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第1章王宮編

執事と言えばセバスチャン

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前回のあらすじ
魔王を倒す前に幹部を倒しましょう。


何やら王宮で料理長が亡くなったらしい。タイミング的に考えてもクーデリアさんの毒を仕込んだのは料理長だったか。
まあ、誰が犯人でも僕には関係ない。何故なら物語的には序盤だからだ!そう序盤に倒される奴など雑魚に決まっている!!

そんなことよりも、クーデリアさんの執事が辻とか言う名前の方が問題だ。セバスチャンじゃないとか許せない。だから僕は勝手にセバスチャンと呼ぶことにした。あとイケメンなのも許せない。

「セバスチャンさん、あのー今日のお仕事なのですが」

「・・・・・」
セバスチャンが僕をめちゃくちゃ睨んでいる。きっとお嬢様以外に私の名前を呼ばれたくないとかいうアレかな?きっと元暗殺者で、王女に命を助けられてとかいう設定があるから無理もないね。と言っても今日の仕事が分からないのは困る。残業しそうな仕事なら、事前に断りたいのだ。こういう時は主人であるクーデリアさんに泣きつくに限るね。

「アスカ、セバスチャンさんが僕を無視するんだ!」

「お嬢様、意義ありです!私はセバスチャンではなく、辻ですから訂正をお願いしたく無視していいるのです!」

「はて?辻とは誰でしょうか?セバスチャン、無視は駄目ですよ?」

「わっ分かりましたお嬢様・・・」
よし!僕の勝利!!やっぱり執事はセバスチャンじゃないとね。あと、セバスチャンの称号なのだが忍者(S)とかいう男なら憧れる称号ランキング3位も持っている上にイケメンと仲良くなれそうにない設定だったりする。

名前:セバスチャン(元辻)男
年齢:23歳
称号:忍者【S】
ユニークスキル:執事(SS)、苦労人(S)、王女様の奴隷(SS)、あちらの道に目覚めたもの(A)、両刀使い(S)
加護:腐女神の加護(S)

ユニークスキルと加護が突っ込みどころ多過ぎて何も言えない!!
うん、確実に言えるのは絶対仲良くなれない!僕は、そっちの道に興味はないからね。
しかし元暗殺とかに関係しそうな称号は皆無だ。

「あのーセバスチャンさん、元暗殺者で王女の暗殺を依頼されて失敗したところ王女に命を救われた過去とかあったりしませんか?」

「何ですか!?その凄まじい過去は、そんな過去あるわけないじゃないか!!」

「流石、真様、何もかもお見通しなのですね・・・」

「アスカ王女様・・・・」

僕は何も悪くないよ

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