能覚人

ミライ164

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〜第一章〜

時一停止

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 俺は今、風制委員と思われる人と戦っていた。現状況だけを見れば、圧倒的に力が足りない。能力を使っている間は、あいつの姿は見えるのだが・・・速すぎる。多分こいつの能力は、対象の動きを止めることだと思う。くっ、どうやったら勝てるんだ?(ランクが上がれば・・・)そうか!!
「どうしたの?反撃はしてこないの?そんなんじゃ、風制委員には入れないわよ?」
「さて、どうですかね?」
能力は、ためることができる。夢の中でわかったかとだ。まさか、夢の中での出来事が役に立つなんてな。でもあそこは本当に夢の中なのか?・・・まあいい、今は戦いに集中だ。
「さ、お遊びはここまでにしましょう。」
「そうね。私も本気で行くわ・・・!?」
「防御が甘いですよ。」
そう言った時には俺の拳は、こいつの腹を殴っていた。
「どうだ?まだやるか?」
「降参よ。合格ね。よく私の能力をすり抜けられたわね。」
「くぁっ」
「大丈夫!?」

~4時間後~

 俺はベットの上で目が覚めた。そこには、あの時戦った人がいた。
「いてて、」
「無理しちゃダメよ。」
そうだ、俺は能力を全身にためて一気に解放したんだ。多分体が耐えきれなくなったんだろう。
「大丈夫ですよ。」
そう言いつつも体の所々が痛い。
「これで風制委員に入れるんですよね。」
「あなたには、第3制定委員になってもらうわ。」
制定委員とは、それぞれの学校のルールに従って取締りお行う組織。
風紀委員とは、社会のルールの従って取り締まりを行う組織。
この二つが合体したのが、風紀制定委員だ。
第3というのは、B下で構成されているという意味だ。流石に大人数をまとめ上げるのは、無理だと思ったのだろう。
「わかりました。」
「今日は、帰っていいよ。」

~家~

「ただいま~。」
誰もいない。当たり前のことだ。
「また昨日みたいに、夢の世界へ行ったらどうしよう?」
そう思っていても人は、眠りについてしまう・・・

~4日目~

 特に何もなかった。いいことなんだろうが、心なしか少し期待していた自分が恥ずかしい。そんなことを思っていても、今日は仕事が入っている。制定委員と言ってもいつも、取り締まる訳ではない。今日は、書類整理をしなければいけない。前とは違って退屈しなさそうだな。その時、けたたましく電話が鳴り響く。
「一体どういった要件なんでしょうね。」
そう言いつつも電話に出る俺であった。
「やっぱ、退屈しないな~。」
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