能覚人

ミライ164

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〜第一章〜

悪夢と幻影

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 ここは何処だ?俺は、寝ていたはずだが。この世界は、1度経験したようなことがある世界だった。でも少し違う。夢の世界ではないのか?ん?あれは・・・。

 目の前にいたのは、俺?それも子供の頃の。子供の頃の記憶はない。だから、兄弟がいたのか両親がどうなったかも知らない。誰も教えてくれないんだ。いや、教えてくれないのか?

 ~7日目~

 その時、アラームが鳴り響き俺は目を覚ました。今のはなんだったのか?俺は、何を忘れた?それを思いながらも風制委員会議ビルへと向かうのであった。

 ~風制委員会議ビル~

 なんと、配下がいる場所が分かったらしい。

 「総員。小春救出のため、速やかに準備せよ。」

 「莉愛、いませんね。」

 「莉愛は、今別件で動いていてこれないのよ。」

 莉愛も頑張っている。俺も気合入れなきゃな。

 配下は山奥にいるらしい。衛星で見つけたらしい。今の時代すごいな。だが、今はこんなこと思ってる場合じゃないな。気を引き締めていかないと。

 「ようこそ。我が主人のために作られた、ここ。黒煙城へ。あなたたちが探していたのはこちらの方ですか?」

 「小春!!」

 小春は十字架に縛りつけられていた。なんて事するんだ。

 「私を倒せば、開放してあげるけどどうする?」

 「もちろんやるに決まってるだろ。」

 !?

 気づいたら俺以外誰もいなくなっていた。

 「主人は、あなたとの手合わせを楽しみにしておられる。邪魔者は、排除しただけのこと。」

 「排除しただと。あいつらをどうしたんだ!」

 「まぁ、あなたの意見は置いておいて主人はここへは来れない。主人よ。私のお身体をお使いくださいませ。」

 その時、配下の体が光り出して。

 「よく来たな。」

 口調が変わった。多分あいつが、黒闇闇のボス。俺は、体にグッと力を込めて。

 「無駄だよ。」

 俺の攻撃は、かわされた。俊足の加護と脚力強化を使って予知の加護で見たところに蹴りに行ったのに・・・。

 「君が思うほど、僕は強くない。無能力者だからね。」

 無能力者だって!?じゃあ、今の攻撃どうかわしたんだ?

 「これを使ったんだよ。これは、僕の部下が能力を込めて作ったものなんだ。さっきのをもう一度見せてあげるよ。」

 さっき使ったの。一体何をしたっていうんだ。無能力者?本当にそうなのか?

 「槍術 弍式 幻影」

 槍術とは、なんなのか。俺にはわからないことばかりだった。
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