世界観をぶち壊す控え室

蕾阿(ライア)

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ベジ大陸はベジタブルが由来らしい

[控え室]恋をした

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撮影が一旦休憩となり、私たちは控え室に戻った。




「ねえ、ユリナはアサに恋をしていたと思う?」


ユリナ役がいきなり振ってきた。

アサ役の人もそれに応える。

「私は恋してたと思うな」
「ユリナは、どう考えてる?」

まだ撮影途中だからか、役名で呼ぶ。

「私は、ユリナはアサに恋してないと思う。」

「どうして?」

「素敵な女の子に憧れてるだけじゃないかな。アサのことは好きだけど、恋ではないと思う。」



へえ。どうしてそう考える?


「魅力的な人がいたらドキドキするよ。あとは、アサは正義感が強いから、守ってもらった経験があるんじゃない?それを恋と勘違いしてるのよ!吊り橋効果ってやつ」


「確かに一理ある。でもユリナが、これは恋じゃないって思ってる時点で恋と認識してない?」


「だーかーらー、アサに対する恋心自体が誤認なの。それに男性と結婚するし。」


白熱しそうだから、話をそらそうかな?


「アサはどうなんだろうね。ユリナに恋してたんかな」


「私はしてたと思う!」

「私は、してないと思う。」


さっきとは意見が逆だなぁ。


ユリナ役はアサは恋してた派

アサ役は恋をしてない派


「アサの感情は、ユリナの恋ともとれるけど、仲の良い親友が結婚して自分から離れてしまう気がしたんじゃない?新郎に対する嫉妬よ!」

「結婚式が見たくないってことだから、やっぱりユリナに恋してたんだよ。」

「結婚式が見たくないのは、ユリナの婚約者に恋心を抱いていたからかもよ?」

「いや、~」
「でも、~」

「タイトルが、~」
「誰が誰とは書いてないから、~」







「「ねえ!どっちだと思う⁉︎」」



議論はまだ続く…


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