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父親談義
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駿河国の駿府城を数回力攻めしたが、落ちる気配はなかった。
流石、今川家の本拠地だった城であり、かの徳川家康が改築した堅城である。
まあこうなることは予想していたのだろう。備えが万全であった。
守将は酒井忠次と大久保忠世。徳川家の名将だ。これを打ち破るのは困難だと思った俺たちは、包囲――兵糧攻めに切り替えることにした。
最悪、秀勝さま率いる本軍の後ろを突かなければいい。消極的な考えだったが、これがベストだとも考えていた。
「まあ公方さまも兵糧攻め得意だったからねえ」
本陣にて、信康殿はのほほんとした顔で言う。
「兵糧攻めは事前の準備が必要。今回はそれができなかったから、長引くことは必定でしょう」
長政は厳しい現実をはっきりと言った。
俺は鳥取城攻めを思い出した。
あの地獄を再び作らないといけないのは憂鬱だった。
「うん? 雨竜殿、険しい顔をしているが、何か問題でもあるのか?」
信康殿の指摘に俺は「……兵糧攻めは苦手でして」と正直に答えた。
「かなり凄惨な結果となるでしょう」
「仕方のないことだよ。戦なのだから」
あまりに他人事な言葉に信康殿の顔を見てしまう。
彼は一貫して「人が人を殺すんだよ」と平静な表情を崩さない。
「酷いことになるのは当然だよ」
「……それは分かりますが」
「君の考えていることは分かるよ。鳥取城だろう?」
図星だったので、思わず息を飲む。
信康殿は「あれも酷い戦だった」と言う。
「雑賀衆に居たとき、聞いていたよ。人食いが起こったって言ってたね」
「……ええまあ」
「それは仕方ないことなんだよ。そう割り切るしかない」
信康殿の達観した言葉に「しかし割り切れないこともあります」と今度は長政が言った。
「こたびの兵糧攻めもそうですが、父と戦うことは、とても心苦しいです」
「ふうん。では父のことを互いにどう思っているか、言い合おうではないか」
信康殿の提案はやりたくもあり、やりたくもないことだった。
偉大な父を持つ彼らの心情を聞きたい気持ちはあるが。
偉大な父への劣等感を晒すのは抵抗があった。
「まずは、雨竜殿から言ってもらおうか」
「……どうして俺からですか?」
積極的に言いたくないことを真っ先に言うのはつらい。
信康殿は「故人だからな」と言う。
「私と黒田殿の父は生きているゆえ、後のほうが良いだろうと思った」
筋が通っているようでいないような言葉だった。
俺は仕方なく語ることにした。
「俺は、父を超えるべき男だと思っている」
長政と信康殿は黙ったまま頷いた。
「父を乗り越えることで、ようやく丹波国の主として認められる。そう思っている」
「秀晴。超えるとは言うが、どうやって超えると言うのだ?」
長政の問いに「分からない」と首を横に振った。
「だが父以上の業績、偉業を成し遂げれば――超えたことになるのではないか。そう考えている」
「……なるほどな」
長政はゆっくりと頷いた後「では次に私が言おう」と話し出した。
「私は父を到達点として考えている」
「到達点?」
「私は、父には一生及ばぬと思う」
長政は少しだけ、切なそうに自嘲した。
「父は軍師として、大名として規格外の男だ。敵うはずが無い」
「…………」
「だが目指すことはできる。遥か高みにあるが、一歩ずつ登れば頂上に行けると考える」
長政は深呼吸して――宣言した。
「生涯をかけて、黒田官兵衛孝高を目指す。その覚悟で臨んでいる」
超えるのではなく、並ぶための目標。
そう考えたことは無かった。
「では、徳川殿はどう考える?」
長政が信康殿に水を向けると、それまで真剣に聞いていた彼は表情を和らげた。
「私は、別に超える必要はないと考えている」
その答えに、俺も長政も呆気に取られてしまった。
あっさりとした、何か超越したような言葉だった。
「うん? どうした?」
「い、いや。あまりに、その……」
「向上心がない、と言いたいか?」
似たようなことを考えていたので黙ってしまった。
信康殿は「別にやる気が無いわけでも、父を尊敬していないわけでもない」と答えた。
「ただ父に囚われていても、仕方ないと思う。自分の足跡は文字通り、自分の足で刻むしかないのだ」
「…………」
「父の跡を辿っても、重なるだけだからな」
俺はその言葉に、何かを返そうとした――
「申し上げます!」
本陣の外で、兵士が声を張り上げた。
「何事があった!」
「駿府城の城兵、うって出ました!」
「なんだと!?」
信康殿は「ふむ。虚を突かれたな」と言った。
「まあ戦えるうちに戦おうという腹積もりだろう」
「そんな悠長なことを言っている場合ですか! 応戦しなければ!」
長政の声に兵士が「雨竜家の本多忠勝さまが対応しております!」と言う。
「敵方の兵は如何ほどか!」
俺の問いに「少数ですが、被害が出ております!」と兵は言う。
「御ふた方、行きましょう!」
長政の言葉に俺と信康殿は頷いた。
城兵を迎撃するのだ。
敵の大半を討ち取ったのは良いものの、奇襲を受けたせいで被害が大きく出てしまった。
一応、包囲は続けているが兵たちはいつ奇襲されるかと恐れるかもしれない。
とりあえず、雨竜家の面々を集めて軍議を行なうことにした。
「義父上! 無茶をなさいますな!」
「なんだ。別に無茶などしておらん」
皆が集まっている本陣に入ると、雪隆と忠勝が言い争いをしていた。
俺は「騒々しいな。何があった?」と訊ねる。
皆が俺に一礼をした後、雪隆が「実は、忠勝殿が先陣を切りまして」と説明し出した。
「先頭に立って城兵を討ったのです」
「悪いことではないだろう。むしろ忠勝の実力を考えれば、危ういことではない」
「殿の言うとおりだ。それを小姑みたいに言いおって」
忠勝が鼻で笑いながら言うと「笑い事ではありませぬ!」と雪隆は怒鳴った。
「雪隆。どうしたんだ? 少しおかしいぞ?」
島が仲裁に入るが「俺はただ、忠勝殿が心配なのです」と言う。
それを聞いた忠勝が「貴様! 見くびるでないわ!」と怒鳴った。
「若造に心配されるほど、衰えておらん! 一度勝ったくらいで調子に乗るな!」
「調子になど乗っておりません!」
何か雪隆がおかしいと思ったときだった。
「あなたも祖父になるのだから、少しは自重してください!」
その言葉の意味が一瞬、分からなくて、次の瞬間分かってしまった。
「祖父だと!? 老人扱い……」
怒鳴った忠勝もその言葉の意味が分かったようだった。
目を丸くして雪隆に問い質す。
「祖父になる……? おい、どういう意味だ?」
「あっ!? しまった!?」
雪隆は慌てて口を抑えるが、後の祭りである。
護衛役で本陣に居た弥助が「……おめでとう」と言って手を叩いた。
「そうか。雪隆、親になるのか」
島はそう言って雪隆の肩を叩いた。
「よくやったな! おめでとう!」
「あ、ああ。ありがとう」
俺は「雪隆が親になるのか」と笑った。
「なんというか、感無量だな」
「と、殿まで……」
口をあんぐりと開けている忠勝に俺は「何を呆けているんだ」と背中を叩いた。
はっとした忠勝は「い、いつだ?」と問う。
「いつ、小松との間に、子ができた?」
「その、出陣する前に……分かりました……言う機会が無く……」
「そ、そうか……」
俺は「なんだその言い方は」と忠勝に言う。
「そういうことじゃないだろう。孫ができたんだぞ?」
「…………」
忠勝は天を仰いで――
「……よっしゃああああああああああああ!」
――喝采を叫んだ。
「よくやったぞ、雪隆、小松!」
そう言って雪隆の手を握る忠勝。
顔は既に涙で覆われていた。
「喜んでくれますか……」
「ああ! 無論だ! さっさと言え、大馬鹿野郎!」
雪隆は「申し訳ありません」と笑った。
俺も島も弥助も祝福した。
雪隆も父親になるのだ――
流石、今川家の本拠地だった城であり、かの徳川家康が改築した堅城である。
まあこうなることは予想していたのだろう。備えが万全であった。
守将は酒井忠次と大久保忠世。徳川家の名将だ。これを打ち破るのは困難だと思った俺たちは、包囲――兵糧攻めに切り替えることにした。
最悪、秀勝さま率いる本軍の後ろを突かなければいい。消極的な考えだったが、これがベストだとも考えていた。
「まあ公方さまも兵糧攻め得意だったからねえ」
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長政は厳しい現実をはっきりと言った。
俺は鳥取城攻めを思い出した。
あの地獄を再び作らないといけないのは憂鬱だった。
「うん? 雨竜殿、険しい顔をしているが、何か問題でもあるのか?」
信康殿の指摘に俺は「……兵糧攻めは苦手でして」と正直に答えた。
「かなり凄惨な結果となるでしょう」
「仕方のないことだよ。戦なのだから」
あまりに他人事な言葉に信康殿の顔を見てしまう。
彼は一貫して「人が人を殺すんだよ」と平静な表情を崩さない。
「酷いことになるのは当然だよ」
「……それは分かりますが」
「君の考えていることは分かるよ。鳥取城だろう?」
図星だったので、思わず息を飲む。
信康殿は「あれも酷い戦だった」と言う。
「雑賀衆に居たとき、聞いていたよ。人食いが起こったって言ってたね」
「……ええまあ」
「それは仕方ないことなんだよ。そう割り切るしかない」
信康殿の達観した言葉に「しかし割り切れないこともあります」と今度は長政が言った。
「こたびの兵糧攻めもそうですが、父と戦うことは、とても心苦しいです」
「ふうん。では父のことを互いにどう思っているか、言い合おうではないか」
信康殿の提案はやりたくもあり、やりたくもないことだった。
偉大な父を持つ彼らの心情を聞きたい気持ちはあるが。
偉大な父への劣等感を晒すのは抵抗があった。
「まずは、雨竜殿から言ってもらおうか」
「……どうして俺からですか?」
積極的に言いたくないことを真っ先に言うのはつらい。
信康殿は「故人だからな」と言う。
「私と黒田殿の父は生きているゆえ、後のほうが良いだろうと思った」
筋が通っているようでいないような言葉だった。
俺は仕方なく語ることにした。
「俺は、父を超えるべき男だと思っている」
長政と信康殿は黙ったまま頷いた。
「父を乗り越えることで、ようやく丹波国の主として認められる。そう思っている」
「秀晴。超えるとは言うが、どうやって超えると言うのだ?」
長政の問いに「分からない」と首を横に振った。
「だが父以上の業績、偉業を成し遂げれば――超えたことになるのではないか。そう考えている」
「……なるほどな」
長政はゆっくりと頷いた後「では次に私が言おう」と話し出した。
「私は父を到達点として考えている」
「到達点?」
「私は、父には一生及ばぬと思う」
長政は少しだけ、切なそうに自嘲した。
「父は軍師として、大名として規格外の男だ。敵うはずが無い」
「…………」
「だが目指すことはできる。遥か高みにあるが、一歩ずつ登れば頂上に行けると考える」
長政は深呼吸して――宣言した。
「生涯をかけて、黒田官兵衛孝高を目指す。その覚悟で臨んでいる」
超えるのではなく、並ぶための目標。
そう考えたことは無かった。
「では、徳川殿はどう考える?」
長政が信康殿に水を向けると、それまで真剣に聞いていた彼は表情を和らげた。
「私は、別に超える必要はないと考えている」
その答えに、俺も長政も呆気に取られてしまった。
あっさりとした、何か超越したような言葉だった。
「うん? どうした?」
「い、いや。あまりに、その……」
「向上心がない、と言いたいか?」
似たようなことを考えていたので黙ってしまった。
信康殿は「別にやる気が無いわけでも、父を尊敬していないわけでもない」と答えた。
「ただ父に囚われていても、仕方ないと思う。自分の足跡は文字通り、自分の足で刻むしかないのだ」
「…………」
「父の跡を辿っても、重なるだけだからな」
俺はその言葉に、何かを返そうとした――
「申し上げます!」
本陣の外で、兵士が声を張り上げた。
「何事があった!」
「駿府城の城兵、うって出ました!」
「なんだと!?」
信康殿は「ふむ。虚を突かれたな」と言った。
「まあ戦えるうちに戦おうという腹積もりだろう」
「そんな悠長なことを言っている場合ですか! 応戦しなければ!」
長政の声に兵士が「雨竜家の本多忠勝さまが対応しております!」と言う。
「敵方の兵は如何ほどか!」
俺の問いに「少数ですが、被害が出ております!」と兵は言う。
「御ふた方、行きましょう!」
長政の言葉に俺と信康殿は頷いた。
城兵を迎撃するのだ。
敵の大半を討ち取ったのは良いものの、奇襲を受けたせいで被害が大きく出てしまった。
一応、包囲は続けているが兵たちはいつ奇襲されるかと恐れるかもしれない。
とりあえず、雨竜家の面々を集めて軍議を行なうことにした。
「義父上! 無茶をなさいますな!」
「なんだ。別に無茶などしておらん」
皆が集まっている本陣に入ると、雪隆と忠勝が言い争いをしていた。
俺は「騒々しいな。何があった?」と訊ねる。
皆が俺に一礼をした後、雪隆が「実は、忠勝殿が先陣を切りまして」と説明し出した。
「先頭に立って城兵を討ったのです」
「悪いことではないだろう。むしろ忠勝の実力を考えれば、危ういことではない」
「殿の言うとおりだ。それを小姑みたいに言いおって」
忠勝が鼻で笑いながら言うと「笑い事ではありませぬ!」と雪隆は怒鳴った。
「雪隆。どうしたんだ? 少しおかしいぞ?」
島が仲裁に入るが「俺はただ、忠勝殿が心配なのです」と言う。
それを聞いた忠勝が「貴様! 見くびるでないわ!」と怒鳴った。
「若造に心配されるほど、衰えておらん! 一度勝ったくらいで調子に乗るな!」
「調子になど乗っておりません!」
何か雪隆がおかしいと思ったときだった。
「あなたも祖父になるのだから、少しは自重してください!」
その言葉の意味が一瞬、分からなくて、次の瞬間分かってしまった。
「祖父だと!? 老人扱い……」
怒鳴った忠勝もその言葉の意味が分かったようだった。
目を丸くして雪隆に問い質す。
「祖父になる……? おい、どういう意味だ?」
「あっ!? しまった!?」
雪隆は慌てて口を抑えるが、後の祭りである。
護衛役で本陣に居た弥助が「……おめでとう」と言って手を叩いた。
「そうか。雪隆、親になるのか」
島はそう言って雪隆の肩を叩いた。
「よくやったな! おめでとう!」
「あ、ああ。ありがとう」
俺は「雪隆が親になるのか」と笑った。
「なんというか、感無量だな」
「と、殿まで……」
口をあんぐりと開けている忠勝に俺は「何を呆けているんだ」と背中を叩いた。
はっとした忠勝は「い、いつだ?」と問う。
「いつ、小松との間に、子ができた?」
「その、出陣する前に……分かりました……言う機会が無く……」
「そ、そうか……」
俺は「なんだその言い方は」と忠勝に言う。
「そういうことじゃないだろう。孫ができたんだぞ?」
「…………」
忠勝は天を仰いで――
「……よっしゃああああああああああああ!」
――喝采を叫んだ。
「よくやったぞ、雪隆、小松!」
そう言って雪隆の手を握る忠勝。
顔は既に涙で覆われていた。
「喜んでくれますか……」
「ああ! 無論だ! さっさと言え、大馬鹿野郎!」
雪隆は「申し訳ありません」と笑った。
俺も島も弥助も祝福した。
雪隆も父親になるのだ――
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