能覚人

ミライ164

文字の大きさ
上 下
26 / 101
〜第二章〜

予感

しおりを挟む
 最速走は、全員参加だが持久走は違う。代表選手が10人1チームで構成されているからだ。それなのに、競技の中では1番かかる時間が長い。みんなが思っているのは、1500mとかそこらへんだろう。しかしそれでは、能力を使えば10秒で終わってしまう。それを計算して、最低でも1分はこえるように設定した場合は10000mはこさないといけない。疲労も考慮されるし、何よりも身体能力も計算に入っている。この種目の採点方法は、代表選手10名の合計タイムと設定タイムがどれだけ近いかで決まる。設定タイムも長い時もあれば、短い時もある。設定タイムは公開されていないから、予測が大事になってくる。過去の事例を見ても、タイムは最下位のチームが優勝したということもある。では、なぜこの競技に有利高があるか。その理由は、予言能力等を持っている能力者がたくさんいる。なんと、100%的中するとかで向かうところ的なしと言われている。まさに恐ろしい。

 最速走は、100m走とは違って走りきるのにかかった時間ではなく走っている最中にどれだけの時速が出せるかで勝敗が決まる。100mの中で最高速を出せばいいから、能力を使った後ゆっくりと歩いてゴールテープを切っても勝ちは勝ちになる。ただし、時間以内にゴールしないと無効になるのが注意点。そこも考慮して競技に挑まないと負けてしまう。

 「さぁ、最速走の始まりだぜ!1レース目は、こいつらだよ!」

 札律次高校が有利だな。ん?伊律次高校の選手が倒れたな。能力を使いすぎたのか?こんなトラブルも、毎年起きてんのかなぁ。なんか、嫌な予感するな。気をつけておかないとな。

 「最速走!現在暫定1位のタイムは、0.07秒をマークしてるぜ!ひぁっは~!」

 やっぱ、リーダーは速いな。札律次高校だけじゃなく県で1番だと、俺は思っている。あの速さ、見えるやついるのかな?そんな奴いたら、リーダー絶対ワクワクするな。まぁ、最速走は能力の力をどれだけ持続させるかじゃなくて極限まで磨き上げるのかが重要になってくるからな。それを踏まえれば、リーダーに程はいないはずだ。こっちの一位は決まったな。さて、問題は持久走だ。札律次高校には、預言者なんていないし俺が力を貸すのもルール違反。これだけは、運任せって感じでなんか嫌だなぁ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

異世界にクラス転移したら全員ハズレスキルを持たされた

アタラクシア
ファンタジー
 人生で数度もない貴重なイベントである修学旅行。この風鈴高校に通う二年二組の生徒たちも、長い間待ち望んでいた修学旅行に胸を躍らせていた。  はしゃぐバスの中――突然周りが黒く染まり、生徒たちは下へ下へと落下してしまう。  目が覚め、見えた景色は――現実の法則が意味をなさない、まさに『異世界』であった。  クラス全員ハズレスキル!?前代未聞の異世界転移に少年少女らは立ち向かう。 ――根源に至る『四騎士』 ――世界征服を企む『ナイトメア』 ――新世界を作ろうとする『ネビュラ教』  異世界の様々な情勢に振り回されながらも奔走する。目指すは「クラスメイト全員の合流」と「元世界への帰還」。  はたして彼らは全員合流し、元の世界へと帰れるのか。  長くも奇妙な修学旅行が今始まる――。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

髪の色は愛の証 〜白髪少年愛される〜

あめ
ファンタジー
髪の色がとてもカラフルな世界。 そんな世界に唯一現れた白髪の少年。 その少年とは神様に転生させられた日本人だった。 その少年が“髪の色=愛の証”とされる世界で愛を知らぬ者として、可愛がられ愛される話。 ⚠第1章の主人公は、2歳なのでめっちゃ拙い発音です。滑舌死んでます。 ⚠愛されるだけではなく、ちょっと可哀想なお話もあります。

私は心を捨てました 〜「お前なんかどうでもいい」と言ったあなた、どうして今更なのですか?〜

月橋りら
恋愛
私に婚約の打診をしてきたのは、ルイス・フォン・ラグリー侯爵子息。 だが、彼には幼い頃から大切に想う少女がいたーー。 「お前なんかどうでもいい」 そうあなたが言ったから。 私は心を捨てたのに。 あなたはいきなり許しを乞うてきた。 そして優しくしてくるようになった。 ーー私が想いを捨てた後で。 どうして今更なのですかーー。 *この小説はカクヨム様、エブリスタ様でも連載しております。

もう死んでしまった私へ

ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。 幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか? 今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!! ゆるゆる設定です。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

とある元令嬢の選択

こうじ
ファンタジー
アメリアは1年前まで公爵令嬢であり王太子の婚約者だった。しかし、ある日を境に一変した。今の彼女は小さな村で暮らすただの平民だ。そして、それは彼女が自ら下した選択であり結果だった。彼女は言う『今が1番幸せ』だ、と。何故貴族としての幸せよりも平民としての暮らしを決断したのか。そこには彼女しかわからない悩みがあった……。

とあるおっさんのVRMMO活動記

椎名ほわほわ
ファンタジー
VRMMORPGが普及した世界。 念のため申し上げますが戦闘も生産もあります。 戦闘は生々しい表現も含みます。 のんびりする時もあるし、えぐい戦闘もあります。 また一話一話が3000文字ぐらいの日記帳ぐらいの分量であり 一人の冒険者の一日の活動記録を覗く、ぐらいの感覚が お好みではない場合は読まれないほうがよろしいと思われます。 また、このお話の舞台となっているVRMMOはクリアする事や 無双する事が目的ではなく、冒険し生きていくもう1つの人生が テーマとなっているVRMMOですので、極端に戦闘続きという 事もございません。 また、転生物やデスゲームなどに変化することもございませんので、そのようなお話がお好みの方は読まれないほうが良いと思われます。

処理中です...