オレの心の扉を開かせたのはあなたです。

星龍

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オレは翔真の泣き顔を見ていたらチャンネルをかえる気を無くし緊急会見を見ていた。

「翔斗くん…。
あなたの帰りを待ってる人が居るよ?」

(久しぶりに見た。
翔真の泣き顔………。
そっか、オレ、求められたかったんだ。
お前が必要だ。
ここに居て、いいんだ。って言われたかったんだ。)

「翔斗くんも素直になったら?」

「素直に……
オレ、が……?」

「そう。
本当はどうしたいのか決まってるんでしょ?」

「…………オレも変われるのかな?
過去に囚われず、笑顔で過ごせるのかな?
オレ自身を見て欲しい……。」

「それをお兄さんたちに言わないと伝わらないよ?
いくら双子でも言葉にしないとね?」 

「…言葉に……。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
”♪♪♪♪♪♪♪”

”また歌ってるの?
翔斗。”

”うん。
オレは言葉にするのが苦手だから歌に乗せるんだ。
一緒に歌おう?
翔真”

”うん!”

””♪♪♪♪♪♪♪♪♪””
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

幼い頃の記憶を思い出した。 

(だから、オレは歌を歌んだった。
もう…やめよう。
逃げるのは。)

「薫さん…。
ゴメン、ありがとう……。
オレ、もう逃げるのは辞める。」

オレは財布とスマホを持ち、薫さんの家を出て新幹線に乗り、ある場所に向かった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

@石橋翔斗

闇のボクでも光に憧れを抱く
闇のボクでも光り輝く場所はありますか?

ボクを闇の中から救い出して欲しい。
ボクを愛して欲しい。

昔の記憶は覚えていますか?
キミと共に約束したあの場所でボクはキミを待つ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(これがオレの気持ちだ。
ここに来れたら、オレは自分に嘘はつかない。
翔真、それから光樹さんならきっと来る。)

オレはそんな願いを胸に秘め、ある場所で翔真たちが来るのを待った。
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