能覚人

ミライ164

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〜第二章〜

進化

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 しかし、どうやって場所を探ろう?俺の能力は、散策できるものでもないし・・・。そうだ!天眼の加護を使おう。天眼の加護は、人の心情が見れる。これは、見えている範囲ではなく自分を中心とした縁の中にいるものならなんでも読める。その分、体力を持っていかれるが仕方ない。

 なるほど。2人だけか。ふぅ、いつもより疲れるな。でも待てよ。爆弾が見当たらない点を考えると、能力か。2人は早苗が相手してるけど、早苗の能力じゃあ1人が限界か。

 「だれかは分からないけど、私を舐めて貰っちゃ困るのよ。時一停止。」

 2人とも固まった。ていうか、早苗以外みんな固まった。能力が進化したのか?でも、俺が固まってない点を見ると範囲効果なのか。でも、無駄に突っ込んで俺も止まると嫌だからここで待っているか。

 事件は、解決・・・とはいかなかった。相手の能力ランクが早苗より高かったのか、動き出してしまった。

 「お前、よくもやってくれたな。今からこいつらが爆破するのを見ているんだな!」

 まずい!かと言って突っ込むのもアレだし。あ~もどうすれば。

 「何!なぜ爆破できない。」

 「彼らとこの空間の時間は、止まっているからね。」

 「俺が動けてるって事は、お前ランクB中だな。」

 !!

 そうか。俺は、ランクB上。今突っ込んでも問題ない。逆に背後をとれるかも。早苗頼む。その間、能力を使い続けてくれ。

 まずいわね。能力の性能が戻ったとはいえ、使い続けるにはそれ相応の力がいる。前の能力より、よっぽど扱いづらい。頼んだわよ。昴!

 「どうした?何もできないのか?なら仕方ない。お前からいくか。」

 「そうは、させねえぞ。」

 俺は、完全に背後を取った状態で肩を掴み能力を消した。

 「何!なぜ能力が使えない。」

 「企業秘密だ。は~!」

 急所を見破り相手を気絶させる。危なかった~。後少し遅れてたらここが消し飛ぶところだったぜ~。

 「大丈夫か?」

 「もう、遅すぎるわよ。もう少し早くきてくれないかな。少し怖かったんだぞ。」

 「ごめんって。」

 その後、警察に引き渡し事は終わった。

 「こういうのが、増えると大変になりそうだな~。」

 「ねぇ、何があったの?」

 「お前は、呑気でいいよな~。」

 こいつには、あまり事件に関わって欲しくないから今回はOKという事で。

 「帰りますか。」

 「うん。」
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