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夫婦になろう
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長益さまが気を使ったのか、それとも先ほどの意趣返しなのか分からないが、二人きりにしてくれた。
改めて目の前の妻になる人――はるさまを見る。
自らの髪をくるくると巻きながらつまらなそうにしている。僕が何か話すことを待っているようだ。
ま、期待されているわけではないが、気持ちには応えなければ。
「えっと、はるさま――」
「さまは要らない。これから夫婦になるのだから。逆に失礼だろう?」
むう。牽制されてしまった。でもこれは僕が悪い。
「では、はる。あなたは僕と婚姻するわけだが、納得はいっているのか?」
「納得? はっ、している訳がなかろう。元々公方さまに嫁ぐ予定だったのだが、何の因果か知らないが、雲之介殿と婚姻することになってしまったのだ」
「そうだったのか……」
元とはいえ、将軍に嫁ぐのは大変な名誉だ。それを台無しにしてしまったのは申し訳ないが……
「そもそも、どうして陪臣に嫁がなければならないのか、理解できぬ! 父からは雲之介殿は三国一の立派な夫だと言われているが……ま、不満を言えばきりはない。だから我慢して嫁いでやる」
「散々な言われようだな……」
確かに戦働きのできない、内政しかできない、武士らしくない僕だけど……
「それで、雲之介殿のほうは納得しているのか?」
「納得?」
「私が嫁入りすることだ。不満はないのか?」
僕は「不満なんて無いよ」と答えた。
「むしろ僕なんかと婚姻させちゃって申し訳ないなと思うぐらいだよ」
「ほう……なかなか謙虚ではないか」
「それに、子どもたちの面倒をよく見てくれそうだし」
子ども、という言葉でそれまである程度はにこやかだったはるの表情が固まった。
「こ、子ども? そなたには子どもがいるのか!?」
「ああ。もうすぐ十か十一になるかな……って聞いていなかったのか?」
はるは「聞いてないぞそんなこと!」と怒り出した。
「父は何も言っていない! 騙された気分だ!」
「そうか……ごめん」
「……何故謝るのか分からん。黙っていた父が悪い!」
意外と公平なことを言うはる。落ち着かない様子で髪をかき上げた。
「前妻とは、別れたのか? まさか私と婚姻するために別れたのか?」
「いや。妻は死んだ」
「あ……」
はるは聞いてはいけないことを訊いてしまったような、悲しげな目をした。
でもすぐさま「……病か?」と訊ねる。
「ううん。延暦寺の僧兵に殺された」
「……つらくないのか?」
僕は「うん。つらいよ」とだけ言う。
まだ志乃を失った傷は癒されていない。
「……私は、そなたのことは知らない」
しばらく俯いて黙り込んでしまったはるは、やがて決意したように言う。
「だから、教えてくれないか。そなたのことを」
「……僕のことを?」
「ああ。不満を無くすことはすぐにはできないが、それでも歩み寄りは大切だと思う。ましてや夫婦になるのだから」
射抜くような目だった。それでいて優しい目でもあった。
「そなたが話せる範囲で話してほしい」
僕はふうっと息を吐いて、それからはるに言う。
「僕のことを知ったら、引き返せなくなるよ」
「愚問だな。元より引き返すつもりなどない。むしろ近づくために聞くのだ」
「分かった。話そう。まず何から話そうか……」
はるは「それじゃ出自について話してくれ」と一番話しづらいことを訊ねてきた。
「親は居るんだろう? どんな人だ? 今も生きているのか?」
「…………」
「どうした? 何故ためらうんだ?」
「……親と幼少期の記憶がないんだ」
はるは「記憶がない?」と不思議そうな顔をした。
「ああ。だから大人になってから出自が判明したんだ。それまでは一人きりで生きてきた」
「一人きりで? 子どもなのにか?」
「ああ。というのも実の祖父に殺されかけてね。そのせいで記憶を失ってしまった」
はるは口元を押さえて、何も言えなくなってしまった。
まあ他人から見ればとても衝撃的な過去なのだろう。
「そなたは……苦労していたのだな」
「まあね。今はなんとか落ち着いているけど。思い返せば不幸かもしれない」
はるが何かを言いかけたのを制して、僕は言う。
「それでも、楽しいことがあったから、今日まで生きていられた」
「……楽しいこと?」
「ああ。僕はとある雨の日、秀吉と出会ったんだ。そのときは藤吉郎という名前だった――」
僕は自分の過去を話した。
秀吉について行こうと決意したこと。
上様に雲之介という名前をもらったこと。
行雲さまを助けたこと。
いろんなことを話した。
「……そなたの人生は波乱万丈だな。並みの人間には到底体験できぬ」
はるは感心したように言う。
僕は普通の人生を歩んでいると思うけど。
「今度は、はるの話を聞かせてくれないか?」
僕が訊ねると「私の人生など面白みにかける」と笑って言った。
「少なくとも記憶を失ったりはしていない。父のために生きようと決意しただけの女だ」
「そうか……はるも大変だな」
「何が大変なんだ?」
「上様のために生きる。それは途方もないことだ」
太平の世を目指す上様の役に立つ。
並みの武将でも難しいことだ。
「まあな。十四の身としてはつらいな」
「……十四?」
さらりととんでもないことを言ったので思考が停止する。
「うん? 何を驚いているのだ?」
「てっきり十八かと……」
はるは顔を真っ赤にして「そこまで歳はいっておらん!」と大声をあげた。
「見た目は年上に見えるが、私は十四歳だ!」
「わ、悪かった。ごめんなさい」
素直に謝ると「……老けて見えるのは、私の悩みなのだ」と呟くはる。
「いや。美しくて色気があるから、歳が上に見えてしまうんだ」
「――っ!? い、いきなりなんてことを言うんだ!?」
顔を真っ赤にして喚くはる。
どうやら怒らせてしまったようだ……
「とにかく、私は雲之介殿ほど奇想天外な人生を歩んではおらん。籠の中の鳥のような生活をしていたよ」
そのとき、少しだけ淋しそうな顔をしたはる。
それを見ていると胸が締め付けられるような気分だった。
「これからは籠の中から飛び出て、自由に生きよう」
僕ははるの手を取った。
少しだけ驚く彼女に、僕は優しく言ってあげた。
「今までがつまらなかったら、これから楽しく生きよう。大丈夫、僕が一生守ってあげる」
「雲之介殿……」
はるは僕に身体を預けてきた。
優しく抱きしめる僕。
「……不満はあると言ったけど、断りはしなかった」
「……そうなんだ」
「雲之介殿がどんな人か分からなかったけど、父が言ってくれたんだ」
はるはにっこりと笑って言った。
「雲之介殿なら、必ず幸せにしてくれるって」
上様の期待を裏切らないようにしよう。
この人を不幸にしてはいけない。
心の底からそう思った。
だから――
「……襖から覗くのはやめてくれませんか?」
少々大きな声で言うと「なんだ見破られていたのか」と襖が開いた。
長益さまがにやにや笑っている。信忠さまも笑っていて、信澄さまは申し訳なさそうにしていた。
「行雲さまは、いらっしゃらないのですね」
「叔父貴なら『覗き見などしない』と言って帰りました」
信忠さまは笑いながら明かしてくれた。
「そうか……行雲さまが居ないのなら、存分に仕返しできるな」
はるから離れてゆらりと立ち上がる。
長益さまが「お、おい。何をする気だ?」と慌てて言う。
「僕は長政の仇を取らないといけないんですよ……」
「ま、待て雲! 話をすれば分かる!」
「問答無用! 覚悟してください!」
ま、なんというか。
堺での修行を思い出すような。童心に返るような気持ちで。
長益さまを追い掛け回す横で。
はるは驚いたけど、それから笑ってくれた。
数日後。
僕ははると婚姻し――織田家の一門衆となった。
これから一層、励まなければならない。
なにせ、上様はおっしゃっていたのだ。
武田勝頼との戦が近いと――
改めて目の前の妻になる人――はるさまを見る。
自らの髪をくるくると巻きながらつまらなそうにしている。僕が何か話すことを待っているようだ。
ま、期待されているわけではないが、気持ちには応えなければ。
「えっと、はるさま――」
「さまは要らない。これから夫婦になるのだから。逆に失礼だろう?」
むう。牽制されてしまった。でもこれは僕が悪い。
「では、はる。あなたは僕と婚姻するわけだが、納得はいっているのか?」
「納得? はっ、している訳がなかろう。元々公方さまに嫁ぐ予定だったのだが、何の因果か知らないが、雲之介殿と婚姻することになってしまったのだ」
「そうだったのか……」
元とはいえ、将軍に嫁ぐのは大変な名誉だ。それを台無しにしてしまったのは申し訳ないが……
「そもそも、どうして陪臣に嫁がなければならないのか、理解できぬ! 父からは雲之介殿は三国一の立派な夫だと言われているが……ま、不満を言えばきりはない。だから我慢して嫁いでやる」
「散々な言われようだな……」
確かに戦働きのできない、内政しかできない、武士らしくない僕だけど……
「それで、雲之介殿のほうは納得しているのか?」
「納得?」
「私が嫁入りすることだ。不満はないのか?」
僕は「不満なんて無いよ」と答えた。
「むしろ僕なんかと婚姻させちゃって申し訳ないなと思うぐらいだよ」
「ほう……なかなか謙虚ではないか」
「それに、子どもたちの面倒をよく見てくれそうだし」
子ども、という言葉でそれまである程度はにこやかだったはるの表情が固まった。
「こ、子ども? そなたには子どもがいるのか!?」
「ああ。もうすぐ十か十一になるかな……って聞いていなかったのか?」
はるは「聞いてないぞそんなこと!」と怒り出した。
「父は何も言っていない! 騙された気分だ!」
「そうか……ごめん」
「……何故謝るのか分からん。黙っていた父が悪い!」
意外と公平なことを言うはる。落ち着かない様子で髪をかき上げた。
「前妻とは、別れたのか? まさか私と婚姻するために別れたのか?」
「いや。妻は死んだ」
「あ……」
はるは聞いてはいけないことを訊いてしまったような、悲しげな目をした。
でもすぐさま「……病か?」と訊ねる。
「ううん。延暦寺の僧兵に殺された」
「……つらくないのか?」
僕は「うん。つらいよ」とだけ言う。
まだ志乃を失った傷は癒されていない。
「……私は、そなたのことは知らない」
しばらく俯いて黙り込んでしまったはるは、やがて決意したように言う。
「だから、教えてくれないか。そなたのことを」
「……僕のことを?」
「ああ。不満を無くすことはすぐにはできないが、それでも歩み寄りは大切だと思う。ましてや夫婦になるのだから」
射抜くような目だった。それでいて優しい目でもあった。
「そなたが話せる範囲で話してほしい」
僕はふうっと息を吐いて、それからはるに言う。
「僕のことを知ったら、引き返せなくなるよ」
「愚問だな。元より引き返すつもりなどない。むしろ近づくために聞くのだ」
「分かった。話そう。まず何から話そうか……」
はるは「それじゃ出自について話してくれ」と一番話しづらいことを訊ねてきた。
「親は居るんだろう? どんな人だ? 今も生きているのか?」
「…………」
「どうした? 何故ためらうんだ?」
「……親と幼少期の記憶がないんだ」
はるは「記憶がない?」と不思議そうな顔をした。
「ああ。だから大人になってから出自が判明したんだ。それまでは一人きりで生きてきた」
「一人きりで? 子どもなのにか?」
「ああ。というのも実の祖父に殺されかけてね。そのせいで記憶を失ってしまった」
はるは口元を押さえて、何も言えなくなってしまった。
まあ他人から見ればとても衝撃的な過去なのだろう。
「そなたは……苦労していたのだな」
「まあね。今はなんとか落ち着いているけど。思い返せば不幸かもしれない」
はるが何かを言いかけたのを制して、僕は言う。
「それでも、楽しいことがあったから、今日まで生きていられた」
「……楽しいこと?」
「ああ。僕はとある雨の日、秀吉と出会ったんだ。そのときは藤吉郎という名前だった――」
僕は自分の過去を話した。
秀吉について行こうと決意したこと。
上様に雲之介という名前をもらったこと。
行雲さまを助けたこと。
いろんなことを話した。
「……そなたの人生は波乱万丈だな。並みの人間には到底体験できぬ」
はるは感心したように言う。
僕は普通の人生を歩んでいると思うけど。
「今度は、はるの話を聞かせてくれないか?」
僕が訊ねると「私の人生など面白みにかける」と笑って言った。
「少なくとも記憶を失ったりはしていない。父のために生きようと決意しただけの女だ」
「そうか……はるも大変だな」
「何が大変なんだ?」
「上様のために生きる。それは途方もないことだ」
太平の世を目指す上様の役に立つ。
並みの武将でも難しいことだ。
「まあな。十四の身としてはつらいな」
「……十四?」
さらりととんでもないことを言ったので思考が停止する。
「うん? 何を驚いているのだ?」
「てっきり十八かと……」
はるは顔を真っ赤にして「そこまで歳はいっておらん!」と大声をあげた。
「見た目は年上に見えるが、私は十四歳だ!」
「わ、悪かった。ごめんなさい」
素直に謝ると「……老けて見えるのは、私の悩みなのだ」と呟くはる。
「いや。美しくて色気があるから、歳が上に見えてしまうんだ」
「――っ!? い、いきなりなんてことを言うんだ!?」
顔を真っ赤にして喚くはる。
どうやら怒らせてしまったようだ……
「とにかく、私は雲之介殿ほど奇想天外な人生を歩んではおらん。籠の中の鳥のような生活をしていたよ」
そのとき、少しだけ淋しそうな顔をしたはる。
それを見ていると胸が締め付けられるような気分だった。
「これからは籠の中から飛び出て、自由に生きよう」
僕ははるの手を取った。
少しだけ驚く彼女に、僕は優しく言ってあげた。
「今までがつまらなかったら、これから楽しく生きよう。大丈夫、僕が一生守ってあげる」
「雲之介殿……」
はるは僕に身体を預けてきた。
優しく抱きしめる僕。
「……不満はあると言ったけど、断りはしなかった」
「……そうなんだ」
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はるはにっこりと笑って言った。
「雲之介殿なら、必ず幸せにしてくれるって」
上様の期待を裏切らないようにしよう。
この人を不幸にしてはいけない。
心の底からそう思った。
だから――
「……襖から覗くのはやめてくれませんか?」
少々大きな声で言うと「なんだ見破られていたのか」と襖が開いた。
長益さまがにやにや笑っている。信忠さまも笑っていて、信澄さまは申し訳なさそうにしていた。
「行雲さまは、いらっしゃらないのですね」
「叔父貴なら『覗き見などしない』と言って帰りました」
信忠さまは笑いながら明かしてくれた。
「そうか……行雲さまが居ないのなら、存分に仕返しできるな」
はるから離れてゆらりと立ち上がる。
長益さまが「お、おい。何をする気だ?」と慌てて言う。
「僕は長政の仇を取らないといけないんですよ……」
「ま、待て雲! 話をすれば分かる!」
「問答無用! 覚悟してください!」
ま、なんというか。
堺での修行を思い出すような。童心に返るような気持ちで。
長益さまを追い掛け回す横で。
はるは驚いたけど、それから笑ってくれた。
数日後。
僕ははると婚姻し――織田家の一門衆となった。
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