能覚人

ミライ164

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〜第三章〜

個個の決意

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 涼木奈緒が、決意を決めた時、別の場所でもまた別の人がある決意をするのだった。

 「なぁ、黒霧。俺を、黒闇闇に入れてくれ。」

 「?どうしてまた急に・・・。」

 「俺、思ってしまったんだ。今回の件で、俺の中にいるのがどんな奴なのか分かったから、それをどう受け止めればいいのか。だが、俺はそいつを受け入れるとまた制御できなくなってしまう。一体どうすればいいんだ・・・。」

 「わかったよ。でも、条件がある。1つ目は、風制委員会議ビルには戻るな。後々、厄介になるからな。2つ目は、彼女らはこちらで預かることになった。面倒を見ること。と、言ってもさすがに常識くらいあるだろ。まぁ、こんなところだ。これが、了承できるならいいよ。」

 ・・・。

 風制委員では、無くなるということか・・・。いいだろう。俺のためだ。この試練を俺が乗り越えないで、どうする。

 それに、あの力を使いこなせれば誘拐の件も、分かってくるかもしれない。俺は、知りたいことだらけだ。世の中には、不思議が多すぎる。7伝承もそうだが、能力について1番理解していないのが俺だ。確か、高校生以上は組織に入っても大丈夫だったよな。

 これをきっかけにして、僕はパニックになっていく。知られざる、両親の話、過去の話、能力の話。

 全て、知らなかった。今まで、知らなかったことを全て受け入れることは、かなり難しかったと?

 おっと、この話はまだ先のお話でしたね。本題に戻りましょう。

 「とりあえず、こっちへ来い。ここから、上がれるよ。」

 「あれ?黒霧って今、取り付いてるんじゃないの?」

 「違うけど、なんで?」

 えーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!

 黒霧って名乗ったってことは・・・、本人だった!?

 そうか、黒霧は自分が本体の時でないとこの名を名乗らないのか。

 くっ、完全に勘違いをしていた。まぁ、こんなことはどうでも良くて、黒闇闇に入ってしまった。

 俺から、頼んどいてなんだが、かなり緊張する。

 本当に、これで良かったのかな?まぁ、この力を使いこなせれば、世界最強にでもなれる・・・し?

 あれ?なんで俺は、能力者になったんだっけ?

 確か・・・小春!!

 そういえば、最近会っていなかったな。どうしたんだ・・・。早苗曰く、別件で動いているとか。

 確か・・・最近起きた!!

 これは、まずいことになった。

 まさかな、まさか・・・。
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