姉妹チート

和希

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春風

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(1)

「いやあ!息子と飲めるっていいな!」
「だからと言ってそんなに無理矢理飲ませないで!」
「いいじゃないか麗華。光聖、この後良い所連れて行ってやるからな」
「まじで!?」
「へえ、いい度胸してるじゃない?彼女の前でそういう店に行くって宣言するんだ?」
「待て!俺はまだどんな店かも聞いてないぞ!?」

 しかし普通に光太は答えていた。

「綺麗なお姉さんがいっぱいいるぜ?」
「じゃあ、あの店だな。俺ちょっと予約入れておくわ……」

 ぽかっ

 克樹が道香に小突かれていた。

「あのさ、私どうしても不思議に思うんだけど」
「どうした道香?」
「克樹達にしてみたら綺麗なお姉さんなのは間違いないと思う」

 それが嫁の道香や麗華を怒らせてまで行きたいところなのかは知らないけど。
 だけど光聖達にしてみたらただのおばさんじゃないのか?
 彼女と楽しく飲んでいた方が良いとは思わないのか?
 よく意味が分からないけど、要するに大人の女性と一緒にお酒を飲んで話をする店らしい。
 そんな店の為にお金を払うのはなんでだろう?
 道端で缶ビール飲んでる若者並みに意味が分からない。
 家で飲めば怒る親がいるくらいだけど、光太がそうだとは思えない。
 そもそもどうして嫁さんや彼女じゃだめなんだろう?
 そんな事を考えながらおにぎりや卵焼きを食べていた。
 今年は去年と違う。
 たこさんウィンナーにも挑戦した。
 味付けも愛莉からしっかり教えてもらった。
 誠司郎にも食べてもらった。

「美味しいよ」
「本当?」
「うん、いいお嫁さんになれるよ」
「誠司郎のお嫁さんにしてもらえないの?」

 むせる誠司郎の背中をさすりながら光太達のやり取りの続きを見ていた。
 嫁さんや彼女じゃだめなのは光太や天を見ていたら分かる。

「天!いい加減にして下さい!子供達もいるし、母様もいるんですよ!」

 繭が天を叱っていた。
 だけど天は光太達とは違うらしい。

「綺羅も大和もまったくつまんねー真面目な子供になっちまったじゃねーか!繭の仕業だろ!?」
「それは私のお陰だと褒めてくれないのですか!?」
「遊達だって真面目だしこのままだとSHの次世代は詰まんねーガキばかりになるぞ!?」
「つまり天はそんなしょうもないことの為に子供を利用しようってわけね?」

 天の母親の伊織が出て来た。

「繭から相談は受けていたけどこれほどまでとはね……」

 繭の母親の晶も出てくる。
 後ろで善幸があたふたしている。

「な、何の話?」

 天が焦ってる。
 さっきの威勢はどこに行ったんだろう?

「あなたもう30後半のいい年した男でしょ?」

 直に善明や大地のように如月グループを任せられるはず。
 それなのに「社長は今急用で会議にでていまして……」と秘書が言うから繭が問い詰めるとため息を吐いて社長室に案内する。
 繭の言いつけ通りテレビゲームはまずいという事で撤去された。
 その代わりノートPCを机の上に置いてゲームで遊んでいた。

「天音その武器強すぎじゃないか!?」
「あたりまえだ!この武器手に入れるためにどんだけ苦労したと思ってるんだ」
「あと天は前に出過ぎだ!一人で突っ込んでも的になるだけだぞ」

 戦場では真っ先に先陣を切って皆殺しにする菫の声がしたらしい。

「……これが会議なのですか?」
「……作戦会議だそうです」

 その会議は夫婦げんかに変わったらしい。

「あ、繭。愛莉には内緒にしておいてな」

 天音の頼みを繭は守った。
 だけどさすがに40に近い次期総帥である社長がゲラゲラ笑いながらゲームしているのはさすがに問題だ。
 そんな社長の行動は如月グループでも問題になり、天の父親の翔太にも届いたけど効果は無かった。
 だって花見だというのにホテルのホールで騒ぐ羽目になった理由を作った張本人だから。
 去年の花見の時「税金払ってるんだから一本くらいいいだろ!」と桜の枝を折って持って帰ろうとして問題になった。
 渡辺班の男性陣はアルコールが入ると大体大騒ぎするみたいだ。
 で、繭の母親の晶は恵美や愛莉に相談していた。
 このままではまずい。
 むしろ如月グループが今まで乗っ取られなかったのが不思議なくらいだ。
 まあ、白鳥グループも「むずかしいから春奈に任せるっす」と県知事の仕事まで全部春奈に丸投げしてるらしいけど。
 誠も瑛大もじいじも皆嫁には逆らえない。
 唯一逆転してるのは学と水奈くらいだ。
 今の話を聞いていた学が繭に聞いていた。

「で、他に誰がゲームしていたんだ?」

 当然業務時間にしていたんだから主婦層は時間にゆとりがあるはず。
 水奈が参加していないはずがない。
 だけど繭は答えた。

「私も一応約束されているので口外できません」
「つまり水奈とも約束したんだな?」
「それは誘導尋問だと受け取りますので」

 つまり答えられない。
 学にはそれだけで十分だった。

「で、水奈は繭と何を約束したんだ」
「べ、別にやましいことじゃねーよ!男を家にいれるなんてしてないって!」
「当たり前だ!このバカ娘!天音と共謀して何をやっていた!?」

 優奈達だってもう高校2年生になる。
 大学への進学を本気で考えているのが脅威だけどそのつもりらしい。
 で、相変わらず彼氏と仲良く勉強しているのだけどゲームが気になってはかどらない。
 だから海翔は考えた。

「じゃあさ、賭けをしない?」
「賭け?」
「うん。僕にゲームで勝ったら30分だけゲームさせてあげる。ただし負けたら30分勉強する」
「フフフ。私を甘く見るなよ。水奈にしっかり教えてもらったからな」

 娘が自白してもう笑ってごまかすしかない水奈。

「天音!あなたも同じです。どうせあなたも茉莉とゲームしてるんでしょ!」
「しょうがねーだろ愛莉!結莉が今のうちに練習しておくって家事を全部やってしまうんだ」

 やる事無くて暇してるからゲームして娘の相手をしてるという。
 ちなみに茉莉は飯なんて外で食えばいいから問題ねーよと平気で言うらしい。
 掃除はロボットがある。
 大体の事は家電がやってくれるから問題ないと主張する茉莉。
 そんな孫たちをみて愛莉たちは悩んでいた。
 しかし女性陣を見て不安になる。
 誠司郎も将来こうなるんだろうか?
 
 ぽかっ

 1人で考え込んでいると誠司郎に小突かれた。

「何を考えていたんだ?これ卵焼きに何入れてるんだ?って聞いたんだけど」
「うん、だしの素をちょっと入れてみた」

 誠司郎も将来こんな風になるのかなって考えてた。
 私がそう言うと皆の時間が止まった。

「雪!誠司郎に何かされたの?」

 パオラが血相を変えて聞いてきた。
 何もしてくれないから問題なんだけど。
 ちゃんとバレンタインのお返しはしてくれた。
 ただそれ以上の何かがない。
 もう飽きたのかな?

「そういうことをどうしてお姉さんに相談しないんだ!」
「天音の言うとおりだな。誠司郎!ちょっとこい!」

 釣った魚に餌はやらないとかふざけた事いったら埋めるぞ!
 そう言って天音と水奈が誠司郎を連れて行った。

「ま、まだ誠司郎は小学生だから……」

 そう言ってパオラが後を追いかける。
 すると茉奈が隣に座った。

「率直に聞いていい?寂しいんでしょ?」
「……うん」
「それも恋なんだよ」

 楽しいことばかりじゃない。
 甘いけど切ない物なんだという。
 それは分かっている。
 でも一緒にいるのに何もしてくれないのはやっぱり不安だと茉奈に言う。

「それはきっと誠司郎も一緒だと思う」

 え?

「雪と誠司郎がどこまで経験したのか聞いてないけど、そこがきっと誠司郎の精一杯だったんだよ」

 それ以上の事を求めてこられても分からない。
 何をしてあげたらいいのか分からない。
 未熟な自分に愛想がつかされるんじゃないかと不安で仕方ないんだ。

「パオラから聞いた。誠が変な動画見せたんでしょ?」

 それを見てますます不安になった。
 本当にしょうもないことを考えるのは男と言う生き物。

「茉奈は誠司郎の不安の正体を知ってるの?」
「うん、でもそれを雪に話していいかも心配なの」

 それを知った雪が誠司郎を軽蔑しないかと言う不安。
 なんとなく分かってしまった。

「それって私が信用されてないって事じゃ……」
 
 いけない、また自信がなくなって来た。
 だけど茉奈はにこりと笑って言う。

「それを言ったら雪だって誠司郎を信用してないんじゃないの?」
「あ……」
「実はさ、男子グルでやっぱり話題になったことがあってさ」

 茉奈の隣にいた結が説明した。
 しょうもないエッチな話。
 そんな話を小学2年生になる誠司郎が聞いたんだ。
 自分じゃ雪を満足させられないんじゃないか?
 そんな不安を打ち明けていたそうだ。
 そういう物じゃないと女子グルでは話している。
 テクとかそんなものじゃなくてもっと心を包んでくれる優しい行為が出来る彼を求めるんだとしていた。
 だからその誤解を解いてあげたらいい。
 私もまだまだ未熟なんだ。
 だから焦ることはない。
 2人でゆっくり歩いて行けばいい。
 もうそういう境地に立っているんでしょ?

「ありがとう。なんとなくどうすればいいか分かった気がする」
「その必要はねーよ」

 振り返ると水奈と天音と誠司郎がいた。
 話は済んだようだ。

「天音達に怒られたよ」
「なんて?」
「お前は彼女に”好きだ”とかメッセージも遅れない腰抜けなのか!?って」

 小学生で付き合う=抱くとか残念な思考ならこの場でぶっ殺してやる。
 そんな風に怒られたらしい。

「2人がどんな付き合い方をしてるのか知らないけど、彼女を不安にさせるような付き合い方をしているなら男が悪いぞ」

 天音にそう言って小突かれたらしい。

「せめて保健の授業で習ってからくらいにしとけ?愛莉がまた悩むぞ」
「悩みの原因はほとんどが天音なんですけどどう説明するんですか?」
「げ、愛莉!」

 いつの間にか話を聞いていた愛莉と神奈も言う。

「男の子ってのは強いだけじゃだめだ。女の子に優しくしてやれる奴が強いんだ」

 それを忘れるなと神奈が言う。
 まだ雪は小学生なんだから今のままで十分だという。

「誠司の時と誠司郎を一緒にするな!一緒にするなら冬吾だ!」

 誠司は一体何を彼女にしたんだろう?

(2)

「しかし誠司郎はどこに誠司の部分があるんだ?」

 冬吾がそう言うと「どうもあの子は女の子の扱いが苦手みたいだ」と誠司郎が笑った。

「それは違うよ」

 僕が口を挟む。

「どうして?」
「誠司郎は女の子の扱いが分からないんじゃない。雪とどう接したらいいか分からないんだ」
「なんで?」
「気になるから」

 僕の回答に首を傾げる瞳子と冬吾。
 もう少し分かりやすく説明してやるか。

「冬吾が小さい時瞳子に対してどうだった?」

 異性は気になるけど瞳子には聞けないから愛莉に聞いてただろ?

「ああ、覚えてる。それが関係するの?」
「その答えが誠司郎なんだ」
「え?」

 誠司たちも子供の事くらい把握しておかないとダメだよ。
 あの子の考え方があのくらいの子供としては普通なんだ。

「雪が計算外って言ったろ?あの子は誠司郎に対して積極的になってる」

 愛莉や瞳子が様子を見ていないと危険なくらいに誠司郎を求めてる。
 そして誠がダメ押しに妙なDVDを誠司郎に見せた。
 だけど誠司郎には予備知識がないんだ。
 普通なら戸惑うよ。
 自分にはこんな真似無理だって。

「つまり多田君の子供にしては異性に対する耐性がないということ?」

 公生が話に混ざってきた。
 渡辺君達も興味あるみたいだ。

「はっきり言うよ。誠司郎は他の女の子ならあんな風にはならない。雪に対してだけだ」
「雪に対してだけ恐れてるってことですか?」

 瞳子が言うと僕は頷いた。

「でもおかしくないですか?あれだけ仲良くしてるのにそれでも怖いって雪の事を信じられないって事じゃないですか」

 パオラが質問してきた。

「……誠司郎は雪の気持ちが分からずに怯えてる?」
「雪の気持ちは分かってるよ」
  
 冬吾が言うと僕がにこりと笑った。

「だから不安なんだ。誠のせいだぞ」

 まだ小2の誠司郎に見せる物じゃないだろ。
 自分に雪を満足させるテクがあるのか悩んでるだけ。
 だから雪にどこまで求めていいのか分からずにいる。
 その結果雪はもう自分に飽きたんじゃないかと不安になってる。

「それは天音達が誠司郎に教えてたみたいでした」

 言葉だけでも嬉しい年頃なんだって。

「茉奈達も雪にアドバイスしてたみたいです」

 焦ることはない。まだ雪も子供なんだからって。

「それでいいんじゃないかな」
「すまないな。この馬鹿には注意していたんだけど」

 そう言ってカンナが誠を睨む。
 
「でも普通もっと興味を持って雪で試すんじゃないのか?」
「お前は話を聞いていたのか!?」
「雪の祖父としても誠のやったことは容認できないぞ。友達の母親を襲う小学生なんて小学生にみせるものじゃないだろ」
「トーヤの言うとおりだ。その結果が誠司と冴だったろうが」

 やっぱり誠司の教育はパオラに任せた方がいいんじゃないのか?
 カンナが言う。

「片桐君の孫娘の相手なら新條に任せてもいいわよ」

 恵美さんが言う。

「いや、まだ様子を見よう。さっきも言ったろ?誠司郎は悩んでいるんだ」

 誠司のようにはならないよ。
 そんな風に距離の縮め方を悩む。 
 それが恋愛じゃないのかい?
 だから今は見守ってやるだけでいい。
 大丈夫だ。
 雪も誠司郎も気持ちは同じなのだから。
 だから今だって誠司郎と一緒に行動してるんだろ?

「やはり冬夜の掌で踊ってるだけなのか?」
「そうじゃないよ、渡辺君」

 言ったろ?計算外だったって。

「何が計算外だったんだ?」

 お前の言った通りに事が運んでるじゃないか。

「違うよ。雪は僕に似てもっと劣等感に苛まさされると思ってたんだ」
「実際そうだったじゃないか?」
「だけどあの子は自分で克服したよ」
「どういう意味だ?」
「あの子は僕の性格以上に愛莉の性格を持っていたんだ」

 愛莉の幼少時代は何度も説明しただろ?
 優秀過ぎるが上にいじめられていた時代。
 だけど僕が現れて愛莉が変わった。
 僕に対して一途になった。
 その結果が今の誠司郎と雪だ。

「愛莉ってそんなに押しが強かったの?」
「私も頑張ったんだけどな……」

 亜衣さんとカンナがそう言う。

「冬夜さんをその気にさせるのって難しかったの」

 恥ずかしそうに言う。

「冬夜君のお嫁さんになる!」

 そんな海賊王になるような勢いで迫って来た。

「でもそれって片桐君がその気になってたからだよね」
「誠司郎だってその気になってるよ」

 だからしょうもないことで悩むんだろ?

「それにしても愛莉は今度は孫に恵まれたわね」
「そうなのよ。あの子と話してる時間が楽しくて」

 買い物とかにも一緒について行くようになったみたいだ。

「今夜の献立どうしようか~?」
「男の子って焼き魚とか苦手なのかな~?」

 やっぱり肉がいいのだろうか?

「鮭とかならお弁当に入れられるんじゃない?」
「そうか~」

 そんな当たり前の会話が愛莉が待ち望んでいたらしい。

「娘ともそんな話したことなかったから」
「ちょっと待て愛莉!私達じゃ不満だったといいたいの!?」

 天音や冬莉が怒り出す。

「あなた達は娘をどうにかしてから言いなさい!」

 愛莉はどちらかと言うと孫娘や娘で悩んでいたからなあ。

「それを言うと家もそうね……泉には手を焼いてるわ」

 祈や繭はともかくどうして泉はああなったんだろう?と晶さんが悩み始める。

「私は琴音を見てなずなと笑ってるけどね」
 
 琴音はいろんな意味で遊を困らせているらしい。
 あまりにひどいと「遊は娘に甘すぎ!」と叱るらしいけど。

「やっと私達の役目も終わるって事なのかな?」
「もうその段階だと思うよ」

 愛莉が言うと僕がそう答えた。
 リベリオンに対しても結が動き始めた。
 もう僕達は見守るだけでいいだろう。
 そろそろ子離れしてもいいと思う。

「愛莉もお疲れだったね。旅行にでも行かないか?」
「そうですね。どこに行ってみたいですか?」
「愛莉が決めてもいいよ」
「あの、また京都とかに行ってみたいんですが」
「いいね」
「愛莉が羨ましいよ……」

 カンナと亜衣さんが言っていた。
 とてもじゃないけどカンナは娘に全部を任せることはできないらしい。
 茉奈はともかく優奈と愛奈は危なっかしいと笑っていた。
 花見を終えると家に帰って風呂に入って寝室に行く。

「そんなに雪と話しているのが楽しいのかい?」
「あの子は本当に女の子なんです」

 間違っても銃火器を持つような娘じゃないと愛莉が説明した。
 ……確かに普通の女の子か。

「冬吾が楽しみだね」
「すでに父親だけで飲みに行く困った子ですけどね」
 
 母親の存在も忘れないで欲しいと愛莉が言う。

「でも瞳子たちも家を空けたら雪達が何をやるか心配じゃないのかい?」
「もうそうなってるから冬吾達が飲みに行くのでしょ?」

 それに雪に説明するのはちょっと早めた方が良いかもしれないと愛莉が相談していた。

「何かあったの?」
「実は瞳子から相談があって」
 
 そう言って愛莉が耳打ちする。
 なるほどね。

「さすがに女の子の事は口出し出来ないから任せるよ」

 雪だってそういうのは母親の方がいいだろう。
 
「そうですよね」
「愛莉もそうだったのかい?」
 
 ぽかっ

「女の子だけの秘密って言いましたよ」
「そうだったね」

 気にしない方がいいのだろう。
 僕が口出しする事でもない。
 愛莉と瞳子に任せることにした。
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