十嵐 颯明。能力は、『疾風迅雷』だ。触れたものを、ものすごく速いスピードで飛ばしたり、自らも速く動くことができるが、制御が難しく早すぎると止まれなくなってしまう。だから、普段は対象にしか使わないのだ。しかも、恐ろしいことに砂ぼこりでも、早く飛ばせば殺傷能力がある投擲物と化す。まぁ、その分能素消費も多いわけだが・・・。」
こんなことを聞いている間にも、破壊は続いていく。というか、何で風颯嵐が狙ってくるんだ?
俺が狙いだとしたら、一体どうやって能力を知ったんだ?そんなことより、側近は5人いる。早く何とかしないと・・・。
「お一人様か?」
「ああそうだ。なんせ、今の風颯嵐はできてばっかだ。まだ、俺しかいないから。ボスの側近も俺1人だ。だから、強いやつを探してようやく見つけたのが昴ってわけだ。」
「ああ、確か風颯嵐のボスは触れた相手の能力を色で見ることができるんだったな。」
色で?というか、いつ触られたんだ?記憶がない・・・。でも、今の俺にできることは何かあるはずだ。
黒霧に意識が向いている今、不意打ちをするか?でも、当たるより先に見つかったらかわされて、捕まってゲームオーバー。
だったら・・・。
俺は、走った。助けを呼びにいく。今この事態に気づいているのは俺たちだけ。みんな、少し離れた場所にいるし、ここは障害物が多くて音が伝わりにくい。
だから、俺が呼ぶんだ。頼む、間に合ってくれ。
「おかしいな?確か、組織情報には3人いるって言ってなかったか?」
「あれ?そうだったかな。まぁ、ここ数日開けてたしその時に入ったんじゃないか?」
そうとも知らず、俺が走った先に待っていた光景は・・・。
「えっ・・・。」
第5黒と第4黒が、風颯嵐と思われる敵と戦っていた。
「嘘・・・だろ。1人じゃなかったのか?3人もいたのか?」
向こうで、黒霧対颯明。こちらでは、黒紫対?。黒鬼対?。の戦闘が起きていた。
勝負は互角と思われたが、
「くっ、ここまでか。黒紫、あとは任せた。」
そういえば、黒鬼って能力者なのか?能力を使っているところを見たことがないが・・・。何にせよ、非常にまずい事態になった。2対1。圧倒的不利だ。俺がいくか?でも足手まといになると、嫌だし・・・。
考えるよりも、体が動いた。どうする、俺!!
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
【完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
骸骨と呼ばれ、生贄になった王妃のカタの付け方
ウサギテイマーTK
恋愛
骸骨娘と揶揄され、家で酷い扱いを受けていたマリーヌは、国王の正妃として嫁いだ。だが結婚後、国王に愛されることなく、ここでも幽閉に近い扱いを受ける。側妃はマリーヌの義姉で、公式行事も側妃が請け負っている。マリーヌに与えられた最後の役割は、海の神への生贄だった。
注意:地震や津波の描写があります。ご注意を。やや残酷な描写もあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる