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さらば昨日までの友よ
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文を全て読み終えて。
事を全て知り終えて。
まず思ったことは――虚しさだった。
もしも天下を手中にしたいとか、私利私欲のために謀叛を起こしていたのであれば、ここまで心をかき乱されることはなかっただろう。
でも家族のためとか。
己の先を案じたとか。
誰もが憂うことが理由だなんて、誰が予想しただろうか……?
思ったことは、たくさんある。
明智はもっと、上様と対話するべきだったんだ。
怒られても叱られても、上様と話し合う努力をするべきだった。もちろん、主君と家臣の間柄は弁えなければいけないけど、二人は話し合わなければいけなかったんだ。
唐入りだってそうだ。ほとんど推測だらけじゃないか。上様の口から唐入りすると直に聞いたのだろうか? 疑わしくある。それに織田家を馬鹿にしすぎだ。いくら大和国の松永が味方してくれても、他の諸将が味方してくれるとは限らない、現に長岡家は味方しなかったし、徳川家も動きを見る限り、積極的に味方をする気配がなかった。
もしかして、上様を討てる好機に、舞い上がってしまったのか?
味方を多く作るのが、上様のやり方だった。惜しみなく物を与えるのも、大義名分を得ることもそうだった。
山崎の戦いだって、天王山という地の利を得ることは必須だったはずだ。もしくは明智の主力である鉄砲部隊も武田家との戦いのように、柵や堀や土を盛ったりして野戦築城をして構えて用いるのが、基本であり王道であるはずだ。
明智は……そんなことも忘れてしまうほど、おかしくなってしまったのか?
「雲。何を泣いている?」
長益さまの声にハッとする。見ると怪訝そうな顔で僕を見つめていた。
弥助も心配そうに僕を見ていた。
頬を撫でると、確かに涙が流れていた。
「すみません。少し……」
「明智に同情でもしたのか? ふん、相変わらずお優しいことだな」
鼻を鳴らして長益さまは言う。
そしてそんなことはどうでもいいと言わんばかりに大きな溜息を吐いた。
「明智が謀叛を起こしたことよりも、徳川家も加担しているほうが、俺には荷が重いわ」
「ああ、そうですね……」
「しかし明日のことは明日の俺が考えることにして……弥助、お前どうする?」
急に話を振られた弥助は「お、おれ?」と素っ頓狂な声を出した。
「そうだ。変事の真相を知ってしまった今、お前自身の身の振り方を考えねばならんぞ」
「そ、そんな……おれは……」
「少なくとも口封じで軟禁されるかもしれんな」
脅しているらしい。しかし稚拙だ。誰が口封じするのかを明言していない。
でも弥助は気づいていないようだ。
「ど、どうしたらいい?」
涙目で僕に訊ねる弥助。
ほっとけないな……
「最も簡単なのは日の本を出ることだね。故郷に戻せるように宣教師に頼んでおくよ」
「ほ、ほかにもほうほうがあるのか?」
「なんだ。故郷に帰りたくないのか?」
曇った顔で弥助は「今更故郷に帰っても、家族は居ない……」と淋しそうに言う。
ああもう。なんとも僕はお人よしだな!
「良ければ僕に仕えないか?」
「……えっ?」
弥助は目を丸くした。
「僕の側近として居てくれ。何、用心棒のような役割をしてくれればいいさ」
「ほ、ほんとうにいいのか?」
「ああ。構わないよ」
僕は誠意を込めて言う。
「だって僕たち、アミーゴだろ?」
弥助は手で顔を覆った。泣いているのだろう。
「ありがとう……くものすけ、いいやつだな!」
「長益さま。これでよろしいですか?」
暗に弥助が何も言わないように制御したと伝える。
長益さまは頷いた。
「ああ、それでいい。しかしだ。雲、お前はこれからどう動く?」
長益さまがいつになく真剣に問う。
これは誤魔化しなど通じそうにないな。
「……僕の本心を申し上げれば、長益さまとは袂を分かつことになりますね」
「だろうな。俺も覚悟している」
長益さまはふと表情を緩めた。
「友であるうちに、少し話し合いたいことがある」
「なんでしょうか?」
「俺はやはり、織田家の人間なのだと思い知らされたよ」
ああ、やはりこの方は聡い。
僕の本心なんて既にお見通しなんだ。
もしかすると文で呼び出した時点から、分かっていたのかもしれない。
「織田家一門や重臣たちによる共同政権を目指そうと、ガラに無く思ってしまったよ。だが、大黒柱である兄上を失った今……いや、失ったからこそ目指そうと思ったが、それは無理だと気づかされてしまった。兄上という英雄がいなくなったことで諸将の暴走は止められない」
長益さまは熱に浮かされたように僕に言う。
「もしもお前が間を取り持ってくれれば、上手く行くかもしれん。兄上の娘婿であり、明智を討った羽柴家の重臣であるお前が、重臣や家臣たちに呼びかけてくれさえすれば――」
「……長益さま。それはできません」
途中で遮ってしまった。
無礼を承知で、僕は言葉を紡ぐ。
「僕は羽柴秀吉の家臣なのです。上様に恩義がないとは言えませんが……」
長益さまは天井を眺めて、ふーっと息を吐く。
「だろうな。お前はそういう人間だ」
「…………」
「改めて、本心を聞こうか」
僕は長益さまに言う。
「僕の主君、羽柴秀吉を――天下人にしたい」
弥助が目を丸くして驚くのと対照的に長益さまは真顔だった。
「秀吉に織田家の領地と実権を握らせます。重臣たちを臣従させて、他の大名を滅ぼして、日の本を一つにします。そうしてやっと、太平の世が生まれる……」
「そして織田家は過去の遺物になるということか」
喉の奥で笑いながら、長益さまは言う。
「それでこそ、俺が認めた、俺の唯一の友『だった』男だな。雨竜雲之介秀昭」
「ありがとうございます。織田源五郎長益さま」
後は何も言わず、そのまま退座してしまう長益さま。
「いいのか? くものすけ、ながますさまが……」
弥助が心配そうに僕を強い力で揺さぶる。
「このまま、わかれてしまったら……」
「僕は羽柴家家臣。長益さまは織田家一門だ」
僕は弥助の肩を掴んだ。
目と目を合わせる。
「いいかい? これが戦国乱世なんだ。友が敵になることが当たり前な世の中なんだよ」
弥助は少し黙ってから悲しそうに言う。
「これが、くものすけのえらんだみちなんだな」
「……ああ、そうさ」
そう。これが僕の選んだ道だ。
友と決別しても、かつての主家を滅ぼす企てをしても。
秀吉を天下人にする。
それしか考えられない。
だからこそ、僕は。
自分でも信じられないような非情な策を思いついてしまった。
「雲之介! 久しいな! いやそれよりも大活躍ではないか!」
長浜城に戻ると、足利義昭さんが高貴な着物を着て、城の一室で待っていた。
変事の際はねねさまと一緒に大吉寺に居たらしい。傷一つ負っていないようで安心した。
「…そなた、顔が険しいが、どうかしたのか?」
心配そうに僕の肩を叩く義昭さん。
僕は背筋を伸ばして、義昭さんに言う。
「義昭さんの息子――義尋さんには娘は居ますか?」
「うん? いや、まだ居なかった気がするが」
「では孫娘は居ますか?」
義昭さんは「何を考えているんだ?」と不思議そうに訊ねる。
「……僕は、外道に落ちようと思っています」
「……本当に、何を考えているんだ?」
僕は半ば無視して「義昭さんに斬られても仕方ないと思っています」と正直に言う。
「秀吉や長政、お市さまに殺されても構わないと思っています。自分でも切腹したいくらいです」
「……とりあえず、話せ」
義昭さんは真面目な顔で言う。
「話はそれからだ。そなたの覚悟は伝わったが、それでも話してくれぬと分からぬ」
僕は深呼吸してから、自分の策を明かした。
「まず、秀吉の子、石松丸を――」
事を全て知り終えて。
まず思ったことは――虚しさだった。
もしも天下を手中にしたいとか、私利私欲のために謀叛を起こしていたのであれば、ここまで心をかき乱されることはなかっただろう。
でも家族のためとか。
己の先を案じたとか。
誰もが憂うことが理由だなんて、誰が予想しただろうか……?
思ったことは、たくさんある。
明智はもっと、上様と対話するべきだったんだ。
怒られても叱られても、上様と話し合う努力をするべきだった。もちろん、主君と家臣の間柄は弁えなければいけないけど、二人は話し合わなければいけなかったんだ。
唐入りだってそうだ。ほとんど推測だらけじゃないか。上様の口から唐入りすると直に聞いたのだろうか? 疑わしくある。それに織田家を馬鹿にしすぎだ。いくら大和国の松永が味方してくれても、他の諸将が味方してくれるとは限らない、現に長岡家は味方しなかったし、徳川家も動きを見る限り、積極的に味方をする気配がなかった。
もしかして、上様を討てる好機に、舞い上がってしまったのか?
味方を多く作るのが、上様のやり方だった。惜しみなく物を与えるのも、大義名分を得ることもそうだった。
山崎の戦いだって、天王山という地の利を得ることは必須だったはずだ。もしくは明智の主力である鉄砲部隊も武田家との戦いのように、柵や堀や土を盛ったりして野戦築城をして構えて用いるのが、基本であり王道であるはずだ。
明智は……そんなことも忘れてしまうほど、おかしくなってしまったのか?
「雲。何を泣いている?」
長益さまの声にハッとする。見ると怪訝そうな顔で僕を見つめていた。
弥助も心配そうに僕を見ていた。
頬を撫でると、確かに涙が流れていた。
「すみません。少し……」
「明智に同情でもしたのか? ふん、相変わらずお優しいことだな」
鼻を鳴らして長益さまは言う。
そしてそんなことはどうでもいいと言わんばかりに大きな溜息を吐いた。
「明智が謀叛を起こしたことよりも、徳川家も加担しているほうが、俺には荷が重いわ」
「ああ、そうですね……」
「しかし明日のことは明日の俺が考えることにして……弥助、お前どうする?」
急に話を振られた弥助は「お、おれ?」と素っ頓狂な声を出した。
「そうだ。変事の真相を知ってしまった今、お前自身の身の振り方を考えねばならんぞ」
「そ、そんな……おれは……」
「少なくとも口封じで軟禁されるかもしれんな」
脅しているらしい。しかし稚拙だ。誰が口封じするのかを明言していない。
でも弥助は気づいていないようだ。
「ど、どうしたらいい?」
涙目で僕に訊ねる弥助。
ほっとけないな……
「最も簡単なのは日の本を出ることだね。故郷に戻せるように宣教師に頼んでおくよ」
「ほ、ほかにもほうほうがあるのか?」
「なんだ。故郷に帰りたくないのか?」
曇った顔で弥助は「今更故郷に帰っても、家族は居ない……」と淋しそうに言う。
ああもう。なんとも僕はお人よしだな!
「良ければ僕に仕えないか?」
「……えっ?」
弥助は目を丸くした。
「僕の側近として居てくれ。何、用心棒のような役割をしてくれればいいさ」
「ほ、ほんとうにいいのか?」
「ああ。構わないよ」
僕は誠意を込めて言う。
「だって僕たち、アミーゴだろ?」
弥助は手で顔を覆った。泣いているのだろう。
「ありがとう……くものすけ、いいやつだな!」
「長益さま。これでよろしいですか?」
暗に弥助が何も言わないように制御したと伝える。
長益さまは頷いた。
「ああ、それでいい。しかしだ。雲、お前はこれからどう動く?」
長益さまがいつになく真剣に問う。
これは誤魔化しなど通じそうにないな。
「……僕の本心を申し上げれば、長益さまとは袂を分かつことになりますね」
「だろうな。俺も覚悟している」
長益さまはふと表情を緩めた。
「友であるうちに、少し話し合いたいことがある」
「なんでしょうか?」
「俺はやはり、織田家の人間なのだと思い知らされたよ」
ああ、やはりこの方は聡い。
僕の本心なんて既にお見通しなんだ。
もしかすると文で呼び出した時点から、分かっていたのかもしれない。
「織田家一門や重臣たちによる共同政権を目指そうと、ガラに無く思ってしまったよ。だが、大黒柱である兄上を失った今……いや、失ったからこそ目指そうと思ったが、それは無理だと気づかされてしまった。兄上という英雄がいなくなったことで諸将の暴走は止められない」
長益さまは熱に浮かされたように僕に言う。
「もしもお前が間を取り持ってくれれば、上手く行くかもしれん。兄上の娘婿であり、明智を討った羽柴家の重臣であるお前が、重臣や家臣たちに呼びかけてくれさえすれば――」
「……長益さま。それはできません」
途中で遮ってしまった。
無礼を承知で、僕は言葉を紡ぐ。
「僕は羽柴秀吉の家臣なのです。上様に恩義がないとは言えませんが……」
長益さまは天井を眺めて、ふーっと息を吐く。
「だろうな。お前はそういう人間だ」
「…………」
「改めて、本心を聞こうか」
僕は長益さまに言う。
「僕の主君、羽柴秀吉を――天下人にしたい」
弥助が目を丸くして驚くのと対照的に長益さまは真顔だった。
「秀吉に織田家の領地と実権を握らせます。重臣たちを臣従させて、他の大名を滅ぼして、日の本を一つにします。そうしてやっと、太平の世が生まれる……」
「そして織田家は過去の遺物になるということか」
喉の奥で笑いながら、長益さまは言う。
「それでこそ、俺が認めた、俺の唯一の友『だった』男だな。雨竜雲之介秀昭」
「ありがとうございます。織田源五郎長益さま」
後は何も言わず、そのまま退座してしまう長益さま。
「いいのか? くものすけ、ながますさまが……」
弥助が心配そうに僕を強い力で揺さぶる。
「このまま、わかれてしまったら……」
「僕は羽柴家家臣。長益さまは織田家一門だ」
僕は弥助の肩を掴んだ。
目と目を合わせる。
「いいかい? これが戦国乱世なんだ。友が敵になることが当たり前な世の中なんだよ」
弥助は少し黙ってから悲しそうに言う。
「これが、くものすけのえらんだみちなんだな」
「……ああ、そうさ」
そう。これが僕の選んだ道だ。
友と決別しても、かつての主家を滅ぼす企てをしても。
秀吉を天下人にする。
それしか考えられない。
だからこそ、僕は。
自分でも信じられないような非情な策を思いついてしまった。
「雲之介! 久しいな! いやそれよりも大活躍ではないか!」
長浜城に戻ると、足利義昭さんが高貴な着物を着て、城の一室で待っていた。
変事の際はねねさまと一緒に大吉寺に居たらしい。傷一つ負っていないようで安心した。
「…そなた、顔が険しいが、どうかしたのか?」
心配そうに僕の肩を叩く義昭さん。
僕は背筋を伸ばして、義昭さんに言う。
「義昭さんの息子――義尋さんには娘は居ますか?」
「うん? いや、まだ居なかった気がするが」
「では孫娘は居ますか?」
義昭さんは「何を考えているんだ?」と不思議そうに訊ねる。
「……僕は、外道に落ちようと思っています」
「……本当に、何を考えているんだ?」
僕は半ば無視して「義昭さんに斬られても仕方ないと思っています」と正直に言う。
「秀吉や長政、お市さまに殺されても構わないと思っています。自分でも切腹したいくらいです」
「……とりあえず、話せ」
義昭さんは真面目な顔で言う。
「話はそれからだ。そなたの覚悟は伝わったが、それでも話してくれぬと分からぬ」
僕は深呼吸してから、自分の策を明かした。
「まず、秀吉の子、石松丸を――」
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