22 / 32
「それでも、良いんです」
しおりを挟む
「そう、だな。わしは――高橋を悠介の代わりに育てようと考えていた」
長く沈黙が続いた後、板崎さんは正直に言ってくれた。
誤魔化すことはできただろう。
嘘をつくこともできただろう。
でも――迂回せずに真っ直ぐ言ってくれた。
「高橋を見たとき、悠介に及ばないにしても、才能があることは分かった。それに片腕のない、挫折した剣士というのも、悠介を思わせるようだった」
「高橋は、悠介さんの代替品じゃない。それは分かっていますよね?」
厳しい言葉を使う飛田先輩。
責めた口調になってしまうのは俺を思ってくれるからだと分かっていたけど。
何故か俺が責められている気分になってしまう。
「分かっていた。しかし、わしには……心残りがあった……」
「悠介さんのことですね」
「それもあるが、片腕となった悠介を、立派に育て上げることができなかったことだ」
そこで板崎さんは自嘲気味に笑った――墓のほうを向いていたけど、なんとなく分かった。
「わしは指導者として区切りをつけたかった。悠介を育て上げられなかったことで、終わりを見失ってしまったんだ。悠介に託した夢を叶えられないのは、身が千切れるほどつらかった」
「夢……それは日本一の剣士にすることですか?」
「ああ。わしが果たせなかった夢を、悠介に託していた……」
飛田先輩は「俺はそんな大層な夢を持っていないから分からないですけど」と俯きながら言う。
「諦めることはできなかったんですか?」
「……できなかった。いつも心の片隅にあった」
「こういうこと、言うのは憚れると思うんですけど、敢えて言います」
飛田先輩は俯いた顔を上げて、はっきりと板崎さんに言う。
「あんたのやっていることは、夢を託すみたいな、綺麗なもんじゃない。誤解を選ばずに言えば、高橋に重荷を背負わせているんですよ」
「…………」
「少なくとも、俺はそう思います。板崎さんの話を聞いているとね――」
飛田先輩がさらに続けようとしたとき、俺が「少し、いいですか?」と割り込んだ。
俺には板崎さんに一つだけ訊かないといけないことがあった。
「俺は、どうなれば、板崎さんの夢を叶えたことになるんですか?」
「おい高橋。お前何を言っているんだよ?」
飛田先輩が素早く俺を制するように言った。
まるで板崎さんを肯定する問いだったからだ。
でも一番訊きたかったことだった。
「……別に日本一になれとまでは言わん」
板崎さんは立ち上がって俺たちに向かい合った。
目から涙が流れていた。眼球が真っ赤になっている。
「お前の剣士としての心残りが無くなれば良いと思っていた」
「……心残りですか」
「一目で分からなかったが、話しているうちに、お前もわしと同じ、剣道に対して心残りがあったことは分かったんだ」
俺の心残りは――なんだろうか?
剣道ができなくなったことか?
親友の鷲尾に対する罪悪感か?
失った片腕への未練だろうか?
おそらく、いろんなものが混ざり合ったものが、心残りなんだろう。
「それを解消してやりたかった……いや、この言い方は傲慢だったな。もし、その心残りを無くせば、わしも救われると思ったんだ」
「……ふざけるなよ。高橋を利用したのは変わりねえじゃねえか!」
飛田先輩が激高して板崎さんに詰め寄るのを――右手で制した。
訝しげな表情に首を横に振る。
「飛田先輩。俺はそれでも良いと思います」
「意味が分からねえ。お前、自分が何を言っているのか、分かっているのか?」
「分かっています。俺は板崎さんの指導を受けたいです」
俺は自分の思いを二人に吐露した。
「板崎さんに出会わなかったら、俺は剣道を再びやれなかったでしょう。片腕でも強くなれるって教えてくれたのも、板崎さんです。感謝しているんですよ」
「でもよ。お前は悠介さんの代わりにされていたんだぞ?」
「それに関しては思うところはないとは言えませんけど……でも、俺は受けた恩のほうが上だと思います。そもそも、知ろうとしなければ知らなかったことに、とやかく言うのもおかしな話ですから」
俺は板崎さんに頭を下げた。
「今までありがとうございます。これからもご指導ご鞭撻、よろしくお願いします」
「……いいのか? わしは飛田の言うとおり、お前を悠介の代わりにしたんだぞ?」
「それでも、良いんです」
俺は笑顔になって、困惑している板崎さんに言う。
「無償で指導してくれる代わりと思えばなんてことないです」
「…………」
「俺で夢の続きを見てくれるなら安いもんですよ」
飛田先輩はあまり納得しなかったようだけど、話し合いの末、今までどおりの指導を受けることとなった。
板崎さんの過去については、俺たちは口を噤むことにする。板崎さんも語りたくないだろうし、知らなくても別に良いことだからだ。
道場に戻って、後からやってきた角谷先輩に飛田先輩と一緒に怒られて。
鈴木に何かあったの? と訊かれて、なんでもないと答えて。
これで心置きなく稽古できると思った。
◆◇◆◇
黄桜高校と双葉工業との練習試合の五日前。
この日、珍しく鈴木は学校を欠席した。
ラインを送っても返事が来なかったので、どうかしたのかなと思っていた。
その日の昼休み。
教室でご飯を食べていると、女子二人の会話が耳に入った。
「そういえばさ。鈴木さん、今日休みだね」
「鈴木さん……あの地味な子? それがどうかしたの?」
「ちょっと気になってさ。昨日、トイレであの子泣いていたから」
泣いていた? トイレで?
俺は弁当箱を片付けながら会話を聞く。
「ええ!? どうして? まさかいじめ?」
「うーん、ちょっと違うみたい。私も気になって誰かにいじめられているの? って訊いたら違うって答えたから。ちょっと悲しいことがあったからって笑って言われた」
「悲しいこと?」
「うん。そのときの笑顔、ちょっと無理してたっぽい感じ」
俺は立ち上がって「なあ。その話本当なのか?」と女子二人に近づいて訊く。
二人は怪訝な表情で「え? 聞いていたの?」と驚いた。
「ああ。鈴木は剣道部のマネージャーだからな」
「そうなの? 知らなかった……剣道部で何か問題でもあるの?」
「無かった。昨日の練習でも普通にしていた」
「私が見たのは、放課後のすぐのことだったけど……」
じゃああいつ、隠していたのか……
考え込んでいると「ていうか、人の会話聞くのやめてよ」と女子の一人が文句を言った。
まあこれは俺が悪いな。
「ごめん。片腕失くしてから五感が鋭くなったんだ。どうしてだろうな?」
そう言うと、女子二人はなんとも言えない表情になった。
とりあえず、放課後になったらもう一度連絡を取ろうと思っていたら、鈴木から返信が着た。
内容は『今日、会えない?』という短い一文だった。
俺は『いいぜ。何時にどこで会う?』と返す。
指定された時刻と場所は、十九時で、以前のコーヒー屋さんだった。
稽古を終えてからコーヒー屋さんに向かうと、鈴木は奥の四人掛けの席に座っていた。
いつも教室にいるときと同じ、無表情でその場に溶け込んでいた。
服装は前と違っていた。白を基調にしているのは一緒だけど、どこか落ち着いた感じだった。
「遅くなってごめん。待ったか?」
「……前にも言ったけど、待つのは嫌いじゃないよ」
暗い表情のまま答える鈴木。
俺は以前と同じようにアイスコーヒーを頼んだ。
注文が着てからも、俺と鈴木は一言も話さなかった。
気安く話せる空気じゃなかったこともあるけど。
「……一体、何があったんだ?」
仕方なく俺が問うと、鈴木は「こういうこと話すの、どうかと思うけど」と話し出した。
「パパとママが、離婚した」
「…………」
「私も頑張ったんだけどね。駄目だったんだよ」
言葉にならなかった。
何を言えばいいのか分からなかったのだ。
長く沈黙が続いた後、板崎さんは正直に言ってくれた。
誤魔化すことはできただろう。
嘘をつくこともできただろう。
でも――迂回せずに真っ直ぐ言ってくれた。
「高橋を見たとき、悠介に及ばないにしても、才能があることは分かった。それに片腕のない、挫折した剣士というのも、悠介を思わせるようだった」
「高橋は、悠介さんの代替品じゃない。それは分かっていますよね?」
厳しい言葉を使う飛田先輩。
責めた口調になってしまうのは俺を思ってくれるからだと分かっていたけど。
何故か俺が責められている気分になってしまう。
「分かっていた。しかし、わしには……心残りがあった……」
「悠介さんのことですね」
「それもあるが、片腕となった悠介を、立派に育て上げることができなかったことだ」
そこで板崎さんは自嘲気味に笑った――墓のほうを向いていたけど、なんとなく分かった。
「わしは指導者として区切りをつけたかった。悠介を育て上げられなかったことで、終わりを見失ってしまったんだ。悠介に託した夢を叶えられないのは、身が千切れるほどつらかった」
「夢……それは日本一の剣士にすることですか?」
「ああ。わしが果たせなかった夢を、悠介に託していた……」
飛田先輩は「俺はそんな大層な夢を持っていないから分からないですけど」と俯きながら言う。
「諦めることはできなかったんですか?」
「……できなかった。いつも心の片隅にあった」
「こういうこと、言うのは憚れると思うんですけど、敢えて言います」
飛田先輩は俯いた顔を上げて、はっきりと板崎さんに言う。
「あんたのやっていることは、夢を託すみたいな、綺麗なもんじゃない。誤解を選ばずに言えば、高橋に重荷を背負わせているんですよ」
「…………」
「少なくとも、俺はそう思います。板崎さんの話を聞いているとね――」
飛田先輩がさらに続けようとしたとき、俺が「少し、いいですか?」と割り込んだ。
俺には板崎さんに一つだけ訊かないといけないことがあった。
「俺は、どうなれば、板崎さんの夢を叶えたことになるんですか?」
「おい高橋。お前何を言っているんだよ?」
飛田先輩が素早く俺を制するように言った。
まるで板崎さんを肯定する問いだったからだ。
でも一番訊きたかったことだった。
「……別に日本一になれとまでは言わん」
板崎さんは立ち上がって俺たちに向かい合った。
目から涙が流れていた。眼球が真っ赤になっている。
「お前の剣士としての心残りが無くなれば良いと思っていた」
「……心残りですか」
「一目で分からなかったが、話しているうちに、お前もわしと同じ、剣道に対して心残りがあったことは分かったんだ」
俺の心残りは――なんだろうか?
剣道ができなくなったことか?
親友の鷲尾に対する罪悪感か?
失った片腕への未練だろうか?
おそらく、いろんなものが混ざり合ったものが、心残りなんだろう。
「それを解消してやりたかった……いや、この言い方は傲慢だったな。もし、その心残りを無くせば、わしも救われると思ったんだ」
「……ふざけるなよ。高橋を利用したのは変わりねえじゃねえか!」
飛田先輩が激高して板崎さんに詰め寄るのを――右手で制した。
訝しげな表情に首を横に振る。
「飛田先輩。俺はそれでも良いと思います」
「意味が分からねえ。お前、自分が何を言っているのか、分かっているのか?」
「分かっています。俺は板崎さんの指導を受けたいです」
俺は自分の思いを二人に吐露した。
「板崎さんに出会わなかったら、俺は剣道を再びやれなかったでしょう。片腕でも強くなれるって教えてくれたのも、板崎さんです。感謝しているんですよ」
「でもよ。お前は悠介さんの代わりにされていたんだぞ?」
「それに関しては思うところはないとは言えませんけど……でも、俺は受けた恩のほうが上だと思います。そもそも、知ろうとしなければ知らなかったことに、とやかく言うのもおかしな話ですから」
俺は板崎さんに頭を下げた。
「今までありがとうございます。これからもご指導ご鞭撻、よろしくお願いします」
「……いいのか? わしは飛田の言うとおり、お前を悠介の代わりにしたんだぞ?」
「それでも、良いんです」
俺は笑顔になって、困惑している板崎さんに言う。
「無償で指導してくれる代わりと思えばなんてことないです」
「…………」
「俺で夢の続きを見てくれるなら安いもんですよ」
飛田先輩はあまり納得しなかったようだけど、話し合いの末、今までどおりの指導を受けることとなった。
板崎さんの過去については、俺たちは口を噤むことにする。板崎さんも語りたくないだろうし、知らなくても別に良いことだからだ。
道場に戻って、後からやってきた角谷先輩に飛田先輩と一緒に怒られて。
鈴木に何かあったの? と訊かれて、なんでもないと答えて。
これで心置きなく稽古できると思った。
◆◇◆◇
黄桜高校と双葉工業との練習試合の五日前。
この日、珍しく鈴木は学校を欠席した。
ラインを送っても返事が来なかったので、どうかしたのかなと思っていた。
その日の昼休み。
教室でご飯を食べていると、女子二人の会話が耳に入った。
「そういえばさ。鈴木さん、今日休みだね」
「鈴木さん……あの地味な子? それがどうかしたの?」
「ちょっと気になってさ。昨日、トイレであの子泣いていたから」
泣いていた? トイレで?
俺は弁当箱を片付けながら会話を聞く。
「ええ!? どうして? まさかいじめ?」
「うーん、ちょっと違うみたい。私も気になって誰かにいじめられているの? って訊いたら違うって答えたから。ちょっと悲しいことがあったからって笑って言われた」
「悲しいこと?」
「うん。そのときの笑顔、ちょっと無理してたっぽい感じ」
俺は立ち上がって「なあ。その話本当なのか?」と女子二人に近づいて訊く。
二人は怪訝な表情で「え? 聞いていたの?」と驚いた。
「ああ。鈴木は剣道部のマネージャーだからな」
「そうなの? 知らなかった……剣道部で何か問題でもあるの?」
「無かった。昨日の練習でも普通にしていた」
「私が見たのは、放課後のすぐのことだったけど……」
じゃああいつ、隠していたのか……
考え込んでいると「ていうか、人の会話聞くのやめてよ」と女子の一人が文句を言った。
まあこれは俺が悪いな。
「ごめん。片腕失くしてから五感が鋭くなったんだ。どうしてだろうな?」
そう言うと、女子二人はなんとも言えない表情になった。
とりあえず、放課後になったらもう一度連絡を取ろうと思っていたら、鈴木から返信が着た。
内容は『今日、会えない?』という短い一文だった。
俺は『いいぜ。何時にどこで会う?』と返す。
指定された時刻と場所は、十九時で、以前のコーヒー屋さんだった。
稽古を終えてからコーヒー屋さんに向かうと、鈴木は奥の四人掛けの席に座っていた。
いつも教室にいるときと同じ、無表情でその場に溶け込んでいた。
服装は前と違っていた。白を基調にしているのは一緒だけど、どこか落ち着いた感じだった。
「遅くなってごめん。待ったか?」
「……前にも言ったけど、待つのは嫌いじゃないよ」
暗い表情のまま答える鈴木。
俺は以前と同じようにアイスコーヒーを頼んだ。
注文が着てからも、俺と鈴木は一言も話さなかった。
気安く話せる空気じゃなかったこともあるけど。
「……一体、何があったんだ?」
仕方なく俺が問うと、鈴木は「こういうこと話すの、どうかと思うけど」と話し出した。
「パパとママが、離婚した」
「…………」
「私も頑張ったんだけどね。駄目だったんだよ」
言葉にならなかった。
何を言えばいいのか分からなかったのだ。
1
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
日給二万円の週末魔法少女 ~夏木聖那と三人の少女~
海獺屋ぼの
ライト文芸
ある日、女子校に通う夏木聖那は『魔法少女募集』という奇妙な求人広告を見つけた。
そして彼女はその求人の日当二万円という金額に目がくらんで週末限定の『魔法少女』をすることを決意する。
そんな普通の女子高生が魔法少女のアルバイトを通して大人へと成長していく物語。

百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

【完結】新人機動隊員と弁当屋のお姉さん。あるいは失われた五年間の話
古都まとい
ライト文芸
【第6回ライト文芸大賞 奨励賞受賞作】
食べることは生きること。食べるために生きているといっても過言ではない新人機動隊員、加藤将太巡査は寮の共用キッチンを使えないことから夕食難民となる。
コンビニ弁当やスーパーの惣菜で飢えをしのいでいたある日、空きビルの一階に弁当屋がオープンしているのを発見する。そこは若い女店主が一人で切り盛りする、こぢんまりとした温かな店だった。
将太は弁当屋へ通いつめるうちに女店主へ惹かれはじめ、女店主も将太を常連以上の存在として意識しはじめる。
しかし暑い夏の盛り、警察本部長の妻子が殺害されたことから日常は一変する。彼女にはなにか、秘密があるようで――。
※この作品はフィクションです。実在の人物・団体とは関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる