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序章
幻の武器屋さんと冒険者(真編)
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開店初日、いや開店して30秒くらい?冒険者のお客さん(残念ながら男)が来店した。何やら右手が怪我をしているらしく包帯を巻いている。
「時が来たのか?」
ん?今日から開店したのかってことかな?僕は黙って頷く。そして男を鑑定した。
名前:ロビン(男)
年齢:32歳(14歳)
称号:火の拳闘士(C)
【剛力(SS)、物質破壊(SS)、身体能力向上(C)、火の魔法適正(A)、魔力放出阻害(S)、魔力制御阻害(S)】
ユニークスキル:封印されし右腕(B)、闇と戦う使命者(B)、やれば出来る子(S)、漢は黙って大剣(SS)
加護:火の女神の加護(A)
あっ・・このロビンさんは、いわいるエラーだ。エラーとは、僕が勝手に付けた名前である。てへ、称号内のスキル差が大きく優秀なスキルを持ちながら、それを台無しにしてしまうスキルも持っているため称号ランクとしては低く、同じランクで可能とされていることが凹凸が激しいため出来ないことが多いのだ。
にしても、このロビンさん、拳で戦えば、そこそこ強いんじゃないだろうか?あっ漢は黙って大剣とか言うユニークスキルがあるから大剣使いなのか。
でも、それだと火の女神の加護がある以上、普通の武器は持っただけで燃えるはずだ。火の女神はめちゃくちゃ嫉妬深く火の属性が付与されている武器以外を使うと、燃やそうとするのだ。それでも、うまく制御したり、逆にその力を放出することで戦うこともできるのだが、ロビンさんは、その両方を阻害するスキルを持っているし・・・うん大剣は無理だね。
んー本当は拳で戦えばいいんじゃない?って教えてあげたいんだけど、このロビンさんは中々、優秀なスキルを持っているし、容姿も女神の加護が付くのも分かるくらい整っている。インフルエンサーとして、是非とも常連さんになって欲しい。
「暫しお待ちを」
僕は倉庫にあった盗賊が使っていた大剣に火属性(SS)、魔力放出(SS)、魔力制御(SS)、魔力伝導(SS)、自動回復(SS)を付与する。火の女神の加護を生かすためのスキルとロビンさんの阻害スキルを上書きするための上位スキルを付与したのだ。
そして最後に大剣を黒色に染め上げる。うん、闇と戦う使命者を持っている男性は何故か黒を好むのだ。やっぱり常連さんになって欲しいので細部までケアは欠かせない。剣が自動回復するのは武器屋としては困るのだが、その分、ポーションなどの消耗品を買ってくれればいい。何より店の宣伝をしてくれたらそれでいい、あっできれば可愛い子に宣伝お願いします。
僕はロビンさんに大剣を渡す。ロビンさんは燃えると思っているのか受け取ろうとしない。
早く受け取って欲しい・・・
「燃えはしませんよ。これは魔剣なので」
・・・もちろん嘘だ。うん普通の鉄の大剣だ、ちょっと僕がスキルを付与したけど、あれ?そういう意味では魔剣なのか?
でも、鑑定師さんに鑑定して貰ったら鉄の大剣と表示される。
・・・不味い、バレたら詐欺師だと言われるかな?無料であげたら大丈夫かな?
「お代は要りません。あなたの使命(インフルエンサーとして店の宣伝)を果たしてください。」
覚悟を決めたようにロビンさんは、恐る恐る大剣に触れる。黒色の剣が赤く染まる。
「おお!!遂に封印が解けたのか!!」
何を驚いているのだろう?ロビンさんの火の魔法が剣に伝達しているだけなのに・・・
「この大剣に誓おう、主に代わり、このロビンがその使命を果たさん」
ん?宣伝してくれるってことかな?任せきりも良くないよね。僕もチラシ配るくらいはするつもりだし、今日は雨だからやらないけど
「時が来たら(晴れたら)、僕も出ます。」
雨の日にチラシ配るとか渡された方も困るよね~何より面倒だし。
ロビンさんは、何やら察してくれたようで「滅びの時が迫っているのか・・」とかぶつぶつ言いながら去っていった。
はぁー初めてのお客さんだったけど儲けはゼロかー商売って難しいね。いや、先行投資って奴だ!!僕は、凄い子で天才だってお母さんも言ってたんだから。必ず楽してお金を稼げるはずだ!!
ん?封印されし右腕とか、年齢の横に14歳って表示されないことに触れないのか?って
この世界の男であれば、4人に1人は、あんな感じだ。だから、わざわざ説明する必要もないよね?
「時が来たのか?」
ん?今日から開店したのかってことかな?僕は黙って頷く。そして男を鑑定した。
名前:ロビン(男)
年齢:32歳(14歳)
称号:火の拳闘士(C)
【剛力(SS)、物質破壊(SS)、身体能力向上(C)、火の魔法適正(A)、魔力放出阻害(S)、魔力制御阻害(S)】
ユニークスキル:封印されし右腕(B)、闇と戦う使命者(B)、やれば出来る子(S)、漢は黙って大剣(SS)
加護:火の女神の加護(A)
あっ・・このロビンさんは、いわいるエラーだ。エラーとは、僕が勝手に付けた名前である。てへ、称号内のスキル差が大きく優秀なスキルを持ちながら、それを台無しにしてしまうスキルも持っているため称号ランクとしては低く、同じランクで可能とされていることが凹凸が激しいため出来ないことが多いのだ。
にしても、このロビンさん、拳で戦えば、そこそこ強いんじゃないだろうか?あっ漢は黙って大剣とか言うユニークスキルがあるから大剣使いなのか。
でも、それだと火の女神の加護がある以上、普通の武器は持っただけで燃えるはずだ。火の女神はめちゃくちゃ嫉妬深く火の属性が付与されている武器以外を使うと、燃やそうとするのだ。それでも、うまく制御したり、逆にその力を放出することで戦うこともできるのだが、ロビンさんは、その両方を阻害するスキルを持っているし・・・うん大剣は無理だね。
んー本当は拳で戦えばいいんじゃない?って教えてあげたいんだけど、このロビンさんは中々、優秀なスキルを持っているし、容姿も女神の加護が付くのも分かるくらい整っている。インフルエンサーとして、是非とも常連さんになって欲しい。
「暫しお待ちを」
僕は倉庫にあった盗賊が使っていた大剣に火属性(SS)、魔力放出(SS)、魔力制御(SS)、魔力伝導(SS)、自動回復(SS)を付与する。火の女神の加護を生かすためのスキルとロビンさんの阻害スキルを上書きするための上位スキルを付与したのだ。
そして最後に大剣を黒色に染め上げる。うん、闇と戦う使命者を持っている男性は何故か黒を好むのだ。やっぱり常連さんになって欲しいので細部までケアは欠かせない。剣が自動回復するのは武器屋としては困るのだが、その分、ポーションなどの消耗品を買ってくれればいい。何より店の宣伝をしてくれたらそれでいい、あっできれば可愛い子に宣伝お願いします。
僕はロビンさんに大剣を渡す。ロビンさんは燃えると思っているのか受け取ろうとしない。
早く受け取って欲しい・・・
「燃えはしませんよ。これは魔剣なので」
・・・もちろん嘘だ。うん普通の鉄の大剣だ、ちょっと僕がスキルを付与したけど、あれ?そういう意味では魔剣なのか?
でも、鑑定師さんに鑑定して貰ったら鉄の大剣と表示される。
・・・不味い、バレたら詐欺師だと言われるかな?無料であげたら大丈夫かな?
「お代は要りません。あなたの使命(インフルエンサーとして店の宣伝)を果たしてください。」
覚悟を決めたようにロビンさんは、恐る恐る大剣に触れる。黒色の剣が赤く染まる。
「おお!!遂に封印が解けたのか!!」
何を驚いているのだろう?ロビンさんの火の魔法が剣に伝達しているだけなのに・・・
「この大剣に誓おう、主に代わり、このロビンがその使命を果たさん」
ん?宣伝してくれるってことかな?任せきりも良くないよね。僕もチラシ配るくらいはするつもりだし、今日は雨だからやらないけど
「時が来たら(晴れたら)、僕も出ます。」
雨の日にチラシ配るとか渡された方も困るよね~何より面倒だし。
ロビンさんは、何やら察してくれたようで「滅びの時が迫っているのか・・」とかぶつぶつ言いながら去っていった。
はぁー初めてのお客さんだったけど儲けはゼロかー商売って難しいね。いや、先行投資って奴だ!!僕は、凄い子で天才だってお母さんも言ってたんだから。必ず楽してお金を稼げるはずだ!!
ん?封印されし右腕とか、年齢の横に14歳って表示されないことに触れないのか?って
この世界の男であれば、4人に1人は、あんな感じだ。だから、わざわざ説明する必要もないよね?
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