能覚人

ミライ164

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〜第四章〜

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 ~???~

 「見つけたか?ターゲットは。」

 「ああ、黒闇闇にいる。だが、あの霧の対策には時間を使う。頑張っても、1週間ってところか。」

 「分かった。それまで、持ち堪えるとしよう。」

 ~黒闇闇~

 俺の、特訓はまだまだ続いた。今日も、かなりハードだった。でも、

 「ん~、もう僕のところで教えることはないかな。時間がないし、次行こう!」

 時間がない?一体どういう意味だろう・・・。

 だが、自分自身。強くなりたい一心なので、第3黒を訪ねてみることにした。

 「あっ、やっときた~。遅いよ~。まぁいいや、僕が黒成 夢芽こくなり むめ。夢芽でいいとよ。それじゃぁ、始めようか。」

 聞き覚えのある声・・・。誰だっけ?ん~、思い出せない。

 だが、次の言葉ではっきりとした。

 「じゃぁ眠って。僕の能力は、そうしないと使えないから。今から君には、試練を乗り越えてもらうよ。夢の世界といって、油断したら大怪我するから気をつけてね。それじゃぁ、行ってらっしゃ~い。」

 ちょっとまt・・・。 

 「試練。『能力を使いこなす』って、具体的すぎるだろ!ん?でも、まぁいいや。試すことが、いっぱいあったからな。それを、全部試せばいいや。これで、強くなれるんなら一石二鳥だろ?だったら、やるっきゃないね!」

 俺は、何時間も何日も特訓に専念した。幸い、この空間は時間の流れが遅く、疲れも感じない。ただ、能力の質が上がっていくだけだった。俺にとって、それがどれほど良かったことか・・・。

 黒紫に教えてもらった方法で、ゴーレムを倒していく。再生はするが、コアをつぶせば一撃で死んでいく。

 レベルで強さが決まっているが、55レベルまでは、すぐに倒せるようになっていた。最大100レベル。それをクリアするまで、出てやるもんか!

 「よし!どんどん、調子がよくなっていっている気がする。」

 特訓するうちにわかったことだが、能力はイメージ力も大切だ。この能力を使ったら、どうなるのか。それを、考えれば能力が想像通りに動くようになる。

 始めは、なかなか上手くいかなかったが、コツを掴んでから飛躍的に能力が使いやすくなっていった。

 もう、レベル79まで楽勝になっていたが、80が問題だった。

 デカイ・・・。それだけだ。今まで、こんなに大きなものと戦ったことはない。つまり、イメージしにくいということだ。

 これを克服しないと、絶対に強くなれない。なんとしても、乗り越えなくては・・・。

 試練は、想像以上に難しかった。(自業自得である)

 
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