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「ご馳走様でした!」
オレはオムライスを食べ終わり、ソファーに座った。
「なぁ、美久」
「なぁに?」
「おいで?」
オレはソファーに美久を呼んだ。
「どうしたの?」
美久は隣に座った。
「そこじゃなくてここ。」
オレは自分の膝を叩いた。
「えっ、」
「ダメ?」
オレはショタボを出し、首を傾げた。
「…………うっ、
ダメ、じゃ、ない……」
(ふふっ、
やっぱり、美久はこの手に弱いな。)
美久はオレの膝に座った。
「はい、こっち向いて。」
「えっ、流石に、それは恥ずかしい……。」
「ダァーメ、
お前に、拒否権はねぇの?」
オレは美久の耳元で低い声で囁いた。
「……うっ、
わかっ、た…」
美久は向きを変え、オレと向き合うように座った。
「よく出来ました。
ご褒美。
チュッ、チュッ、クチュ、チュッ。」
オレは美久に深いキスをした。
「んッ、チュッ、チュッ、クチュ、んッ、」
唇を離すとオレたちの間に銀の糸が繋ぎ切れた。
「…………。
なんで…今、思い出すんだよ……。」
オレは何故かさっき、光樹さんと翔真が仲良く話している光景を急に思い出してしまい、むしゃくしゃしたから美久をソファーに押し倒して服をはだけさせて胸に吸い付いた。
「あっ、あんっ、あんっ、
そんな、強く、あんっ、吸わないで」
「…………キスと胸だけで感じたの?
ここ、グチュグチュだよ?」
オレはそう言いながら、中指と人差し指を陰部に入れ、激しくかき混ぜた。
「あんっ、あんっ,あんっあんっ!
ダメっ、そんな、激しく動かさないで!
イクっ、」
オレは美久がイキそうになった瞬間指を抜いた。
「なんで?」
美久は涙目で言った。
(……可愛い…。
光樹さん、セックスの時、どんな風になるんだろう?
…………あれ?
なんでオレ、光樹さんの事、考えてんだ?)
「……翔斗、くん?」
「ハッ、
ごめん。
ちゃんとイかせてやるよ。
オレのでな。」
オレはまた美久を押し倒し、いきなり奥まで入れた。
「ああん……!」
「くっ、 」
(何故か、むしゃくしゃする。
もう、抑えられない。)
「はぁ、はぁ、」
オレはひたすら、なにも考えずに腰を動かし続け、美久は声が出ないくらい声を枯らしていた。
そして、オレは心のむしゃくしゃを消すかのように激しく腰を動かし、何回も、何回も美久の中に欲を吐き出した。
「オレが好きなら、オレを求め続けろ……。」
オレは美久が意識を飛ばすまで抱き続けた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
オレは美久をベッドに寝かせた。
(女を、美久を抱いた後、いつも後悔をする。
でも、この衝動を抑えられない。
誰の記憶からもいなくなりたい。
オレを、オレ自身を……抹殺したい。
…………そうか。
すればいいんだ。
みんなの前から姿を消したら、オレに対する記憶なんか、無くなる。
そうすればいいんだ。)
オレはもう考えるのをやめ、財布とスマホだけを持ち、美久の家を出た。
美久や、翔真、そして、オレが尊敬する光樹さんに……二度と会わないつもりで。
そして、オレはみんなの前から姿を消した。
オレはオムライスを食べ終わり、ソファーに座った。
「なぁ、美久」
「なぁに?」
「おいで?」
オレはソファーに美久を呼んだ。
「どうしたの?」
美久は隣に座った。
「そこじゃなくてここ。」
オレは自分の膝を叩いた。
「えっ、」
「ダメ?」
オレはショタボを出し、首を傾げた。
「…………うっ、
ダメ、じゃ、ない……」
(ふふっ、
やっぱり、美久はこの手に弱いな。)
美久はオレの膝に座った。
「はい、こっち向いて。」
「えっ、流石に、それは恥ずかしい……。」
「ダァーメ、
お前に、拒否権はねぇの?」
オレは美久の耳元で低い声で囁いた。
「……うっ、
わかっ、た…」
美久は向きを変え、オレと向き合うように座った。
「よく出来ました。
ご褒美。
チュッ、チュッ、クチュ、チュッ。」
オレは美久に深いキスをした。
「んッ、チュッ、チュッ、クチュ、んッ、」
唇を離すとオレたちの間に銀の糸が繋ぎ切れた。
「…………。
なんで…今、思い出すんだよ……。」
オレは何故かさっき、光樹さんと翔真が仲良く話している光景を急に思い出してしまい、むしゃくしゃしたから美久をソファーに押し倒して服をはだけさせて胸に吸い付いた。
「あっ、あんっ、あんっ、
そんな、強く、あんっ、吸わないで」
「…………キスと胸だけで感じたの?
ここ、グチュグチュだよ?」
オレはそう言いながら、中指と人差し指を陰部に入れ、激しくかき混ぜた。
「あんっ、あんっ,あんっあんっ!
ダメっ、そんな、激しく動かさないで!
イクっ、」
オレは美久がイキそうになった瞬間指を抜いた。
「なんで?」
美久は涙目で言った。
(……可愛い…。
光樹さん、セックスの時、どんな風になるんだろう?
…………あれ?
なんでオレ、光樹さんの事、考えてんだ?)
「……翔斗、くん?」
「ハッ、
ごめん。
ちゃんとイかせてやるよ。
オレのでな。」
オレはまた美久を押し倒し、いきなり奥まで入れた。
「ああん……!」
「くっ、 」
(何故か、むしゃくしゃする。
もう、抑えられない。)
「はぁ、はぁ、」
オレはひたすら、なにも考えずに腰を動かし続け、美久は声が出ないくらい声を枯らしていた。
そして、オレは心のむしゃくしゃを消すかのように激しく腰を動かし、何回も、何回も美久の中に欲を吐き出した。
「オレが好きなら、オレを求め続けろ……。」
オレは美久が意識を飛ばすまで抱き続けた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
オレは美久をベッドに寝かせた。
(女を、美久を抱いた後、いつも後悔をする。
でも、この衝動を抑えられない。
誰の記憶からもいなくなりたい。
オレを、オレ自身を……抹殺したい。
…………そうか。
すればいいんだ。
みんなの前から姿を消したら、オレに対する記憶なんか、無くなる。
そうすればいいんだ。)
オレはもう考えるのをやめ、財布とスマホだけを持ち、美久の家を出た。
美久や、翔真、そして、オレが尊敬する光樹さんに……二度と会わないつもりで。
そして、オレはみんなの前から姿を消した。
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