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外道だよ
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雷次郎と甚右衛門は連勝し続けた。
凄まじい豪運と卓越した勝負勘という二人は異なった勝ち方をしているが、それでも三和一家の者たちの手には負えなかった。彼らが破産してしまうのではないかと思われるほどの賭け札が二人の前に積まれていく――
「おいおい、なんだてめえら。どんどん殺気立っているじゃあねえか」
甚右衛門の指摘に三和一家の胴元は「失礼しました」と頭を下げた。
しかし収まることはなく、荒っぽい三下などは睨みを強くする。
雷次郎は「そろそろ親分が出てくるころだろう」と賭場にいる者全てに聞こえるよう言った。
「甚右衛門さんはともかく、俺ぁ終わらせるつもりはねえぜ」
「ふふふ。俺だって搾り取れるだけ搾り取るさ」
ここでようやく、三和一家の者たちは気づいた。
とんでもない博徒――化け物を相手にしていると。
だけどもう遅かった。二人は自分たちを破産させようとしている――
「よう。とんでもねえ博徒がいるらしいな」
「お、親分! 来てくださったんですね!」
賭場の入り口から三下を従えてやってきたのは、いかにも極道者の雰囲気を纏った、人相の悪そうな男だった。目の下の隈が濃く、髭面で小太り、そしていやらしい笑みを浮かべている。これには雷次郎の後ろにいる凜も嫌悪感を覚えた。
「お前ら、何本指詰めされたいんだ? せっかく女抱きまくっていたのによ」
汚い笑顔のまま、子分衆に言う男。何も言えない彼らに代わって「堅気の前で話す話じゃあねえな」と雷次郎はたしなめた。
「お前さんが三和一家の親分かい?」
「ああ。三和徹という。そんでさっそくだが――」
三和は腰に提げている刀――いや長ドスだ――を抜いて雷次郎と甚右衛門に向ける。
それを見た三下たちもドスを抜いた。
「このままお帰りいただこうか。賭け札を置いて」
「あぁん? 勝ち分もくれねえのか?」
甚右衛門の不満そうな声に「お前らやりすぎだ」と不敵に三和は笑う。
「相場が低い賭場とはいえ、そんなに勝ち過ぎたら都合が悪い。それに俺たちは極道だ。こういう手段取ってもおかしくはねえだろ」
「極道だと? 笑わせるぜ」
雷次郎は立ち上がった。三下たちは過敏に反応する。
「お前さんの子分は、子供から親の借金を取ろうとしている。そんで払えなければ足蹴にする始末だ。それは知っているか?」
「知らねえけど、それが何だって言うんだ?」
三和は余裕をもって返す。
雷次郎は黙って続きを待つ。
「親の借金を子が返すのは当たり前だ。それに払えなきゃ力づくにもなるのは仕方ねえ。悪いのは借金こしらえた奴だろう」
「なるほど。これでようやく分かったよ」
雷次郎は刀をすらりと抜いた。
賭場が緊張感に包まれる。
「お前さんは極道なんかじゃねえ。堅気の人間を不幸にする外道だよ」
「抜いたってことはやる気だってことだよな? 遊びじゃ済まねえぞ」
三和の脅しに雷次郎は「随分ふざけたことを言う」と応じた。
「俺ぁ元から――遊びのつもりじゃあねえんだよ!」
その言葉を皮切りに三下の一人が雷次郎に襲い掛かる。
腰を落として腹を突きにいく――羅次郎は素早く身をかわして背中に峰打ちした。
賭場で見守っていた客が悲鳴を上げてその場から逃げ出す――突然の混乱に三下たちは対応できなかった。
「なあ甚右衛門さん。俺たちと一緒に戦わねえか?」
その最中、雷次郎が胡坐をかいている甚右衛門を誘う。
面倒くさそうな顔をしていた彼は「俺に得はねえだろ」と言う。
「面倒事はごめんだ。隙見て逃げさせてもらう」
「俺が勝った分の金を全部そのまま、お前さんにくれてやる」
「……正気か? それこそあんたに得はねえだろ」
雷次郎は「この場を楽に切り抜けるには、甚右衛門さんの力が必要なんだよ」と笑った。
「お前さん、相当できるだろう?」
「…………」
「安心しろ。三和一家の金が足りなくても、必ず払ってやる」
甚右衛門は穴が開くまで雷次郎の顔を見続けて――笑った。
「そいつは豪気な話だな。いいぜえ乗ってやる」
「やっぱり、お前さんは痺れる男だな――」
客が一通り出て行ったので、自由に動けるようになった三下が雷次郎に迫る。
今度はドスを刀のように振るってきた。最初の者より刃物の使い方が分かっていないようだなと雷次郎は判断した。
刀で受けると別の三下が――刃が止められた。
甚右衛門が開いた扇子――鉄扇だ――を使って雷次郎を守った。
「ありがとうな!」
「こんくらいはやっておかねえとな」
三下二人を撃退した雷次郎と甚右衛門は背中合わせになって周囲の敵に順応する。
凄まじい気迫を出している二人に、なかなか三和一家は手を出せない。
「お、おい! 何してやがる! さっさと殺せ!」
三和が命じるも三下たちは動けなかった。
臆病風に吹かれたわけではない。
絶対に負けると分かっているからだ。
「だったら、そこの女を人質にとれ!」
狙われたのはどう行く風で座っていた凜だった。
胴元から『女連れの男が勝っている』と聞かされていたので、三和は二人のどちらかの連れだと思ったのだ。
「へ、へい! そこの女――」
三下の一人が凜の肩に手を置く――苦無が突き刺さった。
「ぎゃあああああああああ!?」
「外道が私に触れるな」
凜がするりと立ち上がり「手を出さなければこのまま見守っていた」と言う。
「雷次郎の喧嘩など私には関係ない」
「そんなつれねえこと言うなよ、凜」
「黙れ。馴れ馴れしい口をきくな」
甚右衛門は「すげえ女だな。何者だ?」と不可解な顔をしていた。
「ただ者じゃねえってことはなんとなく分かっていたが」
「よくぞ聞いてくれたな。こいつは風魔衆の頭領、風魔小太郎だ」
「馬鹿か! あっさり正体を明かすんじゃあない!」
甚右衛門は目をぱちくりさせながら「へえ。あの忍び集団のか」と感心した。
「良い女だな。もしかして雷次郎のこれか?」
「その子指、へし折ってやろうか?」
「あはは。違う。俺の弟分の女だ」
「貴様は舌を引き抜いて殺してやる」
殺し合いをしているのに、雷次郎と甚右衛門はふざけている。
そのくらい場数を踏んでいるのだろう。
「風魔衆だと!? ひいいい、勝てっこねえ!」
「俺は逃げる! 逃げるぞお!」
「ま、待て! 逃げるんじゃねえ!」
真柄家が治めている領地だからか、風魔衆の名は轟いていて、続々と三下たちは逃げ出した。三和が止めても無駄だった。
「まあ外道に人望があるわけねえか」
雷次郎は三和に近づく。
三和は長ドスの柄を握りしめ「ちくしょうが!」と毒づいた。
「何が目的なんだ! 大体、てめえは何者だ!」
「目的はお前さんの組を潰すことだよ。それに俺の名は――」
言い終わる前に雷次郎に襲い掛かる三和。
雷次郎は刀の峰を三和の首筋に強く打ち付ける。
「――日の本一の遊び人、雷次郎だ。覚えておきな」
「う、ぐ……」
白目を剥いて気絶した三和。
少ないが残っていた三下もこれで散り散りに去ってしまった。
「終わったか。そんじゃ奉行所に突き出す前に、三和一家の金庫でも探すか」
「お。約束守ってくれるんだな」
甚右衛門の嬉しそうな顔に雷次郎は「当たり前だ」と答えた。
「俺は嘘と坊さんの髷は結ったことはない」
「本当かよ。まあいい、探そう」
甚右衛門が乗り気になったが、水を差すように「貴様は何のために銭を集めているんだ」と凜が訊ねた。
「何か目的でもあるのか」
「おい凜。不躾なことを訊くなよ」
「いや。俺は気にしない。そうだな……あんたらには言っていいかもな」
甚右衛門は隣の部屋の扉を開けつつ「俺の目的は広い土地を買うことだ」と言う。
「できれば江戸がいいな。雨竜家が治めているとはいえ、あそこは土地が余っている」
「ふうん。商売でも営むのか?」
興味を持った雷次郎の問いに「まあ商売だな」と甚右衛門は頷いた。
「京の祇園を作りてえんだ、江戸にな」
「それって……」
息を飲む雷次郎と祇園を知らない凜。
二人が黙る中、甚右衛門は振り返って笑った。
「ああ。俺は――大きな遊郭を江戸に作る」
凄まじい豪運と卓越した勝負勘という二人は異なった勝ち方をしているが、それでも三和一家の者たちの手には負えなかった。彼らが破産してしまうのではないかと思われるほどの賭け札が二人の前に積まれていく――
「おいおい、なんだてめえら。どんどん殺気立っているじゃあねえか」
甚右衛門の指摘に三和一家の胴元は「失礼しました」と頭を下げた。
しかし収まることはなく、荒っぽい三下などは睨みを強くする。
雷次郎は「そろそろ親分が出てくるころだろう」と賭場にいる者全てに聞こえるよう言った。
「甚右衛門さんはともかく、俺ぁ終わらせるつもりはねえぜ」
「ふふふ。俺だって搾り取れるだけ搾り取るさ」
ここでようやく、三和一家の者たちは気づいた。
とんでもない博徒――化け物を相手にしていると。
だけどもう遅かった。二人は自分たちを破産させようとしている――
「よう。とんでもねえ博徒がいるらしいな」
「お、親分! 来てくださったんですね!」
賭場の入り口から三下を従えてやってきたのは、いかにも極道者の雰囲気を纏った、人相の悪そうな男だった。目の下の隈が濃く、髭面で小太り、そしていやらしい笑みを浮かべている。これには雷次郎の後ろにいる凜も嫌悪感を覚えた。
「お前ら、何本指詰めされたいんだ? せっかく女抱きまくっていたのによ」
汚い笑顔のまま、子分衆に言う男。何も言えない彼らに代わって「堅気の前で話す話じゃあねえな」と雷次郎はたしなめた。
「お前さんが三和一家の親分かい?」
「ああ。三和徹という。そんでさっそくだが――」
三和は腰に提げている刀――いや長ドスだ――を抜いて雷次郎と甚右衛門に向ける。
それを見た三下たちもドスを抜いた。
「このままお帰りいただこうか。賭け札を置いて」
「あぁん? 勝ち分もくれねえのか?」
甚右衛門の不満そうな声に「お前らやりすぎだ」と不敵に三和は笑う。
「相場が低い賭場とはいえ、そんなに勝ち過ぎたら都合が悪い。それに俺たちは極道だ。こういう手段取ってもおかしくはねえだろ」
「極道だと? 笑わせるぜ」
雷次郎は立ち上がった。三下たちは過敏に反応する。
「お前さんの子分は、子供から親の借金を取ろうとしている。そんで払えなければ足蹴にする始末だ。それは知っているか?」
「知らねえけど、それが何だって言うんだ?」
三和は余裕をもって返す。
雷次郎は黙って続きを待つ。
「親の借金を子が返すのは当たり前だ。それに払えなきゃ力づくにもなるのは仕方ねえ。悪いのは借金こしらえた奴だろう」
「なるほど。これでようやく分かったよ」
雷次郎は刀をすらりと抜いた。
賭場が緊張感に包まれる。
「お前さんは極道なんかじゃねえ。堅気の人間を不幸にする外道だよ」
「抜いたってことはやる気だってことだよな? 遊びじゃ済まねえぞ」
三和の脅しに雷次郎は「随分ふざけたことを言う」と応じた。
「俺ぁ元から――遊びのつもりじゃあねえんだよ!」
その言葉を皮切りに三下の一人が雷次郎に襲い掛かる。
腰を落として腹を突きにいく――羅次郎は素早く身をかわして背中に峰打ちした。
賭場で見守っていた客が悲鳴を上げてその場から逃げ出す――突然の混乱に三下たちは対応できなかった。
「なあ甚右衛門さん。俺たちと一緒に戦わねえか?」
その最中、雷次郎が胡坐をかいている甚右衛門を誘う。
面倒くさそうな顔をしていた彼は「俺に得はねえだろ」と言う。
「面倒事はごめんだ。隙見て逃げさせてもらう」
「俺が勝った分の金を全部そのまま、お前さんにくれてやる」
「……正気か? それこそあんたに得はねえだろ」
雷次郎は「この場を楽に切り抜けるには、甚右衛門さんの力が必要なんだよ」と笑った。
「お前さん、相当できるだろう?」
「…………」
「安心しろ。三和一家の金が足りなくても、必ず払ってやる」
甚右衛門は穴が開くまで雷次郎の顔を見続けて――笑った。
「そいつは豪気な話だな。いいぜえ乗ってやる」
「やっぱり、お前さんは痺れる男だな――」
客が一通り出て行ったので、自由に動けるようになった三下が雷次郎に迫る。
今度はドスを刀のように振るってきた。最初の者より刃物の使い方が分かっていないようだなと雷次郎は判断した。
刀で受けると別の三下が――刃が止められた。
甚右衛門が開いた扇子――鉄扇だ――を使って雷次郎を守った。
「ありがとうな!」
「こんくらいはやっておかねえとな」
三下二人を撃退した雷次郎と甚右衛門は背中合わせになって周囲の敵に順応する。
凄まじい気迫を出している二人に、なかなか三和一家は手を出せない。
「お、おい! 何してやがる! さっさと殺せ!」
三和が命じるも三下たちは動けなかった。
臆病風に吹かれたわけではない。
絶対に負けると分かっているからだ。
「だったら、そこの女を人質にとれ!」
狙われたのはどう行く風で座っていた凜だった。
胴元から『女連れの男が勝っている』と聞かされていたので、三和は二人のどちらかの連れだと思ったのだ。
「へ、へい! そこの女――」
三下の一人が凜の肩に手を置く――苦無が突き刺さった。
「ぎゃあああああああああ!?」
「外道が私に触れるな」
凜がするりと立ち上がり「手を出さなければこのまま見守っていた」と言う。
「雷次郎の喧嘩など私には関係ない」
「そんなつれねえこと言うなよ、凜」
「黙れ。馴れ馴れしい口をきくな」
甚右衛門は「すげえ女だな。何者だ?」と不可解な顔をしていた。
「ただ者じゃねえってことはなんとなく分かっていたが」
「よくぞ聞いてくれたな。こいつは風魔衆の頭領、風魔小太郎だ」
「馬鹿か! あっさり正体を明かすんじゃあない!」
甚右衛門は目をぱちくりさせながら「へえ。あの忍び集団のか」と感心した。
「良い女だな。もしかして雷次郎のこれか?」
「その子指、へし折ってやろうか?」
「あはは。違う。俺の弟分の女だ」
「貴様は舌を引き抜いて殺してやる」
殺し合いをしているのに、雷次郎と甚右衛門はふざけている。
そのくらい場数を踏んでいるのだろう。
「風魔衆だと!? ひいいい、勝てっこねえ!」
「俺は逃げる! 逃げるぞお!」
「ま、待て! 逃げるんじゃねえ!」
真柄家が治めている領地だからか、風魔衆の名は轟いていて、続々と三下たちは逃げ出した。三和が止めても無駄だった。
「まあ外道に人望があるわけねえか」
雷次郎は三和に近づく。
三和は長ドスの柄を握りしめ「ちくしょうが!」と毒づいた。
「何が目的なんだ! 大体、てめえは何者だ!」
「目的はお前さんの組を潰すことだよ。それに俺の名は――」
言い終わる前に雷次郎に襲い掛かる三和。
雷次郎は刀の峰を三和の首筋に強く打ち付ける。
「――日の本一の遊び人、雷次郎だ。覚えておきな」
「う、ぐ……」
白目を剥いて気絶した三和。
少ないが残っていた三下もこれで散り散りに去ってしまった。
「終わったか。そんじゃ奉行所に突き出す前に、三和一家の金庫でも探すか」
「お。約束守ってくれるんだな」
甚右衛門の嬉しそうな顔に雷次郎は「当たり前だ」と答えた。
「俺は嘘と坊さんの髷は結ったことはない」
「本当かよ。まあいい、探そう」
甚右衛門が乗り気になったが、水を差すように「貴様は何のために銭を集めているんだ」と凜が訊ねた。
「何か目的でもあるのか」
「おい凜。不躾なことを訊くなよ」
「いや。俺は気にしない。そうだな……あんたらには言っていいかもな」
甚右衛門は隣の部屋の扉を開けつつ「俺の目的は広い土地を買うことだ」と言う。
「できれば江戸がいいな。雨竜家が治めているとはいえ、あそこは土地が余っている」
「ふうん。商売でも営むのか?」
興味を持った雷次郎の問いに「まあ商売だな」と甚右衛門は頷いた。
「京の祇園を作りてえんだ、江戸にな」
「それって……」
息を飲む雷次郎と祇園を知らない凜。
二人が黙る中、甚右衛門は振り返って笑った。
「ああ。俺は――大きな遊郭を江戸に作る」
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