能覚人

ミライ164

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〜第一章〜

黒闇闇

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 黒闇闇。それは、闇に関する能力者が沢山いる過激派組織の1つだ。最近、能力者の血を取り込むことで一時的にその能力者の能力が使えるようになる。それをつかい、江流水ボスになりすましたのだろう。そもそもボスが、一度本拠地から撤退するのはおかしいと思ったもんだ。それが分かったところで、どうするかは、知ったもんじゃない。多分向こうは、罠。今頃は、手下でも相手にしているのだろう。それが分かったところで、相手の本拠地がわからないことには攻めもできないんだが。黒闇闇には、霧を出して気配を消せる能力者がいると聞いたことがある。札律次魔の7伝承の1つ、『霧隠れ・黒闇』

 霧隠れ・黒闇

 黒闇様のお城には、深く濃い霧が漂っている。それは、身を隠すためだけではなく霧を吸った相手の記憶までも奪う。記憶を奪われたものは、周りからも存在を忘れられて1人でこの世を飛び立つ。

まさに恐ろしい。しかし、こんな話はあったもんじゃない。これじゃあ部下をどうやってここまで送り込んだ?

 「おい貴様!!どうやってここまで来た!」

 「ど~うもこ~うも、ふつ~にきち~からき~ただ~け。」

 きち?城じゃないのか?もしかして、江流水みたいに仮拠点的な何かがあるのか?

 「お前が支えているものの名前を教えろ。」

 「し~らないね。み~んなしれ~いしょのと~りにしているだ~けだよ。」

 司令書・・・。そうか!黒闇闇のボスは、配下を何人か持っていて手紙的なもので指示を出していたのか。もしかして、俺たちを襲ったのも配下のものなんじゃないのか?だとしたらそこに小春もいるはずだ。とりあえず向こうと合流しないと。こいつは警察に預けてっと。もちろん、負けてないよな。

 ~江流水ビル~

 「そっちはどうだ?」

 「空振りよ。」

 やはり、こっちにはいなかったか。

 「もしかしたら、黒闇闇の配下に襲われた可能性があるんだ。」

 俺は、事情を話した。そして、今日は流石に遅いとのことで家に帰ることにした。小春。待っていろよ。そんなことを思いつつも、黒闇闇についても調べていく。奴らは何がしたいんだ?何が目的でこんなことを・・・。考えていても仕方ない。今日はもう、寝るとするか。
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