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兄からの贈り物
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「親父……? 貴様は何を言っているのだ?」
怪訝な表情をしている柴田勝家に対し、顔中から噴き出る汗を止められず、そのまま突っ立っているだけの犬千代。すると見かねた信長が「その犬千代はお前に会いたいと言っていたな」と言う。
「犬千代も最強を目指している。織田家最強たる武人のお前に会えて、感激しているのだろう」
「ほう。そうでしたか」
自分を尊敬し会えて感激していると聞けば、大抵の人間は気を良くする。
柴田も例外ではない。顔を緩ませて「精進しろよ、小僧」と肩を叩いた。
「お前は今度の戦に出陣するのか?」
「え、ええ。まあ……
「ならばわしの戦働きを見ておけ」
「は、はい……」
そして気を良くしたまま、その場から立ち去っていく柴田。
残された犬千代は膝をついたまま、呆然としていた。
「なんだ犬千代。お前らしくない。勝負を申し込むと思ったのに」
つまらなそうな顔で信長が寄って、肩を叩いた瞬間、はっと犬千代は正気に戻った。
「ああ、俺としたことが、飲まれてしまいました」
「ふうん。まああいつは低い身分から家老に成り上がったほど、腕が立つ男だからな」
いまいち納得していない雰囲気の信長だったが、別の家臣が報告にやってきたので、そのまま犬千代を置いてどこかへ行ってしまった。
「おい犬千代! 何している――」
追いかけてきた内蔵助はそう呼びかけたのだけど、当の犬千代は膝をついたままだった。
「……何かあったのか?」
「…………」
犬千代は答えようとして――結局、何も言えなかった。
前世の父親に顔が似ている。そんなことを言えるわけがない。言っても頭がおかしくなったと思われるだけだ。
「内蔵助……」
「どうしたんだよ。いつもの馬鹿みたいな元気が無いぞ?」
「お前の大事な人間と面が似ている奴、戦えるか?」
少し言葉足らずだが、内蔵助は犬千代が何を言わんとしたいのか、何となく分かった。
「殿が戦えと言えば、戦うしかあるまい。それに外見が似ているだけなら、そいつは別人だろう?」
「……そう、だな」
「それよりも立てよ。こんなところにいたら邪魔だ」
犬千代はゆっくりと立ち上がった。
そして彼のあまり良いとは言えない頭で考える。
確か、沢彦宋恩から信長と弟の信行が反目していると聞いていた。
だとすれば、あの父親に似ている柴田と戦うかもしれない。
「……少し、嫌だな」
その呟きは隣で歩いていた内蔵助にも聞こえないほど、か細いものだった。
だから内蔵助は気づかなかった。犬千代の違和感に。
◆◇◆◇
「あ、犬千代。お前の兄さん来ているぜ」
元の部屋に犬千代と内蔵助が戻ってきたとき、服部小平太がそう言って部屋の隅で座っている男を指差した。
そこには前田家次男の前田利玄がいた。壁にもたれていて姿勢が悪い。
「犬千代。遅かったじゃないか」
「利玄兄! どうしてここにいるんだよ!」
そう言いながら急ぎ足で利玄に向かう犬千代。
すると利玄は呆れながら「お前、親父の呼び出しを無視しただろ」と言う。
「いや、また説教かなって」
「あのなあ。手紙も読まずに捨てたのか?」
「……何かあったのか?」
利玄はますます呆れながら「お前、もうすぐ初陣じゃねえか」と頬を掻いた。それから懐に仕舞っていた紙を取り出す。
「せっかく元服の準備整えたのに、台無しだよ。やっぱり下人じゃなくて俺が届けたほうが良かったか」
「はあ!? 元服!? 聞いてねえよ!」
「馬鹿野郎。読まずに捨てたからだ」
利玄は「後で正式にやるけど、今日はこれを届けに来たんだ」と紙を開く。
そこには父親の利春の達筆な字で『利家』と書かれていた。
「ほれ。これやるよ」
「……なんだこれ」
「名前だよ。今日から前田利家だお前は」
その言葉に、犬千代だけではなく、近くで話を聞いていた服部小平太も毛利新介も、遠くで話を窺っていた内蔵助も、そして作業をしていた馬廻り衆も動きを止めた。
そして広がる沈黙の中、利玄は「そんじゃ伝えたから」と言って紙を犬千代に手渡して、ゆっくりと立ち上がり、そのまま部屋から出て行った。
残された者たちは言葉にしなかったが、全員同じ気持ちだった。
……あっさりと元服済ませてしまった、と。
「えっと。とりあえず、おめでとう……?」
新介が戸惑いながら祝福の言葉を述べた。
それに次いで小平太も言う。
「あ、ああ。めでたいな……」
他の馬廻り衆たちも口々に「おめでとう……」と微妙な顔で言う。
「……ぷ、ふくくくく」
みんなが戸惑いながら祝福する中、一人だけ笑う者がいた。
内蔵助である。
「お、おい。笑うなって!」
「あ、ああ。でも、こんなあっさり済ませるって……ぷぷぷ」
ゆらりと犬千代が立ち上がった。
内蔵助以外の全員が不味いと思った。
「なぁにがおかしいんだ……? 内蔵助ぇ?」
怒りを露わにしながらゆっくりと内蔵助に近づく。
内蔵助は笑いを耐えつつ「わ、悪かった」と言うが、堪え切れていない。
「いやその……適当すぎて可哀想だなって、くくくく!」
「……馬鹿にしているのか? あぁん?」
怒るたびに内蔵助は笑いを堪えなくなり、それがまた犬千代の怒りを誘う。
まさに悪循環だった。
「ふーふー、もう大丈夫だ。大丈夫だから」
「大丈夫じゃねえよ! 何半笑いしてんだ! そんなにおかしいのかよ!」
「くくくく! 本当に悪かったからやめてくれ……」
「てめえが笑うのやめろよ!」
内蔵助は犬千代から顔を背けて、ゆっくりと呼吸をした。
笑ってはいけないと彼の中でも分かっていた。確かに犬千代は哀れだし、同情もする。
それでも、その哀れさと同情が、内蔵助の笑いの壺を刺激した。
そして、とうとう――
「あっはっはっはっはっは! なんて無様な元服だ! あははははは!」
押し寄せる笑いという波で、彼の理性という堤防が決壊した。
その場に転げ回り、身体をくの字に折り曲げて、思いっきり笑った。
「てめえこの野郎!」
「不味い、止めろ!」
拳骨を作って内蔵助に飛びかかろうとするのを小平太たちが止めにかかる。
総勢六人に押さえ込まれて、身動き一つできない犬千代。
「離せ! あの野郎、ぶっ殺してやる!」
「やめろって! 内蔵助、お前も笑うのやめろ!」
内蔵助が笑い転げながら、犬千代に向かって詫びた。
「あははっは、悪かった、でも、止まらん! うひゃひゃひゃひゃ!」
「――っ! このくそ野郎!」
そうやって盛大に笑った後、内蔵助は「すまんすまん」とようやく笑うのをやめた。
「あー、笑った笑った」
「……覚えていろよ。いつか絶対に、後悔させてやるからな」
「だから悪かったって……」
それから内蔵助は「私も先日、元服したばかりなんだ」と明かした。
「お前みたいにあっさりとはしていないけどな」
「……やっぱぶん殴るわ」
既に押さえつけられていない犬千代。内蔵助に近づいて殴ろうとするが、内蔵助は軽々と避けた。
「まあ話を聞け。私は成政という名をもらった」
「成政……」
「これからは佐々成政と呼んでくれ」
周りの馬廻り衆が感嘆の声をあげる中、新介が「どうして今、言ったんだ?」と訊ねた。
「いや、なんだか気恥ずかしくてな。機会もなかったし、言えなかった」
「……じゃあなんで今なんだよ」
睨みつけながら犬千代が訊ねると内蔵助はあっさりと答えた。
「私以上に恥ずかしい思いをしている奴がいたからな」
「……絶対にぶっ飛ばす!」
こうして二人は利家と成政になった。
しばらく利家は自身の名を気に入らなかったが、次第に慣れていった。
後に成政が先ほどの顛末を信長に言ったことで、盛大に笑われた。
「……恨むぜ、利玄兄」
馬廻り衆が大勢いる中で利家に告げたのは、元服をすっぽかした意趣返しだと分かっているが、それでも実兄を恨まずにいられない、利家だった。
怪訝な表情をしている柴田勝家に対し、顔中から噴き出る汗を止められず、そのまま突っ立っているだけの犬千代。すると見かねた信長が「その犬千代はお前に会いたいと言っていたな」と言う。
「犬千代も最強を目指している。織田家最強たる武人のお前に会えて、感激しているのだろう」
「ほう。そうでしたか」
自分を尊敬し会えて感激していると聞けば、大抵の人間は気を良くする。
柴田も例外ではない。顔を緩ませて「精進しろよ、小僧」と肩を叩いた。
「お前は今度の戦に出陣するのか?」
「え、ええ。まあ……
「ならばわしの戦働きを見ておけ」
「は、はい……」
そして気を良くしたまま、その場から立ち去っていく柴田。
残された犬千代は膝をついたまま、呆然としていた。
「なんだ犬千代。お前らしくない。勝負を申し込むと思ったのに」
つまらなそうな顔で信長が寄って、肩を叩いた瞬間、はっと犬千代は正気に戻った。
「ああ、俺としたことが、飲まれてしまいました」
「ふうん。まああいつは低い身分から家老に成り上がったほど、腕が立つ男だからな」
いまいち納得していない雰囲気の信長だったが、別の家臣が報告にやってきたので、そのまま犬千代を置いてどこかへ行ってしまった。
「おい犬千代! 何している――」
追いかけてきた内蔵助はそう呼びかけたのだけど、当の犬千代は膝をついたままだった。
「……何かあったのか?」
「…………」
犬千代は答えようとして――結局、何も言えなかった。
前世の父親に顔が似ている。そんなことを言えるわけがない。言っても頭がおかしくなったと思われるだけだ。
「内蔵助……」
「どうしたんだよ。いつもの馬鹿みたいな元気が無いぞ?」
「お前の大事な人間と面が似ている奴、戦えるか?」
少し言葉足らずだが、内蔵助は犬千代が何を言わんとしたいのか、何となく分かった。
「殿が戦えと言えば、戦うしかあるまい。それに外見が似ているだけなら、そいつは別人だろう?」
「……そう、だな」
「それよりも立てよ。こんなところにいたら邪魔だ」
犬千代はゆっくりと立ち上がった。
そして彼のあまり良いとは言えない頭で考える。
確か、沢彦宋恩から信長と弟の信行が反目していると聞いていた。
だとすれば、あの父親に似ている柴田と戦うかもしれない。
「……少し、嫌だな」
その呟きは隣で歩いていた内蔵助にも聞こえないほど、か細いものだった。
だから内蔵助は気づかなかった。犬千代の違和感に。
◆◇◆◇
「あ、犬千代。お前の兄さん来ているぜ」
元の部屋に犬千代と内蔵助が戻ってきたとき、服部小平太がそう言って部屋の隅で座っている男を指差した。
そこには前田家次男の前田利玄がいた。壁にもたれていて姿勢が悪い。
「犬千代。遅かったじゃないか」
「利玄兄! どうしてここにいるんだよ!」
そう言いながら急ぎ足で利玄に向かう犬千代。
すると利玄は呆れながら「お前、親父の呼び出しを無視しただろ」と言う。
「いや、また説教かなって」
「あのなあ。手紙も読まずに捨てたのか?」
「……何かあったのか?」
利玄はますます呆れながら「お前、もうすぐ初陣じゃねえか」と頬を掻いた。それから懐に仕舞っていた紙を取り出す。
「せっかく元服の準備整えたのに、台無しだよ。やっぱり下人じゃなくて俺が届けたほうが良かったか」
「はあ!? 元服!? 聞いてねえよ!」
「馬鹿野郎。読まずに捨てたからだ」
利玄は「後で正式にやるけど、今日はこれを届けに来たんだ」と紙を開く。
そこには父親の利春の達筆な字で『利家』と書かれていた。
「ほれ。これやるよ」
「……なんだこれ」
「名前だよ。今日から前田利家だお前は」
その言葉に、犬千代だけではなく、近くで話を聞いていた服部小平太も毛利新介も、遠くで話を窺っていた内蔵助も、そして作業をしていた馬廻り衆も動きを止めた。
そして広がる沈黙の中、利玄は「そんじゃ伝えたから」と言って紙を犬千代に手渡して、ゆっくりと立ち上がり、そのまま部屋から出て行った。
残された者たちは言葉にしなかったが、全員同じ気持ちだった。
……あっさりと元服済ませてしまった、と。
「えっと。とりあえず、おめでとう……?」
新介が戸惑いながら祝福の言葉を述べた。
それに次いで小平太も言う。
「あ、ああ。めでたいな……」
他の馬廻り衆たちも口々に「おめでとう……」と微妙な顔で言う。
「……ぷ、ふくくくく」
みんなが戸惑いながら祝福する中、一人だけ笑う者がいた。
内蔵助である。
「お、おい。笑うなって!」
「あ、ああ。でも、こんなあっさり済ませるって……ぷぷぷ」
ゆらりと犬千代が立ち上がった。
内蔵助以外の全員が不味いと思った。
「なぁにがおかしいんだ……? 内蔵助ぇ?」
怒りを露わにしながらゆっくりと内蔵助に近づく。
内蔵助は笑いを耐えつつ「わ、悪かった」と言うが、堪え切れていない。
「いやその……適当すぎて可哀想だなって、くくくく!」
「……馬鹿にしているのか? あぁん?」
怒るたびに内蔵助は笑いを堪えなくなり、それがまた犬千代の怒りを誘う。
まさに悪循環だった。
「ふーふー、もう大丈夫だ。大丈夫だから」
「大丈夫じゃねえよ! 何半笑いしてんだ! そんなにおかしいのかよ!」
「くくくく! 本当に悪かったからやめてくれ……」
「てめえが笑うのやめろよ!」
内蔵助は犬千代から顔を背けて、ゆっくりと呼吸をした。
笑ってはいけないと彼の中でも分かっていた。確かに犬千代は哀れだし、同情もする。
それでも、その哀れさと同情が、内蔵助の笑いの壺を刺激した。
そして、とうとう――
「あっはっはっはっはっは! なんて無様な元服だ! あははははは!」
押し寄せる笑いという波で、彼の理性という堤防が決壊した。
その場に転げ回り、身体をくの字に折り曲げて、思いっきり笑った。
「てめえこの野郎!」
「不味い、止めろ!」
拳骨を作って内蔵助に飛びかかろうとするのを小平太たちが止めにかかる。
総勢六人に押さえ込まれて、身動き一つできない犬千代。
「離せ! あの野郎、ぶっ殺してやる!」
「やめろって! 内蔵助、お前も笑うのやめろ!」
内蔵助が笑い転げながら、犬千代に向かって詫びた。
「あははっは、悪かった、でも、止まらん! うひゃひゃひゃひゃ!」
「――っ! このくそ野郎!」
そうやって盛大に笑った後、内蔵助は「すまんすまん」とようやく笑うのをやめた。
「あー、笑った笑った」
「……覚えていろよ。いつか絶対に、後悔させてやるからな」
「だから悪かったって……」
それから内蔵助は「私も先日、元服したばかりなんだ」と明かした。
「お前みたいにあっさりとはしていないけどな」
「……やっぱぶん殴るわ」
既に押さえつけられていない犬千代。内蔵助に近づいて殴ろうとするが、内蔵助は軽々と避けた。
「まあ話を聞け。私は成政という名をもらった」
「成政……」
「これからは佐々成政と呼んでくれ」
周りの馬廻り衆が感嘆の声をあげる中、新介が「どうして今、言ったんだ?」と訊ねた。
「いや、なんだか気恥ずかしくてな。機会もなかったし、言えなかった」
「……じゃあなんで今なんだよ」
睨みつけながら犬千代が訊ねると内蔵助はあっさりと答えた。
「私以上に恥ずかしい思いをしている奴がいたからな」
「……絶対にぶっ飛ばす!」
こうして二人は利家と成政になった。
しばらく利家は自身の名を気に入らなかったが、次第に慣れていった。
後に成政が先ほどの顛末を信長に言ったことで、盛大に笑われた。
「……恨むぜ、利玄兄」
馬廻り衆が大勢いる中で利家に告げたのは、元服をすっぽかした意趣返しだと分かっているが、それでも実兄を恨まずにいられない、利家だった。
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