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第0話「事の始まり」

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「よし、ついに……!」

「ついに…!」



ついにやったぞおおおおぉぉぉぉおおおおぉぉぉぉ!!!

貴虎玲音きとられお】の猫カフェオーーーペンっっ!!(open)

夢が叶ったんや!(エセ関西弁)


とある住宅街に小さな猫カフェを開くことに成功した俺氏。
俺氏は、ここから新たな人生をスタートするのであったーーーー・・・



あれ?終わり迎えないのこれ?
もう俺ハッピーエンド迎えたから話終わっていいよ?
猫と一緒に人生を歩んでいく!
これにて、めでたしめでたs(「バッキャローーーー!」
ふぁっ!?

「何勝手に終わりを迎えようとしてんの!そんなの私が許さないからね!やめてよね!そーゆーの!」

コイツ…直接脳内に…!?

「いや、脳内とか関係なく普通に喋ってるんですけど。」

『ああ!ただ単に声がデカi(「うるせーバカ!」バカって言うなし!んで、誰っすかアンタ?』

「(この話作った作者だって言っても頭がおかしな人だと思われるから伏せよう。)えーと、ただの通りすがりの人だよ!モブだよ!モブキャラ!」

『そ、そっすか。』

「(バカで助かった…)と、とにかく!話が進まないと、コッチも困るから!困りまくっちゃうから!勝手に終わらせないでよね!あ、あとメタい発言とかあんましないでよね!私の心が痛くなるから!そんじゃまたね!」


えーーー…なんかめちゃ言われたけど、何なの今の人。絶対アレモブキャラじゃないじゃん。絶対話しの後半辺りに出てくるやつやん。いや、そんなことより!

猫カフェをオーペンしたのはさておき、どうやって売り込もうかなぁ。

俺が今飼っている猫は4匹。
ユナ(♀)、ララ(♂)、コウ(♂)そして、チェリー(♀)だ。
元々飼っていたのはチェリーだけだったが、近所の人が俺が猫好きだと知ってくれて、子猫を3匹くれた。金欠で猫を買うことが出来なかったので、とても嬉しかった。

さらに!

近所に人達が俺の店が少しでも繁盛しやすくなるように、猫のオモチャ、寝床、遊び場(キャットタワーなど)を寄贈してくれたり、店の入り口もオシャレに飾ってくれたりで、俺はテンアゲ(興奮)が止まらなかった。ほんとにヤバくて泣きそうだった(語彙力の低下)。
ありがとうございます!近所の方々!

ひとまず、店の窓とかに売り込めるような紙貼っとくか。近所の人が来てくれるのは有難いけど、出来れば、多くの人に来てもらいたいんだよなぁ。

そして、店が繁盛して、店も大きくなって、猫カフェ店のNo.1を目指す!っていうのもあるけど、普通に猫の良さが伝わってくれればそれでいいや。
猫好きな俺にとってはそれくらいの目標がいいだろう。
今は、のんびりやっていくとするか。
来週辺りに従業員も来てくれるみたいだし。とりま、今日は寝るぜ!


ーー数日後ーー

チリンチリン♪

「ちーーっす、せんぱーい。今日からココで働くことになった海山楽姫みやまらこでーす。よろしくっす~。」

(+_+)ナンテコッタパンナコッタドウシテコウナッタ

楽姫は俺の一個下で近所に住む女だ。たまにだけど、話したこと(殆ど向こうから話しかけてくるけど)はあるのである程度の面識はある(ちなみに俺の歳は25で彼女募s(殴)。
地元ではかなりのパリピ族らしいが、ほんとに大丈夫なのか?

『お前、働いたことあるか?』

「全然ないっすよ~。でも、猫は大好きっすよ~。」

わお、それは意外な情報だ。
ちょっと期待しちゃってもいいかも。
じゃあ、そんなキミには…

『なら、猫の世話を手伝ってくれないか?なんせ、4匹だから1人だと大変でさ。』

「マジっすか!?喜んでやるっすよ!」

やったぜ。コレでやっとトイレの掃除地獄から抜け出せる。

「じゃあ、センパイはチェリーちゃんの世話をよろしくっす。ラコはあとの3匹やるんで。あと、トイレの掃除は当番制にシマショ。流石にラコも毎日クサイのは勘弁っす。」

抜け出せれなかった。まあ、負担がだいぶ減ったから良いか。

『分かったよ。でも、3匹もいいのか?そいつらまだ若いから風呂とか大変だぞ?』

「そこら辺は大丈夫ッスよ~。既に経験済みなんで(σº∀º)σドヤ」

頼もしいなと思ったと同時にちょっとムカついた。けど、猫達と楽しそうに絡んでる姿から本当に猫が好きなようだ。
給料も予定より10円増しにしてやろう。
うみゃい棒一本分だ。

ーー数時間後ーー

「んじゃ、センパイお疲れさんした~。」

チリンチリン♪

(´Д`)ハァ…、今日も疲れたなぁ。
今日来たお客さんは5人か…。まだまだだな。

『ニャーン』

「チェリー、今日もお疲れ様。ゆっくり休みな。」

『(ゴロゴロ…)』

チェリーは俺が撫でるとすぐにゴロゴロいう。撫でてくれて嬉しいという気持ちを伝えてるのかもしれない。
猫もそうだが、動物は人に大切に飼われると心も徐々に開いてくれる。動物は人間の言葉で伝えられないから、他のことで感謝の気持ちを伝えようとする。

俺は動物全般好きで、その中でも猫が好きだ。猫は犬みたいに従順というわけでもないし、人懐っこいわけでもない。
でも、猫のマイペースに生活してる感じが好きで、日向ぼっこしてのんびり過ごしているのが羨ましい。
部活や受験で忙しい時、猫になれたらなあって本気で考えっちゃたりもしたw

でも、この店を開いたお陰でまた少しだけ猫との距離が縮まったような気がする。
これからずっと猫を見てられるのがほんとに嬉しい。俺にとって最高の店だ。
はやく店を大きくして、チェリーたちにも美味しいご飯を上げよう。
それでは_(ˇωˇ」∠)_ スヤァ…


ーー数週間後ーー

あかん。

アカン。

あかんぞこれは。

ついに客が誰も来ない日を迎えてしまった。モチのロン稼ぎはZ○RO。

や、やばい。どうしよう。売り込みはちゃんとやってるはずなのに…。
このままだと、経営はどんどん赤字にまっしぐら。これには猫もまっしぐらしたくないだろう。

そう思いながら洗顔をしていた。
俺の焦りなど気にせず、当たり前だけど、時間は過ぎていく。

「あーあ、店とかなーんも気にせず、ずっと猫と暮らせたらいいのになぁ~。」

と、現実では無理なことを呟いた。呟いてもなんも変わらないっつーの。

『ならば、我らの世界に来るかニャ?』

だから、なんも変わらないって。



「ふぁ?」

俺が考える間もなく、突然足首を引っ張られる感じがした。そして、これは夢なのか、俺は床をすり抜け、変な空間に入り、物凄いスピードで俺の体が変な空間を突っ切っていく。そして、変な空間の出口らしきもの(なんかめっちゃ光ってる)を突き抜けた。
別に痛くはなかった。出口の先にはーー



一面が草原に広がっていた。
そして、俺は地面に付いてないことに、

「え?」

気付くことが少し遅かった。






ーーーーーあとがきーーーーー

どうも、こんにちは!
「あぁめん」です!いやー0話は短めにするつもりでしたが、予想の1.5倍長くなりました笑
ちなみに、玲音が飼っている「チェリー」なんですが、私が現在実際に飼っている猫です!
かなり長生きしていて、今年で19歳(人間で言うと100歳以上!?)を迎えました!ほんとに嬉しいです(;▽;)

さて、0話はプロローグの前の話(のつもり)となっておりやす。1話からは、やっとストーリーが進むと思うので、のんびりお待ちください!
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