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〜第三章〜
発覚
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時は、戻って現在・・・。
「分かった!!戻る方法は、これだ!」
俺は、黒霧と情報を共有した。
黒霧のところで、分かったのはこの世界には唯一の貴族がいるらしい。俺の持っている情報には、必要不可欠だ。
「確か、四季色 紅梅、四季色 小鴨、四季色 茜、そして四季色 藁。この、4人だ。彼女らは、色色色彩と言う不思議な術が使えるらしい。後ろに、春夏秋冬のどれかをつけることで、関連した色の意味を具現化できるらしい。」
これは、すごいな。明日、会いに行ってみるか・・・。あれ?これって、1日経ったら元に戻る。だめじゃん!!
さて、どうしたもんか・・・。
とりあえず、行ってみるか。ループを利用して、仲間に引き入れる方法を探ればいいか。
~四季色亭~
「でっかいな~、四季色亭?食事屋なのか?」
俺と黒霧は、中へ入った・・・が、誰もいない。
「あの~、すみませ~ん。ここに、紅梅さん、小鴨さん、茜さん、藁さんは、いらっしゃいますか?」
・・・。
無人だった。まるで、宇宙のような静かな空間だった。
その時、裏手の方から木と木がぶつかるような音がした。
裏手に回ってみると、4人の人影が見えた。彼女たちだ。
「!?何者!」
気配に気づいたように、黒髪の彼女が木刀の刃をこちらに向けた。
「え~と、この中に紅梅さん、小鴨さん、茜さん、藁さんが、いらっしゃいますか?」
「私たちがそうだけど?」
俺は、説明が下手だから黒霧に任せた。
黒霧は、俺たちがこの世界の人間じゃないことや今の目的などを話した。
最初は、信じてもらうのは難しいと思ったが・・・。
「良いわ。」
「本当k」
「でも2つ、条件があるわ。1つ目は、あなたたちが強いか試させなさい。2つ目は、協力する代わりにあなたたちがいた世界に連れて行きなさい。これでやっと・・・、いや何でもないわ。分かった?それじゃあ、試させてもらうわよ。」
そう言い、木刀を持って向かってきた。そして
「色色色彩 春 桜花乱舞」
木刀が地面に突き刺さる。そこから、1本の枝が生えてきた。どんどんと、成長していき1本の大きな桜の木になった。
「これでも、くらえ!!」
木刀を、大きく振りかざす。
その瞬間、桜の木になっていた花びらが乱れ狂うかのように舞い落ちていったが、全て空中で止まり凄い勢いでこちらに向かってきた。
まずい!
とっさに能力を使って回避したが、左手を負傷してしまった。かすっただけなのに・・・。
「へ~、やるじゃん。」
ていうか、口調めっちゃ変わってね?
「出た、紅梅の悪い癖。戦いになると口が悪くなるのよね。」
この世界で加護は使えるのか?ていうか、何であいつは能力をこんなに長く使えるんだ?そんなに魔獣を倒したのか?
「おいおい、どうなってるんだその能力。能素が要らないのか?」
「いいえ、紅梅の能力は確かに能素を必要とします。この世界では、空気中に能素はない。地中にあるのですよ。」
「何言ってんだ?まぁいい、ハンデをなくすためだ。地面をぶっ叩けば能素が出てくるぞ。ま、そうはさせないが。」
地面に能素が?てことは・・・、殴ると思わせて地面を叩く。なんだ?この感覚。体が軽くなったみたいだ。
「へ~、面白いじゃん。1発入れてもいいぜ。この木を、折れたらお前の勝ちだ。」
1発?それだけあれば十分だ!天眼の加護で、1番弱いところを正確に叩く。
「なに!?」
木はきえた。
「よくあの枝が弱点って、分かったわね。」
「いや、感ってやつかな。たまたまさ。」
口調が戻ってる・・・。
次は、黒霧の番だった。
相手は、金髪の彼女。名前は、藁だったかな?
「色色色彩 冬 嵐雪白冬」
物凄い、嵐雪だった。でも、黒霧は槍術を使うことなく捌いていた。
「合格よ。能力を使わないでよく捌けたわね。」
「実は、僕能力者じゃないんです。今のは、日頃の特訓のおかげですよ。」
2人とも、合格できたのだが・・・。ついに、来てしまった。運命の時間。
「まずいな、この調子だと明日もこれで終わるぞ。」
23:56
23:57
23:58
23:59
そしてついに、
24:00
1日がたった。
結果は、見えているものだった。
「これは・・・。」
「分かった!!戻る方法は、これだ!」
俺は、黒霧と情報を共有した。
黒霧のところで、分かったのはこの世界には唯一の貴族がいるらしい。俺の持っている情報には、必要不可欠だ。
「確か、四季色 紅梅、四季色 小鴨、四季色 茜、そして四季色 藁。この、4人だ。彼女らは、色色色彩と言う不思議な術が使えるらしい。後ろに、春夏秋冬のどれかをつけることで、関連した色の意味を具現化できるらしい。」
これは、すごいな。明日、会いに行ってみるか・・・。あれ?これって、1日経ったら元に戻る。だめじゃん!!
さて、どうしたもんか・・・。
とりあえず、行ってみるか。ループを利用して、仲間に引き入れる方法を探ればいいか。
~四季色亭~
「でっかいな~、四季色亭?食事屋なのか?」
俺と黒霧は、中へ入った・・・が、誰もいない。
「あの~、すみませ~ん。ここに、紅梅さん、小鴨さん、茜さん、藁さんは、いらっしゃいますか?」
・・・。
無人だった。まるで、宇宙のような静かな空間だった。
その時、裏手の方から木と木がぶつかるような音がした。
裏手に回ってみると、4人の人影が見えた。彼女たちだ。
「!?何者!」
気配に気づいたように、黒髪の彼女が木刀の刃をこちらに向けた。
「え~と、この中に紅梅さん、小鴨さん、茜さん、藁さんが、いらっしゃいますか?」
「私たちがそうだけど?」
俺は、説明が下手だから黒霧に任せた。
黒霧は、俺たちがこの世界の人間じゃないことや今の目的などを話した。
最初は、信じてもらうのは難しいと思ったが・・・。
「良いわ。」
「本当k」
「でも2つ、条件があるわ。1つ目は、あなたたちが強いか試させなさい。2つ目は、協力する代わりにあなたたちがいた世界に連れて行きなさい。これでやっと・・・、いや何でもないわ。分かった?それじゃあ、試させてもらうわよ。」
そう言い、木刀を持って向かってきた。そして
「色色色彩 春 桜花乱舞」
木刀が地面に突き刺さる。そこから、1本の枝が生えてきた。どんどんと、成長していき1本の大きな桜の木になった。
「これでも、くらえ!!」
木刀を、大きく振りかざす。
その瞬間、桜の木になっていた花びらが乱れ狂うかのように舞い落ちていったが、全て空中で止まり凄い勢いでこちらに向かってきた。
まずい!
とっさに能力を使って回避したが、左手を負傷してしまった。かすっただけなのに・・・。
「へ~、やるじゃん。」
ていうか、口調めっちゃ変わってね?
「出た、紅梅の悪い癖。戦いになると口が悪くなるのよね。」
この世界で加護は使えるのか?ていうか、何であいつは能力をこんなに長く使えるんだ?そんなに魔獣を倒したのか?
「おいおい、どうなってるんだその能力。能素が要らないのか?」
「いいえ、紅梅の能力は確かに能素を必要とします。この世界では、空気中に能素はない。地中にあるのですよ。」
「何言ってんだ?まぁいい、ハンデをなくすためだ。地面をぶっ叩けば能素が出てくるぞ。ま、そうはさせないが。」
地面に能素が?てことは・・・、殴ると思わせて地面を叩く。なんだ?この感覚。体が軽くなったみたいだ。
「へ~、面白いじゃん。1発入れてもいいぜ。この木を、折れたらお前の勝ちだ。」
1発?それだけあれば十分だ!天眼の加護で、1番弱いところを正確に叩く。
「なに!?」
木はきえた。
「よくあの枝が弱点って、分かったわね。」
「いや、感ってやつかな。たまたまさ。」
口調が戻ってる・・・。
次は、黒霧の番だった。
相手は、金髪の彼女。名前は、藁だったかな?
「色色色彩 冬 嵐雪白冬」
物凄い、嵐雪だった。でも、黒霧は槍術を使うことなく捌いていた。
「合格よ。能力を使わないでよく捌けたわね。」
「実は、僕能力者じゃないんです。今のは、日頃の特訓のおかげですよ。」
2人とも、合格できたのだが・・・。ついに、来てしまった。運命の時間。
「まずいな、この調子だと明日もこれで終わるぞ。」
23:56
23:57
23:58
23:59
そしてついに、
24:00
1日がたった。
結果は、見えているものだった。
「これは・・・。」
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