能覚人

ミライ164

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〜第二章〜

勲章

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 最速走は札律次が、持久走は持律次が優勝。例年どうりだ。今日の競技は、終わったし選手もみんなホテルに戻った。会場ももう閉まるから、警備も終わり。今日の仕事もここまでか。まだ、2日目・・・。選手よりきつい気がしてきたのは、俺の気のせいかな?

 「俺もホテルに戻ろうかな?でも、もう少しだけ見回っておこうかな。」

 そういえば、奴らの狙い。黒闇闇の狙い。それについても、調べておかないと。勲章。名前はないけど、名誉ある勲章と言っても過言ではないと言われている。その勲章を与えられたものは、石碑に名を刻まれる。石碑に名を刻まれたものは、能力の性能が上がったと言われている。黒闇闇のボスの名が刻まれた時、一体どうなるのか検討がつかない。それを阻止しなければ。

 「それが現在の問題、か。」

 今日の見回りも終わったし、ホテルに帰るとするか。奴らが、絡んでくるとすれば最終日か。俺も秘策を使うかもしれないな。

 ~3日目~

 「今日の競技は、綱引きと障害物競走だぜ!」

 伊律次高校には、パワー系の能力者が多い。綱引きの縄を断ち切ると噂されている。やはり優勝校だけあって恐ろしい。また、パワー系なら最終種目の団体戦も有利になる。団体戦は、殴り合いが許可されている。骨折しない程度までだけど・・・。まぁ、今回の競技は綱引きだけじゃないし別の競技もあるからな。障害物競走。それは、いろんな環境の中を走り抜けてゴールを目指す競技。土律次高校は、万能性が高い能力者が多くいる。団体競走でも、かなりの強豪だが伊律次高校にパワー負けしてしまう。そういうことを考えると、伊律次高校は器用さに欠けるってことか。全員がそうではないと思うけど。

 「お~と、縄が断ち切れた!これは、伊律次の勝利か~?」

 やっぱすごいな。あんな怪力どこから出てきてるんだ?多分、飯田だ。『力の加護』の持ち主。俺の、身体強化をも超えるパワーを発揮するらしい。加護って恐ろしいな。やっぱり、伊律次神社の神様に認められたのか?加護はそんな簡単に手に入らないし実力は確かだな。でも、能力は一体なんなんだ?やっぱり、パワー系かな?それとも、俺と同じ身体強化系?分からないことばっかりだな。他の選手の能力もわからないし。てか、俺がそれを知っててなんの得があるんだっけ?情報漏洩は禁止されてるし、なんで情報を求めてるんだろう?何かおかしいな。まぁ、いっか。俺は、疑うということを知らないからな。
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