34 / 256
浅井との同盟
しおりを挟む
「それで、美濃攻略の段取りはできているの?」
「うーん、どうだろう。墨俣城ができても斎藤家は強いからなあ」
墨俣築城から四日後。
やっと言葉を交わせるようになった志乃と朝ご飯を食べていた。それまではご飯を作ってくれなかったから、久しぶりに食べる志乃の手料理は美味しかった。
「大殿は墨俣を拠点にまた次々と城を建てるつもりらしい。稲葉山城をぐるりと囲むように」
「へえ。城をねえ……」
「大殿が行雲さまと考えたらしい。なんでも付城というみたいだ」
白飯を一気にかきこむと「ごちそうさま」と言ってお盆に茶碗を乗せた。
「あら。もう行くの?」
「うん。城勤めで今日も米の支出の計算だよ」
「ふうん。頑張ってね。それと今日は遅くなる?」
「いいや。いつも通りに帰れるよ」
出仕の準備を志乃に手伝ってもらって、長屋を出て清洲城に向かうと、道中で小六と会った。
「おう兄弟。お前も出仕か?」
「ああ、小六の兄さん。あんたは兵の訓練を任されたんだっけ」
小六は「ああ。そうだ」と頷いた。そして隣を歩く。
「奥方、志乃さんと言ったか。仲直りできたのか?」
「うん。藤吉郎の言ったとおりにしたらなんとかね」
「しかし若いのに美人の奥さんをもらってるなんて羨ましい話だ」
「何を言っているんだ。あんただって奥さんどころか子供も居るじゃないか」
「松とせがれか。まあな。あいつらには苦労をかけた。藤吉郎さんに仕えられて幸運だったよ」
そんな会話をしつつ、清洲城に着くと僕たちは別れた。武官と文官で分かれているから同じ仕事をしたことはなかった。
「おお、雨竜さま。大殿がお呼びですぞ」
年貢米の計算をしていると、同僚から言われた。
「大殿が? なんだろう……ありがとうございます。行ってきます」
同僚に礼を言って僕は大殿が居るとされる評定の間に向かった。
向かっている間、すれ違う人々の視線を受ける。墨俣城を建ててから、畏怖もしくは羨望の目を向けられることが多くなった。城で炊きだされる昼飯の量も心なしか増えた気もする。
「雨竜雲之介、参りました」
評定の間の襖の前で言うと「おう。入れ」と大殿の声がした。僕は失礼しますと言って中に入る。
そこには大殿の他に藤吉郎も居た。何故か僕を哀れむような、この場に居たくなさそうな顔をしていた。
「最近の調子はどうだ?」
「調子、ですか? まあ、普通ですけど……」
「そうか。勘定方での働きが見事であると報告が入っている。これからも励めよ」
大殿が手放しに褒めるのは珍しい。僕は平伏して「ありがたき幸せ」と言った。
「あー、それでだ。木下藤吉郎を始めとする家臣団に命令を下すのだが」
大殿はなんだか言いにくそうな感じを醸し出している。そして藤吉郎に目線を送った。
「猿。お前から言え」
「……拙者が言うのですか?」
「命令だ」
藤吉郎はふうっと息を吐いて、そして僕に言った。
「墨俣築城で美濃攻略の足がかりができたことは知っているな」
「うん。まあ知っているけど」
「それでな。北近江の浅井家と同盟を結ぶことになった」
僕は頭の中で地図を思い浮かべた。北近江は尾張の北西に位置しているはずだ。つまり美濃を挟み撃ちにできる。
「ああ。それは凄いな」
「だろう。でもな、その条件が、その……」
僕はここで嫌な予感がした。
そしてそれは的中することになる。
「大殿、わしにはとても……」
「……よく聞け、雲之介」
大殿は息を吐き、覚悟を決めたように言う。
「市を浅井家当主、浅井長政に嫁がせることにした」
足元が崩れたような感覚を覚えた。
「い、今、なんと……?」
聞きたくないことなのに、訊き返してしまった。
「言葉どおりだ。市を輿入れさせる」
「…………」
「もう決まったことだ。お前が何を言おうと変えられない」
僕は「そう、ですか……」と呟くことしかできなかった。
「雲之介、お前は市と親しかったな」
「……はい」
「輿入れの護衛を猿に任せる。お前を含めた家臣団で、北近江の小谷城まで市を連れて行け」
「…………」
言葉が出なかった。
「分かったのか? 分からんのか?」
そう促されて、僕はなんとか答えた。
「……藤吉郎が了承したことなら、僕が拒む理由も道理もございません」
「……そうか」
大殿は立ち上がり僕に近づいた。
そして耳元で囁く。
「お前が市を好いていたことは知っていた」
「……はい」
「だがお前は別の女と婚約した。それは市を諦めたと見なして良かったんだな?」
「……はい」
大殿は僕から離れて、慈悲もなく、容赦もない声で言う。
「もしも市に未練があったのなら、ここで斬り捨てるつもりだった」
「…………」
「何故なら、市もお前のことを好いていたからだ」
涙が出そうになるのを、グッと堪える。
拳を強く握り締めた。
「下手な考えを起こすなよ。俺はお前を殺したくない。猿も同様だ」
「…………」
「……許せ」
大殿は言い残して、その場を去ってしまった。
「雲之介……」
藤吉郎が立ち上がり、僕の肩に手をかけた。
「藤吉郎が、志乃との婚約を薦めたのは、僕を守るためだったのか?」
何故か頭の回転が速くなっていた。
藤吉郎は黙って頷いた。
「輿入れは五日後になる。それまで仕事は休んでいい」
そして藤吉郎は言う。
「おぬしにとって、何が大切なのか。それを深く見つめ直す時間を過ごせ」
それから長屋に帰るまでの記憶はない。
気がついたら、長屋の前に立っていた。
「あら。今日は早かったのね」
中に入ると志乃が家事をしていた。
そしてにっこりと微笑んで僕を出迎えてくれた。
「今日はメザシが安かったから……どうしたの?」
「えっ? どうしたって……」
「なんだか、悲しそうよ?」
僕は、志乃の心配そうな顔を見て、自分が薄汚い気がした。
「本当に、どうしたの――」
志乃の言葉は、途中で止まった。
僕が抱きしめたからだ。
「……雲之介?」
「しばらく、こうしていたいんだ」
それだけしか、言えなかった。
それ以上言ってしまうと泣きそうだったから。
志乃は黙って抱きしめ返してくれた。
何も聞かずに、優しく包み込んでくれたんだ。
それが、ありがたかった。
「うーん、どうだろう。墨俣城ができても斎藤家は強いからなあ」
墨俣築城から四日後。
やっと言葉を交わせるようになった志乃と朝ご飯を食べていた。それまではご飯を作ってくれなかったから、久しぶりに食べる志乃の手料理は美味しかった。
「大殿は墨俣を拠点にまた次々と城を建てるつもりらしい。稲葉山城をぐるりと囲むように」
「へえ。城をねえ……」
「大殿が行雲さまと考えたらしい。なんでも付城というみたいだ」
白飯を一気にかきこむと「ごちそうさま」と言ってお盆に茶碗を乗せた。
「あら。もう行くの?」
「うん。城勤めで今日も米の支出の計算だよ」
「ふうん。頑張ってね。それと今日は遅くなる?」
「いいや。いつも通りに帰れるよ」
出仕の準備を志乃に手伝ってもらって、長屋を出て清洲城に向かうと、道中で小六と会った。
「おう兄弟。お前も出仕か?」
「ああ、小六の兄さん。あんたは兵の訓練を任されたんだっけ」
小六は「ああ。そうだ」と頷いた。そして隣を歩く。
「奥方、志乃さんと言ったか。仲直りできたのか?」
「うん。藤吉郎の言ったとおりにしたらなんとかね」
「しかし若いのに美人の奥さんをもらってるなんて羨ましい話だ」
「何を言っているんだ。あんただって奥さんどころか子供も居るじゃないか」
「松とせがれか。まあな。あいつらには苦労をかけた。藤吉郎さんに仕えられて幸運だったよ」
そんな会話をしつつ、清洲城に着くと僕たちは別れた。武官と文官で分かれているから同じ仕事をしたことはなかった。
「おお、雨竜さま。大殿がお呼びですぞ」
年貢米の計算をしていると、同僚から言われた。
「大殿が? なんだろう……ありがとうございます。行ってきます」
同僚に礼を言って僕は大殿が居るとされる評定の間に向かった。
向かっている間、すれ違う人々の視線を受ける。墨俣城を建ててから、畏怖もしくは羨望の目を向けられることが多くなった。城で炊きだされる昼飯の量も心なしか増えた気もする。
「雨竜雲之介、参りました」
評定の間の襖の前で言うと「おう。入れ」と大殿の声がした。僕は失礼しますと言って中に入る。
そこには大殿の他に藤吉郎も居た。何故か僕を哀れむような、この場に居たくなさそうな顔をしていた。
「最近の調子はどうだ?」
「調子、ですか? まあ、普通ですけど……」
「そうか。勘定方での働きが見事であると報告が入っている。これからも励めよ」
大殿が手放しに褒めるのは珍しい。僕は平伏して「ありがたき幸せ」と言った。
「あー、それでだ。木下藤吉郎を始めとする家臣団に命令を下すのだが」
大殿はなんだか言いにくそうな感じを醸し出している。そして藤吉郎に目線を送った。
「猿。お前から言え」
「……拙者が言うのですか?」
「命令だ」
藤吉郎はふうっと息を吐いて、そして僕に言った。
「墨俣築城で美濃攻略の足がかりができたことは知っているな」
「うん。まあ知っているけど」
「それでな。北近江の浅井家と同盟を結ぶことになった」
僕は頭の中で地図を思い浮かべた。北近江は尾張の北西に位置しているはずだ。つまり美濃を挟み撃ちにできる。
「ああ。それは凄いな」
「だろう。でもな、その条件が、その……」
僕はここで嫌な予感がした。
そしてそれは的中することになる。
「大殿、わしにはとても……」
「……よく聞け、雲之介」
大殿は息を吐き、覚悟を決めたように言う。
「市を浅井家当主、浅井長政に嫁がせることにした」
足元が崩れたような感覚を覚えた。
「い、今、なんと……?」
聞きたくないことなのに、訊き返してしまった。
「言葉どおりだ。市を輿入れさせる」
「…………」
「もう決まったことだ。お前が何を言おうと変えられない」
僕は「そう、ですか……」と呟くことしかできなかった。
「雲之介、お前は市と親しかったな」
「……はい」
「輿入れの護衛を猿に任せる。お前を含めた家臣団で、北近江の小谷城まで市を連れて行け」
「…………」
言葉が出なかった。
「分かったのか? 分からんのか?」
そう促されて、僕はなんとか答えた。
「……藤吉郎が了承したことなら、僕が拒む理由も道理もございません」
「……そうか」
大殿は立ち上がり僕に近づいた。
そして耳元で囁く。
「お前が市を好いていたことは知っていた」
「……はい」
「だがお前は別の女と婚約した。それは市を諦めたと見なして良かったんだな?」
「……はい」
大殿は僕から離れて、慈悲もなく、容赦もない声で言う。
「もしも市に未練があったのなら、ここで斬り捨てるつもりだった」
「…………」
「何故なら、市もお前のことを好いていたからだ」
涙が出そうになるのを、グッと堪える。
拳を強く握り締めた。
「下手な考えを起こすなよ。俺はお前を殺したくない。猿も同様だ」
「…………」
「……許せ」
大殿は言い残して、その場を去ってしまった。
「雲之介……」
藤吉郎が立ち上がり、僕の肩に手をかけた。
「藤吉郎が、志乃との婚約を薦めたのは、僕を守るためだったのか?」
何故か頭の回転が速くなっていた。
藤吉郎は黙って頷いた。
「輿入れは五日後になる。それまで仕事は休んでいい」
そして藤吉郎は言う。
「おぬしにとって、何が大切なのか。それを深く見つめ直す時間を過ごせ」
それから長屋に帰るまでの記憶はない。
気がついたら、長屋の前に立っていた。
「あら。今日は早かったのね」
中に入ると志乃が家事をしていた。
そしてにっこりと微笑んで僕を出迎えてくれた。
「今日はメザシが安かったから……どうしたの?」
「えっ? どうしたって……」
「なんだか、悲しそうよ?」
僕は、志乃の心配そうな顔を見て、自分が薄汚い気がした。
「本当に、どうしたの――」
志乃の言葉は、途中で止まった。
僕が抱きしめたからだ。
「……雲之介?」
「しばらく、こうしていたいんだ」
それだけしか、言えなかった。
それ以上言ってしまうと泣きそうだったから。
志乃は黙って抱きしめ返してくれた。
何も聞かずに、優しく包み込んでくれたんだ。
それが、ありがたかった。
0
お気に入りに追加
212
あなたにおすすめの小説
和ませ屋仇討ち始末
志波 連
歴史・時代
山名藩家老家次男の三沢新之助が学問所から戻ると、屋敷が異様な雰囲気に包まれていた。
門の近くにいた新之助をいち早く見つけ出した安藤久秀に手を引かれ、納戸の裏を通り台所から屋内へ入っる。
久秀に手を引かれ庭の見える納戸に入った新之助の目に飛び込んだのは、今まさに切腹しようとしている父長政の姿だった。
父が正座している筵の横には変わり果てた長兄の姿がある。
「目に焼き付けてください」
久秀の声に頷いた新之助だったが、介錯の刀が振り下ろされると同時に気を失ってしまった。
新之助が意識を取り戻したのは、城下から二番目の宿場町にある旅籠だった。
「江戸に向かいます」
同行するのは三沢家剣術指南役だった安藤久秀と、新之助付き侍女咲良のみ。
父と兄の死の真相を探り、その無念を晴らす旅が始まった。
他サイトでも掲載しています
表紙は写真ACより引用しています
R15は保険です
GAME CHANGER 日本帝国1945からの逆襲
俊也
歴史・時代
時は1945年3月、敗色濃厚の日本軍。
今まさに沖縄に侵攻せんとする圧倒的戦力のアメリカ陸海軍を前に、日本の指導者達は若者達による航空機の自爆攻撃…特攻 で事態を打開しようとしていた。
「バカかお前ら、本当に戦争に勝つ気があるのか!?」
その男はただの学徒兵にも関わらず、平然とそう言い放ち特攻出撃を拒否した。
当初は困惑し怒り狂う日本海軍上層部であったが…!?
姉妹作「新訳 零戦戦記」共々宜しくお願い致します。
共に
第8回歴史時代小説参加しました!
鋼鉄の咆哮は北限の焦土に響く -旭川の戦い1947―
中七七三
歴史・時代
1947年11月ーー
北海道に配備された4式中戦車の高初速75ミリ砲が咆哮した。
500馬力に迫る空冷ジーゼルエンジンが唸りを上げ、30トンを超える鋼の怪物を疾駆させていた。
目指すは、ソビエトに支配された旭川ーー
そして、撃破され、戦車豪にはまった敵戦車のT-34の鹵獲。
断末魔の大日本帝国は本土決戦、決号作戦を発動した。
広島に向かったB-29「エノラゲイ」は広島上空で撃墜された。
日本軍が電波諜報解析により、不振な動きをするB-29情報を掴んでいたこと。
そして、原爆開発情報が幸運にも結びつき、全力迎撃を行った結果だった。
アメリカ大統領ハリー・S・トルーマンは、日本本土への原爆投下作戦の実施を断念。
大日本帝国、本土進攻作戦を決断する。
同時に、日ソ中立条約を破ったソビエトは、強大な軍を北の大地に突き立てた。
北海道侵攻作戦ーー
ソビエト軍の北海道侵攻は留萌、旭川、帯広を結ぶラインまで進んでいた。
そして、札幌侵攻を目指すソビエト軍に対し、旭川奪還の作戦を発動する大日本帝国陸軍。
北海道の住民は函館への避難し、本土に向かっていたが、その進捗は良くはなかった。
本土と北海道を結ぶ津軽海峡はすでに米軍の機雷封鎖により航行が困難な海域となっていた。
いやーー
今の大日本帝国に航行が困難でない海域など存在しなかった。
多くの艦艇を失った大日本帝国海軍はそれでも、避難民救出のための艦艇を北海道に派遣する。
ソビエトに支配された旭川への反撃による、札幌防衛ーー
それは時間かせひにすぎないものであったかもしれない。
しかし、焦土の戦場で兵士たちはその意味を問うこともなく戦う。
「この歴史が幻想であったとしても、この世界で俺たちは戦い、死ぬんだよ―ー」
ありえたかもしれない太平洋戦争「本土決戦」を扱った作品です。
雪風工廠(プラモ練習中)様
「旭川の戦い1947」よりインスピレーションを得まして書いた作品です。
https://twitter.com/Yukikaze_1939_/status/989083719716757504
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
天竜川で逢いましょう 起きたら関ヶ原の戦い直前の石田三成になっていた 。そもそも現代人が生首とか無理なので平和な世の中を作ろうと思います。
岩 大志
歴史・時代
ごくありふれた高校教師津久見裕太は、ひょんなことから頭を打ち、気を失う。
けたたましい轟音に気付き目を覚ますと多数の軍旗。
髭もじゃの男に「いよいよですな。」と、言われ混乱する津久見。
戦国時代の大きな分かれ道のド真ん中に転生した津久見はどうするのか!?
信長最後の五日間
石川 武義
歴史・時代
天下統一を目前にしていた信長は、1582年本能寺で明智光秀の謀反により自刃する。
その時、信長の家臣はどのような行動をしたのだろう。
信長の最後の五日間が今始まる。
7番目のシャルル、狂った王国にうまれて【少年期編完結】
しんの(C.Clarté)
歴史・時代
15世紀、狂王と淫妃の間に生まれた10番目の子が王位を継ぐとは誰も予想しなかった。兄王子の連続死で、不遇な王子は14歳で王太子となり、没落する王国を背負って死と血にまみれた運命をたどる。「恩人ジャンヌ・ダルクを見捨てた暗愚」と貶される一方で、「建国以来、戦乱の絶えなかった王国にはじめて平和と正義と秩序をもたらした名君」と評価されるフランス王シャルル七世の少年時代の物語。
歴史に残された記述と、筆者が受け継いだ記憶をもとに脚色したフィクションです。
【カクヨムコン7中間選考通過】【アルファポリス第7回歴史・時代小説大賞、読者投票4位】【講談社レジェンド賞最終選考作】
※表紙絵は離雨RIU(@re_hirame)様からいただいたファンアートを使わせていただいてます。
※重複投稿しています。
カクヨム:https://kakuyomu.jp/works/16816927859447599614
小説家になろう:https://ncode.syosetu.com/n9199ey/
武田義信は謀略で天下取りを始めるようです ~信玄「今川攻めを命じたはずの義信が、勝手に徳川を攻めてるんだが???」~
田島はる
歴史・時代
桶狭間の戦いで今川義元が戦死すると、武田家は外交方針の転換を余儀なくされた。
今川との婚姻を破棄して駿河侵攻を主張する信玄に、義信は待ったをかけた。
義信「此度の侵攻、それがしにお任せください!」
領地を貰うとすぐさま侵攻を始める義信。しかし、信玄の思惑とは別に義信が攻めたのは徳川領、三河だった。
信玄「ちょっ、なにやってるの!?!?!?」
信玄の意に反して、突如始まった対徳川戦。義信は持ち前の奇策と野蛮さで織田・徳川の討伐に乗り出すのだった。
かくして、武田義信の敵討ちが幕を開けるのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる